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〈物語〉シリーズ主題歌一覧&おすすめランキングTOP20を紹介!

どうもウハルです!

今回は、〈物語〉シリーズを彩ってきた主題歌一覧とその中から個人的に選んだおすすめ楽曲をランキング形式で20曲ご紹介していきます!

〈物語〉シリーズは西尾維新先生原作の青春怪異譚作品で、『化物語』から始まった人気作品になります

ふんだんに盛り込まれた言葉遊びや魅力的な登場キャラクターが織り成す数々の物語、そしてシャフトによる独特の表現法など、その世界観へとグッと引き込ませる内容や演出は多くの視聴者を魅了してくれましたが、〈物語〉シリーズは主題歌も魅力的な楽曲が非常に多い作品でもあります

ただ、なにぶん”シリーズ”と付いているだけあって楽曲数が多く、どの曲がどの物語に使われていたのか分からなくなってしまう人もいるのではないでしょうか?

また、これから見てみようという人や、何曲か聴いたことがあるけど曲名が分からなかったりどれがオススメの楽曲なのか分からない人もいるかもしれません

なのでそんな方たちの為に、〈物語〉シリーズの主題歌一覧と個人的に選んだ〈物語〉シリーズの主題歌ランキングTOP20をご紹介していきますので参考にしてみて下さい!

もしも、気になっていた曲や気に入った曲があれば、プレイリストに入れるも良し、カラオケで歌うも良しなので、歌で感じる〈物語〉シリーズを是非堪能して下さいね

なお、ランキングの基準に関しては独断と偏見による部分が大きいので予めご了承下さい

〈物語〉シリーズ主題歌一覧

まずは、〈物語〉シリーズの主題歌である44曲+アプリゲーム『〈物語〉シリーズ ぷくぷく』のテーマソング1曲を合わせた全45曲を一覧でご紹介

基本的に、オープニングは各エピソードのヒロインが担当するキャラクタソングとなり、エンディングはタイアップ楽曲となっています

その楽曲の数々を一覧として紹介していますが、記載方法としてはこんな感じです

  • シリーズ名
    • 「楽曲名」
      歌:ヒロイン名(キャスト名)orアーティスト名

なので、各シリーズごとにどの曲を誰が歌っていたのか分かりやすくなっていると思いますので、その辺りが気になっていた方は参考にしてみて下さい

〈物語〉シリーズ主題歌一覧
  • 化物語
    • 「staple stable」
      歌:戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)
    • 「帰り道」
      歌:八九寺真宵(加藤英美里)
    • 「ambivalent world」
      歌:神原駿河(沢城みゆき)
    • 「恋愛サーキュレーション」
      歌:千石撫子(花澤香菜)
    • 「sugar sweet nightmare」
      歌:羽川翼(堀江由衣)
    • 「君の知らない物語」
      歌:supercell
  • 偽物語
    • 「二言目」
      歌:戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)
    • 「marshmallow justice」
      歌:阿良々木火憐(喜多村英梨)
    • 「白金ディスコ」
      歌:阿良々木月火(井口裕香)
    • 「ナイショの話」
      歌:ClariS
  • 猫物語(黒)
    • 「perfect slumbers」
      歌:羽川翼(堀江由衣)
    • 「消えるdaydream」
      歌:河野マリナ
  • 〈物語〉シリーズ セカンドシーズン
    • 「chocolate insomnia」
      歌:羽川翼(堀江由衣)
    • 「happy bite」
      歌:八九寺真宵(加藤英美里)
    • 「もうそう♥えくすぷれす」
      歌:千石撫子(花澤香菜)
    • 「white lies」
      コーラス:宮越裕雄(東京混声合唱団)、山田茂(東京混声合唱団)
    • 「fast love」
      歌:戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)
    • 「木枯らしセンティメント」
      歌:戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)、貝木泥舟(三木眞一郎)
    • 「the last day of my adolescence」
      歌:神原駿河(沢城みゆき)
    • 「アイヲウタエ」猫物語(白)&傾物語ED
      歌:春奈るな
    • 「その声を覚えてる」囮物語&鬼物語ED
      歌:河野マリナ
    • 「snowdrop」恋物語ED
      歌:春奈るな×河野マリナ
    • 「花痕 -shirushi-」花物語ED
      歌:河野マリナ
  • 憑物語
    • 「オレンジミント」
      歌:斧乃木余接(早見沙織)
    • 「border」
      歌:ClariS
  • 終物語
    • 「decent black」
      歌:忍野扇(水橋かおり)
    • 「mathemagics」
      歌:老倉育(井上麻里奈)
    • 「夕立方程式」
      歌:老倉育(井上麻里奈)
    • 「mein schatz」
      コーラス:東京混声合唱団
    • 「terminal terminal」
      歌:八九寺真宵(加藤英美里)
    • 「dreamy date drive」
      歌:戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)
    • 「dark cherry mystery」
      歌:忍野扇(水橋かおり)
    • 「さよならのゆくえ」
      歌:瀧川ありさ
    • 「SHIORI」
      歌:ClariS
  • 暦物語
    • 「whiz」
      歌:TrySail
  • 続・終物語
    • 「07734」
      語:阿良々木暦(神谷浩史)
    • 「azure」
      歌:TrySail
  • 傷物語
    • 「étoile et toi」
      歌:クレモンティーヌ
    • 「étoile et toi [édition le blanc]」
      歌:Clementine&Ainhoa
  • 傷物語-こよみヴァンプ-
    • 「étoile et toi[édition le noir]」
      歌:クレモンティーヌ
  • 〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン
    • 「icecream°」(アイスクリームディグリーズ)
      歌:阿良々木月火(井口裕香)、斧乃木余接(早見沙織)
    • 「caramel ribbon cursetard」
      歌:千石撫子(花澤香菜)、斧乃木余接(早見沙織)
    • 「万死のテーマ」
      作曲・編曲:ミト
    • 「UNDEAD」
      歌:YOASOBI
  • アプリゲーム『〈物語〉シリーズ ぷくぷく』
    • 「wicked prince」
      歌:princess a la mode(戦場ヶ原ひたぎ、八九寺真宵、神原駿河、千石撫子、羽川翼、 阿良々木火憐、阿良々木月火、斧乃木余接、忍野扇、老倉育)

