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化物語 13話『つばさキャット 其ノ參』感想&解説!ゴールデンウィークの続きの始まり!ブラック羽川再臨!

どうもウハルです

今回は化物語の第13話『つばさキャット 其ノ參』の感想と解説を語っていきます!

TV放送が終わり、ネット配信となった『つばさキャット 其ノ參』

前回の12話が”最高の神回”と言われるほどのエピソードだった中、それに負けず劣らずの展開を見せてくれるのが『つばさキャット』なんですよね

特に、今回のエピソードに関しては、この回で登場したセリフや行動が後々で響いてくる盛大な伏線回

『化物語』という作品自体のラストエピソードというのもあって、ラストに向けて収束していく物語は見所しかありません!

シリアス方面だけじゃなく、ギャグ方面ですら話数を跨いでオチを回収するその構成に是非とも魅了されて下さいね

ということで今回は、化物語の第13話『つばさキャット 其ノ參』の感想&解説をしていきます!

ちなみに、感想に関しては2023年4月からの再放送が始まってから書かせて頂いております

その為、私自身はすでに《物語シリーズ》全編視聴済みの状態で書いていますので、あらかじめご了承ください

また、『化物語』の感想&解説に関しては「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」「するがモンキー」「なでこスネイク」も書いていますので、興味がある方は是非!

最後に、《物語シリーズ》に関しては、アニメ&原作のまとめ記事も書いています

なので、「続きを知りたい!」「原作に触れてみたい!」という方は是非参考にしてみて下さいね

化物語 第13話 あらすじ

第13話『つばさキャット 其ノ參』

ある日、阿良々木暦は、原因不明の頭痛に苦しむ羽川翼からメールで呼び出される。羽川が待つという公園に駆けつけた阿良々木は、彼女の身に起きた異変を知ることになる。

『化物語』西尾維新アニメプロジェクト公式サイトより

原作だとどの範囲?

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化物語(下) つばさキャット 004~005

  • 朗読:斎藤千和
  • 再生時間
    • 004:42分3秒
    • 005:56分11秒

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ダウンロードすればオフラインで聴き放題だったり、《物語シリーズ》作品に関しては出演キャストが朗読してくれたりと、好きな時に好きな場所で好きな声を聞きながら作品を楽しむことが出来ます

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化物語 第13話 『つばさキャット 其ノ參』感想&解説

八九寺真宵の再登場

6月14日、水曜日。阿良々木くんにとって記念すべき日となった初デートを終えた翌日

学校に向かう為、自転車を走らせていると、目の前に大きなリュックサックを背負った八九寺真宵の姿を見掛けます

きょろきょろとしながら散歩をしているような雰囲気の八九寺でしたが、そこは気にせず、約二週間ぶりに出会えた八九寺に後ろからそっと近づき、猛烈なハグを決める阿良々木くん

体の至る所を触りながら、出会えた喜びを表現する阿良々木くんですが、それはもはや犯罪者の領域

過剰なまでのハグに八九寺は驚きと混乱のあまり狂暴化しますが、阿良々木くんはそれを何とか宥め、八九寺を正気に戻します

八「ああ……ムララ木さんじゃないですか」
阿「他人のことを欲求不満みたいな名前で呼ぶな」
八「失礼。嚙みました」
阿「違う。わざとだ」
八「嚙みまみた」
阿「わざとじゃないっ!?」
八「神はいた」
阿「どんな奇跡体験をっ!?」

恒例のやり取りも終え、阿良々木くんは八九寺と受験勉強の話や付き合っている戦場ヶ原の話をし始めます

八九寺は受験勉強を手伝ってくれている羽川も戦場ヶ原も以前出会って知っていたのですが、「付き合うのであれば普通、羽川さんの方を選ぶのでは?」と疑問を投げかけます

それを聞いた阿良々木くんは、羽川は自身にとってはそういう対象ではなく、あくまで恩人として接してしまうということを話しつつ、全ては語りませんでしたが、戦場ヶ原の好きな部分も話しました

