2023年

『2023年秋アニメ』視聴作品から選ぶオススメの新作アニメ16選&主題歌7選!ヤバいが確信に変わった大豊作のクール!!

どうもウハルです!

今回は2023年10月から放送している視聴中のアニメ作品の中から選ぶ『2023年秋アニメ』の新作アニメ16選と良曲だと思った主題歌7選をご紹介いたします!

『2023年秋アニメ』も始まって約1ヶ月が経ち、ある程度気になった作品は見させていただきましたが、今期の評価を言うのであればこの一言でしょう…

今期は大豊作!!

元々話題作が多く、放送前から「今期はヤバイ!」と思っていましたが、蓋を開けたらもっとヤバかった(笑)

毎週どころか毎日が楽しみになっているような作品が非常に多く、それが1日1作品とかではなく2作品や3作品、曜日によっては5作品以上放送を待ち望んでしまう日もあるくらい

そう考えるとやはり「これを大豊作といわずして何という!」というくらい楽しめているクールになっているのが今期の個人的な印象ですね

また、そんな作品を彩る主題歌の数々もまた良曲揃い!

PVの段階から流れているものも多かったですが、作品を通して主題歌を聴いた時に感じたその歌が表現する作品の世界観がとても素晴らしいものも多く、さらにはそれぞれの主題歌映像も良いもんだから、スキップしてしまうのも躊躇ってしまうくらい、今期はOP&ED共に見入ってしまうものが多い印象がありました

そんな大豊作で良曲揃いの『2023年秋アニメ』の中で視聴している作品から選ぶオススメしたい新作アニメ16作品&主題歌7曲をご紹介いたします!

「まだ『2023年秋アニメ』を見ていない」という方や「『2023年秋アニメ』はどんな面白い作品があるのか気になる」という方は是非視聴の参考にしてみてくださいね!

なお参考までに、私が2023年10月31日時点の段階で視聴した作品は新作&続編&前期からの継続作品を含めると49作品になります

※各作品のタイトルに公式サイトのリンクが貼ってありますので、気になった作品があれば参考にしてみてください

視聴作品一覧

  1. アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】
  2. 新しい上司はど天然
  3. アンダーニンジャ
  4. アンデッドアンラック
  5. オーバーテイク!
  6. 陰の実力者になりたくて! 2nd season
  7. カノジョも彼女 Season 2
  8. 鴨乃橋ロンの禁断推理
  9. 君のことが大大大大大好きな100人の彼女
  10. 薬屋のひとりごと
  11. グッド・ナイト・ワールド(Netflix限定配信)
  12. 経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。
  13. ゴブリンスレイヤーⅡ
  14. 婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む
  15. 最果てのパラディン 鉄錆の山の王
  16. SHY
  17. シャングリラ・フロンティア
  18. 終末のワルキューレⅡ(後編)地上波放送
  19. 16bitセンセーション ANOTHER LAYER
  20. SPY×FAMILY Season2
  21. 聖女の魔力は万能です Season2
  22. 葬送のフリーレン
  23. 盾の勇者の成り上がり Season3
  24. ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~
  25. でこぼこ魔女の親子事情
  26. デッドマウント・デスプレイ 第2クール
  27. 転生したらスライムだった件 コリウスの夢(全3話)
  28. とあるおっさんのVRMMO活動記
  29. Dr.STONE NEW WORLD(第2クール)
  30. はめつのおうこく
  31. 範馬刃牙 野人戦争編
  32. ひきこまり吸血姫の悶々
  33. 豚のレバーは加熱しろ
  34. PLUTO(Netflix限定配信)
  35. ブルバスター
  36. 放課後少年花子くん
  37. 冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた
  38. 暴食のベルセルク
  39. ポーション頼みで生き延びます!
  40. 僕らの雨いろプロトコル
  41. 星屑テレパス
  42. 魔法使いの嫁 SEASON2 第2クール
  43. ミギとダリ
  44. 柚木さんちの四兄弟。
  45. 私の推しは悪役令嬢。

この中から今期からの新作アニメのみに絞り、「これは面白い!」と個人的にオススメしたい作品を16作品厳選しましたので、視聴の参考にして頂ければ幸いです

そして、主題歌も今期で放送されている作品の中から選ばせて頂きましたが、こちらに関しては続編&前期からの継続作品も含めたものの中から選んでいますので、「この曲良いな!」と思ったらプレイリストに加えるも良し、実際にその作品を見るも良しとなっているのでそちらもご参考ください

なお、今回選んだ作品や楽曲に関しては個人的なものであり、「選んでない=面白くない」という訳ではないのでそこは予めご了承ください

最後に、こちらの各クール毎の記事は毎期恒例で書かせて頂いており、放送前に書かせて頂いた『2023年秋アニメ』だけじゃなく、1年前の『2022年秋アニメ』の際も書かせて頂いているので、「今期のアニメって何が放送されてるの?」という方や「1年前は何が放送されてたっけ?」と思った方はそちらも是非参考にしてみてくださいね

『2023年秋アニメ』オススメの新作アニメ16選

アンダーニンジャ

忍者は今も日本に存在している。その数、およそ20万。
『NIN(National Intelligence of NINJA)』と呼ばれる忍者組織は国家によるシビリアンコントロールを受けず、その精鋭達は極秘裏に暗殺や破壊活動に従事していた。そして、『NIN』と敵対するもうひとつの忍者組織、『UN(アンダーニンジャ)』。忍者と忍者――暗闘の果てに待ち受ける結末とは?

TVアニメ『アンダーニンジャ』公式サイトより
キャスト雲隠九郎:坂泰斗
加藤:新垣樽助
日比奇跡:畠中祐
鈴木:種﨑敦美
蜂谷紫音:山下大輝 ほか
放送・配信TBS、BS11
アニメーション制作手塚プロダクション
公式Twitter@UNDERNINJAanime
原作者Twitter花沢健吾:@hanamanko

『週刊ヤングマガジン』にて連載中の作品で、原作者は『アイアムアヒーロー』も描かれた花沢健吾先生による忍者アクション作品

『アイアムアヒーロー』は未読であり、花沢先生の作品に触れるのはこの作品が初になるんですが、花沢先生が織りなす独特の世界観に予測が全くできず、予想外の展開目白押しで楽しめている作品です

「私達が過ごす日常の裏に実は○○がいる」みたいな設定自体は他の作品でも見られる設定だったりしますが、この作品が独特だと感じるのは登場する人物たちがとにかく変わっているところ

感情表現が乏しく何を考えているのか分からない自称17歳の主人公、なぜか同じアパートに住む女性のブラジャーを着ている隣人の中年オヤジ、忍者になりたいと日本に来た外国人、歌舞伎のメイクをした女子高生などなど変人とも変態とも言えるような変わった人物たちが見せる変わった行動の数々

それ自体に意味があるのかないのかすらもよく分からないながらも、ストーリー自体はもの凄く真剣に描かれているからこそ馬鹿馬鹿しさと真剣みが伝わってくるので面白いんですよね(褒めてます)

また、時系列もバラバラに描かれており、話数が進むにつれて繋がっていく展開というのも楽しめている要因の一つ

しかもそれがそれぞれの登場人物による別視点で描かれていくからこそ、より繋がった時の爽快感が強まっている気がします

ただ、この時系列描き方に関してはアニメオリジナル

2023年10月時点だと10話まで試し読みが出来たの読ませて頂いたんですが、外国人の事件や隣人がブラジャーを持っている理由とかは描かれていますが、高校入学後については描かれておらず、時系列自体も順当に進んでいる感じでした

アニメでわざわざ変えた理由というのが現時点では定かではありませんが、5話で大まかな時系列は繋がり、多くの秘密が明かされた形になるんですが、それを見た時の驚きはかなりのものだったので、個人的にはこの描きで正解だったとは感じています

逆に言ってしまえば5話まで見ないと繋がらないということでもあるので、どんな作品なのか気になったらとりあえず5話まで見たほうが良い作品かもしれませんね

アンデッドアンラック

くるよ、不運が。いいね!最高だ!!