ちなみに、今回はアニメ主題歌のランキングなので入れませんでしたが、アプリゲーム『〈物語〉シリーズ ぷくぷく』のテーマソングを一覧に入れた理由は、この楽曲も凄く良いのでこれを機に知ってほしかったから(笑)

そもそも、〈物語〉シリーズのヒロインが歌うテーマソング自体が相当レアですし、明るいポップな楽曲ともなっているので、聴いているだけでも元気になれる一曲です

※アプリゲームに関しては2020年3月31日にサービス終了しています

【wicked prince】

princess a la mode
(戦場ヶ原ひたぎ、八九寺真宵、神原駿河、千石撫子、羽川翼、 阿良々木火憐、阿良々木月火、斧乃木余接、忍野扇、老倉育)
作詞meg rock
作曲神前暁
編曲神前暁、木村孝明

〈物語〉シリーズ主題歌ランキングTOP20

第20位 オレンジミント:憑物語 よつぎドールOP

斧乃木余接(早見沙織)
作詞meg rock
作曲ミト

曲調自体はポップな感じがしつつも、どこか無機質さをも感じさせる辺りが非常に斧乃木余接らしさを感じさせる楽曲です

この辺りは斧乃木余接役の早見沙織さんの歌い方も大いに関係しているとは思いますが、作曲をしたミトさん自身、「操り人形感を出したいということで作曲していきました」と『アニメ〈物語〉シリーズ ヒロイン本 其ノ捌 斧乃木余接』のインタビューで話されているので、そこも大きく影響しているんでしょうね

また、ミトさん自身が「表情のない声」というのを考えた時に、人の声を無機質にしてしまおう考え、「パァン」などといったボイスパーカッションを入れたとも話されています

こういう細かな部分でキャラクター性をしっかりと表現してくれている辺りは本当に素晴らしいと思いますし、視聴者としても非常に満足度の高いものとなっているような気がします

第19位 木枯らしセンティメント:恋物語 ひたぎエンドOP

戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)、貝木泥舟(三木眞一郎)
作詞meg rock
作曲・編曲神前暁

昔懐かしい昭和の歌謡曲を思わせる曲調であり、しかもそれを戦場ヶ原ひたぎと貝木泥舟が歌うという異色のデュエット曲です

この楽曲に関しては、歌の良し悪し以前にめちゃくちゃ驚かされた記憶が凄いです

まず一番の衝撃が映像のギャップで、本編との差が凄すぎたw

この映像に関しては、歌に合わせて80年代のアニメ風に描かれているんですが、これを見た時に衝撃を覚えたのはきっと私だけじゃないはずです(笑)

そんな強烈なインパクトを与える映像もそうですが、この二人がデュエットするというのもさらなる衝撃でした

『恋物語』自体、貝木泥舟が語り部となっていますし、そのキッカケを作ったのも戦場ヶ原ひたぎなので分からなくはないですが、それでもまさかでしたよね(笑)

ちなみに、戦場ヶ原ひたぎ役の斎藤千和さんは、この歌を歌う時に「カラオケで歌っている感じで歌ってください」と言われたらしく、「貝木とカラオケに行ったら嫌がらせ的にノリノリで可愛らしく歌うかもしれないと思って、そういう風に歌った」と『〈物語〉シリーズ ヒロイン本 其ノ伍 戦場ヶ原ひたぎ』のインタビューや円盤の『恋物語(下)』のあとがたりで語っています

よく聴くと確かに戦場ヶ原は可愛らしく歌っていますし、貝木は無理矢理歌わされているような嫌々感も出ていたりするので、二人がカラオケに行ったと思わせる貴重な一コマを体感できるような面白い楽曲となっています

第18位 その声を覚えてる:囮物語&鬼物語ED

河野マリナ
作詞こだまさおり
作曲神前暁
編曲神前暁、高田龍一

曲名の『その声を覚えてる』のように、別れの切なさを感じさせながらもどこか力強さや温かさも感じさせる曲調と歌詞が心に刺さる楽曲です

この曲は、誰かを想いながら過去の日々を振り返りつつも、今日という日を精一杯生きていこうとする意志や、無力だったとしてもその現実に抗っていこうとする想いも感じることが出来る良曲です

この『その声を覚えてる』は楽曲自体も良いんですが、何より良かったのが『囮物語』と『鬼物語』のエンディングに使われていた事で本編との繋がりをより強く感じれたことです

というのも、『囮物語』も『鬼物語』も結末としては二人のヒロインが”一つの終わり(別れ)”を迎える物語となっています

その結末を迎えた後に、この曲のイントロである「今もずっと その声を覚えてるから」と流れた時の感動は凄まじいものがありました

特に、『鬼物語』に関しては本当に涙腺崩壊もので、イントロだけでなく歌詞も見事にリンクした内容は、本編での感動の結末をさらに感動させてくれるものとなっていましたね

一応、ネタバレ回避のためにぼんやりとした書き方をさせていただきましたが、これから〈物語〉シリーズを見ようとしている方本編とエンディングの繋がりを意識しながら聴いて欲しいですね

