どうもウハルです!
今回は化物語の第6話『するがモンキー 其ノ壹』の感想と解説を語っていきます!
ついに、満を持しての神原駿河が初登場!
やることなすこと予想外というか予想の斜め上を行くズバ抜けて個性的な彼女の行動や言動は何度見ても面白いw
ポジティブ要素全開の神原のそういった行動の数々は凄さを通り越して、もはや尊敬に値するレベルですね(笑)
そして、この「するがモンキー」編に関しては、『化物語』でも数少ないアクションシーンが見所となっているエピソード!
今回の「其ノ壹」でも、そのアクションシーンの派手さがしっかりと描かれており、見応え抜群の回となっていました
ということで、今回は化物語の第6話『するがモンキー 其ノ壹』の感想と解説をしていきたいと思います
ちなみに、感想に関しては2023年4月からの再放送をベースにして書かせていただいており、私自身はすでに《物語シリーズ》全編視聴済みの状態で書かせていただいております
なお、今回も『するがモンキー 其ノ壹』以降の大まかなネタバレ自体は無しで書いていきますが、今回は懸念点が一つ
実は、この『するがモンキー』のキャラコメをしているペア自体が既にネタバレみたいな感じなんですよね(汗)
ネタバレ回避するなら書かなければいいだけなんでしょうが、そこでちょこちょこ裏話をしている都合上、「より『化物語』を楽しむ」という観点から考えると外すことが出来ませんでした……
なので、今回の『するがモンキー』編の感想&解説に関しては、ネタバレを完全に回避したい方はこのエピソードを全て見てから読むことをオススメします
微ネタバレやネタバレOKな方はそのまま読んで頂ければと思います
また、『化物語』の感想&解説に関しては「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」も書いていますので、興味がある方は是非!
最後に、《物語シリーズ》に関しては、アニメ&原作のまとめ記事も書いています
なので、「続きを知りたい!」や「原作に触れてみたい!」という方は是非参考にしてみて下さいね
化物語 第6話 あらすじ
第6話『するがモンキー 其ノ壹』
5月末、阿良々木は、一学年下の女子生徒・神原駿河からストーキングされていた。弱小バスケ部を全国大会に導いた校内一のスターである彼女が、何故、阿良々木につきまとうのか……。
『化物語』西尾維新アニメプロジェクト公式サイトより
オープニングテーマ「ambivalent world」
歌い手 | 神原駿河(沢城みゆき) |
作詞 | meg rock |
作曲・編曲 | 神前暁 |
疾走感を感じさせるような、まさに神原駿河というキャラクター性を見事に表現した楽曲
個人的にですが、『化物語』で登場するOPテーマの中では一番好きな楽曲ですね
実は、この曲より前の戦場ヶ原と八九寺のテーマソングに関しては、制作スタッフ側から何かしらのオーダーがあったそうなんですが、神原以降は特にオーダーが無かったらしく、お二人とも自身で感じたそれぞれのキャラクターのインスピレーションが大きく影響して、曲を作られている印象がありました
今回の「ambivalent world」に関しては作詞のmeg rockさんのインタビューがそれを一番感じさせましたね
駿河はつかみどころがない人なので、最初に原作を読んだ段階から「どうしよう」と思っていました(笑)。最終的には、私なりの勝手な結論として、なんなら駿河本人もつかみきっていないかもしれない、むしろそのアンビバレントなままでいこうと。
『化物語』アニメコンプリートガイドブック「なでこスネイク」meg rockインタビューより一部引用
また、映像ではバスケットゴールや百合など神原に関係するものが数多く登場し、これはアニメ本編を見ていても分かるものが多かったりしますが、いくつか原作のセリフでしか登場していなかったものも描かれています
それが「アメ」と「ガム」、そして「Dead or Alive」の文字の部分です
これは原作にある、神原が好きな人のアメとガムなら口にできるというセリフと”デッド・オア・アライブ”を”デッド・オア・アイラブ”といったセリフから来た演出になります
原作だとどの範囲?
