その着せ替え人形は恋をする

「その着せ替え人形は恋をする」12話感想 最高の最終回!最後の最後まで『奇麗』でした

どうもウハルです!

今回は最終話「その着せ替え人形は恋をする」12話の感想を語っていきます!

2022年1月8日から3月26日までの間放送された「着せ恋」も今回がとうとう最終話!

たくさんの”好き”に溢れ、キャラクターの魅力に溢れ、美麗な作画に溢れていた「着せ恋」でしたが…

まさに有終の『美』を飾る最終話となっていました!

原作のクオリティを全く損なうことなく、海夢と新菜のキラキラとした青春を描き、アニメだからこその色使いや演出、劇伴にて最後まで大いに盛り上げてくれました!

「着せ恋」という作品を生み出してくれた福田晋一先生、ならびにここまで楽しませてくれた製作スタッフの方々やキャストの方々には感謝の気持ちでいっぱいです!

本当にありがとうございました!!

そんな最終話「その着せ替え人形は恋をする」12話の感想を語っていきたいと思います!

なお、12話に関してはネタバレ有りになりますのでご了承ください

合わせて、「その着せ替え人形はラジオをする 第13回」と「その主人公声優は服を縫う 第11回&第12回」の感想も語っています

なお、「その主人公声優は服を縫う」の動画感想に関しては、お披露目日であるAnime Japan2022を見る前に書いたものになりますのでご了承ください

ちなみに「その着せ替え人形は恋をする」11話の感想も語っていますのでよろしければそちらも是非!

「その着せ替え人形はラジオをする」第13回 感想

「その着せ替え人形はラジオをする」第13回 感想

喜多川海夢役の直田姫奈さんと五条新菜役の石毛翔也さんがパーソナリティを務める「その着せ替え人形はラジオをする」(通称:着せラジ)

こちらは毎週金曜に更新されていて、第13回も更新されました

今回は第12回で話していた『マジで凄いんだけど!!』のコーナーを絶対にやるべく、まさかの先出しw

確かに最初にやってしまえば無問題ですね!(笑)

その甲斐あって、今回の『マジ凄!!』の面々がマジで凄い!

特にラジオネーム「通りすがりの非公式新聞部」さんのエピソードは、そうそう体験できるものではないのでかなり驚きました

そして、アニメ11話の感想を話すパートも面白かった!

多くの衝撃を与えてくれた回でしたが、それは演じていた二人も同じ事(笑)

見ながら直田さんの座る姿勢がだんだん変わっていった話だったり、あの緊張感あふれるシーンのアフレコについての話だったり、『着せラジ』だからこその裏話が聞けて本当に良かったです

その主人公声優は服を縫う第11回&第12回 感想

その主人公声優は服を縫う第11回 感想

アニメ連動企画の「その主人公声優は服を縫う」

こちらも第11回が更新されました

今回は石毛さんの衣装作り直田さんの「ウィッグ選び」など『雫たん』のコスプレ自体の形も大分見えてきた回になっていました

直田さんの「ウィッグ選び」に関しては、新菜と海夢も買いに行っていた池袋の『スワローテイル』に実際に行ってそこにあるウィッグの中から『雫たん』の髪色に近いものをチョイス

アニメで店内が映し出されていましたが、実際の店内もたくさんのウィッグが並んでいて圧巻でしたね

その店内にテンションが上がる直田さんも面白かったですが、「なんですって?」「来てもらって良かった~」といった『着せ恋』っぽいワードが飛び出したのも面白かったですね!

そして、石毛さんの衣装作りはカメラマンさんも動画内で言っていた通り、服として成立している状態まで完成

しかし、服のお披露目期日であるAnime Japan2022までは残り僅か!

間に合わせることが出来たのか?そしてその完成度はどれほどのものなのか?

今この「その主人公声優は服を縫う」の感想を書いている3月25日時点ではまだ完成形が見れていないので、非常に楽しみです!(ブログがアップされたころには完成形が見れてるかな?)

その主人公声優は服を縫う第12回 感想

とうとう…そう…とうとう…

『雫たん』のワンピ―スが完成!!

服を縫う時の「あるある」の絶望感難易度の高かった袖の縫合など様々な努力と苦労を乗り越え、完成したそのワンピースはもの凄く可愛い!!

知識ゼロ&経験ほぼゼロの状態からここまでのものを完成させた石毛さんに盛大な拍手を送りたくなりました!

