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「蜘蛛ですが、なにか?」22話感想&解説 魔王アリエル襲来!その強さ別格!

どうもウハルです!

今回は「蜘蛛ですが、なにか?」22話の感想&解説を語っていきます!

蜘蛛子さんvs魔王アリエル戦開幕

いよいよ始まった死闘ですが、やはりアリエルの強さは別格!

防戦一方になる蜘蛛子さんでしたが、目の前に突然現れた幼い少年ユリウス

彼の存在というよりは、彼が持つ称号《勇者》の存在が物語の鍵になりそうな展開でしたね

そして迎える蜘蛛子さんの消滅

今回のタイトル「私よ、永遠とわに?」を回収した展開からの奇跡の復活はあるんでしょうか?

人間パートではユーゴーと対峙したシュンとの戦いが開始されるという両パート共に最終回に向けて本当のラストスパートがかかった回となりました

そんな「蜘蛛ですが、なにか?」22話の感想と解説を原作小説の内容も交えつつ語っていきます

なお原作に関しては10巻まで既読済みなので、そこまでで分かる範囲になります

ちなみに前回の21話「私、出番ないってか?」に関しても感想&解説を語っていますのでよろしければ是非!

21話感想&解説

蜘蛛ですが、なにか? 22話あらすじ

22話「私よ、永遠に?」

※サイトによって配信日が違いますので詳細はご利用サイトにてご確認ください

ついにオウツ国連合の進撃が始まった。勝ち負けに興味はないけど、経験値を稼ぐために「私」も参戦!アリエルに勝つためには戦争を利用するしかない!だが、当のアリエルが戦場に現れてしまい……!?

TVアニメ「蜘蛛ですが、なにか?」公式サイトより

もしも、どの動画配信サイトで見ようか悩んでいるという方は、以前動画配信サービスのまとめ記事を書いていますのでご参考ください

サービスによっては画像付きで登録方法や実際に使ってみての感想も語っています

動画配信サービス記事

原作だとどの範囲?

蜘蛛子パート
  • 原作5巻
    • 5 蠢く策動
    • 6 蜘蛛vs魔王vs勇者

人間パート
  • 原作5巻
    • S4 因縁の対決

魔王パート
  • 原作5巻
    • 間章 魔王と管理者

22話「私よ、永遠に?」は原作だとこの範囲になります

それぞれのパートごとに分けさせていただき、原作巻数、章数、タイトル名を書かせて頂きました

原作をこれから買おうと思っている方現状持っている方の参考になれば幸いです

蜘蛛ですが、なにか? 22話感想&解説

こちら現場の戦場です!!

ダシに使われたとはいえ、蜘蛛子さんがオウツ国の使者を殺してしまった事が原因で引き起こされたサリエーラ国とオウツ国の戦争

その戦場にいた蜘蛛子さんは一人、実況中継ごっこを始めました

見渡す限りの人の波に「日本の夏と冬に開催されるコミなんちゃらのようです!」と人の数の多さを実況しながら、飛び交う爆風と血の雨にお天気リポーターのような格好で凄惨さと激しさを実況していました

そんな中、戦場の端っこで一人佇む少年を見つけ、「こんな少年までもが…」とこの状況を嘆くふりをしつつ、来るアリエルとの戦いに向けて、この戦場に来た目的である『経験値稼ぎ』に乗り出すことにしました

蜘蛛子さんのノリノリ具合が半端ない!

自分が蒔いた種などどこ吹く風のごとしでしたね(笑)

ノリで生きているような感じのこの実況ごっこも中々面白かったw

ちなみに、蜘蛛子さんは前世では一度も夏と冬の祭典には行った事がありません

その理由は「大量の人混みの中に入ったら倒れてしまうから」

蜘蛛子さんらしい理由ですね(笑)