触れた人々に不幸な事故をもたらす不運“アンラック”な少女・風子。その特異な体質から一度は死を覚悟した風子の前に、絶対に死ねない不死の体を持つ“アンデッド”のアンディが現れる。彼は風子の力で“本当の死”を得るため、彼女と行動を共にすることに。しかし、アンディと風子のような異能の力を持つ【否定者】を狙う謎の組織“ユニオン”が2人の前に現れる。
これは、二人が最高の死を見つけるお話。

TVアニメ『アンデッドアンラック』公式サイトより
キャストアンディ:中村悠一
出雲風子:佳原萌枝
シェン:花江夏樹
ボイド:乃村健次 ほか
放送・配信MBS/TBS系全国28局ネット”スーパーアニメイズム”枠
アニメーション制作david production
公式Twitter@undeadunluck_an

『週刊少年ジャンプ』にて連載中の原作者・戸塚慶文先生によるアクション作品で、公式略称は「アンデラ」

特異体質(特殊能力?)のバリエーションがありつつ、その能力の見せ方も非常に上手いので見ていて驚きと興奮がしっかりと味わえるこの作品

『不死』だからこその自身の肉体を使った技だったり、ただ『不運』として事故が起きるのではなく”特定の条件”によってその効果の規模も変化すると言った内容は、予想外であり奇想天外な発想をも見せてくれるので見ていて飽きないですね

また、メインのアンディと風子以外にも得意な体質を持っているキャラクターは登場するんですが、どんな能力であり、どんな条件でそれが発動しているのかが分からないという分析力も試される内容もまた見ていて楽しめる内容の一つのように感じています

緊迫する戦闘の中で、相手の能力を把握し、その弱点を見つけ、さらに自身の能力を封じられないように最大限の攻撃へと転じられるように動いていく様子は戦闘時の興奮度を高めてくれました

そして、その戦闘シーンの描写に関してもdavid productionの臨場感のある作画のおかげでより一層の興奮を与えてくれたので、総合的な評価としても個人的には結構上位に食い込んでいる作品です

特に1話目に関しては、初見時の期待を裏切らないクオリティーのものを見せてくれたので、それこそ「いいね!最高だ!」と言ってしまうくらい引き込まれる作画となっていました

まだ現状では、内容面で謎に包まれている部分はありますが、この作品に関しては今期の放送作品の中では太鼓判を押しても良いくらいオススメの作品の一つです

鴨乃橋ロンの禁断推理

世界最高峰の探偵養成学校BLUEには、かつて類稀なる才能で将来を有望視された一人の天才がいた――。
BLUE開校以来の天才と囁かれた鴨乃橋ロンは在校中のある事件をきっかけに、探偵として致命的な“欠陥”を抱えたことで、BLUEを追放され「探偵」を禁じられる。
それから5年後。失意と退屈の日々を送るロンの元に警視庁捜査一課の刑事・一色都々丸が連続殺人事件への協力を求め訪ねて来たことで、止まっていたロンの時間が再び動きだす。
ロンの苦悩を知り、親切心からサポートを申し出る“ピュアなマヌケ”一色都々丸。そんな彼をロンは「トト」と呼び、二人での捜査に無限の可能性を感じると、トトをパートナーに指名する。
謎を解くロンと、捜査に動くトト。
ちょっとワケありな凸凹探偵コンビが、ミステリアスな事件を華麗に解決していく……!!

TVアニメ『鴨乃橋ロンの禁断推理』公式サイトより
キャスト鴨乃橋ロン:阿座上洋平
一色都々丸:榎木淳弥
雨宮:日笠陽子
シュピッツ・ファイア:八代拓 ほか
放送・配信TOKYO MX、AT-Xほか
各種配信サイトにて順次配信中
アニメーション制作ディオメディア
公式Twitter@kamonohashi_ron
原作者Twitter天野明公式アカウント:@amano_akira_

『少年ジャンプ+』にて連載中のミステリー作品で、原作者は『家庭教師ヒットマンREBORN!!』も描かれた天野明先生です

文字通りの”天才”である鴨乃橋ロンの名推理の数々は見事ですし、事件でのシリアス部分を見せながら、所々に笑いも入れてくるところが面白いと感じている作品です

事件で張り詰めた空気感がある中で、こういった緩い空気感も醸し出してくれるギャップ感は良いですね

ただ、以前紹介した段階で試し読みをさせていただき、「推理が早い」ということを書かせて頂きましたが、その部分に関しては話数を重ね、いくつか事件が起きても印象は変わらず

「人物登場→事件→解決」までの流れがぽんぽんと進んで行くので、個人的には少し物足りなさはあります

私自身は推理モノ自体は結構好きなタイプなんですが、もしかしたら同様に推理モノ(特に小説)を好んでいる人には同様な物足りなさを感じてしまう人もいるかもしれませんね

しかし、逆を言ってしまえばダラダラと1つの事件をやるわけではないので、そういう意味ではテンポ感は良いですし、ミステリーとしてもしっかりとした”謎”を提示してくれているので、見やすさという点においてはかなり見やすい作品だとも感じています

そしてこの作品なんですが、以前調べた段階では記載の無かった「1st Season」というのが公式サイトのトップページで新たに追記されているのが非常に気になっています(いつからあるのかも不明)

2023年10月の段階ではまだ発表はありませんが、この書き方を考えると「2nd Season」の制作の可能性はかなり高いのかもしれませんね

そういった意味でも、今後の展開に注目しながら見ていきたい作品です

君のことが大大大大大好きな100人の彼女

中学で失恋100回を達成した愛城恋太郎は、高校でこそ彼女を!と願い訪れた神社で、現れた恋の神様から「高校で出会う運命の人は100人いる」と告げられる。
しかし神様いわく、運命の人と出会った人間は、その相手と愛し合って幸せになれなければ死んでしまうという……。
次々に待ち受ける運命の人との出会いーーどうする恋太郎?どうなる100人の彼女!?

TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』公式サイトより
キャスト愛城恋太郎:加藤渉
花園羽香里:本渡楓
院田唐音:富田美憂
好本 静:長縄まりあ
栄逢凪乃:瀬戸麻沙美 ほか
放送・配信TOKYO MX、サンテレビ、KBS京都ほか
ABEMA、dアニメストアにて見放題先行配信
その他各種配信サイトにて順次配信中
アニメーション制作バイブリーアニメーションスタジオ
公式Twitter@hyakkano_anime
原作者Twitter中村力斗(原作):@ziburikito
野澤ゆき子(作画):@nozawayukiko

『週刊ヤングジャンプ』&『少年ジャンプ+』にて連載中の作品で、原作・中村力斗先生、作画・野澤ゆき子先生によるラブコメ作品

原作コミックスは2023年7月時点で累計発行部数が140万部を突破し、2023年10月時点では15巻まで刊行されています

毎話毎話ものの見事に大爆笑させられてしまうくらいにギャグのメリハリがしっかりしており、尚且つ、複数人との交際というかなり大胆な設定の恋愛要素も各キャラごとが持つ個性的な性格が見事に調和してしっかりと胸キュン要素も与えてくれたりとかなり見ていて楽しめている作品です

PVの段階ではギャグがメインの作品という印象でしたが、これがまたしっかりと恋愛関係が成立しているのが本当に凄いです

「100人の彼女」という中々ぶっ飛んだ設定ではありますが、それを見事に成立させている要因としては、ギャグ的な要素ももちろんなんですが、各キャラのあまりに極端すぎる性格もその一つなのかなと感じています

主人公である愛城恋太郎は「ド」が付くほどのド誠実であり、その誠実さから出会う彼女を全力で愛すために文字通り死ぬ気で恋人の為に全力を尽くします

そしてその極端すぎる性格だからこそ「100人の彼女」という一見すると不誠実な設定でありながらも、実はそうではなく一人一人をしっかりと愛そうとする本気が伺えてくるので、ある程度の説得力があります

また、恋太郎に恋するヒロインたちも中々の極端な個性の持ち主揃い

スタイル抜群で計算高い面がありながらも頭の中はお花畑な花園羽香里だったり、「○○じゃないんだからね!」が口癖のツンデレ少女の院田唐音だったり、人としゃべることが苦手で無口な文学系少女の好本静などが登場するんですが、これらの極端な個性が明確にそれぞれのキャラクター性を確立し、どのヒロインも見事に魅力的に描かれていきます

だからこそ、恋愛要素としての主人公とヒロインとの関係性がキャラごとに差別化され、胸キュンさせられる

こういった極端な要素がギャグ的な部分とも絡み合って一つの作品として成立し、面白くさせているのではないかと個人的には感じています

笑って、胸キュンして、可愛い女の子たちを見て癒されたいと思っている男子諸君にはかなりオススメ出来る作品です

ただ逆を言ってしまうとこの作品は多少の悶着はありますが、普通に二股、三股が成立していく作品ではあるので、例えなんであれ、そういう展開が好きではない人にはあまりオススメしませんので参考までに…