第17位 whiz:暦物語ED

TrySail
作詞渡辺翔
作曲渡辺翔

爽やかさを感じさせる曲調とTrySailのキュートさが『暦物語』の作風とピッタリで聞き心地の良い楽曲です

そもそも『暦物語』自体が、それぞれの物語と物語の間にあった阿良々木くんを中心とする各ヒロインとの一コマを描いた”日常の物語”になっていますし、内容自体もほのぼのしているので、こういう楽曲は爽やかな日常を感じれて良いですね(まあ、「こよみデッド」だけは別ですが 笑)

なので、この楽曲に関しては晴れた日に散歩をする時やサイクリングをする時などには非常にピッタリな楽曲だと思います

なお、こちらの楽曲はオリコン週刊シングルチャートで初登場4位を獲得し、TrySailのシングル楽曲で初めてTOP5入りした楽曲となっており、2025年10月時点で発売されているシングル楽曲17曲の中でも最高順位を出した楽曲ともなっています(売り上げランキングだと6位です)

第16位 もうそう♥えくすぷれす:囮物語OP

千石撫子(花澤香菜)
作詞meg rock
作曲・編曲神前暁

基本的に『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』のテーマ曲は、『化物語』で使われたテーマ曲のアンサーソングとして作られていますが、その中でもダントツで”怖さ”を感じさせる楽曲ですね

『化物語』のOPの中でも人気の高い「恋愛サーキュレーション」の可愛さはどこへやらと思わせる雰囲気はまさに『囮物語』らしいダークな雰囲気を感じさせますし、この悪いことを悪いと思っていない”無邪気な悪”というのが、なお恐怖感を増幅しているような気がします

また、こちらの楽曲は”アンサーソング”ということを書きましたが、その仕掛けとして「もうそう♥えくすぷれす」の最後に「恋愛サーキュレーション」のメロディを入れたと作曲を担当した神前暁さんは『〈物語〉シリーズ ヒロイン本 其ノ貮 八九寺真宵』の西尾維新先生との対談でお話されています

さらに、OP映像も「恋愛サーキュレーション」と繋がってたりしているので、そういう意味でも見事な”アンサーソング”となっている一曲です

ちなみに、「もうそう♥えくすぷれす」の歌詞は全てひらがなになっているんですが、それがまたこの当時の撫子らしさを感じることができるので、機会があれば一度見てみることを勧めます

第15位 marshmallow justice:偽物語 かれんビーOP

阿良々木火憐(喜多村英梨)
作詞meg rock
作曲・編曲神前暁

疾走感溢れる曲調と火憐らしい熱さを感じさせる歌詞がキャラクター性を見事に表現している楽曲です

阿良々木火憐のキャラクター性を思い浮かべた時に「頭より先に体が動く正義の味方」っていうのが最初に浮かぶんですが、そのまんまの歌詞がこの歌の中に入っていて、初めてこの曲を聴いた時は見事なキャラソンだなと思いましたね(笑)

また、火憐の場合、常に走り抜けているような印象もあるので、疾走感を感じさせる曲調も彼女にピッタリでしたし、OP映像の炎が燃え上がる感じも彼女らしさを感じることが出来たので、曲、歌詞、映像と全てで火憐を表現している楽曲だと感じている一曲です

この曲を歌っている喜多村英梨さんは、『偽物語』アニメコンプリートガイドブックのインタビューで「レコーディングは歌うというより演じるという印象でした」とも語っているので、そういった意味でも火憐を存分に感じられる曲だと思います

ちなみに、妹の阿良々木月火も「白金ディスコ」を歌っていますが、この2曲には姉妹だからこその”とある仕掛け”がしてあると歌詞を担当されたmeg rockさんが『偽物語』のアニメコンプリートガイドブックにて語られています

その仕掛けというのは、2つの楽曲の中にお揃いのワンワードを入れているというところ

実は、「marshmallow justice」にも「白金ディスコ」にも、歌詞に”歴史”というワードが入っており、これは2人の兄である阿良々木”暦”にちなんだものになっていると思われます

宿命なの コレ 抗えない
歴史 変えるのは 正義の味方からだ!

「marshmallow justice」2番Aメロより

ささやかだけど かけがえのない 歴史を重ねて
ちいさなうそも ほんとうになる 君のとなりで

「白金ディスコ」2番サビより

ガイドブックでそこまで言及されている訳ではないので定かではありませんが、〈物語〉シリーズらしい仕掛けや2人との関連性を考えたらほぼ間違いないと思います

第14位 アイヲウタエ:猫物語(白)&傾物語ED

春奈るな
作詞・作曲じん

アップテンポな曲調と春奈るなさんの明るく元気な歌声が、自身の恋心を相手に伝えたいと思っていながらも、中々伝えることの出来ない青春時代のもどかしさを感じることが出来るような楽曲です

それでいて、何度も伝えるのを挫けそうになりながらも、「諦めてやるもんか」と自分で自分を奮い立たせる辺りは一つの応援歌のようにも感じれて好きですね

特に、この楽曲に関しては『猫物語(白)』のエンディングとして使われていたので、羽川翼の想いの部分と重ね合わせてしまったからこそ思い入れの強い楽曲でもありますね

「つばさタイガー其ノ壹」で戦場ヶ原に阿良々木くんを今でも好きかどうか聞かれて答えた後にこのエンディングが流れた時はエモかったですし、「つばさタイガー其ノ伍」の阿良々木くんに気持ちを伝えた回でこの歌が流れた時は切なさを感じました