経験値稼ぎ

目の前には大量の経験値

そして、アリエルはエルロー大迷宮で地龍ガキアと戦闘中

絶好のこの機会に意気揚々と戦場に飛び込む蜘蛛子さん

とりあえず『神獣』として崇められていたサリエーラ国の味方という建前でオウツ国の軍勢に闇魔法を発動

見事に殲滅した蜘蛛子さんですが、あまりに威力が強すぎて騒がしかった戦場が静まり返る程の力を見せつけてしまいました

そんな中でもしっかりレベルアップを果たした蜘蛛子さんですが、その静けさを打ち破るように目の前に爆風が巻き起こります

その爆風の中から現れたのは、エルロー大迷宮にいたはずの魔王アリエル

《転移》が使えないはずのアリエルの突然の襲来に「なんで!?」と驚愕する蜘蛛子さんなのでした

ターミ〇ーターのように襲来した魔王アリエル

基本的に《転移》なのであそこまで爆風は起きないと思いますが、演出上の都合ですかね?(笑)

とはいえ、散々逃げ回ってきた突然の天敵襲来に蜘蛛子さんが驚くのも無理はない

マザーの力を吸収し、レベルアップも果たしたとはいえ、まだまだ力量差があり過ぎる蜘蛛子さんvsアリエル戦の開幕です

浸食される魔王

時は少し遡り、エルロー大迷宮最下層

そこではアリエルと地龍ガキアの戦いが繰り広げられていました

地龍の長である地龍ガキアとは言え、さすがに魔王アリエルの前では疲労の色が出始めてきていましたが、その姿に敬意を表しながらもアリエルは技を放ちます

その際に思わずアリエルの口から飛び出した「クモーニングスター」という技名

普段なら絶対に言わないユニークな技名を叫んでしまった事に驚きながら、地龍ガキアを撃破しました

圧倒的な戦力差がある中でも魔王アリエルを足止めし、手こずらせた相手の亡骸を前に感傷に浸りながらも「やらなければならないことがある」とその感傷を振り切ります

その「やらなければならないこと」とは『残さず食べる事』

「お残しはの私の主義に反する」として、きっちり食べ切ろうと考えていたアリエルですが、ふと我に返ります

「私にそんな主義あったっけ?」

自分でもよく分からない主義に疑問を感じつつも、「まーいっかー」と楽天的に考えますが即座に我に返り「いや、良くない」と自問自答を繰り広げます

以前の自分とはかけ離れた性格になりつつある状況に、何かが魂と混じり合おうとしている感覚に陥るアリエル

どう考えても深刻な状況なのにもかかわらず「まーいっかー」で済ませてしまおうとしている自分の感覚に恐怖を覚えつつも、今は目の前にあるガキアの死体を食べることの方を優先したアリエルがその死体を食べようとしたところ、突然現れたギュリエディストディエスに止められます

「で、今のお前はどちらだ?」

魂が混じり合っている事を知っていたギュリエはアリエルの現状を見て、「意識はアリエルだが、思考は”あれ”に近い」と分析

アリエルもそれには同意見でした

”あれ”の記憶から転生者のことを知り、思考も変わってきた為、戦意も下がりつつある状況でしたが、落とし前だけはキッチリつける覚悟だけは揺らぎませんでした

そんなアリエルに対し、「私の部下が迷惑をかけた慰謝料だ」と”あれ”の近くまで《転移》させることにしたギュリエ

エルロー大迷宮の最下層から一気に戦場にいる蜘蛛子さんの目の前まで《転移》してきたアリエル

「お楽しみの最中にごめんねー。とりあえず、一回死んでもらうわ」

混じり合った思考の中で、蜘蛛子さんに死刑宣告をしました

元体担当がやりました!!

弱体化の為に攻撃を続けていた元体担当ですが、とうとうアリエルの魂と混じり合い、思考を変えてしまうとは…

ポジティブが勝った結果ですかね(笑)