そもそも僕は、あの性格を含めて、戦場ヶ原のことが……

恥ずかしくて口ごもる阿良々木くんでしたが、それに対して八九寺は特にツッコむような野暮なことはせず、そこから話の本題へと入ります

もともと八九寺は阿良々木くんを探しており、どこかのロリコン(笑)に襲われてその話を忘れてしまっていました

その話というのは、昨日、国道沿いのミスタードーナツの前で忍野忍を見掛けたということ

直接会ったことはないので確信は持てないものの、八九寺が知っている忍の特徴と合致したその金髪の少女は、阿良々木くんが聞く限りでも忍で間違いなさそう

ただ、忍野メメが忍の単独行動を許すとも思えず、疑問に感じた阿良々木くんでしたが、八九寺のその報告にお礼を言い、時間も時間なので学校に向かう為、八九寺とはまたいつか会う約束をしてその場で別れました

感想&解説

八九寺の登場は『するがモンキー』の冒頭からの久しぶりの再登場になるんですが、やっぱり彼女が出てくると内容も絵面も面白くなりますねw

阿良々木くんの暴走に巻き込まれる不遇さもありますが、このやり取りを望んでしまう自分がいます(笑)

そして、やはり「嚙みました」の恒例のやり取りを聞くと「キタァァァァ!」って喜んでしまうw

阿良々木くん自身も、八九寺と話しているときが一番楽しいみたいなんですが、個人的にも阿良々木&八九寺ペアの会話を見ているときが一番楽しいですね

また、ここで阿良々木くんが口ごもってしまった言葉ですが、これが第15話で響いてきます

最後に続くセリフが何なのかは察しがつくとは思いますが、この言葉が決めゼリフの一つとなっているので、憶えておくと後々で感慨深く聞くことが出来ると思いますよ

そしてここでは、もったいない原作カットをご紹介

結構、八九寺&神原に関しては阿良々木くんが楽しくやり取りを繰り広げているからか、話の本筋とは関係ない話が多く、カットされていることが多いんですよね(笑)

特に、『つばさキャット 其ノ參』での登場シーンに関してはかなりカットされている部分が多いんですが、ここでもったいないと感じているのが八九寺が言った名言の数々

具体的に言ってしまえば、何かを始めようとしている人やこれから動き出そうとしている人にとっては刺さる名言だと思いますので、仕事や勉強だけじゃなく、ダイエットとか運動とか、目標を掲げている人は心に留めておいて欲しい言葉の数々です

アニメではカットされていますが、小学生ながらも”大人顔負けの名言”をここのシーンでは言っているので、その名言を三つ紹介いたします

まずは名言の一つ目

二週間ぶりに会った阿良々木くんが受験することを知り、それに対して言った八九寺の言葉です

まあ、考えてみれば、二週間でできたくらいの簡単な決意なんて同じく二週間あればあっさり覆りますから、現時点ではあまり鵜呑みにできませんね。三日で変わったものは三日で戻ります。六日会わなければ元通りです。

化物語(下)「つばさキャット」より

正直な話、やると決意すること自体は期間に関係なく結構簡単にできると思っています

ただ、それが長続きするかどうかとなると話は別ですし、最後までやり切れるかなんて、それこそ最後まで分からない

八九寺自身は阿良々木くんが出来ると信じているからこそ、こういった言葉も気軽に言えるんだと思いますが、今まで諦めたものが多い方にとっては中々に心に刺さる言葉なのではないでしょうか?

自身の固めた”決意”を”簡単な決意”にしないように、やり切ろうと思える言葉ですね

次に、名言の二つ目

参考書を買ったものの、ここ最近の忙しさでまだ1ページも手を付けていなかった阿良々木くんに対して言った八九寺の言葉です

忙しいなんて言葉は時間の配分ができない人間の言い訳ですよ、阿良々木さん。その気になれば、学校の休み時間でも、参考書を見ることはできたはずです。勉強は授業中、あるいは家でするものである、などという先入観、固定観念が、阿良々木さんを縛っているのです。

化物語(下)「つばさキャット」より

時間というのは限られているし、その中で何かをするということに対して、本当に忙しくて時間がないという人もいると思います

物事には仕事や家事、育児などと言った重要度も緊急度も高い《優先順位》というのもありますしね

であれば、ここは一つ、自分で決めた固定観念をどれか一つ変えてみてはいかがでしょうか?