第13位 消えるdaydream:猫物語(黒)ED

河野マリナ
作詞こだまさおり
作曲・編曲神前暁

出だしのピアノの伴奏では一瞬の静けさを感じさせながらも、そこから一気に爆発するかのようなギターの伴奏がストレスを抱え続けてきた羽川を表現しているようであり、歌詞自体も心の内に溜まったものを吐き出しているかのように感じさせて、『猫物語(黒)』と非常にマッチしている楽曲です

『猫物語(黒)』自体が全体的にシリアスな内容となっており、暗い印象が強いですが、それに対してロックな感じの音楽がより一層、心の爆発力を感じれた気がします

また曲名も、阿良々木くんと羽川が体験し、そして羽川が忘れてしまった悪夢のようなゴールデンウィークを表現しているよう

”忘却した夢”なんてまさに「消えるdaydream」って感じです

そして、羽川のOPのタイトルは基本的に”眠り”に関係するタイトルが付けられているんですが、『猫物語(黒)』に関してはEDでもそのパターンが当てはまっているので、まさに羽川のための主題歌といった感じがします

第12位 sugar sweet naightmare:化物語 つばさキャットOP

羽川翼(堀江由衣)
作詞meg rock
作曲・編曲神前暁

見た目や普段の印象とは裏腹に、様々なものを抱えながら生きていた羽川の抑えられない気持ちを見事に表現しているような楽曲です

阿良々木くんのことが好きではありながら、それを言うことが出来ないもどかしさ

それが”ブラック羽川”の再来へと繋がっていきますが、その想いの激しさを歌詞や曲調で上手く表現しつつ、堀江さんの歌声が羽川らしい白さも表しているように感じますね

また、この楽曲では他の『化物語』のOPとは違って”笑顔”という単語が使われていない辺りも、この当時の羽川らしさを感じる部分の一つ

これは『化物語』アニメコンプリートガイドブックにてmeg rockさんが語られていた部分になりますし、無意識的にそうなってしまった部分らしいですが、その表現の解釈に関しては一致していたので納得感も高かったですね

ちなみに、これは『化物語』で使用されたOP全般に言えることですが、楽曲の細かな解説は各話感想の方で語っていますのでよろしければ是非読んでみて下さい

あと、これは余談にもなりますが、公式が上げている〈物語〉シリーズの主題歌映像集で、其ノ壹だけ年齢制限が設けられているのは、多分、この主題歌映像のせいですね(笑)

第11位 staple staple:化物語 ひたぎクラブOP

戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)
作詞meg rock
作曲・編曲神前暁

〈物語〉シリーズにおいての初代オープニング楽曲になります

この楽曲も他の楽曲同様に戦場ヶ原ひたぎらしい真っ直ぐさと透明感を感じさせる楽曲となっているので、非常に聴き心地がいいですね

また、『化物語』における最初の楽曲というのもあり、作曲の神前さんは王道を狙いながら戦場ヶ原の透き通った声を意識し、作詞のmeg rockさんは『化物語』のためだけに歌詞を書いたと『化物語』のアニメコンプリートガイドブックにて語られている点からも、かなり『化物語』の色が強い楽曲ともなっていますね

たしかに、歌詞の部分に関しては様々な箇所で戦場ヶ原を連想させるワードが登場していますし、「重さじゃ量れないこんな想い」のところなんて見事にリンクしています

そういった多くの人の想いと期待の詰まった「staple staple」は、かなり印象深い楽曲ともなっていますね

第10位 恋愛サーキュレーション:化物語 なでこスネイクOP

千石撫子(花澤香菜)
作詞meg rock
作曲・編曲神前暁

〈物語〉シリーズにおいて、一世を風靡した楽曲は何かと言われたら、この「恋愛サーキュレーション」が思い浮かぶくらい多くの人気と話題を生み出した楽曲です

この楽曲に関しては、ひと言でいえば「とにかく可愛い!」というのが先行しますが、それが千石撫子というキャラクター性だけでなく、ゆったりとした曲調甘えるような歌詞花澤香菜さんの歌声可愛らしいOP映像一つの総合芸術が生み出した結果の可愛さだとも感じています

この楽曲に関しては、『化物語』を見てないけど曲は知っているという人がいてもおかしくはないので、アニメ好きの人とカラオケに行っても共通の楽曲として盛り上がると思いますよ

また、この楽曲は、歌詞にある「”し”抜きで」に合わせて、音階に「シ」の音が使われていないと話題になったことがありますが、作曲の神前さんはそれは特に意識して作ったわけではないので、それこそ怪異の仕業と冗談っぽくインタビューされていますね(笑)

第9位 caramel ribbon cursetard:撫物語 なでこドローOP

千石撫子(花澤香菜)
作詞meg rock
作曲・編曲ミト

「恋愛サーキュレーション」では可愛さを、「もうそう♥えくすぷれす」では無邪気な狂気さを表現しているように感じられましたが、その二つとも紛れもない千石撫子の姿

そういった過去の自分と向き合い、受け入れた上で成長していく姿を感じられた千石撫子を表現しているような楽曲です

この辺の表現に関しては『撫物語』の内容ともリンクしている部分にもなりますが、歌単体で見てみても、歌詞の中に「恋愛サーキュレーション」や「もうそう♥えくすぷれす」を想起させるワードが多数入っていますし、曲調に関しても「恋愛サーキュレーション」を作曲した神前暁さんから、9割ほど音源をお借りして作られた究極の”オマージュ”アレンジ曲だとミトさんはXにてポストされてるので、千石撫子のこれまでが見事に詰まった楽曲と言ってもいいような気がします