そして、その服を試着した直田さんとその様子を見ていた千都先生のテンションの上がり具合(試着室からなので声だけですが)からして、その可愛さは折り紙付きでしょうね

ただし!『雫たん』衣装はこれでは終わらない!!

エプロンやヘッドドレスなどがまだ未完成

衣装のお披露目をするAnime Japan2022まで残り6日とかなり厳しい残り日数となっていますが、その結果やいかに!?

「その着せ替え人形は恋をする」12話 あらすじ

12話「その着せ替え人形は恋をする」

夏休みもいよいよ終盤。宿題が終わらない海夢からのSOSを受けて、新菜は海夢の家で勉強を教えていた。しかし、海夢が学校に置き忘れてしまった問題集があると分かり、取りに行くことに。二人きりの学校で、海夢と新菜は一緒に夏祭りに行く約束をする。そして、当日……。

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」公式サイトより

原作だとどの範囲?

原作コミックス5巻 第37話~第39話

今回アニメで描かれたのは原作コミックス5巻の第37話~第39話までになります

これで原作コミックス5巻までのエピソードも終了

今回の「着せ恋」の第1期では原作1巻~5巻までの内容がすべて描かれた形になりました

「この続きを知りたい!」と思ったら原作6巻冒頭から読めばOKという非常に分かりやすい構成ですね

「その着せ替え人形は恋をする」12話 感想

たすけて

夏休みも残り半月

新菜は一人、自分の部屋で雛人形の面相描きの練習をしていました

開けた窓からは夏の夜風が舞い込み、風鈴の音を鳴らしています

時折、遠くで開催されていた花火大会の花火を眺めつつ、部屋の中で毎年見ている風景に特別な感情も湧かず、そのまま黙々と練習を続けていました

そんな時、新菜のスマホに海夢から一本の連絡が届きます

たすけて

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」12話より

あまりの一言に驚いたものの、後日海夢の家へとやって来た新菜

”たすけて”欲しかった理由は「夏休みの宿題」

夏休みも残り半月なのにもかかわらず、全く夏休みの宿題に手を付けていなかった海夢は、その事を父親に知られ、宿題の進捗状況を毎日写真で送らなければいけない状況になっていました

そんな中、宿題で分からない部分もあったので「たすけて」と新菜に連絡を送ったのでした

父親に宿題をやっていないことが知られて、父親と一緒に祭りに行く約束も無くなり、今年はまだ一つも祭りに行けていない海夢はガン萎え

新菜は海夢の愚痴を聞きつつ、宿題を教え、次のコスプレ衣装の確認をしていました

二人のそんなやり取りの中で、海夢が宿題をやっていなかった理由の一つがバイトをたくさん入れてしまったことだと新菜は知ります

バイトをしている事は知っていましたが、なんのバイトかまでは知らなかった新菜は海夢に「なんのバイトをしているのか?」と尋ねます

すると海夢は1冊の雑誌のページを開き、「これ」と新菜に見せてきました

新菜は海夢が出してきた雑誌を見てみると、そこに映っていたのは海夢の姿

海夢が雑誌に載っていることに「芸能人なんですか!?」と驚きますが、海夢は平然と「ただの読モだって。読者モデル」と答えます

新菜は動揺しつつも、いつもよりも多めに読モの仕事を入れているらしい海夢に、その理由を聞きました

一眼レフカメラ欲しいから!稼がないと!

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」12話より

乾姉妹と会った時に言っていたことを実行しようとしている海夢にふたたび驚く新菜

海夢はその様子に気付くことなく、そのまま宿題を続けます

宿題もひと段落し、疲れてしまった海夢は休憩がてら新菜と1本の映画を見る事にしました

感想&解説

ある意味、夏休みのド定番ともいえる「宿題あるある」

なんか宿題をやっていない海夢の姿を見ても「だよね!」って感じでもの凄く納得してしまった自分がいました(笑)

そんな中で、淡々と次のコスプレ衣装のリボンの位置を確認する新菜の姿は面白かったですね

いや~なんか海夢への対応といい、コスプレ衣装作りといい、新菜も色々慣れてきましたね(笑)

そして、ここでも海夢の「行動力!!」が発揮されようとしているお金を稼いでいる理由

乾姉妹と会った時に一眼レフカメラの値段の高さにたじろいでいた新菜でしたが、海夢は諦めるということを知らなかったw

新菜はその行動力に驚いていましたが、どんなに高いものであれ、「”好き”なものの為にお金を貯める」というのはこれもこれで”あるある”ではありますよね(というか、「それしかない」まであるかも?笑)

ちなみに、アニメでは登場しませんでしたが、原作ではここのシーンで海夢の父親が登場しています

眼鏡の似合う知的でクールな見た目をしていて、とてもカッコいい父親です

そんなカッコいい海夢の父親ですが、海夢のルーズな部分は父親譲りだったようです(笑)

本当にだらしない…!こんなルーズなところ誰に似たんだろう… 僕にそっくり!!