薬屋のひとりごと

大陸の中央に位置するとある大国。その国の帝の妃たちが住む後宮に一人の娘がいた。名前は、猫猫(マオマオ)。花街で薬師をやっていたが、現在は後宮で下働き中である。
ある日、帝の御子たちが皆短命であることを知る。今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っている話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因を調べ始める。呪いなどあるわけないと言わんばかりに。美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。
人間には興味がないが、毒と薬の執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。きれいな薔薇にはとげがある、女の園は毒だらけ、噂と陰謀事欠かず。壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。
稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。

TVアニメ『薬屋のひとりごと』公式サイトより
キャスト猫猫(マオマオ):悠木碧
壬氏:大塚剛央
放送・配信日本テレビ系ほか
各種配信サイトにて順次配信予定
アニメーション制作TOHO animation STUDIO×OLM
公式Twitter@kusuriya_PR
原作者Twitter日向夏:@NaMelanza
小説家になろう薬屋のひとりごと

『小説家になろう』発の原作者・日向夏先生によるミステリー作品

マンガに関しては『サンデーGX』版と『ビッグガンガン』版の2誌同時連載という変わった連載手法が取られており、その内『ビッグガンガン』版に関しては既読済みの作品になりますが…

この作品はとにかく体感時間が早い!

体感時間を早く感じる時の大前提が「面白さ」というのもありますが、さらに言えばどれくらい「作品にのめり込めるか」という部分も重要な部分の一つ

そういった意味合いではミステリー作品ということもあり、宮廷で起きた”謎”を解明していく為に、自身が持つ知識や周囲から得られた情報などから”真相”を解明していく流れは「作品にのめり込む」というのにうってつけの内容

また、基本的に一つの”謎”に対して長引かせて描かれるのではなく、1話完結の内容になっており、1話1話集中して見れるため、集中力が持続しやすいというのも体感時間の早さに繋がっている気がします

そしてそこからしっかりとラストでは「次の”謎”の始まり」を描いているから、続きが気になる構成にしているのは中々ニクイ構成でしたね

さらに、キャラとマッチしたキャスト陣だったり、美麗な作画の数々などは見ていて全く違和感なくすんなりと作品の世界観に入り込むことが出来るので、そこもまた体感時間の早さの要因になっているのかもしれませんね

こちらの作品は、以前書かせいて頂いた『2023年秋アニメ』記事でも個人的な評価は高めな作品でしたが、今後に関してもその評価は変わらないと断言できるほどに「のめり込める」作品です

SHY

21世紀半ば、地球から戦争が無くなったーー

各国に突如現れた超人的な力を持ち、平和を願う“ヒーロー”によって、世界は大きく変化したのだ。
新たに得られた平和を維持すべく各国のヒーローたちが活躍する世界において、日本の平和を担っていたのは、人前に出るのが超絶苦手な“恥ずかしがり屋”の少女ヒーロー、シャイだった。

TVアニメ『SHY』公式サイトより
キャスト紅葉山テル/シャイ:下地紫野
小石川惟子:東山奈央
えびお:杉田智和
スピリッツ:能登麻美子
スターダスト:三木眞一郎 ほか
放送・配信テレビ東京系列ほか
dアニメストア、U-NEXTにて見放題先行配信
その他各種配信サイトでも順次配信
アニメーション制作エイトビット
公式Twitter@SHY_off
原作者Twitter実樹ぶきみ:@bukimi397

『週刊少年チャンピオン』にて連載中の作品で、原作者・実樹ぶきみ先生によるヒーローアクション作品です

数多くのヒーローものがあり、それらの作品に登場するヒーローたちというのは人的被害からも災害の被害などからも多くの人々を救っていきますが、この作品に於いてもその点は例外ではありません

ただ、この作品に於ける「救い」というのは肉体的な部分というよりは”心”の部分に重点を置いているような気がします

この点に関しては、以前書いた『2023年秋アニメ』でこの作品を紹介する際に書かせて頂いた内容ではあるんですが、アニメを見てより一層その感覚が強くなっていきましたね

そして、そう感じる部分が多いせいか、見ているこちらにもその”心”が伝わってきて非常に感動出来るし、時には心が熱くなれるような展開をも見せてくれるので、毎話毎話非常に感情移入させられながら視聴出来ているので本当に面白いです

また、エイトビット制作のアニメーションも素晴らしく、SHYの変身シーンや戦闘シーンも”心”を熱くさせてくれて良いんですよね

そんな熱くさせてくれるような作画で原作を丁寧且つ忠実に描いているからこそ、この『SHY』という作品に於ける”心”のあり様をしっかりと見せてくれるのかなとも感じています

作画以外にも、キャストの方々による演技の数々も素晴らしい作品となっているので、”心”を動かされるようなヒーローものを見たいという人にはオススメの作品ですね

シャングリラ・フロンティア

貴方はなんのためにゲームをしますか?

世に100の神ゲーあれば、世に1000のクソゲーが存在する。クソゲーを愛し、クソゲーに愛された男“陽務楽郎”が、クソゲーの対極である神ゲー「シャングリラ・フロンティア」に挑む物語。
原作WEB小説は累計5億PVを超え、小説の書籍化を経ずして行われた異例のコミカライズは「週刊少年マガジン」で連載を開始。60年以上の歴史を持つ雑誌において、読者アンケート史上初となる四冠を達成!
誰もが持ちうるゲーム体験を通じ、新感覚のファンタジーを描く本作は、かつての思い出に浸る大人たちと、テクノロジーの最先端で生きる若者たちに、新たなる冒険の興奮を呼び覚ましている。

1人の“クソゲーハンター”が、神ゲーに挑む、至高の“ゲーム×ファンタジー”冒険譚、開幕!!

TVアニメ『シャングリラ・フロンティア』公式サイトより
キャストサンラク/陽務楽郎:内田雄馬
サイガ-0/斎賀玲:和氣あず未
アーサー・ペンシルゴン/天音永遠:日笠陽子
オイカッツォ/魚臣慧:小市眞琴
エムル:日高里菜 ほか
放送・配信MBS/TBS系全国28局ネット”日5”枠
各種配信サイトにて順次配信中
アニメーション制作C2C
公式Twitter@ShanFro_Comic
原作者Twitter硬梨菜:@BOSH_JP060
小説家になろうシャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜

『小説家になろう』発のVRゲームを舞台にしたファンタジー作品で、略称は「シャンフロ」

原作者は硬梨菜先生で、こちらの作品はノベライズ化はされておらず、『週刊少年マガジン』にて作画・不二涼介先生の担当でマンガ化されている珍しい作品です

こちらの作品はマンガ版は全巻既読済みの作品になるんですが、

この作品やっぱり面白い!!

この作品の主人公・陽務楽郎ことサンラクの数々の”クソゲー”をプレイしてきているからこそ持ちうるゲーム知識だったり、そのゲームスキルを駆使したプレイっぷりは見ていて心が躍る!

さらに、その能力を100%発揮できる”神ゲー”の『シャングリラ・フロンティア』だからこそ、ゲームを全力で楽しむサンラクの姿は見ているこっちも楽しい気分にさせてくれました

そして、そんなある種「ゲームの天才」とも思えるようなサンラクですが、ストーリーとしてしっかりと”敗北”を描き、そこから明確に『シャングリラ・フロンティア』というゲームにのめり込む姿を描いているので、「”神ゲー”だからハマる」のではなく「『シャンフロ』にハマる」という動機づけがしっかりとしているのも良いところですね

作画に関しては、PVの段階から良いとは思っていましたが、数話放送されてからもそれは維持されているし、何より戦闘シーンに関しては期待以上のクオリティーを見せてくれたので、内容を知っている人でも十分に楽しめる内容になっているのは非常に有難かったです

そして、以前の紹介記事で懸念していた「説明部分が多い」という点ですが、思っていたよりも分かりやすく説明されていたり表示されていたので、そこまで気にしなくても良いかもしれませんね