また、この楽曲の歌詞がまた面白くて、聞くだけだと分からないんですが、文字で表現すると千石撫子&斧乃木余接らしさ全開の歌詞になっていて驚きました

軽く一部を紹介するとこんな感じです

ああ死体 こう死体 どう死体
まるで死んでる身体(みたい)
石の上にも残念!
でもそんなんじゃ AIサーキュレーション
ようやっと はじまる story
うまれたての卵のようなemotion
抜殻から飛び出し いい黄身だ!なんて 君はキメ顔で…せーのっ!
永遠を願った夢に 終わりを告げる朝がきて
お砂糖でできた その涙 煮詰め 蜜め 密けた心

正直、歌詞カードを見るまで「ああしたい」だと思ってましたし、「見つけた心」だと思ってました(笑)

紹介したのはあくまで一番の一部にはなりますが、二番だともっと多いですし、歌とラップ部分が撫子と余接で逆転していたりと、さらに言葉遊び感&これまでの楽曲を彷彿とさせるような内容となっていて非常に聴き応えがありました

そういった遊び心キャラクター性の表現力、そして楽曲としての魅力という部分において、千石撫子と斧乃木余接が担当した楽曲の中でも、個人的には一番好きな楽曲になりましたね

なお、2025年10月時点で「caramel ribbon cursetard」をフルで聴こうと思っても音楽配信系サイトを調べた限りだとどこも配信していなかったので、現時点では『撫物語 なでこドロー(上)』の特典CDで聴くしかありません

なので「そこまでしなくてもいいかな」という人もいるかもしれませんが、この円盤には特典でキャラが本編を見ながら喋る副音声が収録されており、この巻の担当は5人の千石撫子&老倉育という珍しい組み合わせともなっているので、そこも含めて一緒に楽しむのも良いと思いますよ

第8位 帰り道:化物語 まよいマイマイOP

八九寺真宵(加藤英美里)
作詞meg rock
作曲・編曲神前暁

アップテンポな曲調と明るく元気な歌声が八九寺らしさを感じれる楽曲です

そのアップテンポさだったり、元気な感じの歌い方を聴いているとこちらも元気が貰えそうな楽曲ではあるんですが、本編を見た後にこの楽曲の歌詞を見ると、少し切なくなるという不思議な気持ちにもさせてくれるので、この辺りは作詞のmeg rockさんはさすがだなと思いました

実際、「この曲は真宵の年齢を考えて童謡や小学校で歌われそうな言葉を選んで歌詞を作った」と『化物語』アニメコンプリートガイドブックで語られていますし、八九寺真宵役の加藤英美里さんも歌詞を最初に見た時に「しんみりした曲なのかと思った」と『化物語 まよいマイマイ』の”あとがたり”で話しています

そういった点を考えると、明るい表面と切ない裏面の両方を持ち合わせた楽曲と言えるかもしれませんね

第7位 ambivalent world:化物語 するがモンキーOP

神原駿河(沢城みゆき)
作詞meg rock
作曲・編曲神前暁

アップテンポな曲調に加え、”走る”をイメージして作られた歌詞が神原駿河そのものを表しているように感じられる疾走感溢れる楽曲です

歌詞に関しては神原駿河役の沢城みゆきさんも「これはセリフ以外の何ものでもないどこまでも駿河だった」と『化物語 するがモンキー』の”あとがたり”で語られていますし、ここまで一人のキャラクターの歌を時間をかけて作ってくれたことには感謝しかないとも話されていました

そしてその歌詞ですが、沢城さんの仰る通り駿河そのものですし、「するがモンキー」という物語そのものとも感じさせる楽曲だと個人的に思っています

例えば、最初のこの部分

無意識のうちに 捉えたその景色は
ずっと待ち望んでいた 未来じゃなく
私の知らない 見たこともない笑顔
釘付けになったまま 立ち尽くした

ここは憧れの戦場ヶ原が阿良々木くんと仲良く喋っているところを見てしまった時の神原ですね

そしてその後の、「てんでんばらばら ふたつの世界 はぐれてく」で戦場ヶ原と神原の世界がズレてしまったことを表現し、「ぜんぜんばらばら 矛盾している想い 抑えきれなくなる」では好意と憎悪の相反する想いが暴走し始めたことを表現しているように感じられます

またサビの部分の「がむしゃらな心」を「好意」と捉えた時に、それは神原にとって相手を跳び越してしまうほど止められない想いであり、前へと進み続ける原動力となっている

そして同じくサビの「やみくもな鼓動」を「憎悪」と捉えると、その想いが「自分を追い越してしまう=猿の手の発動条件を満たす」ことになり、「絡まった気持ち=前へと進めなくなる」とも捉えられる

「やみくも」も言葉遊び的な観点で言うなら「”病み”くも」とも捉えられますしね

がむしゃらな心で いつの日か
あなたを跳び越して 前へ進め

やみくもな鼓動が いつの間に
私を追い越して 絡まった気持ち

『ambivalent world』1番サビ

こんな感じで、若干ネタバレ感もありますが、『するがモンキー』の内容を知っているからこそ、一つ一つが神原駿河というキャラクター、そしてこの物語を見事に表現していると感じられる「ambivalent world」は、曲調なども含めて『化物語』のOPの中では一番好きな楽曲です

第6位 chocolate insomnia:猫物語(白) つばさタイガーOP

羽川翼(堀江由衣)
作詞meg rock
作曲・編曲神前暁

1曲目の「sugar sweet naightmare」、2曲目の「perfect slumbers」とは違って明るめの楽曲ではありながら、切なさを感じさせる歌詞が羽川が『猫物語(白)』で体験した恋物語がしっかりと歌われていると感じさせる楽曲です