ただ、ポジティブだから「まーいっかー」で済ませてますけど、実際問題この現状はかなりの恐怖ですよね

それこそ『自分が自分じゃなくなっていく感覚』を少しずつ味わっていくことになっていくんですからね

アニメではそこまで心境が語られてませんでしたが、原作ではこの時のアリエルの心境について触れています

私は私であるはずなのに、私でない何かが混じってきていて、私じゃないかもしれないと思わされる。気持ちが悪い。

原作「蜘蛛ですが、なにか?」5巻より

私にはしっかりとアリエルとしての記憶も思いも残っている。けど、思考の仕方は昔とは違う。果たしてそれは私と呼べるのか。答えの出ない難題だ。

原作「蜘蛛ですが、なにか?」5巻より

記憶があるからこそ、以前と明確に変わっていると分かる自分というのは中々恐怖です

ちなみにですが、魂の浸食により思考が変わり始めたアリエルを演じている上坂すみれさん

これはあくまで個人的に感じた事ですが、思考が変わる前と変わった後の変化に関しては以前から演じられているように感じました

一番そう感じたのが17話で元体担当がアリエルの魂に入り込んだ時のシーンです

この段階でアリエルは何度か登場していましたが、大体は15年後の時間軸のアリエル

つまり、魂が混じり合った後のポジティブなアリエルという事です

混じり合う前の暗い雰囲気のアリエルを声の高低差や力強さで表現しているように感じたこのシーンのギャップ感を見た時は「おぉ、凄いな」と思いながら視聴していました。この時すでに原作を読んでいたので、この展開は知っていました

蜘蛛子さんvs魔王アリエル

「どうしてこうなった!?」

突如現れたアリエルに驚き、逃げる為に蜘蛛子さんは《転移》しようとしますが、何かにぶつかり《転移》が出来なくなっていました

そのぶつかったものの正体は『結界』

『神龍結界』と呼ばれているこの結界は、《転移》だけではなく魔法の構築も阻害する効果があり、高位の魔法攻撃が不可能

さらに、多くの属性攻撃無効の耐性を持つアリエルにはほとんどの攻撃が効かない

数少ないアリエルの耐性効果が低い光属性の下位魔法で攻撃を仕掛けるも、ほとんどダメージにならず、与えたダメージは七大罪スキルの一つ《暴食によって回復されるため、攻撃→再生→攻撃→再生…の繰り返しで全くダメージを与えることが出来ません

スキル《暴食》
  • 暴食
    • 神へと至らんとするn%の力。全てのものを捕食可能になり、純粋エネルギーとしてストックすることができる。また、Wのシステムを凌駕し、MA領域への干渉権を得る。
  • 暴食の支配者
    • 取得スキル「富天LV1」「昇華」:取得条件:「暴食」の獲得:効果:HP、MP、SPの各能力上昇。ステータス強化系スキルの熟練度に+補正。支配者階級特権を獲得:説明:暴食を支配せしものに贈られる称号

一方で、アリエルが繰り出す攻撃のダメージは絶大

以前よりは格段に強くなった蜘蛛子さんだったので、いきなり粉微塵になるようなことはないとはいえ、防戦一方の戦いを強いられます

幸いなことに、アリエルの攻撃は周囲にも甚大な被害を齎し、それに巻き込まれた兵士たちの経験値が蜘蛛子さんに還元され、レベルアップボーナスによって何とか回復して生き延びることが出来ていました

ただ、この状況も時間の問題

人が少なくなっていっているこの状況でレベルアップの完全回復にも限界があります

なんとかならないかと思考を巡らせていると一人の少年の声が聞こえてきました

魔王強すぎる!!

ステータス値や属性無効系などのスキルの多さは以前から分かっていましたが、やはりチート級なのは七大罪スキルの一つ《暴食》

物質はもちろんのこと、目に見えないものや形の無い魔法と言ったものまでも捕食可能なこのスキル

ただでさえ高いHPを削るのが困難なのに、手当たり次第に回復可能なこのスキル持ちが相手では、逃げたくなる蜘蛛子さんの気持ちも分かるというものです(笑)

勇者ユリウスの登場&蜘蛛子さんの死

「化物ども、僕が相手だ!」

その声が聞こえてきた先を見てみると、そこには一人の少年が剣を構えて立っていました

良く分からない状況に混乱しつつ、蜘蛛子さんがアリエルの方を見てみると圧倒的な格下相手に手を出さず、様子見をしていました

「なぜ?」と思い少年を鑑定して見ると、その少年の名前は”ユリウス・ザガン・アナレイト”