数話放送された現時点の段階での全体的な評価は高いままですし、オススメ作品の一つとしても十分に推せる作品です

16bitセンセーション ANOTER LAYER

秋里コノハは美少女&美少女ゲームが大好きなイラストレーター。
超人気絵師になることを夢見て美少女ゲーム制作会社で奮闘しているものの現実はうまくいかず……、ソシャゲ全盛期の現代に会社は傾き、コノハはサブのイラストレーターとしてモブキャラの後ろ姿を塗る日々を過ごしていた。
ある日、ひょんなことから過去の名作美少女ゲームをゲームショップの店主から譲ってもらうことに。
美少女ゲーム黄金時代に思いを馳せ、『同級生』のパッケージを開くと突如まばゆい光に包まれ、気づくとコノハは過去にタイムリープをしていた!
行きついた先は1992年!世は美少女ゲーム黎明期!
アルコールソフトという会社で働くことになったコノハは、美少女を想い、美少女を描き、美少女を創りあげていけるのか!?圧倒的な美少女への愛でお送りする、ひとりの少女の物語――
『じゃ、始めるね!』

TVアニメ『16bitセンセーション-ANOTHER LAYER-』公式サイトより
キャスト秋里コノハ:古賀葵
六田守:阿部敦
上原メイ子:堀江由衣
下田かおり:川澄綾子
六田勝:伊藤健太郎 ほか
放送・配信TOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビほか
dアニメストアにて最速配信
その他各種配信サイトにて順次配信
アニメーション制作st.シルバー
公式Twitter@16bit_anime
原作者Twitter若木民喜:@angelfrench
みつみ美里:@mitsumi_m

元々は同人誌として発売されていた作品で、その後KADOKAWAにて刊行されていますが、今回のアニメに関してはその原作を軸としたオリジナルストーリーとなっている作品です

元になっている作品の原案は『うたわれるもの』のキャラクターデザイン&原画を務めたみつみ美里さんと甘露樹さんが担当し、漫画を『神のみぞ知るセカイ』を描かれた若木民喜先生が担当しています

「タイムリープして何をする?」という疑問に対し、「美少女ゲームを作る!」というパッと見では趣味全開の展開ではありますが、だからこそ描かれる当時のゲーム制作の様子は見ていてタメになる部分が多い

また、当時に流行った美少女ゲームPCの移り変わりオタク文化を中心とした時代背景の描写など、学校では学べない当時の状況を学ぶことも出来るので、そういった部分でも見ていてタメになっている作品です

特にこの作品の場合、原案のお二人が同人活動を積極的に行ってきているのでリアルな描写が多く、さらにこの作品に登場する美少女ゲームの数々が全て実名で登場してくるからこそのリアリティさが非常に素晴らしいです

それこそ、当時の状況を知っている人にとっては「懐かしい!」と感じる部分も多く、”歴史”というよりは”思い出”に浸りながら見ている人も少なくないのでは?(笑)

ただ、私個人はそこまで当時の状況を知っているタイプの人間ではないので、やはり懐かしさよりもタメになるという部分の方が大半を占めている感じですね

「そんな感じでも面白いの?」という疑問もあるかもしれませんが、この作品の場合、そういったオタクカルチャーの部分以外にも十分に楽しめる要素というのがしっかりと存在しており、その要素というのが主人公の秋里コノハのキャラクター性

彼女の元気いっぱいの明るい性格もそうですが、美少女ゲームに対する愛の深さやそれ故に見せるとてつもない熱意と行動力の数々は見ていて非常に楽しくなれるんですよね

一言で言ってしまえば「猪突猛進」といった感じではありますが、そんな彼女によって少しずつ変化していく周囲の状況もまた楽しめています

そして、この作品はタイムリープ作品でもあるので、コノハによって変化した過去がどのように現代に影響を及ぼしていくのかが非常に気になるところではありますし、コノハが今後どれくらい成長した姿を見せてくれるのかも気になるところ

現時点(4話)では両方ともそこまで大きな変化は見られないので、今後のストーリー展開に注目しながら見ていきたい作品ですね

葬送のフリーレン

「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中、山田鐘人(作)とアベツカサ(画)による漫画『葬送のフリーレン』。
勇者とそのパーティによって魔王が倒された“その後”の世界を舞台に、勇者と共に魔王を打倒した千年以上生きる魔法使い・フリーレンと、彼女が新たに出会う人々の旅路が描かれていく。

“魔王討伐後”という斬新な時系列で展開する胸に刺さるドラマやセリフ、魔法や剣による戦い、思わず笑ってしまうユーモアなど、キャラクターたちが織り成す物語で、多くの読者を獲得。コミックスは既刊10巻ですでに累計発行部数880万部を突破し、そして2021年には「マンガ大賞2021」大賞、「第25回手塚治虫文化賞」の新生賞を受賞するなど、漫画ファンの間で旋風を起こしている。

そんな「葬送のフリーレン」が、いよいよファン待望のTVアニメ化!
主な制作スタッフ陣は、監督は『ぼっち・ざ・ろっく!』のヒットが記憶に新しい斎藤圭一郎。シリーズ構成は鈴木智尋(『ACCA13区監察課』)、キャラクターデザインは長澤礼子(『takt op.Destiny』)、音楽はEvan Call(『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン』)が担当。
そしてアニメーション制作は『ワンパンマン』や『Sonny Boy -サニーボーイ-』など
バトルアクションから叙情的なドラマまで幅広い作品を世に送り出すMADHOUSE。そして主演となるフリーレン役の声優は、『SPY×FAMILY』のアーニャ役など、多彩なキャラクターを確かな演技力で表現している種﨑敦美。「葬送のフリーレン」が、アニメとなってどんな魔法を見せてくれるのか―。
2023年秋、放送開始。

TVアニメ『葬送のフリーレン』公式サイトより
キャストフリーレン:種﨑敦美
フェルン:市ノ瀬加那
シュタルク:小林千晃
ヒンメル:岡本信彦
ハイター:東地宏樹
アイゼン:上田燿司
放送・配信日本テレビ系全国30局ネット”FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)”枠
各種配信サイトにて順次配信中
アニメーション制作マッドハウス
公式Twitter@Anime_Frieren
原作者Twitterアベツカサ(作画担当):@abetsukasa

『週刊少年サンデー』にて連載中の原作・山田鐘人先生、作画・アベツカサ先生によるファンタジー作品

こちらは全巻既読済みの作品ですが、

個人的には既に「今期の覇権」と思っている作品

金曜ロードショーで2時間放送という話題性抜群の初回放送ながらも、それ以降の話数でも継続してトレンド入りするほど話題にもなっていますね

作品自体、全体的にゆるやかな雰囲気で描かれていながらも、その中で描かれていくシリアスな内容やクスッと笑えるようなギャグの塩梅が非常に絶妙で、しっかりと感情の振れ幅を与えてくれるのが良いところ

しかも、基本的には旅をしながらの”日常的な一コマ”に近い形で描かれているから、自然体という雰囲気が強く伝わってくるので、心にもツボにもすんなりと入り込んでくるんだと感じています

また、元々この作品の前半部分に関しては戦闘シーンが多い印象は無かったので、その点に関しては大きく期待していなかったんですが、マッドハウスが見せてくれた臨場感と迫力のある戦闘シーンがもの凄く良かったです

特に6話「村の英雄」で見せてくれたシュタルクvs紅鏡竜との戦闘シーンは、思わず息を呑むほどでしたし、9話の「断頭台のアウラ」で繰り広げられた戦闘シーンの作画に関してはもはや劇場版レベル!