正直、この楽曲を初めて聞いた時はOP映像や堀江由衣さんの歌声の可愛さに注目し過ぎて、とにかく可愛いとそればっかり思ってました(笑)

ただ、しっかりと歌詞に注目してみると、これがまた胸が痛くなるくらい切ない歌詞で、何度目になるか分からないくらいmeg rockさんの凄さを痛感させられました

それこそAメロの歌詞からすでに羽川の阿良々木くんに対する気持ちが表現されているんですが、一番直球で分かりやすいのはやはりサビの部分ですね

本当はずっと 夢見ていたの
本当はずっと 識らなかった
眠り姫はね 王子のキスを
待っているだけでは だめだと

サビの歌詞の部分を「眠り姫=羽川」、「王子=阿良々木くん」、「キス=告白」と置き換えるだけで、内容を知っている方にはこの切なさが十分に伝わるかなと思います

また、「しらなかった=識らなかった」となっているのも深みがある

これは少し調べた範囲の内容になりますが、「知る」と「識る」では知識の度合いが違います

”知る”の場合だと「事実や情報から判断し、頭で理解する」という意味合いがあり、それがどういうものなのかを認めている状態

”識る”の場合だと「見えていない部分も読み取り、その物事を深く理解する」という意味合いがあり、得た情報以上のものを自分の中に取り込んでいる状態

この2つを比べ、さらに羽川の口癖でもある「何でもは知らなわよ。知ってることだけ」というのを合わせて考えた時、羽川は恋愛というものは”知”ってはいたものの、その本質的なことは体験したことが無いから”識”らなかったんだなと思わされました

そう考えると、この曲のタイトルに「chocolate(チョコレート)」と入っているのも上手く、チョコレートには甘くて蕩けて笑顔になるものだけでなく、食べたら苦くて目が覚めてしまうようなものもあるという意味合いにも感じられます

こういった解釈に関しては人それぞれであり、これはあくまで一個人の解釈ではありますが、『猫物語(白)』で羽川がやっと”識”ることができた恋愛物語を感じられるこの楽曲はかなり大好きな一曲ですね

第5位 白金ディスコ:偽物語 つきひフェニックスOP

阿良々木月火(井口裕香)
作詞meg rock
作曲・編曲神前暁

〈物語〉シリーズとしては珍しい”和”テイストの楽曲ではありますが、和服姿がよく似合う月火らしい楽曲ともなっています

というより、そもそも作曲した神前暁さん自身がこの曲を作るにあたって月火のことを考えた結果、「”着物”にスポットを当てて”和”にしようと思った」と『偽物語』のアニメコンプリートガイドブックにて語られています

月火ちゃんは自分が怪異であることを知らないんですよね。だから、怪異の属性をピックアップするとおかしなことになる。そこで「着物」というところをピンポイントで拾っていって「和」にしようと。

『偽物語』のアニメコンプリートガイドブックより一部引用

また、月火のお調子者の部分も踏まえて”和ディスコ”にしようと思いついたらしく、それを作詞のmeg rockさんにも相談し、「白金ディスコ」のデモ音源を聴いてもらったところ、meg rockさんは「これはヤバイ予感!」とすぐにメールを送るくらい直感的な部分でも良かったそうです

さらに、これは「恋愛サーキュレーション」とも通じる部分がありますが、この歌のイントロ部分で歌われている「はぁ どっこい」の部分は、元々は仮歌の歌い手さんが神前さんに掛け声を頼まれて入れたものが採用され、そのまま使われた形になります

あまりにあの掛け声は自然なのでお二人が考えられたようにも感じてしまいますが、こういう裏話的なのを知ると、本当に多くの人がそれぞれのキャラクターのことを考えて一つの曲を作っているんだなと思いますね

そして、「白金ディスコ」を歌っている井口裕香さんは、最初はどういう風にこの曲を歌っていいか悩んでいたらしいんですが、歌い出しの前に月火らしいセリフを言ってみようと思い実践したところ上手くいったらしいです

そのセリフというのは「火憐ちゃんを怒ってもいいけど、私のことは怒らないで」で、いくつか他にも試してみたらしいんですが、これが一番しっくり来たとコンプリートガイドブックや円盤の『偽物語 つきひフェニックス(下)』の”あとがたり”で話されています

このセリフを言うと、月火らしさを感じられるだけでなく、曲の明るさやイメージともピッタリ合うらしいので、もしもカラオケなどで歌う時は真似してみるのも良いかもしれませんね

第4位 ナイショの話:偽物語ED

ClariS
作詞・作曲・編曲ryo

「1.2.1.2.3oh」の掛け声から始まり、そこから軽快なリズムで始まるこちらの楽曲は、何度聴いてもテンションが上がる楽曲ですね

基本的にエンディング主題歌というのは静かな楽曲が多い印象を持っていますが、『偽物語』という作品が醸し出す雰囲気の明るさもあり、こういうアップテンポな楽曲がエンディングの方が、物語の締めとしては非常にしっくりきた回が多かったように思います

また、『偽物語』が明るい印象という点においては原作者である西尾維新先生が、この作品をどういうつもりで書いていたかという点でも分かる気がします

当時、西尾維新先生はこのシリーズ作品自体、「〈物語〉シリーズはこれが最後」と思いながら書いていたらしいんですが、『化物語』の後日談である『偽物語』に関しては「妹たちを中心としたファンサービスの物語のつもりだった」と『偽物語』のアニメコンプリートガイドブックのインタビューで語られていました