「○○はここでするもの」とか「この日、この時間じゃなきゃできない」と言ったものがないかを一度考えつつ、「本当にそうなのか?」ということも考えるだけでも、少なくとも今とは違う”自分”になれると思いますよ

そう考えるとこの言葉は、ついつい「忙しい」と言葉にしてしまう人には心に刺さる名言ですね

最後に名言の三つ目

色々苦言を呈したものの、阿良々木くんはやればできる人だと言いつつ、それでも最後にもう一つアドバイスした時の八九寺の言葉です

やればできるなんて、聞こえのいい言葉に酔ってはいけませんよ、阿良々木さん。その言葉を言うのは、やらない人だけです

化物語(下)「つばさキャット」より

「やればできる」と本人が言っている時点で「何もやってない」のは確定しているし、この言葉を言い訳にして、何もしない人というのもいます

とどのつまり、この言葉を自分でいう人間というのは信用できる人間ではないということですよね

また、自分で言うのではなく、周囲からそう言われていきた人もいるかもしれませんが、あくまでそれは過去の信頼の積み重ねがあるからこそ

それに甘えて、何もしてこなければその信頼も失ってしまう

その信頼を失いたくないのであれば、「やればできる」人間ではなく「やる」人間になるしかないですよね?

自身の不確定な可能性に縋るのではなく、実際に行動して自分にも他人にも信用される人間になろうと思えてくるような心に刺さる名言です

ちなみにですが、この言葉は「物語シリーズ 名言」で調べたりすると出てくるセリフだったりするんですが、ここで紹介している通り、アニメでは登場しないセリフになっています

これに関しては、以前まとめた物語シリーズの名言集でも『八九寺真宵の名言「やればできる」について』個別で触れているので興味がある方は是非

羽川翼からのメールと戦場ヶ原の声真似

八九寺との楽しい会話を終え、学校に到着した阿良々木くん

自転車を駐輪場に置いた直後、携帯電話に一件のメールが届いたことを知らせる通知がありました

そのメールの送り主は羽川翼

メールの内容を確認した阿良々木くんは、すぐさま自分の自転車のところに戻り、学校を休んでいる羽川の元へと向かおうとします

そんな中、ちょうど登校しようとしていた戦場ヶ原ひたぎと出くわし、戦場ヶ原から「どこかに行くの?」と質問されます

具体的な場所までは言わなかったものの「人道支援」と答えた阿良々木くんでしたが、戦場ヶ原はその言葉の意味するところを察して、特に引き留めることもしませんでした

それどころか、「阿良々木くんの為に代返をしておいてあげる」と言いながら、阿良々木くんの声真似を披露します

ひたぎさん……なんて美しいんだ。正に僕の理想の人だよ。愛してる。

思いのほか似てなくてビックリした阿良々木くんでしたが、そもそも”まだ”言っていないセリフを言われたことにツッコミを入れました

”まだ”の部分に引っ掛かった戦場ヶ原は、「これから言う予定があるの?」と聞き返します

それを聞いた阿良々木くんは、恥ずかしがりながら「……ある!」と捨てゼリフを残して、自転車で羽川の元へと向かうのでした

感想&解説

あの最高のデートをした翌日に出会ったというのもあって、少し恥ずかしがる阿良々木くんの初々しさったらなかったですね

そして、それとは逆に、いつも通りの平坦な戦場ヶ原というのもまた、いつも通り過ぎてデートの翌日だというのを忘れさせるほどでした(笑)

そんな二人のやり取りも面白かったですが、ここでの衝撃は阿良々木くんの声真似を披露する斎藤千和さんでしょうね

これに関しては、原作通りの内容になるので、ある意味、演じ手への”最強の無茶ぶり”になるんですが、「思いのほか似てない」と阿良々木くんがツッコんでいるように、特に似せる必要はなかったので、そういう意味では気は楽だったのかもしれませんね(笑)(詳細は分かりませんが)

ここのシーンに関しては解説や裏話などは特にないんですが、敢えて言うなら、この阿良々木くんの声真似を披露した斎藤千和さんが男キャラを演じるというのは結構レアだということですかね