月額1500円で12万冊以上の対象作品が聴き放題のAudible
ダウンロードすればオフラインで聴き放題だったり、《物語シリーズ》作品に関しては出演キャストが朗読してくれたりと、好きな時に好きな場所で好きな声を聞きながら作品を楽しむことが出来ます
30日間の無料トライアルもあるので興味がある方にはオススメです!
化物語 第6話『するがモンキー 其ノ壹』感想&解説
学校のスーパースター”神原駿河”
学校が終わり、放課後
阿良々木くんは家へと帰る途中で蝸牛の少女・八九寺真宵から声を掛けられました
母の日の一件で地縛霊から浮遊霊へと昇格した彼女は、いつも通り阿良々木くんの名前を嚙みつつ、「これからどこへ行くのか?」という質問を投げかけます
それに対して阿良々木くんは、一旦家に帰った後に、戦場ヶ原の家で勉強会をすることを伝えます
留年ギリギリなくらいの成績の阿良々木くんでしたが、「彼女の家で二人きりで勉強をするという行為は自殺行為では?」と八九寺に言われつつ、普段通りの楽しいおしゃべりを繰り広げていました
そんな最中、ここ最近、阿良々木くんを悩ませている足音が近づいてきます
やあ、阿良々木先輩。奇遇だな
近づいてきた足音の主は阿良々木くんの横を飛び越え、目の前で着地をし、そう声を掛けてきます
その足音と声の正体は、直江津高校に通う阿良々木くんの後輩・神原駿河
明らかに偶然ではないこの状況に、盛大に突っ込みを入れる阿良々木くん
三日前から突然こんな感じで付きまとい始めた彼女は、学校では知らない者はいないと言われるほどの”スーパースター”
万年一回戦負けの弱小バスケット部を全国大会にまで導いたほどの実力はまさに伝説となっており、学内に知れ渡っていました
そんな大スターの神原駿河が、何の接点もない自分になぜこうも付きまとってくるのか全く分からない阿良々木くんですが、ふと横を見てみると、さっきまで話をしていた八九寺の姿は見当たらず、彼女は脱兎のごとく逃げ去っていたようでした
その素早さに感心しつつも、目の前にいる神原と話し始めます
そもそも、バスケ部のエースである彼女が放課後に、なぜ部活ではなくこんなところにいるのか気になった阿良々木くんは、そのままそのことを質問します
すると彼女は、「ほら、今はこんな手だから」と自分の左腕を見せます
彼女が見せた左腕は指の先から手首、肘の辺りにいたるまで隙間なく包帯でぐるぐる巻きになっていました
その腕を見せた後、神原は全く違う話を振ってきて、そのまま実力テストがあることやこの後に勉強会をするという話になります
「クラスで成績の良いやつがいるから世話になる」ということを阿良々木くんが伝えると、神原はこう言ってきました
ああ。戦場ヶ原先輩か
成績が良いのも勉強を教えてもらう相手も間違ってはいないものの、学年トップで有名な羽川よりも先に戦場ヶ原の名前が出たことに違和感を覚える阿良々木くん
しかし、神原は特に気にする風でもなく、「それでは邪魔をしてはいけないな」とそのままその場を走り去っていきました
その背中を見送りつつ、神原がいなくなった瞬間に、再び名前を嚙んでくる八九寺真宵が現れました
八「良々々木さん」
阿「八九寺。僕の名前をミュージカルみたいに歌い上げるな。僕の名前は阿良々木だ」
八「失礼。噛みました」
阿「違う。わざとだ……」
八「嚙みまみた」
阿「わざとじゃないっ!?」
そんなやり取りを繰り広げつつ、八九寺は先程やってきた神原がどういう人なのか阿良々木くんに質問します
阿良々木くんはバスケ部のエースであることや学校の後輩であることなどを伝えつつ、なぜ付きまとってくるのか分からないということも八九寺に話します
それを聞いた八九寺は、「もしや阿良々木さんのことが好きなのでは?」と話しますが、阿良々木くんはそれを否定
そんなギャルゲーの主人公みたいにいきなりモテモテな展開がある訳ないと言いつつ、さらにこう付け加えます
それに僕は、一番難易度の高いキャラ、攻略しちまってるからさ
感想&解説
前回のヒロインが八九寺真宵ということで、今回のエピソードの冒頭は彼女の登場から始まりましたね
やり取りに関しては、もはやこの二人の恒例となっている『嚙みました』の一連の流れですが、アニメで定型的な文言になったのはこの辺からなんですよね
この辺から「名前噛む→間違え方を指摘しながら突っ込む→嚙みました→わざとだ→嚙みまみた→わざとじゃない!?」になってくる(原作だともっと前からですが)
普通に突っ込む流れも面白かったですが、ちゃんと間違いを拾い上げつつ、的確に突っ込みを入れていく阿良々木くんの匠の技がこの辺から光ってくるんですよね(笑)
そして、神原駿河の初登場!