そして、これは小説『偽物語 上』のあとがきで語られている部分になりますが、「この小説は表に出るはずのない小説だった」とも語られています

まあここから先は裏話ですけれど、本来本書は表に出るはずのない小説で、実際、書き終わったあとも作者はしばらくの間それを誰にも黙っていました。そのままプリントアウトもせずに闇に葬ってしまおう、つまり、この小説はもう僕が独り占めしてしまおうと企んでいたわけですが、要するにそんな感じで、本書は二百パーセント趣味で書かれた小説です。変な制約とか変なしがらみとかがなく、心の底から自由に小説を書けるというのはとても楽しいと言えましょう。

『偽物語 上』あとがきより一部引用

そういった意味では、『偽物語』という作品は西尾維新先生の”楽しい”が存分に込められた作品とも言えるので、「ナイショの話」のような明るい楽曲は”楽しさ”を表現する上でもピッタリな楽曲だったように思います

そして、この楽曲に関しては歌詞に共感する人がもの凄く多そう

好きな人に対して、「そんな態度とってると私が他の人に取られちゃうよ?いいの?」と言う直球な歌詞は思い当たる人も多そうな気がします

ちなみに、これは『偽物語 かれんビー(上)』のキャラコメ話になりますが、この楽曲を聴いた戦場ヶ原はもの凄く共感してましたね(笑)

羽「そしてエンディングテーマ。ClariSさんで、『ナイショの話』」
戦「よく言ってくれたと!」
羽「!? 何急に大声出して。びっくりしたー」
戦「いや本当、よく、よく、よく言ってくれたと私は言いたい。本当、阿良々木、お前その時になっても遅いんだからなと。ずっと私がこのままいるなんて思ってんじゃねえぞと」
羽「溜まってるなあ……」
※羽=羽川、戦=戦場ヶ原

戦場ヶ原が言うと説得力が違う(笑)

ただ、これは戦場ヶ原に限らず、彼氏彼女どちらにも言えるセリフだとも思えるので、この後のシリーズ作品でもある『終物語 しのぶメイル』で戦場ヶ原も言っていますが、”乗り換えられない努力”というのは常に必要なんだとも思えますね

第3位 さよならのゆくえ:終物語 おうぎフォーミュラ/そだちリドル/そだちロスト/しのぶメイルED

瀧川ありさ
作詞Alisa Takigawa
作曲Alisa Takigawa、Saku
編曲Saku、Alisa Takigawa

静けさを感じるイントロ部分から始まり、サビの部分では失てしまったものの大きさを後悔しながらその想いの強さも感じられる歌詞が、胸が締め付けられるような切なさを感じられる楽曲です

こういう互いに想い合っているにもかかわらずすれ違ってしまう歌って現実味があるからか、「言わなきゃ伝わらないものってある」って気付かされて心に凄く刺さります

特に、この曲が主題歌になった「そだちロスト」や「しのぶメイル」はまさしくそういう”思い違い”や”すれ違い”が関連する内容となってもいたので、より一層深く心に響きましたね

また、その歌詞の点についてですが、この楽曲の素晴らしいなと思っているのが一番と二番で女性視点と男性視点に分かれていると感じられる一人称の描き方をしているという点です

一番では自分の呼び方が「わたし」になっているんですが、二番では「僕」になっており、この描き方こそ、互いに想い合っているけどもすれ違っていることを見事に表現しているように感じれて凄く好きな部分です

そして、ラスサビ前から大サビではその一人称はどちらも登場せず、「君」のみで表現している辺りも同じ気持ちを二人とも抱えており、互いが互いを「自分が空っぽになるほど好きだった人」と思わせるのも非常に切なくなります

曲調の良さや物語性を感じさせる歌詞、そして本編とのリンク具合も素晴らしい楽曲ではありますが、自分の抱えている想いが迷子にならないように伝えるべきことは伝えると思わせるこちらの楽曲は一歩踏み出すことの大切さも教えてくれているようで非常に好きな楽曲です

第2位 UNDEAD:愚物語&撫物語&忍物語ED

YOASOBI
作詞・作曲・編曲Ayase

西尾維新先生書き下ろしの短々編である「なでこパスト」と「しのぶフューチャー」を元に、YOASOBIのAyaseさんが作られた楽曲になります

軽快なノリでアップテンポな曲調は聴いていてテンションを上げてくれるだけでなく、〈物語〉シリーズらしさ全開の歌詞がシリーズ作品好きには堪らない一曲ともなっています

これは『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』の公式サイトのコメントに書かれていますが、元々、Ayaseさんは「好きなアニメ作品を聞かれた際には『化物語』と必ず答える」と言われているくらい〈物語〉シリーズに思い入れがあるようで、「超全身全霊で作りました」という言葉通り見事な楽曲を作ってくれたと一人の〈物語〉シリーズ好きとしては感謝したくなるくらい素晴らしい楽曲だと思っています

この楽曲を元にした短々編の表現度という点においてもそうですが、斧乃木余接の「ピース ピース」や「不幸なくらいで許されると思うな」といった印象的なセリフも散りばめられている辺りは本当にテンション爆上がりでしたね(笑)

またそれだけでなく、この楽曲自体が”生きていくこと”に対して非常に前向きな楽曲でもあるので、聴いていてやる気が出てくるのもこの楽曲が好きな点の一つ

斧乃木余接の名言が入っている部分もそうですが、この曲のタイトルでもある『UNDEAD』の使い方が非常に上手く、「UNDEAD=死なない=何度でも立ち上がれる」とも取れる歌詞が不屈さを感じれて凄く良いんですよね