少年時代だったり、幼少時代の男の子キャラを演じていることはありましたが、声変わりも終えているような男キャラというのは少なくとも自分の記憶にはないですね

元々、当時はこの戦場ヶ原ひたぎという役自体が斎藤千和さんにとって珍しい役柄でもあったので、そう考えると『化物語』という作品は斎藤さんの新たな一面や珍しい演技が数多く見れた貴重な作品とも言えますね

羽川の異変

羽川から連絡を貰った阿良々木くんは、彼女が待つ浪白公園へと向かいました

到着早々、羽川は公園内に自転車で入って来たことに怒りつつ、駐輪場に自転車を止めさせ、阿良々木くんの成績に響かないように計算して学校をサボらせたことや戦場ヶ原に文化祭の準備を任せたことを話しました

そんな話を聞きつつ、阿良々木くんが気になったのは羽川の格好

普段通りメガネはしているものの、三つ編みをしておらず、頭に帽子を被り、パジャマ姿で上着を羽織っているだけという姿はかなり新鮮

ただ、その羽織っている上着が邪魔でパジャマ姿がしっかりと拝めないという欠点があったので、阿良々木くんは羽川の上着を預かろうとしますが、羽川から白い目で見られます

羽「阿良々木くん」
阿「はい」
羽「怒るよ」
阿「……ごめんなさい」

そんなおふざけを少ししつつ、阿良々木くんは本題へと入ります

羽川が阿良々木くんを呼んだ理由

それは”頭痛”と関係しており、そしてそれは以前羽川が助けた”猫”の件とも関係していました

”ゴールデンウィークの出来事”を全て忘れていた羽川は、何があったのかまでは思い出してはいませんでしたが、猫を助けたという記憶は思い出しており、それが今回の”怪異”と関係があると自身で思い至りました

ただ、それでも大半のことは忘れており、怪異の専門家である忍野メメが学習塾跡に居るのは分かってはいるものの、そこまでの道のりが思い出せない

すでに学習塾跡は廃墟となっているため、ナビで調べることも出来ず、古い地図であれば調べることも可能ですが、時間がかかり過ぎる

であれば、阿良々木くんに道案内を頼むのが一番良いということで羽川は阿良々木くんに連絡を取ったのでした

学習塾跡への道案内を了承した阿良々木くんでしたが、その前に今回の件を整理させて欲しいと羽川に伝えます

最終的に忍野メメに頼ることになるとしても、自分たちで出来ることはしておかなければならないので、その姿勢を保つためには羽川に質問して、話を整理する必要がありました

それに納得した羽川は、阿良々木くんからの質問に答えていきます

まず「頭痛はいつ頃からなのか?」という質問に、一ヶ月くらい前から起きていて、阿良々木くんの前で見せた本屋と校門前の時はかなり酷かったと答えました

次に「猫にまつわるエピソードがゴールデンウィーク以降になかったか?」という質問に、ラジオで『大熊猫大好き』さんというリスナーさんの葉書が読まれたという話をしました

羽川の記憶力の高さに感心しつつ、その”猫”は関係ないと思った阿良々木くんが「他にないか?」と質問すると、羽川はラジオ番組で『すぶりをするそぶり』さんの葉書や『林檎をむいて歩こう』さんの葉書などラジオネタを話し始めました

阿良々木くんはべつに他にラジオネタがないかを聞きたかったわけでは無かったので盛大にツッコミを入れましたが、最後の質問として羽川に「帽子を脱いでくれないか?」と言います

先程の上着のやり取りを彷彿とさせる言葉に羽川は顔つきを変え、先程と同じ言葉を阿良々木くんに言います

羽「阿良々木くん」
阿「はい」
羽「怒るよ」
阿「怒れよ」

同じやり取りでも、今回は阿良々木くんにとっておふざけでもなんでもない

羽川に恩を返すためなら何でもする阿良々木くんは、羽川に嫌われようとも羽川のために何か出来るのであれば、全部やるほど真剣そのものでした

そのことを羽川に伝え、それを聞いた羽川は帽子を脱ぐことを決意し、「笑わないでよ」と一言付け加えてから帽子を脱ぎました

猫耳

羽川の髪色同様の真っ黒な”猫耳”が頭から生えているというその姿があまりに可愛らしく、思わず笑ってしまいそうになる阿良々木くんは、下唇を嚙んで必死に笑いを堪えます

恥ずかしそうに猫耳を見せる羽川は「もういい?」と言って帽子を被り直し、阿良々木くんは「ありがとう」とお礼を言いました

お礼の意味が分からなかった羽川でしたが、阿良々木くんはこれで”ゴールデンウィークの続き”という事実を確信するのでした

感想&解説

自分はそこまで「猫耳萌え」の属性はないんですが、この猫耳羽川だけはドンピシャで刺さりました……

これは可愛すぎるでしょ!!(重要なので赤字)