八九寺もそうですが、神原も画面に登場すると一気に場が明るい感じになる魅力的なヒロインですよね
彼女の場合、その持ち前の明るさがそう感じさせる理由だと思いますが、この6話の時点ではまだまだ捉えどころのない不思議な印象がありますね
ちなみに、西尾維新先生が『化物語』を書いていた当時、この”神原駿河”というキャラクターは今までに書いたことがないキャラクターだったみたいです
生み出された経緯としては、恋のライバル的な存在として書き始めたのが発端だったようですね
最初は恋のライバル的な存在を出そうとしたんです。実は「ひたぎクラブ」の阿良々木君と戦場ヶ原の出会いが唐突だったので、「まよいマイマイ」ではもう少しゆっくり2人を恋愛させていこうと考えていたんですよ。でも「まよいマイマイ」を書いていたら戦場ヶ原が勝手に告白してしまって(笑)、2人が付き合うことになってしまったんです。そうなると恋のライバルがいた方が面白いかなと思い、男の子キャラクターを出そうとしたのですが、阿良々木君は男の子と仲よくできないので、女子になりました。そこから、恋のライバルとはいえ険悪にはしたくないので礼儀正しいキャラにしようとか、でも礼儀正しいだけだとつまらないから失礼な奴にしようとか、戦場ヶ原が毒舌なので逆にすごく褒めるようにしようとか、色々と要素を足していって、最終的にできたものが神原です。
『化物語』アニメコンプリートガイドブック「するがモンキー」 西尾維新×沢城みゆきインタビューより一部引用
西尾維新先生の小説の書き方で、「結末は決めずに書いていって、あとはキャラが勝手に喋る」みたいなことを聞いた事がありますが、その一端として生まれたのが”神原駿河”というキャラクターだったんですね(笑)
ゆっくり恋愛させていこうと考えていたということは、元々恋のライバル的な存在という下地はあった感じはしますが、戦場ヶ原が勝手に告白したから(笑)、それが急遽形を得たって感じなんですかねw
そういう意味だと、原作者ですら予測不能でハチャメチャなこの頃の神原の言動や行動も納得出来る気がします
戦場ヶ原との勉強会
「不愉快なことを言われた気がするわ」
戦場ヶ原の家で二人で勉強している最中に、何の脈絡もなくいきなり戦場ヶ原からそんなことを言われた阿良々木くんは驚いて、走らせていたペンをノートの上で滑らせます
ただ、それは完全に独り言だったらしく、戦場ヶ原はそのまま勉強に戻りつつ、別の話題を振ります
その話題と言うのは”今後の進路について”
高校三年生の五月末ではありましたが、特に進路を決めていなかった阿良々木くんは、逆に聞き返すように戦場ヶ原に同じ質問をします
すると戦場ヶ原は進学するということを話し、さらに言えば、阿良々木くんと同じ道を進みたいということも話します
その提案は嬉しいものの、今の学力では戦場ヶ原が行こうとしている大学に入るのは難しいとも思っている阿良々木くんがそれを話すと、戦場ヶ原は同棲して進路が分かれても同じ道を進むことを提案します
そこにまた嬉しさと気恥ずかしさを感じつつ、阿良々木くんはふと戦場ヶ原に神原のことについて質問してみます
その質問に一瞬動きを止め、沈黙した後に、「懐かしい名前だわ」と返します
やはり二人とも知り合いだったと察した阿良々木くんでしたが、不意に神原の名前を出したことで戦場ヶ原の地雷を踏み、あやうく眼球をシャーペンで突かれそうになりますが何とか回避
落ち着いたところで阿良々木くんは、そのあまりの行動に「いつか絶対人を殺すぞ…」と嘆きますが、戦場ヶ原は「その時は、阿良々木くんにする」と答えます