「その着せ替え人形は恋をする」原作5巻より

アニメでは登場しなかったのでどんな父親かは原作を知らない人には分からなかったと思いますが、仕事の都合とは言え、家を長く空けてしまっている事に心を痛めていたり、心を鬼にして海夢に宿題をやらせたりと、非常に海夢のことを大事にしている父親です

巻き戻して見てもいいですか?

休憩がてらに見る事になった映画は夏の定番であるホラー映画

海夢自身、別にホラー映画が好きという訳ではありませんでしたが、続編で3作目をやるということで興味がありました

一方の新菜は普段ホラー作品を見ていない為、どれくらい怖いのかが分からず、緊張の面持ち

海夢はそんな新菜に対して、「ゆーてもそんなにでしょ~?大丈夫大丈夫!」と余裕の表情で映画を見始めます

だがしかし、映画を見ていくにつれ海夢の表情が一変

あまりの怖さに顔が青ざめていく海夢でしたが、逆に新菜はいつも通りの表情

映画が見終わり、新菜はこの映画を十分楽しんでいた一方、「たいして怖くなかったな…」と真っ青の顔のままTVから目をそらして強がる海夢

そんな海夢を尻目に、新菜は海夢にとってまさかの一言を発しました

もう一度見たい箇所があるんですが 巻き戻して見てもいいですか?

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」12話より

「なんでっ!?」と思わず聞き返す海夢でしたが、新菜は衣装の作り込みと特殊メイクが参考になりそうで、もう一度じっくり見てみたいらしい

キラキラさせながら画面を凝視する新菜とは対照的に、画面を全く見ない海夢

新菜の言葉に青ざめながらなんとか受け答えしつつも、乾いた笑いが出てくる海夢なのでした

感想&解説

これもひとつのおうちデート!

ですが、前回と違って新菜を「しゅきぴ」という余裕が全くない海夢の姿が面白かったですね!

特にあの余裕綽々な笑顔からの青ざめた顔のギャップは最高でしたねw

というか、ホラー映画って「人気がある=めっちゃ怖い」になるので、3作品目が出るほどの人気作ならめっちゃ怖いというのも当然の結果ではありましたね(笑)

そんな人気ホラー作品を普通に見てしまう新菜の恐怖耐性も中々でしたw

見ている視点が違ったからかな?笑

それにしても、怖い映画をまた見せられる海夢の地獄は計り知れませんね

あと個人的にですが、アニメで描かれていたホラー映画の物語性が深いなと感じたのが凄く印象的でした

ここで流されていたホラー映画『怨電』は原作でも少し描かれていたんですが、アニメで描かれていた内容は原作よりも多め

そんな中でラストで女性が狂気に満ちた笑いをしながら、トラックの荷台でその場を離れ、その笑い声と共にお化けがチェーンソーを振り回して映画終了となっていますが、この結局は誰も救われていない感じお化けと女性がリンクしているような狂気感にはホラー映画特有の怖さがありました

この短い尺の中で、これだけのクオリティーのものを作り出す制作スタッフの方々の凄さとこだわりに感服したシーンとなっていました

泳げないくせに

休憩も終わり、無事手元にあった宿題も終わった海夢

その開放感に喜びますが、ここで衝撃の事実が発覚します

それは数学の問題集を学校に忘れてきたということ!

そのまま学校へとやって来て、無事に数学の問題集を見つけ、誰もいない校舎の新鮮さに楽しい気持ちになったり、今日は新菜の家で夕飯を食べる約束をしたりと会話をしながら廊下を歩く二人

そんな中、海夢は階段の窓から学校のプールに水がはっているのを見かけます

そのまま、プールサイドまでやって来た二人

学校の授業でプールに入ることが無かった為、テンションが上がった海夢は一瞬だけ足をつけようとプールに足を伸ばしたその瞬間、見事に足を滑らせ水の中に落っこちました

あまりの出来事に驚く新菜でしたが、さらに驚く事態が発生

なんと海夢が全く浮いてこない

顔面蒼白になりながら、新菜は海夢をプールから引き上げ、海夢が泳げないことを初めて知りました

その事実を知った新菜はある一つの疑問が浮かびます

それは、以前友達と海に行ったといっていたが、泳げないにもかかわらず海を楽しめたのかという事

素直にそれを質問する新菜に、海夢は「海の家で食べたり、しゃべったり、写真撮ったり余裕で楽しいよ~」と話します

さらに加えるように、海夢は自身の”好き”を話し始めました

あたしさー 砂浜に座って波の音聴きながら 海に光が反射してキラキラしてんの眺めてるのがめっちゃ好きなんだよね。だから…泳げなくても行きたくなっちゃって…ふっ…ははっ…あははははっ 泳げないくせに海好きとか言ってんのヤバいかな?