ただでさえ可愛い羽川に猫耳が生え、しかも今回はブラック羽川ではなく、羽川の姿のままでの猫耳だからその破壊力は凄まじいものでしたね

「猫耳+メガネ」に加えて、普段は見れないパジャマ姿と羽川の恥ずかしがるレア顔

それに合わせて声が堀江由衣さんなんですよ?

これはもう”最強”としか言いようがない組み合わせの可愛さでしたね

そして、ここで繰り広げられるラジオネタ

これもまた、話数を跨いでのギャグになっているというのがまた凄いw

葉書の内容自体も笑っちゃいましたが、この後に待ち受けるオチもまた笑っちゃいましたねww

そしてここでは解説を一つ裏話を一つ

まず解説ですが、羽川が待ち合わせ場所として浪白公園を選んだのにはちゃんと理由があります

その理由というのは、羽川の家から近く、阿良々木くんも場所を知っていたから

この公園は『まよいマイマイ』で登場した公園ですが、「其ノ貮」の時に羽川は阿良々木くんとここで会っていますし、同じくその回で羽川がこの辺に住んでいるという情報は出てきています

そういった諸々の条件から、羽川がここを選んだという訳ですね

次に裏話ですが、実はここのシーンの副音声で羽川は阿良々木くんを殺しかけています(笑)

厳密に言えば、多分殺しかけているという意味合いになるんですが、阿良々木くんの性格的にやってもおかしくなさそうだったので紹介しておきます

それはキャラコメでの出来事

羽川を大切にしている阿良々木くんの姿を見た八九寺が、「羽川さんに恩返し以外で謂われもなく嫌われたら死ぬのでは?」という話をしたのがキッカケで、羽川がちょっと試してみようという話になったクダリです

八「本当に阿良々木さんは、羽川さんを大切にしますよね。羽川さんに死ねって言われたら、死ぬんじゃないですか?」
羽「さすがにそれはないでしょう」
八「羽川さんに嫌いって言われたら、死ぬでしょうね」
羽「怒られても嫌われても我慢できるって言ってるじゃない」
八「でもそれは、恩返しのためになら、でしょう?特にいわれもなく普通に嫌われた場合は、死を選ぶんじゃないでしょうか」
羽「んー、どうだろう。試してみる?」
八「試すとは?」
羽「話しかけないでくれないかな?阿良々木くんのことが嫌いなんだ」
八「ちょっ!冗談が過ぎますよ羽川さん!」
羽「ごめんごめんごめんごめん、間違えた!大好き大好き大好き大好き大好き!私は阿良々木くんのことが、大好き」
八「間に合いましたかね。不用意にも程がありますよ、羽川さん。阿良々木さんは絶対聴いてるんですから、この副音声。言われた瞬間に首つってんじゃないですか?」
羽「生きてるよね?阿良々木くん。あのー、生きてたらメールをください。ケータイの電源をオンにしておきますので」

「つばさキャット 其ノ參」キャラクターコメンタリーより

なんだろう、本当に死を覚悟している阿良々木くんの姿がイメージ出来てしまったw

当初の出会った頃の八九寺のセリフではあるものの、羽川が言うと重みが変わりますね(言葉的にも命的にも)

あと、この後にも言われるし、気付いている方もいるかもしれませんが、基本的にオーディオコメンタリーというのは本編が終わった後に登場キャラがコメンタリーを収録しているという内容のものなので、そもそも生放送ではありません

なので、阿良々木くんからメールが来るということは絶対にあり得ないんですが、そのことすらも忘れてしまうくらい気が動転してしまったこの時の羽川は、本当にやらかしてしまったんでしょうね(笑)