さらに、ストーリー要素としても作画要素としても申し分ない中で、Evan Callさんが手掛ける劇伴の数々が見事に作品の世界観や各シーンに非常にマッチしているので、見蕩れるだけじゃなく聞き惚れてしまう内容になっているのもこの作品の素晴らしい所

「今期の新作は何を見たら良い?」と聞かれたら、真っ先にこの作品を名前を上げるのは間違いないと思っているほどに原作含めてドはまりしている作品です

ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の逆転ストーリー~

「首が…ある!? 幼く…なってる!?」

大国・ティアムーン帝国で“わがまま姫”と蔑まれた20歳の皇女ミーアは、民衆の革命によって断頭台で処刑された。はずが、目覚めると12歳の頃にタイムリープしていた!
どうやらここは、やり直しの世界――彼女の枕元に置かれていたのは、処刑される前に自らが綴った血染めの日記。第二の人生を歩み始めたミーアは、帝国の立て直しを決意。
帝国の未来のため?民衆を飢饉から救うため?内戦により命を落とす多くの兵士のため? じゃない!すべてはギロチンの運命を回避するため!!
「こ、これぐらいわたくしにかかれば簡単ですわ!」 小心者で、保身上等&自己中最強のポンコツ姫が、自分のために大奮闘。
わがまま姫様の行動がまさかの奇跡を巻き起こす、歴史改変ファンタジーが始まる。

TVアニメ『ティアムーン帝国物語』公式サイトより
キャストミーア・ルーナ・ティアムーン:上坂すみれ
アンヌ・リトシュタイン:楠木ともり
ルードヴィッヒ・ヒューイット:梅原裕一郎
アベル・レムノ:松岡禎丞
シオン・ソール・サンクランド:堀江瞬 ほか
放送・配信TOKYO MX、MBS、BS11
アニメーション制作SILVER LINK.
公式Twitter@tearmoon_pr
原作者TwitterGilse(イラスト担当):@Gilse1024
杜乃ミズ(漫画担当):@morino_mizu
小説家になろうティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~

原作者・餅月望先生による『小説家になろう』発の人生やり直し転生ファンタジー作品です

ギロチンの運命を回避するために奮闘するミーアの姿や、そのミーアの言動や行動によって様々な勘違いが発生し展開されていくミーアのドタバタ劇は見ていて面白いです

ベースとしては”タイムリープ”作品になるので、時間が戻ったからと言って特殊な能力に目覚めたとかそういったものはなく、あるのは「以前体験した時の記憶」と「処刑前まで綴っていた自身の日記」のみ

それを頼りに自身の運命を変えていくんですが、ミーアの根本的な行動理念としては「ギロチンの運命を回避する」こと

なので、それに関わる事柄に関しては避けていったり、ギロチン回避のために重要な人物とは積極的に関わってくなどといった行動を取っていきます

その結果として、その行動が他の人達からは輝かしいものとして映り、聖女だったり智将だったりと言った勘違いへと発展していく

視聴者としてはミーアの考えていることが分かるから、その周囲とのギャップが非常に面白いですし、周囲との関係性が深まれば深まるほど目の曇り度合いも増していくので、都合のいい捉え方の規模がどんどん大きくなっていく様子もまた面白いですね

また、そういった勘違いの部分で笑わせてもらいながらも、あくまでミーア自身は一度処刑を経験しているので、その時の辛かった思い出とタイムリープした後の現在との比較感傷的な部分も描かれていくギャップ感もまたこの作品の良いところ

特に、裏切りや孤独というものを味わってきたからこそ、今まで気づくことが出来なかったことに対して素直になっていったり、処刑前に受けた恩を全力で返していく姿を見ていると、身近なものだからこそ大切にしなければならないものもあるということに気付かされましたね

コミカル&シリアスな内容に加え、表情豊かなミーア姫の活躍に今後も目が離せません!

ひきこまり吸血姫の悶々

ムルナイト帝国の名門貴族ガンデスブラッド家の令嬢、テラコマリ・ガンデスブラッド。
吸血鬼なのに血が飲めないコマリは、魔法が使えない、運動ができない、背が伸びないという三重苦に悩まされ、3年間の引きこもり生活を送っていた。しかし、ある日親バカの父がとんでもない就職先を見つけてくる。
その名も『七紅天大将軍』!
それは本来帝国の猛者しかなれず、3ヶ月に一度のペースで他国に戦争を仕掛け勝利しなければならない超ハードな役職。さらに部下たちは元犯罪者ばかりで将軍に就任したコマリに対して下剋上を狙う気満々……。絶対に断りたいけど、皇帝直々の任命なので辞めることすら許されない。本当の実力がバレたら即破滅なこの状況……それでもコマリはハッタリと可愛さを武器に己の任務を遂行する!
「私がこれから為すことはな、単純極まりない覇業だ!すなわち、テラコマリ・ガンデスブラッドは――他の5カ国の大将軍を武力で全員ブチ殺し、ムルナイトの国威を全世界に喧伝してやるのだ!」

 最強(!?)吸血姫による歴史に残る快進撃がここに始まる!

TVアニメ『ひきこまり吸血姫の悶々』公式サイトより
キャストテラコマリ・ガンデスブラッド:楠木ともり
ヴィルヘイズ:鈴代紗弓
サクナ・メモワール:石見舞菜香
ネリア・カニンガム:ファイルーズあい
アマツ・カルラ:島袋美由利 ほか
放送・配信TOKYO MX、BS日テレ
ABEMAにて地上波同時先行配信
その他各種配信サイトでも順次配信中
アニメーション制作project No.9
公式Twitter@komarin_PR
原作者Twitter小林湖底:@Xiaolin_Hudi

『GA文庫』より刊行中の原作者・小林湖底先生によるファンタジー作品

この作品はとにかく主人公のテラコマリの可愛さが半端ない!

”金髪ロリの吸血鬼美少女”と言うだけでもそそる人には興味がそそられる肩書きですが、その肩書きに偽りなし!

見た目の可愛さもそうですが、引きこもりだからこその気弱な性格、『七紅天』として威厳を見せ続けなければ下剋上によって殺されてしまうという恐怖と戦いながら強がり続ける姿などなどコマリが半ベソを掻きながら見せる表情の可愛さは、非常に保護欲を掻き立てられます

そして、コマリに仕えるメイドのヴィルヘイズが仕掛ける意地悪の数々がまた絶妙にコマリの可愛さを引き立ててくれるので、その姿を見てるとガッツポーズしたくなるくらい可愛いんですよね(笑)

そんな可愛さ全開のコマリではありますが、彼女が抱える過去彼女が持つ「烈核解放(れっかくかいほう)」という特殊な力を見せる部分などは非常にシリアスに描かれており、普段とのギャップがかなり激しく描かれているのもこの作品を楽しめる良いところ

元々作画自体はずっと良かったんですが、その作画が可愛さを見せる表情のみならず、悲しみや憎悪といった負の感情だったり、動きのあるバトルなどといった部分でもしっかりと楽しませてくれました

そういった作画表現が、セリフやキャラが抱える心情に深い説得力を持たせてくれていて、グッと内容に引き込ませてくれました

笑いあり、可愛さあり、バトルあり、思惑ありと様々な魅力の詰まった作品となっているので、今後の展開に期待しつつ、コマリの可愛さに存分に癒されていきたいなと感じている作品です

豚のレバーは加熱しろ

第26回電撃小説大賞《金賞》受賞作、ブヒっとアニメ化!
豚のレバーを生で食べて意識を失った、冴えないオタクの俺。異世界に転生したと思ったら、ただの豚になっていた!豚小屋の中、泥まみれで転がる俺を助けてくれたのは、天使のように優しい美少女・ジェス。
「フンゴァ!」
「あの、無理に喋らなくても大丈夫です。私には……分かりますから」
豚になった俺を献身的にお世話してくれる彼女は、人の心を読むことができる「イェスマ」という種族だという。「まずい、それでは俺の豚のような欲望が垂れ流しではないか!!」
剣と魔法の世界(メステリア)で、ただの豚と心を読める美少女の、いちゃラブファンタジーがいま始まる!……のか?

TVアニメ『豚のレバーは加熱しろ』公式サイトより
キャスト豚:松岡禎丞
ジェス:楠木ともり
ノット:伊東健人
セレス:富田美憂
ブレース:能登麻美子
放送・配信TOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビほか
dアニメストア、ABEMAにて地上波同時・最速先行配信
その他各種配信サイトにて順次配信
アニメーション制作project No.9
公式Twitter@butaliver_anime
原作者Twitter逆井卓馬:@HMRG0

電撃文庫より刊行中の原作者・逆井卓馬先生による異世界転生ファンタジーで、略称は「豚レバ」

人外転生をチラホラ見かけるようになった昨今、豚となった主人公とヒロインのジェスが繰り広げるイチャイチャ度合いが見ていて微笑ましくなってくる作品ですね

主人公自体が転生前は「年齢=彼女いない歴」のオタク青年ではありましたが、その彼が脳内で展開するブヒっとなってしまう妄想の面白さがありつつも、それを演じられている松岡禎丞さんの演技がまた非常に面白い

「これ楽しんで演じられてないか?(笑)」と思ってしまうくらい見事なキャスティングにこちらも非常に楽しませて頂いております!