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」12話より

笑いながら話すその言葉に、新菜も同じく笑いが込み上げてきました

海夢の言葉に非常に共感出来た新菜は、海夢に言葉を返します

ヤバくないです。そうですよね…俺もそうです。俺も面相描き全然上手く出来ないのに 雛人形好きです

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」12話より

互いに同じ気持ちを共有しつつ、海夢は「まだ終わってない祭りがあったら一緒に行かない?」と新菜を誘います

数学の宿題があることを忘れている海夢にその事を伝えつつ、宿題を手伝う約束と祭りに行く約束をした新菜

その夜、部屋で面相描きの練習をしていた新菜のもとに、海夢から連絡が届きます

数学ちゃんとやってるんだが~?
偉くない?

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」12話より

その文面を見つつ、そっと新菜は微笑むのでした

感想&解説

海夢が話す”好き”に対しての想いは本当に心に刺さる

出来る出来ないで判断するのではなく、あくまで自分の気持ちに正直に”好き”と思うことが出来る海夢の純粋さは本当に奇麗です

特にこのシーンに関しては、話しながら思わず笑いが込み上げてきていますが、この笑いに関しては「自身がどれだけ”好き”なのか」を自覚して、その嬉しさに笑ったのではないでしょうか

普通なら「出来ないのに何で好きなの?」と思うような事柄であっても、一つ一つその好きを話しているうちに、多くの人が楽しんでいることは出来なくても、他の部分で楽しんでいる事を自覚して、改めて「自分は本当に”好き”なんだ」と思えたことで込み上げてきた笑い

この時に使われた「ヤバイ」に関しては、「こんなに好きなのヤバイかな?」って言っているような感じもしてもの凄く印象的な言葉でした

その後の新菜の反応も、「どれだけ好きか」というのも含めて共感しているようで、そこも印象的でしたね

そして、そんなキラキラしたやり取りの中、同じくキラキラしていた太陽の光に照らされて輝くプールの作画さらにこのシーンを盛り上げていました

プールの水面が揺らめきながら輝く光だけじゃなく、その光が二人にも反射して映っているこのシーンはまさに美麗の一言に尽きました

火薬と煙の匂い

海夢の宿題も本当に無事終わり、一緒に祭りに行くことになった新菜

以前買った甚平を着て、現地集合の為、祭りの会場に向かおうと玄関を出ようとする中、祖父の薫に見送られ、遅刻しないように神社へと向かいます

神社についた新菜は楽しみに期待を膨らませながらも、想像以上の人混みの多さにちゃんと合流できるか不安になります

しかし、そんな不安をよそに、神社の入り口に立っていた新菜を見つけて近づいてくる海夢の姿がありましたが、その姿を見た新菜は思わず見蕩れてしまいました

なぜなら、こちらに向かってくる海夢は浴衣姿をしていたから

浴衣姿だけでなく、それに合わせて髪も上げていたその姿に見蕩れてしまった新菜の様子に気付いた海夢は少し冗談で「ベタにうなじにドキッとしちゃった系?」とうなじを見せながら聞いてみると、まさかの当たり

その事を知った海夢はテンションが爆上がりします

マジか マジか マジかっ♡♡♡はぁ~!? ガチでテン上げなんだけどっ! 浴衣着てきてよかった~~!!ってか 露骨にうなじアピろっ!!!♡♡♡

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」12話より

無事に合流し、屋台の食べ物を買いまくる海夢の姿に若干引きつつ、両手いっぱいにその食べ物たちを持つ新菜

海夢はブルーハワイ味のかき氷を食べつつ、花火会場へと向かいます

花火会場へと向かいつつ、海夢は新菜から「会場で花火を見るのは初めてだ」ということを聞きます

新菜の家の近くで花火大会がやっているのにもったいないと話す海夢でしたが、その話の最中に花火の打ち上げ開始時間となりました

次々と打ちあがる色とりどりの花火を見上げつつ、新菜は思いを馳せていました

火薬と煙の匂い。人の歓声。近くで見ると音がこんなにも体に響いて…。去年も一昨年もその前も…俺は毎年部屋に一人でいて…花火なんて部屋で遠くから響く音を聴くだけで…。なのに今年は…