その答えに盛大に「嫌だ!」突っ込みを入れ、「誰に殺されるにしても、お前よりはマシな気がする」と言うと、戦場ヶ原はこう答えました
何よ、そんなの、私が嫌よ。阿良々木くんが私以外の誰かに殺されたなら、私はその犯人を殺すわ。約束なんか守るもんですか
そんなやり取りを繰り広げたところで、戦場ヶ原はなぜ阿良々木くんが神原の名前を出したのか問い詰め、阿良々木くんの現状を聞いた戦場ヶ原は神原のことについて話し始めます
- 神原は戦場ヶ原の秘密に阿良々木くんよりも一年も前に気付いていた
- 神原の性格上、戦場ヶ原を助けようとしたが、当の戦場ヶ原が強く拒絶した
- 拒絶された結果、神原はそれ以降、戦場ヶ原に近づくことはなかった
- 中学の時は友達だったが、今は赤の他人であり、今更戻るつもりもない
戦場ヶ原と神原の関係性に関しては分かったものの、付きまとわれる理由までは分からなかった阿良々木くんでしたが、戦場ヶ原はその理由がなんとなく察しがついていました
神原が阿良々木くんに付きまとう理由は、戦場ヶ原と付き合っている男がどんな男なのか探りを入れるため
戦場ヶ原の秘密を知りながら、彼女のそばに居ることが出来た阿良々木暦という人間がどういう人間なのか知る為に付きまとっていることを察した戦場ヶ原は、その行動に対して「人間関係を清算しきれなかった自分のせいだ」と話します
その言い回しに神原の行動が迷惑そうに感じていると思った阿良々木くんが、そのまま伝えると、戦場ヶ原ははっきりと「迷惑よ」と話します
迷惑よ。悪気のあるなしなんて、関係ないわ
感想&解説
ここでは戦場ヶ原と神原の関係性が明かされましたね
戦場ヶ原の秘密に関しては、阿良々木くん以外にも知っている人は何人かいたという話は今までも出てきていましたが、実は神原もその内の一人
そんな神原が、自分がしたくても出来なかったことをやってのけた阿良々木くんを意識して、探りを入れるというのは何となく気持ちが分かるような気がします
そして、ここで繰り広げられる阿良々木くんと戦場ヶ原のやり取りは本当に付き合っているように感じないw
イチャイチャするのが良いとも言いませんが、毒を吐かれ続ける阿良々木くんには同情してしまいます(笑)
ただ、このシーンで登場してくる「阿良々木くんが私以外の人間に殺されたら、私はその犯人を殺すわ」と言うセリフがこの『化物語』という作品に於いてかなり重要なセリフだったりもするんですよね
このセリフが無ければ、阿良々木くんは死んでいるといっても過言では無いくらいなので、この言葉はよく覚えておくことをオススメします
そして、ここでは解説と裏話を紹介します
まずここのシーンでは演出面の解説を
戦場ヶ原の家で勉強をしている二人ですが、その時に「溜息をすると幸せが逃げる」という話をしている場面があります
その際に、青い鳥が登場してくる演出になっていますが、これは”幸せ”に関連させるためにこのような演出になっているんですよね
それこそ、阿良々木くんが戦場ヶ原から言われる言葉に呼応するように青い鳥が飛んでいったり、戻ってきたりしている様子は阿良々木くんの気持ちが視覚的に分かるようになっていて、結構面白い演出になっています
そしてオチで、鳥が全部いなくなっているというのが、阿良々木くんがたくさん溜息を吐いた結果なのかなと考えると、ちょっと笑っちゃいました(笑)
次に、キャラコメで登場した裏話
ここのシーンで話されている内容で、戦場ヶ原は自分の秘密を知った神原を拒絶したというクダリがありますが、その時にどういう拒絶の仕方をしたかをキャラコメで話しています