そんなオタク青年ですが、彼自身は裏表のない優しい性格の持ち主

豚に転生してしまった彼を優しく面倒を見てくれたジェスの為に、出来ないことが多いながらも機転を利かせて必死に状況を打開したり、ジェスを勇気づける為に親身になって寄り添っていく姿を見ていると心が温かくなっていきます

また、彼に負けず劣らずの優しさを持ちつつ、純粋さと素直さをも兼ね備えたジェスの言動や行動がまたその温かさに拍車をかけていますね

見た目の可愛さもさることながら、ちょっと抜けたところも見せてくる辺り、非常にオタク心をくすぐってくるので自分も少しブヒっと豚になってしまいそうになります(笑)

ストーリー展開としては、基本的に二人の道中を描いていく流れになっているんですが、そんな中で語られる「イェスマ」という種族が抱える宿命が中々残酷な内容

パッと聞いた感じでは「人でありながら人ではない」とも受け取れるようなその内容に、ジェスの抱えている宿命の過酷さを痛感させられましたが、その話を聞いた豚がジェスを守る為に使命感に燃えるシーンは「本当に何とかしてやってくれ!」と思ってしまうくらい感情が入ってしまいました

二人の運命も含めて、かなり困難を極める旅路にはなっていくと思いますが、それを二人はどう乗り越えていくのか気になる作品となっていますね

PLUTO

憎しみの連鎖は、断ち切れるのか。

人間とロボットが<共生>する時代。
強大なロボットが次々に破壊される事件が起きる。調査を担当したユーロポールの刑事ロボット・ゲジヒトは犯人の標的が大量破壊兵器となりうる、自分を含めた<7人の世界最高水準のロボット>だと確信する。
時を同じくしてロボット法に関わる要人が次々と犠牲となる殺人事件が発生。<ロボットは人間を傷つけることはできない>にも関わらず、殺人現場には人間の痕跡が全く残っていなかった。2つの事件の謎を追うゲジヒトは、標的の1人であり、世界最高の人工知能を持つロボット・アトムのもとを訪れる。
「君を見ていると、人間かロボットか識別システムが誤作動を起こしそうになる。」
まるで本物の人間のように感情を表現するアトムと出会い、ゲジヒトにも変化が起きていく。

そして事件を追う2人は世界を破滅へと導く史上最悪の<憎しみの存在>にたどり着くのだった―――。

アニメ『PLUTO』公式サイトより
放送話数全8話(1話60分構成)
キャストゲジヒト:藤真秀
アトム:日笠陽子
ウラン:鈴木みのり
モンブラン:安元洋貴
ノース2号:山寺宏一 ほか
放送・配信Netflix独占配信
アニメーション制作スタジオM2
公式Twitter@pluto_anime_
原作者Twitter浦沢直樹公式情報アカウント:@urasawa_naoki

『MONSTER』や『20世紀少年』などを手掛けた浦沢直樹先生によって、手塚治虫先生の不朽の名作『鉄腕アトム』の「地上最大のロボット」をリメイクした作品

多くのアニメ作品において笑いや感動というものを与えてくれるものが多いですが、この作品に関してはそういった感情的な部分だけではなく、「あなたはどう考えますか?」という疑問をも提示して、様々な事柄を問いかけてくる作品だと感じた作品です

メインとしてはロボットの破壊事件と要人たちの殺人事件の2つの事件の犯人を追っていくストーリーとなっているんですが、その関係者たちや重要人物たちの視点で描かれる「完璧なロボットとは何なのか?」「ロボットが考える感情とは何なのか?」「ロボットと人は対等な関係になれるのか?」などといったロボットを主軸としながらも、人間としても少し考えさせられるような描写の数々がストーリーに深みを加え、より多くの感動を与えつつ、明確に記憶にも残してくれるような作品となっていました

率直な感想だけを一言でいうのであれば、「とにかく内容が濃い作品」というのが個人的にはしっくりきますかね

また、作画に関しても素晴らしく、繰り広げられる戦闘シーンもそうですが、何より各キャラの表情の描き方が本当に見事

これに関しては、浦沢直樹先生だからこその表情の描き方という見方も出来る部分もありますが、アニメによって色が付き、動きが付き、音が付いた時の視聴している側の感情の揺さぶられ具合がもの凄かったですね

そして、感情の揺さぶりに関してはこの作品に出演されているキャストの方々の演技も素晴らしく、『鉄腕アトム』という世界でも有名な作品に関わるというプレッシャーも凄かっただろうと思われる中で見せてくれた迫真の演技の数々には本当に息を吞みました

1話約60分で全8話と30分アニメなら16話分の内容ではありますが、個人的にはその時間は無駄にはならないと断言したいくらいオススメの作品です

そして、「頭を使う作品が苦手」とか「ギャグ系や日常系が好き」という方にはオススメし難いですが、そうではないネットフリックスに加入している方に関しては一度は見て頂きたいと本気で感じるくらいオススメしたい作品でもありますね

星屑テレパス

女子高生たちが宇宙を目指す“青春ロケット”ストーリー

「次にくるマンガ大賞2021」にもノミネートされた【まんがタイムきらら(芳文社)】で好評連載中の大熊らすこ氏の4コマ漫画「星屑テレパス」が2023年TVアニメ放送決定‼

人とのコミュニケーションが苦手な女子高生の小ノ星海果は自称宇宙人の明内ユウと出会い、なんと宇宙を目指す約束をする。そして副学級委員長の宝木遥乃や不登校気味の雷門瞬たちとの出会いの中でロケットを作ることになり──

女子高生たちがロケットを作って宇宙を目指す”青春ロケット”ストーリー!

TVアニメ『星屑テレパス』公式サイトより
キャスト小ノ星海果:船戸ゆり絵
明内ユウ:深川芹亜
宝木遥乃:永牟田萌
雷門瞬:青木志貴
笑原先生:高森奈津美 ほか
放送・配信TOKYO MX、BS日テレ、サンテレビほか
FODにて見放題独占配信
その他各種配信サイトにてレンタル配信を順次配信中
アニメーション制作Studio五組
公式Twitter@hoshitele_anime
原作者Twitter大熊らすこ:@rasuko_okuma

『まんがタイムきらら』にて連載中の原作者・大熊らすこ先生による学園青春ストーリー作品です

約1年振りのきらら枠の放送となりましたが、この眩しいくらいの青春は見ていて堪らなく愛おしい

「人とのコミュニケーションが苦手だから宇宙人と友達になりたい」という突飛な発想ながらも、それが見事に生かされたストーリー構成もさることながら、各キャラの真剣だからこそ今よりも一歩前にと勇気を振り絞り進もうとしていく姿は見ていて多くの感動を与えてくれます

特に、主人公である小ノ星海果が一生懸命になってロケットを作ろうとしていく姿や苦手なコミュニケーションをとっていこうとする姿などは非常に健気で見ていて心が温かくなってきます

そして、元々この作品は「きらら」作品なので4コマ漫画で描かれていると思うんですが、それを感じさせないほどの内容はかなり惹きつけられて見ていますね

また、この作品は”百合”要素が感じられる作品ともなっているので、そういった意味でも眩しいくらいの尊さを感じられるのも良いところ

放送前に調べた段階で「おでこぱしー」のことは知っていましたが、実際に見てみるとこんなにもニヤニヤさせられてしまうんだと改めて実感しましたね(笑)

現状4話まで視聴した段階では、メインとなる4人が登場し、これからまた面白さと尊さが増していきそうな展開となっているので、今後の展開に注目していきたい作品です

ミギとダリ

1990年2月神戸市北区オリゴン村

児童養護施設で過ごしていた双子の少年ミギとダリは、ある日裕福で穏やかな老夫婦、園山夫妻に養子として迎えられる。
しかしそれはふたりの少年「ミギ」と「ダリ」としてではなく、ひとりの少年「園山秘鳥」としてだった。
二人は正体を隠し、園山秘鳥を演じながらオリゴン村に溶け込んでいく。一体何のために二人で一人の人間を演じているのか。そこには大きな秘密と恐るべき目的があった。

TVアニメ『ミギとダリ』公式サイトより
キャストミギ:堀江瞬
ダリ:村瀬歩
秋山俊平:浅沼晋太郎
堤丸太:武内駿輔
一条瑛二:河西健吾 ほか
放送・配信AT-X、TOKYO MX、BS11
Amazonプライムにて地上波先行配信
その他各配信サイトにて順次配信
アニメーション制作GEEKTOYS × CompTown
公式Twitter@MigiToDali