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」12話より

そのまま隣を見る新菜の瞳に映るのは、花火を見上げる海夢の姿

その横顔を見つつ、視線に気づいた海夢と目が合いますが…

海夢 べっ
新菜「うわぁっ!舌凄い色っ!!」

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」12話より

ブルーハワイを食べて舌が真っ青になった海夢の姿に、驚く新菜

あまりの衝撃的な姿に、先程の思いは花火のように消えていったのでした

感想&解説

良い雰囲気から爆笑へと一気に変える「着せ恋」の魅力がここでも発揮!

今までは誰かと花火を見に行くということがなく、部屋の中で一人きりだった新菜が、今年は海夢と二人で花火を見る

別々の世界にいた二人が、こうして関わり合い、同じ場所で同じ景色を見ているという感動的な流れからの、海夢の舌出しw

この一筋縄ではいかないギャップ感が最高でしたね(笑)

そして、今回使われた挿入歌「君に伝えたいことがあるんだ」

こちらはOPを歌うスピラ・スピカの楽曲になりますが、これがまたこのシーンとめちゃくちゃ合ってましたね!

この歌自体は2019年5月に発売された楽曲になるんですが、この歌のサビの部分がもの凄く新菜の今とマッチしているようで、聞いていて感動しそうになりました

僕が僕を信じられない時 いつもそばにいてくれるのは君だった 君が信じてくれる僕だから 僕も僕を大切に今は思えるよ ありがとう

自身の心が折れそうになった時、頑張ることが出来たのは海夢の喜ぶ顔が見たかったから

そして、自分なら出来ると信じてくれている海夢の為にも、最後までコスプレ衣装を作りきったからこその今がある

ここのサビの部分だけを聞くと、1話からこの12話を通しての新菜の成長や今に繋がっているようで非常にピッタリな楽曲だと思いましたね

さらに、この花火シーンに関しては作画が凄かった!

一発目の花火を皮切りに、続々と打ち上げられる色とりどりの花火の数々

奇麗さもさることながら、壮大さも感じるような圧巻の作画に思わず息を呑みました

また、一方向からの視点ではなく、新菜と海夢の前から半回転させるような視点や二人の後ろ姿からの視点、さらには花火のアップなど臨場感あふれる花火シーンは本当に良かったです!

ちなみに、あの海夢が舌を出した後に驚いた新菜の姿を見た後も「べっ」って舌を出し続けたセリフに関してはアドリブだそうです

台本に対して尺が合わず、「繋いどいて」と言われてやったのがあのアドリブシーンだと3月27日のAnime Japan2022で生配信された「その着せ替え人形はラジオをする」第13.5回にて話されていました

来年は絶対気をつけてくるから

花火が終了し、帰るところでしたが、二人はまだ神社の階段の所にいました

というのも、海夢が鼻緒ズレを起こしてしまい、足が痛くて歩けない状態になってしまった為、ひとまずそこで休んでもらっていたからでした

コンビニに行って絆創膏を買ってこようとする新菜でしたが、また戻ってくるのも二度手間になるという事で、海夢の提案で新菜が海夢をおぶって帰ることになりました

そのあまりの近さにと漂ってくる良い匂い、そして背中にあたる感触などにドキドキしつつも、そのまま二人で帰っていきます

帰りの道中で、先ほど見た花火の奇麗さを話しつつ、新菜は「祭りに来て良かったです」と海夢に話します

「あたしも~」と海夢は話すものの、最後に鼻緒ズレで痛い思いをしてしまった事を残念がります

「どんなに楽しくても最後が残念だと微妙な感じになる」と話す海夢の言葉を聞きながら、少し表情が暗くなる新菜でしたが、海夢の言葉はこれで終わりではありませんでした

来年は絶対気をつけてくるから

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」12話より

その言葉を聞いた新菜は、”来年”もまた一緒に花火が見れる喜びを噛みしめつつ、未来へと続く話をして、一歩一歩前へと進んでいくのでした

感想&解説

どんなに楽しい思い出でも最後が残念だと微妙な思い出になるのは一理あります

ただ、新菜としては海夢に今回一緒に花火を見た思い出を”良い思い出”として残してあげたかったのも事実でしょう

そしてきっと自分自身も…

そんな中で、再び海夢と思い出を作ることが出来る喜び!!