ちょっと長いですが、面白いやり取りなので是非(笑)
戦「ああ、そう言えば神原。折角の機会だし、あなたが私の体の秘密を知ったとき?この画面から見て一年ちょっと前の頃、私があなたを撃退したときの話でもしておく?」
「するがモンキー 其ノ壹」キャラクターコメンタリーより
神「あー」
戦「何よ。そのときの話は本編ではまったく具体的に出てきていないから、そういう裏話をするのって、副音声における大切な仕事だと思うのだけれど」
神「あれを聞いてしまったら、さすがに、オーディオコメンタリーを聞かれているかたがどんなに戦場ヶ原先輩のファンでも、引いてしまうのではないのだろうか。いや、勿論、私はまったくお恨み申し上げてなどいないけれど、うーん」
戦「あれ?私、そこまで酷いことをしたかしら?」
神「振っておいて、憶えていないのか?」
戦「ええ。身に憶えがないわ」
神「まあ、身で憶えているのは、私なのだが」
戦「おやおや」
神「まさか三角定規にあんな使い方があろうとは……」
戦「三角定規」
神「ああ、直角三角形の直角な部分が私に対して直角に!何、真ん中にあいている穴をそんな風に利用するだと!ああ、私の肉体で平行線を引かないでくれ!」
戦「嬉しそうに聞こえるわよ」
神「三角定規という響きは、エッチだと思う」
戦「死になさい」
神「死ぬかとは思った」
戦「三角定規ねえ。そんなものを使っていたんだ。あ、そうだ。あともう一つ、確か、コンパスも使わなかったっけ?」
神「うん、使われた。まさか針の先ではなく、鉛筆の先で責めてくるとは、意外だったものだ」
戦「円を描く道具で、あなたとの縁を切ろうとしたのね」
神「どうして戦場ヶ原先輩は、その頻度でうまく言おうとして失敗するのだ?」
阿良々木くんの時はホチキスとカッターナイフでしたが、神原の時は三角定規とコンパスだったみたいです(笑)
武器要素としてはホチキスとカッターナイフの方が強そうですが、戦場ヶ原レベルとなると三角定規もコンパスもそれと同レベルになるくらいの使い方をしそうで怖いですねw
ちなみに、これもキャラコメでの内容になりますが、本編では眼球にシャーペンを突き立てた戦場ヶ原ですが、これの新しい攻撃のバリエーションとして、同じ姿勢のままシャーペンのお尻をノックして芯を伸ばしていくという拷問を思いついています
それを聞いた神原は恐怖を感じていましたが、確かに想像するだけで怖い……
改めて、戦場ヶ原にとっては「文房具=武器」なんだなと実感しますね
羽川との電話
戦場ヶ原との勉強を終え、家へと帰る阿良々木くん
その最中、戦場ヶ原と神原のことについて考えながら帰ってはいたものの、いまいち考えがまとまらなかった阿良々木くんは、羽川に電話を掛けます
羽川は、以前に戦場ヶ原のことを聞いた時に同じ中学だということを言っていたし、戦場ヶ原と神原のことを何か知っているのではないかと思い、電話を掛けてみた阿良々木くんですが、案の定、羽川は中学時代の二人のことを知っていました
ただ、あくまで同じ中学と言うだけであり、直接的な関りがなかったことを踏まえた上で、二人がどういう関係性だったかを話し始めます
- 戦場ヶ原と神原は当時、神原の「ばる」に戦場ヶ原の「はら」で『ヴァルハラコンビ』と呼ばれていた
- コンビと言われていたくらいだから、少なくとも仲が悪いとか険悪だったということはないと思う
- 戦場ヶ原自身、卒業ギリギリまで部活に参加していたから、運動部同士の付き合いというのは最低限あったと思う
- 戦場ヶ原は男女や先輩後輩問わず人気があったが、あえていうなら後輩女子からの人気が一番高かったように思う