マンガ雑誌『ハルタ』にて連載されていたミステリーサスペンス作品で、原作者は『坂本ですが?』も描かれた佐野菜見先生です

こちらの作品は2021年に完結しており、原作コミックスは全7巻刊行されています

とりあえず1話目を見た時の感想は「何これ?(笑)」というのが大きいくらい、シリアスとギャグとのギャップがもの凄いと感じた作品です

メインの本筋としては双子のミギとダリが二人で協力し合って母親を殺した犯人を捜すというかなりシリアスなものなんですが、その糸口を探す為に二人が取る行動の数々がもはや奇行と言ってもいいくらい変わった行動ばかり

引き取られた両親に気に入られるために取る行動だったり、友達を作る為に起こしていく行動だったりが双子という特性を活かしていながらも、「そう使うんだ(笑)」とも思えるような予想外過ぎる行動なので見ていて面白いんですよね

しかもそれがまた、二人とも超真面目にやっているからなおの事笑えてくるのも良いところです

ただ、先程も書いたようにこの作品のメインは母親殺しの犯人を捜すこと

奇行の数々も全てはその真相を知る為が故ではあるんですが、それによって徐々に真相に近づいていくストーリーは非常に続きが気になる展開となっているので、見ていてとても楽しめています

ツッコミどころの多い作品ではありますが、だからといって思考停止では決して見れない展開もしっかりと用意されており、原作未読なので結末は知りませんが、現時点では「かなり変わったサスペンスミステリーを見てみたい」という人にはオススメ出来る作品かなと感じている作品です

私の推しは悪役令嬢。

社畜OL・大橋零は、前世でプレイしていた乙女ゲーム『Revolution』のヒロイン・レイ=テイラーとして転生し、異世界での生活がスタート。王立学院を舞台にイケメン王子たちを攻略する、夢のような乙女ゲームの世界。しかし彼女の”推し”は、悪役令嬢・クレア=フランソワだった!

「私はクレア様が大好きです!!」

クレアのワガママも嫌がらせも、彼女にとってはむしろご褒美。前世でゲームをやり込んでいたレイは、その知識と愛でクレアとお近づきになれるのか?
《推し一筋》の異世界ガールズラブコメディ、開幕!

TVアニメ『私の推しは悪役令嬢』公式サイトより
キャストレイ=テイラー:芹澤優
クレア=フランソワ:奈波果林
ミシャ=ユール:愛美
レーネ=オルソー:長谷川育美
ロッド=バウアー:KENN ほか
放送・配信TOKYO MX、BS日テレほか
ABEMA、dアニメストアにて地上波同時配信
その他各種配信サイトでも順次配信中
アニメーション制作プラチナビジョン
公式Twitter@wataoshi_anime
原作者Twitterいのり。:@Inori_ILTV
小説家になろう私の推しは悪役令嬢。

原作者・いのり。先生による異世界転生百合ファンタジーでGL文庫より全5巻刊行されています

こちらの作品は『小説家になろう』だけじゃなく『カクヨム』や『ツギクル』などの小説投稿サイトにて連載されていた作品でもありますね

「異世界転生=ゲームのキャラへの転生」だったり、悪役令嬢モノというのは最近の設定としては珍しくなく、この作品に関しても同様のジャンルを扱う作品と大差ある内容かと言われると、そこまで大きな差はないかなと感じています

ただ、この作品の場合は主人公のレイ=テイラーがあくまで推しであるクレア=フランソワ以外眼中にないという突っ走り具合が他の作品とは違った色合いを出しているので、見ていて楽しめている作品ですね

転生して出会った瞬間から「好きです!」と告白する大胆さもそうですが、その大胆さをとことん貫き通し、クレアだけじゃなく周囲の人間すらも困惑させるほどの行動を見せる姿は少し見習いたいくらいです(笑)

また、クレアのゲームでの基本設定が悪役令嬢なので主人公であるレイをいじめるんですが、当のいじめられているレイ本人がそれを喜んでしまうんだから見てて笑っちゃいましたよねw

そんな変わった関係性の二人ではありますが、この作品は百合作品でもあるので、次第に近づいていく二人の距離感もまた見ていて楽しめている所の一つ

レイの推しっぷりは嘘偽りないものではありますが、そのあまりの真っ直ぐさというのはクレアにとっては素直に受け取れない疑わしいものとして当初は映っていました

しかし、次第に関係を深め、時には本音で言葉を交わし、レイの心の内を知っていく事でクレアの心も変化していく様子は今後の展開にどんどん注目していきたくなるほどに尊さが滲み出てきているような気がします

多くの転生作品や悪役令嬢モノを見ている人にとっては目新しさは少ないかもしれませんが、レイのドタバタ感や彼女が抱える心の内の描き方のギャップ、そしてレイとクレアの次第に変化していく関係性などとにかく二人に焦点を当てたストーリー展開は余計な雑味が少ないので本筋に集中して楽しく見れる作品ですね

『2023年秋アニメ』オススメの主題歌7選

エース:『シャングリラ・フロンティア』ED

歌手CHiCO
作詞・作曲DECO*27
編曲tepe

『シャングリラ・フロンティア』第1クールのエンディング主題歌

ゲームに本気になるこの作品の熱量を感じられるような熱さに溢れた楽曲

「目指したゴールが次走り出すためのスタートラインになる」だったり「どこまでもいけるはずなのにここが限界と見間違う」だったりと、どこまでも先へ先へと進んで行くことを止めない向上心が伝わってくるような歌詞が心を燃やし、「やってろうじゃねえか!」っていう気持ちにさせてくれて前向きな気持ちにさせてくれます

また、全体的にアップテンポな楽曲なのもそうですが、CHiCOさんの力強い歌声がさらにやる気を与えてくれて良いんですよね

ED映像に関しては派手さはありませんが、逆を言ってしまえばこんなアップテンポな楽曲なのにもかかわらずバトルなど動きのある作画を描かなかったところがまた凄い

これは個人的な印象になりますが、この楽曲は「本気」を歌っている楽曲になっているので、この映像では各キャラが”本気を出すべきもの”を見据えているのかなと感じました

夜の月を見上げるサンラクは『夜襲のリュカオーン』を、エムルはサンラクのサポートをといった感じですね

ペンシルゴンに関しては現時点で語ってしまうとネタバレになってしまうので伏せますが、彼女が”本気を出すべきもの”である『あの計画』は第1クールで描かれると思います

もう一人のカッツォは下を向いていますが、この段階ではまだ”本気を出すべきもの”は見つかっておらず、それを象徴しているのがこの姿なのかなというのがこの構図の理由だと思います

あくまで個人的な印象になってしまうので正解は分かりませんが、原作勢としてそう考えると納得できるし、何より製作スタッフの方々のこの作品に対する理解度と本気を感じれて好きな映像ですね

【『エース』MV】

好きにしなよ:『Dr.STONE NEW WORLD(第2クール)』ED

歌手Anly
作詞・作曲Anly

『Dr.STONE NEW WORLD』第2クールのエンディング主題歌

この曲を聴くと非常に心が軽くなり、気持ちも楽になる魅力的な楽曲

”自由”を感じられるような歌詞もさることながら、それに合わせるかのようなゆったりとした曲調はまさに「歩くような早さでも良い」と言ってくれているかのよう

さらに、その”自由”を表現するうえで、海へと飛び出した『Dr.STONE NEW WORLD』と重なるように舟に例えているのが見事に今回のシリーズとマッチしていて非常に良いですね

映像に関してはサンドアートでコハクの1日が描かれているんですが、その日常の微笑ましさが素晴らしすぎる

仲間と共に過ごす1日の中にいくつもの幸せがあり、そこで見せるコハクの笑顔は非常に魅力的

歌だけでなく、映像でも心を癒してくれる素晴らしいエンディングですね

【『好きにしなよ』オフィシャルビデオ】

クラクラ:『SPY×FAMILY Season2』OP

歌手Ado
作詞・作曲meiyo
編曲菅野よう子 × SEATBELTS

『SPY×FAMILY Season2』のオープニング主題歌

今までの主題歌の数々もよかったですが、今回も見事に『SPY×FAILY』という作品を表しているかのように「正しい間違いが不安定」だったり、「裏返しの本音」だったりと二つの側面を歌っているように感じる楽曲

曲調に関してもアップテンポでリズミカルな感じながらも、Adoさんのパワフルな歌声が力強さを付け加えていて、非常に魅力的な1曲となっています

映像に関しては全体的にコミカルな印象ですが、所々で描かれている日常と非日常が合わさったような不思議な演出が見ていて引き込まれてしまう

初見の時は「潜水艦とかエアダイビングしながらティータイムって何?w」って見たまんまで見ていたんですが、よくよく考えたら普段ではあり得ない場面である”非日常”と身近な一時である”日常”が合わさった演出だったのかなと感じました