《魔王》を倒すことが可能な《勇者》の称号を持つ少年の登場にアリエルは警戒して、様子見をしていることに気付きました

このチャンスをなんとか良い方向に持って行けないかと考えていたところ、兵士の誰かが巨大な火炎を3人目掛けて放ってきました

その火炎に気を取られたユリウスにあたふたしながら見ていた蜘蛛子さんでしたが、その隙にアリエルは蜘蛛子さんに向けて深淵魔法を繰り出してきました

魂を分解させることが可能な深淵魔法は《不死》を持つ蜘蛛子さんでも復活不可能

だからと言って逃げる事も出来なかったこの状況で、蜘蛛子さんに深淵魔法が直撃し、蜘蛛子さんは消滅しました

蜘蛛子さん、永遠に…

とは、さすがにならないでしょうね(笑)

そうなってしまったら本当に「蜘蛛ですが、なにか?完」になってしまいますしね

しかし、そうなると「この状況からどうやって蜘蛛子さんは生き延びることが出来たのか?」というのが疑問点になってくるところ

ただ、《不死》すらも効かない深淵魔法に対してこれも17話で蜘蛛子さんは一つの対策を考えていましたね

その対策方法とは魂だけを別の体に移すこと

対策方法は思いついても、今まで検証も実行もしてこなかったこの方法が生き延びる為の一つの道しるべとなったのか

蜘蛛子さんの生死が気になる展開になってきましたね

決着をつける戦いの開幕&ギュリエの観察

エルフ軍と帝国軍がぶつかり合う中で、フィリメスに迫っていユーゴーの攻撃を間一髪のところで防いだシュン

ユーゴーを倒す為にここまでやって来たシュンでしたが、相変わらずのユーゴーの不遜な態度に改めて倒す決意を固めます

そんなユーゴーに同じ転生者であるクニヒコが名乗りますが、ユーゴーの様子がおかしい

まるで覚えていないかのような態度に違和感を覚えながらも、当のユーゴー自身はたいして気にする様子もなく、「外野は黙ってろ」とクニヒコを無視します

その態度に怒りをあらわにするクニヒコでしたが、シュンはそれを制してユーゴーとの決着をつけることにしました

ユーゴーはソフィアに、シュンは後ろで見守る仲間たちに「手出し無用」と伝え、1対1の戦いを挑むことに

《鑑定》によって分かったユーゴーのステータスは、《強欲》によってかき集めたものの為、どれもちぐはぐなステータスばかり

レベルは低いながらも数の多いスキルを有するユーゴーは、《闘神法》《魔神法》でステータスを底上げしてきました

さらに、熟練度やスキルポイントによって獲得可能なスキル《魔王》を保有しているという事実は、今までのユーゴーの行動や思考を考えると取得可能な条件を満たしてしまったことの証明でもありました

もう後戻りできないところまで行ってしまったユーゴーを止める為、シュンは剣を振り上げ、ユーゴーの元へと踏み込んでいきました

一方、異空間のような場所で複数のモニターのようなものに映し出されるエルフ軍と帝国軍の戦い

それを見ていたギュリエディストディエス

転生者が来たことによって加速しだした世界の動き

そして、長きにわたるポティマスとアリエルの戦いの決着の行く末を見守りつつ、どのような結果になるのか観察していました

「果たして勝利を手にするのはどちらか。あるいは…」

複数のモニターの一つに真っ白い女性がモニター越しからこちらを見るように閉じた瞼が映し出されていました

ザ・定番の引き!褒めてます

シュンとユーゴーの戦いの行く末もそうですが、アリエルの側にずっといる真っ白い女性の正体とは誰なのか?

シュンとユーゴーの戦いに関しては今回のクールで決着がつきそうですが、真っ白い女性に関しては残りの話数的に濁しそうな予感が…

その辺りも含め、色々気になるところで次週をお楽しみにと言った感じですかね

まとめ

2クール連続放送していた「蜘蛛ですが、なにか?」も残りわずか

原作勢としてはどこまで描いてくれるのかも気になり始めてきたところですが、とりあえず次週の展開と作画が安定するのかどうかを期待しつつ、この1週間を過ごしていきたいですね(笑)

そして、次回23話は「友よ、なぜおまえは…?」

あきらかに人間パートメインのタイトルですが、蜘蛛子さんの行く末はどの程度描いてくれるんでしょうかね?

多分、今回の話で一番気になるポイントってそこなのでは?

そんなことを考えつつ、次週を楽しみに待ちたいと思います!

それでは、今回はこの辺で!

また会いましょう

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