吸血鬼の特性・魅了

話の整理も終え、学習塾跡に向かう為に二人で自転車に乗る阿良々木くんと羽川

自転車を阿良々木くんが漕ぎ、その後ろに羽川という乗り方のため、羽川は阿良々木くんに抱きつくような姿勢で後ろに乗りました

背中にあたるその大きくて柔らかい感触に阿良々木くんは動揺しつつ、幸福感も堪能しましたが、羽川にはバレバレで「降りたら話があるから」と釘を刺されました

気を取り直して、学習塾跡へと向かう中、羽川は唐突に「色んな人の色んな面倒を見て、大変だね」と、ここ最近の阿良々木くんについて話し始めます

”怪異”について思い出したことで、様々なことに思い至った羽川は、最近阿良々木くんの周りに女の子の影がチラつき始めたのは吸血鬼の特性の一つ・”魅了”によるものなのではないかと話します

ただ、その話をした直後、意地悪なことを言ってしまったことに気がついて、羽川は謝罪しました

阿良々木くんは特に気にするわけでもなく、寧ろ「その話に納得してしまったくらいだ」と話しつつ、羽川にいつも言っている「お前は何でも知ってるな」というセリフを投げかけました

何でもは知らないわよ――何にも、知らない

いつものセリフとは違う返しに、阿良々木くんは少し疑問に思ったものの、特に何かをいう訳ではなく、そのまま学習塾跡へと向かうのでした

感想&解説

ここで語られる吸血鬼の特性・”魅了”

これはこの後の15話でも語られる内容ではありますが、全くの嘘デタラメという訳ではありません

ただ、羽川自身がその本当の事実を知らないというのは考えにくいのを考えると、まさしく”意地悪なセリフ”でもあり、羽川なりのメッセージでもあったんだなとも思える言葉ですよね

それだけに、この後の展開を考えると、ここのシーンは切なさと何とも言い難い哀しい感情が沸き起こってきてしまいます

阿良々木くんはもうちょっと自分に自信を持って良いと思う

そしてここでは裏話を一つ

普段は阿良々木くんから酷い目にあっている八九寺なので、基本的には本編でもキャラコメでも阿良々木くんを庇うということはしないんですが、羽川に後ろから抱きつかれた阿良々木くんに対しては、さすがに庇ったみたいです(笑)

実は、ここまででも羽川の胸の破壊力に関してはキャラコメで散々触れてきていたんですが、さすがにここのシーンに関しては八九寺も阿良々木くんとまったくの同意見だったみたいですね

八「明らかにノーブラですからね、これ。破壊力は半端なそれではないでしょう」
羽「本当にもう、阿良々木くんは」
八「いえ、これは半分とかじゃなくて、本当にもう、阿良々木さんには何の責任もありませんよ。あのかたを庇いたくはないですけど、羽川さん、あなたが勝手に、阿良々木さんの背中に胸を押し付けたんじゃないですか」
羽「でも、そうしないと危険じゃない」
八「どっちみち危険ですけどね」

「つばさキャット 其ノ參」キャラクターコメンタリーより

正直、この件に関しては八九寺の意見に一票を投じたいくらい、私も同意見でしたね(笑)

思春期の高校生男子が、このシチュエーションをくらったら、9割9分は阿良々木くんと同じ事を思っただろうと断言します

それくらい、この頃の男子って初心なんですよw

ちなみにですが、アニメだと阿良々木くんは感触と大きさだけのセリフでしたが、原作だともう少し描写が細かくて、この行動が恩人の羽川ではなくて、そして彼女もいなくて、ましてやその彼女が戦場ヶ原でなかったら理性を失っていたとまで言っています

ただまあ、阿良々木くんの場合、羽川の胸に関しては恩人というのもあると思いますが、ことごとく”胸”に関してはチャンスを逃しているチキン(これに関しては、羽川も言っています)ではあるので、きっと最後まで理性を保てたとは思いますけどね(笑)

ブラック羽川再臨

学習塾跡へと到着した二人

すると、珍しく廃墟の外に出ていた忍野メメと会い、声を掛けられました

外に出ていた事自体珍しいことではありましたが、それ以上にいつもの「待ちかねたよ」と言ったお決まりのセリフを言わないことに違和感を感じた阿良々木くんでしたが、忍野は特に気にすることもなく、挨拶も早々に、羽川が被っている帽子に目を付けました