そして、フォージャー家が映し出されるシーンでは室内は普通なのに窓の外は逆再生のような演出になっていて、これもまた不思議な感じ

この演出意図は明確には分かりませんが、この『クラクラ』という曲のサビのラストにある「そのカーテンが翻ったならって理想と現実が揺らぐんだ」というのになぞらえている気もしますね(あくまで個人的にそう感じただけなので悪しからず)

他にもよく見ると細かな描写だったり、演出だったりが見えてくる映像にもなっているので1度だけじゃなく2度3度と見てみるとまた新たな発見があって楽しめるオープニング映像となっていますね

【『クラクラ』MV】

花になって:『薬屋のひとりごと』OP

歌手緑黄色社会
作詞長屋晴子
作曲穴見真吾
編曲川口圭太・穴見真吾

『薬屋のひとりごと』のオープニング主題歌

アップテンポな曲調と作品を表現しているような歌詞が見事にマッチしている魅惑的な楽曲

普段あまり緑黄色社会の楽曲を耳にすることはないんですが、この楽曲の雰囲気と良い、歌詞の表現力と良い、「この曲良いな!」と率直に感じた楽曲でもありますね

「毒」や「花」といったこの作品には欠かせないワードがしっかりと使われている辺り『薬屋のひとりごと』という作品を連想しやすいのも良いですね

オープニング映像に関しては、登場人物は猫猫だけという映像ながらも、そこからの衣装変化が「美しい花には棘がある」じゃないですが、「美しさの中に潜む魅惑的な毒」を表現しているようで思わず見入ってしまいました

作中ではそこまで多く言われてはいませんが、実は猫猫ってもの凄く可愛いんですよね(笑)

その可愛さからくる”妖艶”にやられてしまった人も少なくないのでは?

黒のドレスから白のドレスに変化するなど、それぞれ対となっているような見た目で分かりやすい演出表現している辺りもメッセージ性としては伝わりやすく、好きなオープニング映像の一つです

HELP:『Helck』第2クールOP

歌手愛美
作詞愛美
作曲志村真白(FirstCall)

『Helck』第2クールのオープニング主題歌

アップテンポな楽曲ながらも、悲しみに溢れているような歌詞が心に刺さる楽曲

この曲を最初に聴いた時はテンポも良くてカッコいい楽曲だなという印象でしたが、そこから何度もこの曲を聴いていくごとに歌詞で伝わってくるメッセージが第2クールの内容とリンクしてもの凄く切なくなっていきましたね

第2クールに関してはヘルクの過去が描かれ、「なぜヘルクが人間を滅ぼそうとしているのか?」というのが次第に明らかになっていくんですが、そこで大きく関わってくるのが人間側にいる”翼の戦士たち”の存在

あまり語り過ぎるとネタバレになってしまうので避けますが、この”翼の戦士たち”は何度死んでも蘇り、戦闘と死を繰り返しながら経験を積んでいく事で強くなっていく存在です

しかし、”翼の戦士たち”は決して自らの意志でその姿や能力を得たわけではありません

その為、条件を満たしていない場合、自我を失い苦しむことになります

その悲痛な叫びや苦しみを見事に歌っているようなこの楽曲は、第2クールの話が進めば進むほどに胸を締め付け、悲しくなってくるような感覚にさせられました

また、この曲のタイトルが『HELP』なのでラストのサビの部分は「HELP,Me 助けてよ」と歌っているので歌詞もそうなのかと思ったらそうではなく、「Helck,please me 助けてよ」だったのを知った時はより悲しくなりましたね

直球だからこそメッセージがダイレクトに伝わってくるし、愛美さんの力強い歌声が”翼の戦士たち”の悲痛な叫びを見事に表現しているようで、まさにこの第2クールの為に歌われた楽曲だなと毎週この曲を聴くたびに思わされます

【『HELP』MV】

勇者:『葬送のフリーレン』OP

歌手YOASOBI
作詞・作曲・編曲Ayase

『葬送のフリーレン』第1クールのオープニング主題歌

YOASOBIが歌う楽曲はどれも見事に作品を表現した素晴らしい楽曲ばかりですが、この『勇者』もその例に漏れず素晴らしい楽曲となっていました

それこそ歌詞にも”御伽話”というワードが出来ますが、まるで物語を語っているかのような歌詞とikuraさんの語り掛けるような歌声は、1番と2番で語られているフリーレンの旅の終わりと旅の始まりを見事に表現していて、最初に聴いた時は「凄い」としか言葉が浮かんできませんでしたね

『推しの子』の主題歌だった『アイドル』の時もそうだったんですが、Ayaseさんの歌詞や音楽で表現する表現力の高さを少しで良いから見習いたいものです

オープニング映像に関しては、日常風景や作中で登場するキャラクターたちだったりとこの物語に関係する部分で構成された映像

原作既読の身としては、この先で描かれる展開がもの凄く待ち遠しくなるような映像ばかりでしたね

そして、途中でチラッと登場するミミックに食べられているフリーレンの姿は何度見ても笑えます(笑)

そしてラストシーンのフリーレンが重なる映像も現在と過去を見事に表現しているようで、もの凄く好きなオープニング映像です

【『勇者』オフィシャルMV】

Red Liberation:『ひきこまり吸血姫の悶々』OP

歌手fripSide
作詞・作曲Satoshi Yaginuma
編曲Satoshi Yaginuma・Shinya Saito

『ひきこまり吸血姫の悶々』のオープニング主題歌

疾走感あふれるカッコいい楽曲で、第3期fripSideとしては2枚目のシングル楽曲になります

アップテンポな曲調もそうですが、力強さも感じられるような歌詞やfripSideの歌声が見事に楽曲にマッチしていて、思わず体が躍り出してしまいそうになってくるのが良いですね

ただ、この踊り出しそうになるのはオープニング映像が影響しているのも否めない(笑)

全体的にコマリの可愛さ全開の映像になっていて、その時点ですでに大好きな映像なんですが、このオープニング映像の最も好きな部分はサビのライブシーンのところ!

突然マイクを握ったかと思ったら、ライブでよく見かけるステージの下から飛び出してくる「ポップアップ」で観衆の前に登場し、歌い始めるコマリが本当に可愛すぎる!!

観客が皆こぞってペンライトを振りながら踊り狂っていますが、是非ともこれに参加したい!

そう思ってしまうくらいサビの演出が見事ですし、作画も素晴らしかったですね

これ考えた人、マジで天才だと心の底から思ってます

【『Red Liberation』オフィシャルMV

まとめ

視聴している『2023年秋アニメ』の中から選んだオススメの新作アニメ16選&オススメの主題歌7選でした

冒頭でも書きましたが今期は本当に大豊作であり、今回はかなり選ぶ作品を悩んでしまったのが正直なところ

多彩なジャンルは毎期のことではありますが、その中でも比較的に感情を揺さぶられるような描写や作画に目を引かれるようなものを選んではみましたが、正直なことを言ってしまえば書き終わった今でも「あれを紹介した方が良かったのでは?」と悩んでしまう…

それほどまでに今期はヒット率の高い作品が揃い踏みとなっていたので、まだ『2023年秋アニメ』を見れていないという方は今回の記事を参考にしつつ、期待して『2023年秋アニメ』を楽しんで頂ければと思います

ちなみにですが、今回紹介した新作アニメ16作品の中から、現時点でのベスト3を個人的につけるならこんな感じですね

  1. 葬送のフリーレン
  2. 薬屋のひとりごと
  3. シャングリラ・フロンティア

明確な評価基準がなく、あくまで個人的な主観によるものにはなってしまいますが、この3作品を選んだ理由としては、原作を読んで先の展開を知っているにもかかわらず続きが早く見たくなる構成や原作を忠実に描きながらも作画、音楽、キャストの方々の演技と”総合芸術”としても非常に評価が高いから

実際、この3作品に関しては”別格”と言ってもいいくらい個人的な総合的な評価が高い作品であり、世間的にも話題にもなっている作品だったりもするので、話のネタとしても困らないかなとも思っていたりします

なので、「今期何から見よう」と思っている方とりあえずこの3作品から見始めても良いかなと思っているので、是非参考にして見てくださいね!

それでは今回はこの辺で!

また会いましょう

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