特に、最後のサビの部分は印象的だと思っています

UNDEAD 死んじゃいない
お前に言っているんだ 幸せを諦めてしまうな
人で在れ
ただ苦しみに慣れて 耐えているだけじゃ
死んでるも同然 屍のアンデッド

(UNHAPPY?)悩める人の子よ
(UNLUCKY?)人成らざる者も
(BEHAPPY!)弛まず目指せよ
生きているんだろ
不幸に浸るも 幸せになるのも
そう 全部全部お前だ

屍のように無気力で無感情に生きるのではなく、生きているからこそ幸せで感動的なハッピーエンドを迎えるために人で在り続けることは大事ですし、そこからの「不幸(=屍)でい続けるか幸せ(=人)になるかは自分で選べ」というメッセージ性のある歌詞は、大きな決意をもって”人”としての一歩を踏み出させてくれるような楽曲になっていると感じます

そういった作品とのマッチ度や楽曲の良さなども含め、シリーズ作品の中でもお気に入り度はかなり高く、また何度も聴き直してしまうくらい大好きな楽曲ですね

ちなみに、これは円盤の『忍物語 しのぶマスタード』1巻で副音声を担当した臥煙伊豆湖が披露した豆知識ですが、「UNDEAD」のしのぶフューチャーver.には沼地蝋花がいます

「え?どこに?」と思った方は聴き直しの意味も含めて、探してみるのも良いと思いますよ

なお、ヒントじゃないですが、見つけたいのなら一時停止しながら見るの推奨です(笑)

第1位 君の知らない物語:化物語ED

supercell
作詞・作曲・編曲ryo

〈物語〉シリーズにおける最初のエンディング主題歌であり、個人的にはいつまでも残り続けて欲しい名曲と思っているほどに大好きな楽曲です

この楽曲に関しては本編の余韻をまったく壊さないどころかより一層盛り上げてくれるような曲調や歌詞が素晴らしかった!

そして、楽曲単体としてもピアノとバンドサウンドで奏でられる曲調の聴き心地が良く、この楽曲のボーカルを務めたnagi(やなぎなぎ)さんの歌声の透明感と爽やかさもマッチしており、物語性を感じられる歌詞も含め”青春”を感じられる楽曲ともなっています

その歌詞に関してやはり大きく印象に残るのは「あれがデネブ アルタイル ベガ」の部分

きっとこの歌を聴いた人は、これのおかげで夏の大三角形を覚えられた人も多いのでは?(笑)

この歌詞の部分はアニメ本編や原作にも登場しているセリフになりますが、実はこの部分は最初の脚本の段階ではカットされていた部分になっており、ryoさん自身も「原作未読の人にはわからない、でも知ってる人はニヤリとするものを入れようと思った」と『化物語』のアニメコンプリートガイドブックのインタビューで語られています

特に言及されている訳ではありませんが、アニメスタッフの方も楽曲から影響を受けて”あのシーン”を入れたのかもしれませんね

また、そんな『化物語』にまつわる歌詞が入った楽曲ではありますが、この楽曲は舞台設定を借りて2人で星を見に行った”別の高校生たちを描いた物語”として作られた楽曲になっています

自分のイメージでは、同じ地区だけど違う学校の高校生のお話という設定です。

『化物語』アニメコンプリートガイドブック ryoインタビューより一部引用

もしかしたら阿良々木くんたちと会ってるかもしれないくらいの近い距離感の高校生であり、同じ時間軸上の設定で書かれた楽曲だからこそ、この曲のタイトルは『君の知らない物語』とも言えるとインタビュアーの方が語っていますが、これはまさしくその通りだと感じられましたね

そして、ryoさん自身もタイトルに関しては「原作に合わせて『語(かたり)』にしよう」と思っていたらしく、当時、西尾維新先生が書かれていた『戯言シリーズ』をすでに読んでいたり、当時アニメ放送していた『刀語』も見ていたほどのファンだったらしいので、その熱量も十分に込められた楽曲だと感じました

アニメにおいても大人気作品やヒット作品というのは一つのブランド力として価値を発揮するものですが、そういったものが無い最初の段階で、これだけの情熱と熱量を持って『化物語』という作品の世界観に沿って作られたこの楽曲は、まさに”原点にして頂点”とも言える楽曲です

まとめ

〈物語〉シリーズの主題歌一覧オススメの主題歌ランキングTOP20でした!

今回は個人的に好きな作品の主題歌紹介というのもあり、感想や解釈を交えつつ、その楽曲の解説や裏話的な部分も一緒に紹介させていただきましたが、楽しんで頂けましたでしょうか?

感想や解釈の部分に関してはある程度の個人差はあると思いますし、拙い文章で書いたので分かりにくい部分などもあったかもしれませんが、感想などを読んで少しでもその楽曲に興味を持っていただけたのなら幸いです

また解説や裏話に関しては、その曲を聴いたことが無い人だけでなく、聴いたことがある人にとっても深みが増したり、新たな発見を得た状態で再び楽曲を聴いてもらって、そこから違った視点で〈物語〉シリーズの楽曲を楽しんでもらえたのなら嬉しいですね

〈物語〉シリーズは多くの物語がアニメ化され、長い間放送されてきている作品です

そういった長期の作品は〈物語〉シリーズに限った話ではないですが、主題歌という点において、作品全体のみならず、一人一人のキャラクターにも寄り添った主題歌を提供し続けてくれる作品というのは中々無いように思います

そしてそれは並々ならぬ労力が必要だとも思いますし、これを成し得ることが出来るのは関係者の方々のこだわりや愛情や情熱が存分に込められているからこそだとも思っているので、その”結晶”の数々を是非とも本編と併せて《音楽》という形でも感じて頂ければなと思います

それでは今回はこの辺で!

また会いましょう

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