そんな過去の話をしていると、羽川は茶化すように「でも、阿良々木くんは今の戦場ヶ原さんのことが好きなんだよねー」と言ってきます
そして、清く正しい男女交際をするように釘を刺しつつ、唐突に、そして真面目に戦場ヶ原も阿良々木くんも持っているセルフフィールド(踏み込んで欲しくない領域)について話し始めました
そのことを重々理解するように言い、羽川はそのまま電話を切りました
”もし出来るのなら、戦場ヶ原には失ったもの捨てたものを取り戻してほしい”
そんなことは戦場ヶ原にとっては有難迷惑なんだろうとは分かってはいても、阿良々木くんには絶対に出来ないことだからそうしたいと思わざるを得ない
電話が終わった後、そんなことを考えながら歩いていると、ふと戦場ヶ原から忍野に渡してほしいと言われていた蟹の件でお世話になった時の仕事料が入った茶封筒を戦場ヶ原の家に忘れて来たことに気が付きます
そして、それに気付いた直後、阿良々木くんの後ろに立っていた一人の『人物』
雨も降っていないのに全身雨合羽で身を包み、頭をすっぽりとフードで深くかぶっているその『人物』は、特に声を掛けてくることもなく、阿良々木くんのことを左の拳で吹き飛ばすのでした
感想&解説
Aパートでは高校入学からの1年間の戦場ヶ原と神原との関係性が明かされましたが、Bパートでは中学時代の二人の関係性が明かされていきます
実際のところはどうだったかというのは羽川が見た客観的な視点になるので図りかねる部分はありますが、それでも確かに、仲が悪いという印象は受けない噂の数々ではありますよね
そして、本編中でも阿良々木くんが言っていますが『ヴァルハラコンビ』のネーミングセンスの良さがずば抜けてる
名前からの由来のみならず、「神」と「戦」にもかかったダブルミーニングというのが素晴らしいです
西尾先生もこれを思いついた時は嬉しかったんですかね(笑)
そして、各エピソードで1回しか登場してこないヒロイン羽川翼がここで登場!
彼女が登場すると本当に話が進んでいきますねw
その為、登場時間は短いですが、実はキャラコメを含めると『化物語』という作品で一番喋っているのは羽川だったりするので、演じられている堀江由衣さんも大変だったのかなと感じてしまいます(笑)
羽川繋がりでそのまま一つ解説をさせていただくと、アニメでは羽川メインの映像で電話シーンが展開されていきますが、この時の服装や話している場所などのシチュエーションに関してはアニメオリジナルの映像になります
ここのシーンは、原作では阿良々木くんの語りがメインとなって描かれているため、羽川がどこにいてどんな服装をしているかまでは描かれていない
その為、脚本会議の段階では羽川の部屋や部屋着をどう描くかが懸念事項だったみたいです
そして、最終的に家に居づらいということを印象付けるため、実は家にはいなかったという見せ方にしたそうです
次に、文字についての解説を二つ
まず一つ目ですが、羽川が『ヴァルハラコンビ』の由来について話している時に登場する古代文字みたいな文章ですが、これは単純にその時のセリフをローマ字表記して、それを古代文字風に書いてある演出になります
例えばですが、最初に登場した時の文字はローマ字で書くとこう書かれています
「VALHALLA COMBI TTE YOBARETETAYO」
(ヴァルハラコンビって呼ばれてたよ)
それ以外の部分も、セリフと文字を照らし合わせると同じ形式が取られているので、もしも「そうだっけ?」と思った方はもう一度見てみると良いかもしれませんね