今回は”良い思い出”にはならなかったかもしれませんが、これからいくつもの”最高の思い出”を作ることが出来るなんて、なんて幸せ者なんだ!!

もうホント、この二人を見てるとニヤニヤが止まらんよね(笑)

またね

夏休み最終日の夜

面相描きの練習が一段落し、そろそろ寝ようとしていた新菜のもとに海夢から電話がかかってきます

「どうしたのかな?」と思い電話に出てみると、以前見たホラー映画『怨電』の2作品目を一人で見てしまい、怖くなって寝れなくなったらしい

ちょっとした物音にもビビるほど怖くなってしまった海夢は、「スピーカーにして寝落ちしても良いから、ちょっとの間だけ通話してほしい!」と新菜にお願いします

新菜はそれを承諾し、布団に横になりながら、スピーカーにしてそのまま海夢と通話を続けることにしました

通話を続けたまま時間が経ち、海夢は明日から学校が始まる事やもっとコスプレイベントに行きたかったなどの話を新菜にしていたおかげか、いつの間にか怖さも無くなっていました

ちょうど怖さが無くなってきたころ、新菜の声の雰囲気的にそろそろ寝そうな感じ

「俺…今年は…楽しかったです…」と言った後、寝息を立てる新菜

海夢も「二人で色んな事して楽しかったね」と返事をした後、色々な思い出を振り返りつつ、寝息の聞こえるスマホに向かって一言話しかけました

ごじょー君 好きだよ

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」12話より

告白をしたものの、スマホから聞こえてくるのは新菜の寝息

「ガン寝だし 言った意味ねぇ~」と思いつつ、海夢もそろそろ寝ることにしました

通話を切る前に「おやすみ」と声をかけ、最後にもう一言付け加えて、そのまま通話を切るのでした

またね

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」12話より

感想&解説

あぁぁ!!尊すぎるぅぅぅ!!

正直、原作5巻までアニメ化することが予想できた段階で、ここで終わらせるのがベストだと思っていましたが、しっかり期待通りの終わらせ方をしてくれたことに感謝しかない!

寝ていると分かりつつ、もしくは分かっているからこその海夢の告白

いつもの明るい感じや”しゅき”といった可愛い感じではなく、「好きだよ」とはっきり言ったこのシーンの尊さがマジでヤバイ!!

特に、原作と同じスマホを中心として、海夢と新菜を向かい合うように描いたことで、絵的には直接告白しているように見せるこの描写の胸キュンポイントが高すぎる!

そしてこの描写もさることながら、あえてこのシーンをCパートに持ってきたり、劇伴をオルゴール調のものにしたりと、このシーンの魅力を最大限に引き立ててくれたのも大きかった!

この美しい終わり方は、本当に『奇麗』でした

そして、寝ていたので聞こえていなかった新菜に一言

良い夢見ろよ!!

まとめ

無事最終回を迎えた『その着せ替え人形は恋をする』

元々アニメ放送前から原作を読んでいたので、内容に関しては全く不安はなかったものの、それでも放送されるまでどういった出来になるのか分からないアニメ化

期待に胸を膨らませた第1話から一切その期待を裏切ることなく描いてくれただけじゃなく、その期待以上のものを映像化してくれたことに心から感謝です

改めて、原作者の福田晋一先生、『着せ恋』に関わってきた製作スタッフの方々、そしてキャストの方々

本当にお疲れ様でした!
そして、ありがとうございました!!

アニメ放送終了後など現時点ではアニメ2期の情報は出ていませんが、海夢の最後の言葉「またね」同様、再び新菜と海夢の青春コスキュンストーリーがアニメとして見れることを期待しつつ、今後も待ち続けたいと思います!

なお、原作コミックスはまだまだ刊行中です

「アニメの続きが見たい!」と思った方は、アニメ以降の話は6巻からになりますので、是非読んでみて下さいね!

ちなみに、6巻以降の話もめちゃくちゃ面白いですよ(笑)

最終話で新菜が海夢の部屋で衣装の確認をしていたコスプレ衣装の登場新キャラの登場、アニメ本編でも登場していたバニーガール姿の作品『生ホス』の意味が分かるだけじゃなく、新菜と海夢の関係性の胸キュン度合いも増し増しになっていきますのでこの機会に是非読んでほしいですね!

それでは今回はこの辺で!

”またね”

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