それで全てを察した忍野は、これもまた珍しく今は忙しいらしいのですが、羽川のためなら少しは時間の融通もきかせようということで、二人に廃墟の中に這入るように言います

「障り猫」

羽川に憑いている怪異の説明をしながら、4階の空き教室へと案内する忍野

そこに着いた瞬間、忍野は振り向きながら羽川の頭を叩きました

すると羽川はそのまま気を失うように倒れ、それを見た阿良々木くんは動揺します

忍野の行動の意味するところが分からなかった阿良々木くんでしたが、忍野は「阿良々木くんがある程度事情を聴いておいてくれたから、手順を省略したのさ」と話します

くわえて、時間が無いというのもありましたが、何より聞くのであれば本人から聞くのが手っ取り早いと忍野は話します

おっと……もう来たぜ、阿良々木くん。色ボケ猫のお出ましだ

その言葉に合わせるかのように、羽川の髪は黒から白へと変わり、そして倒れていたはずのその態勢から勢いよく、文字通り”飛び起きた”羽川は、もう羽川翼ではありませんでした

にゃははは。また会えるとは驚いたにゃあ、人間――懲りもせずに俺のご主人のおっぱいに欲情しやがったみたいで、相変わらずお前は駄目駄目にゃ。食い殺されたいのかにゃん?

「にゃ」と付くその喋り方も知能の低さがよくわかるその会話の内容も、明らかに阿良々木くんが知っている羽川とは違うもの

今、目の前に、ゴールデンウィークの続きの始まりを告げる猫の声、白くて白々しい《ブラック羽川》が再臨したのでした

感想&解説

ついに、回想じゃない《ブラック羽川》降臨

回想時に見せた羽川からブラック羽川になる時の変化も中々でしたが、今回に関してはBGMのカッコ良さも相まって、ボスキャラ感がもの凄かった!

上から話すブラック羽川は玉座から話す魔王、下から見上げる阿良々木くんはそれに挑む勇者かと思わせるような立ち位置もまた、そう感じさせた要因かもしれませんね

かつてのゴールデンウィークでは、散々手こずらせられた《ブラック羽川》

再びこの怪異が目覚める要因となったストレスとは一体何なのか?

そして、忍野のいつもと違う行動の数々は一体何を意味しているのか?

その辺りに期待しながら、次回も楽しんで欲しいところですね!

ここのシーンに関しては解説や裏話というのが特に無いので、何かあれば更新していきますね

まとめ

出演・声の出演:斎藤千和, 出演・声の出演:神谷浩史, 出演・声の出演:加藤英美里, 出演・声の出演:花澤香菜, 出演・声の出演:堀江由衣, 監督:新房昭之
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化物語の第13話『つばさキャット 其ノ參』の感想と解説でした!

羽川との会話シーンというのはここまででも描かれてきましたが、雑談らしい雑談というのは意外と今回が初だったりするんですよね

そんな笑いの部分がありながらも、ここまであまり語られてこなかった羽川翼の過去から繋がる現在やいつもと違う忍野の行動など、終着点へと向けて着実に走り始めたと感じさせる今回の話

冒頭でも少し触れましたが、この13話で登場した様々な事柄が次話以降でも登場し、盛大な前振りとなって、より印象的なシーンへと昇華してくれます

なので、次話以降でどの伏線がどのような効果を発揮し、どんな感情を齎してくれるのか楽しみにしながら視聴してみてくださいね!

そして次の話は『つばさキャット 其ノ肆』!

阿良々木暦は、羽川翼を救う方法を見出すため、二人で忍野メメの元を訪れる。しかし何故か煮え切らない態度を取るメメ。阿良々木は、そんな彼からある事実を打ち明けられる。

『化物語』西尾維新アニメプロジェクト公式サイトより

いつもとは違う行動を見せている忍野が煮え切らない態度を見せる理由とは?

その事実がまた驚くべき内容でありながらも、『つばさキャット』においてなくてはならない事柄でもありますので、是非とも期待しながら次話をお楽しみくださいね!

それでは今回はこの辺で!

また会いましょう

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