また、セリフ以外で言うのであれば、結婚している男女の絵のところで登場している文字は「SURUGA」と「HITAGI」、船や竜の絵のところで登場している文字は「NISIOISIN」とどれも名前が書かれています
続けて二つ目ですが、このシーンでは阿良々木くんのセリフの大半をテロップとして表示した演出になっていますが、これはコンテの段階に決まったことだそうです
一見するとほとんど羽川が話しているだけの状態にも見えるし、テロップがあるとは言え一瞬しか文字は映らないし、文字も穴抜けみたいな感じになっているこれはかなり斬新な演出でしたね
しかも、これでも会話の内容が何となくわかるんだから凄い
なんかこういうの見ると、話しって全部聞かなくても何となく分かるものなのかもしれないとも思えてくる(笑)
ちなみに、この穴抜けのテロップに関しては全部で8ヵ所あり、穴抜けを埋めるとこんな感じになります
「モ※※シ」
(もしもし)
「イヤ、別ニ…※※※※※カ、オ前ニ※ョット訊※※イコトガ※ッテ、羽川、※※、イイカ?」
(いや、別に…なんていうか、お前にちょっと訊きたいことがあって、羽川、時間、いいか?)
「※※、戰場ヶ原※同※中學ダ※※ヨナ?」
(羽川、戦場ヶ原と同じ中学だったよな?)
「※※※、一※※の後輩※、神原駿河※※※、知※※※※※ロ?」
(じゃあ、一個下の後輩で、神原駿河って奴、知ってるだろ?)
「※※神原ト戰場ヶ原ガ、中學時代ニ※※※※※※※話ナンダケド※」
(その神原と戦場ヶ原が、中学時代に仲良かったって話なんだけど…)
「※ナア、羽川。中學時代ノ戰場ヶ原※※今トハ全然※※※※※※※※※ヨナ。ヤ※※リ、後輩ニ※氣※※※※※タ?」
(…なあ、羽川。中学時代の戦場ヶ原って今とは全然違う感じだったんだよな。やっぱり、後輩に人気とかあった?)
「※※※※※ア」
(…………ああ)
「※※キュ。惡※※タナ、※※※カン※イコト※※間取ラ※チ※ツテ」
(サンキュ。悪かったな、わけわかんないことで時間取らしちまって)
※並び順は登場順です
基本的には原作通りなので間違ってはいませんが、1ヵ所、「※※※※※ア」の部分に関してはアニメオリジナルなので、話の流れと阿良々木くんの答え方を予想して書いていますのでご了承を
加えて、文字の穴抜けではありませんが、黒駒演出で会話が展開されていたシーンもありましたので、そこも解説しておくとこんな会話になっていました
黒駒
(言葉無し)
羽「それこそ、あんまり知った風なことを言うつもりはないけれど、戦場ヶ原さん、難攻不落のセルフフィールド、作っちゃってるからさ」
黒駒
(阿「…………」)
羽「阿良々木くんも、持ってる奴ね。セルフフィールド自体はプライバシーとかいって、誰でも持っているものだけれど、戦場ヶ原さんや阿良々木くんは、そこで更に、籠城戦を繰り広げちゃってるわけ。そういう人は、人付き合いそのものを鬱陶しいと思ってることが多いから。思い当たること、あるでしょ?」
黒駒
(阿「僕のことか?それとも、戦場ヶ原のことか?」)
羽「両方」
黒駒
(阿「まあ、あるね」)
ここの演出意図に関しては明確に言われているわけではありませんが、文字すら出さなかったと意図に関しては、阿良々木くんにとって羽川の言っていること自体が、触れられたくないセルフフィールドだということを表しているのかなと感じています
「会話を伏せる=誰にも知られたくない」ということの視覚的表現が、この演出になっているのかもしれませんね
「雨合羽」の怪異
突如、目の前に現れた雨合羽の『人物』の攻撃によって、”吹き飛ばされる”という表現が比喩でもなんでもないほどに、体が宙を舞い、地面を転がり続けていく阿良々木くん
一撃ですでに満身創痍になるほどの攻撃でしたが、その後も左腕による攻撃は続き、阿良々木くんは立てなくなってしまいます
そして、最初の段階から気づいてはいましたが、この「雨合羽」の『人物』は間違いなく”怪異”
そのことは明確に分かるものの、何故自分を狙ってきているのかが全く分からない
そんなことを考えているうちにも、徐々に近づいてくるその”怪異”ですが、ふとその左腕を見ると、まるで何かの”けだもの”のような手をしている
そんなことを思いつつも、どんどん近づいてくる”怪異”に何も出来ない阿良々木くんですが、なぜかその”怪異”は後ろを振り向き、その場を立ち去ってしまいました
何とか難を逃れた阿良々木くんは、そのまま体の回復を待つために寝転がっていましたが、不意に上から自分の名前を呼ぶ声が聞こえてきます
その声の主は戦場ヶ原ひたぎ
勉強会で別れてからそんなに時間は経っていませんでしたが、阿良々木くんは「……よう、ご無沙汰」と声を掛けます
当の戦場ヶ原自身は、満身創痍の阿良々木くんに特に触れることもなく、いつも通りの平坦な口調で、ここに来た理由を話します
忘れ物、届けに来たんだけれど
そう言いながら彼女は右手を伸ばし、手にしている封筒を阿良々木くんに差し出すのでした
感想&解説
『化物語』において数少ないアクションシーンの一つですね
こういう戦闘シーンに関しては、やはり文字よりも映像の方が見応えはあるなと感じてしまいます
特に、原作でもその拳の威力に関しては記載はあったものの、ここまでグロイのかと思わせるような血の出方や拳が体にあたった瞬間の体の歪み具合などは明らかにアニメの方が過激に表現されているように感じましたね
だからこそ、今回の「雨合羽」の怪異の危険性が増幅されているようにも思います
ちなみに、このアクションシーンですが、原作とは少し描写の仕方が違います
アニメだと阿良々木くんがボコボコにされる描写になっていますが、原作だと阿良々木くんは腹に一発喰らっただけです
その前にもこの”怪異”は何発か攻撃を繰り出してはいますが、その攻撃はマウンテンバイクを吹き飛ばして電柱に突き刺し、近くにあったブロック塀に穴を空けるといったもので、阿良々木くんはすんでのところで躱してるんですよね
その間、阿良々木くんはその威力に恐怖を感じるという描写が原作では描かれています
文字としてしか伝えられない小説では心理描写で、映像として伝えられるアニメでは過激さでこの”怪異”の恐ろしさを表現した結果だと思いますが、読者または視聴者にそのことを伝える為の方法としてはどちらも正解なんだろうなと思えた部分ですね
まとめ

化物語の第6話『するがモンキー 其ノ壹』の感想と解説でした!
これまでに登場してきた《おもし蟹》や《迷い牛》とは違って、明らかに敵意を持って阿良々木くんの前に登場してきた「雨合羽」の”怪異”
その圧倒的な破壊力を前に、ボコボコにされてしまった阿良々木くんですが、いかにしてその”怪異”と対峙していくのか?
そして、「雨合羽」の”怪異”の正体とは一体なんのか?
その辺りに注目しながら『するがモンキー 其ノ貮』を楽しみにして頂ければと思います!
神原駿河が阿良々木暦につきまとう理由は、ヴァルハラコンビを組んでいた中学時代の先輩・戦場ヶ原ひたぎへの想いにあった。そしてそれは同時に、怪異を呼び込む原因ともなっていた……。
『化物語』西尾維新アニメプロジェクト公式サイトより
それでは今回はこの辺で!
また会いましょう