どうもウハルです!
今回は、2024年1月12日(金)より劇場公開された『傷物語-こよみヴァンプ-』を観てきましたので、その感想や3部作との違いを語っていきたいと思います
まず初めに、私は『傷物語』自体は原作も読んでいますし、過去に放映された3部作の方も複数回視聴済みです
その上で、改めて今回の総集編である「『傷物語-こよみヴァンプ-』は面白かったのか?」と言われれば、面白かったです
『傷物語』の圧倒的な作画クオリティはそのままに、迫力のある独特な映像表現は相変わらず見応えのある作品となっていました
また、今回の再構成にあたり監督である尾石達也さんが軸にした所が「シリアスなヴァンパイアストーリー」ということもあり、シンプルかつ重厚感のある内容となっていたのも良かったです
なので、『傷物語』という作品を未視聴の方はもちろんのこと、一度見ていたとしてもまた新たな視点で見ることが出来るのが、今回の『傷物語-こよみヴァンプ-』だなと感じたのが、結論として言える率直なところでしたね
ということで今回は、その辺り踏まえながら感想をさらに語りつつ、過去に放映された劇場3部作との3つの違いをパンフレットのスタッフインタビューなどを参考にしながら語っていきたいと思います
これから劇場へ足を運ぼうと思っていた方や『傷物語』が気になっていた方は是非参考にしてみてくださいね
ただ、多少なりともネタバレは含まれた内容になりますので「知識無しで観たい!」という方はブラウザーバックをオススメします
『傷物語』とは?
『傷物語』概要
阿良々木暦が彼女と出会ったのは、ある夜のことだった。
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。伝説の吸血鬼。怪異殺し。怪異の王。腕も脚も無残に引き千切られ、豪奢なドレスを赤く染めて、無惨な姿で血の海に倒れる化物。しかし暦は、そんな彼女を美しいと思った──西尾維新による小説をシャフトがアニメ化した〈物語〉シリーズの、原点。
『傷物語-こよみヴァンプ-』公式サイトより
三部作として公開された映画『傷物語』が、ひとつの物語となる。
全ての〈物語〉のはじまりを、ふたたび。
『傷物語』は西尾維新原作の〈物語〉シリーズの一つ
こちらの作品は〈物語〉シリーズの第一作目である『化物語』の前日譚にあたる作品であり、数多くある〈物語〉シリーズの”はじまり”に位置づけられる作品になります
主人公である阿良々木暦が吸血鬼になった顛末が描かれ、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと出会った3月26日から4月7日までの春休み中に起こった”地獄の二週間”が描かれています(厳密に言えばスタートは3月25日からなんですが、阿良々木くんが吸血鬼になったのは3月26日から)
原作に関してはシリーズ2作目(通算だと3巻目)の作品になり、劇場放映は「鉄血篇」が2016年1月8日、「熱血篇」が2016年8月19日、「冷血篇」が2017年1月6日から放映が開始されました
アニメとしては2015年にアプリ内で配信された『暦物語』の後に放映され、シリーズ通算8シリーズ目のアニメ作品になります(〈物語〉シリーズセカンドシーズン&終物語(上、中)はそれぞれ1シリーズとカウント)
なお、〈物語〉シリーズは公式アプリ内でアニメ配信したり、地上波(TOKYO MX)&衛星放送(BS11)&ニコニコ動画の三つのメディアで史上初の同時配信を行うなどといった多くの試みをしてきた作品にもなりますが、今回の『傷物語-こよみヴァンプ-』でも新たな試みがされました
それが、2024年1月1日にTOKYO MX内にて”日本壹長イCM”として放送された、約8分間の日本一最長のCMです(2023年12月時点)
8分間のCMながらも、見応えのある内容は必見です
『傷物語』はどのタイミングで見る?
結論から言えば、今回の『傷物語-こよみヴァンプ-』に関してはどのタイミングで見てもOKです
それこそ未視聴の状態から見始めても良いですし、途中までシリーズを見ていたり最後まで見ている場合でもその例外ではありません
なので、「〈物語〉シリーズ全話見てないから行く前に見なきゃ!」なんてことは一切考えなくて大丈夫です
ただ、あえてオススメするのなら『化物語』&『猫物語(黒)』の後に見るのが良いかなと感じています
その理由としては以下の通り
- 『化物語』という作品は、原作でもTV放送でも1作目にあたる作品であり、〈物語〉シリーズの世界観を知るのに適しているから
- 『猫物語(黒)』は、時系列的には『傷物語』と『化物語』の間に起こった出来事であり、『傷物語』内で羽川が語る「現実から目を背けたいこともある」という意味が分かる内容になっているから
一応、放送順の話をすると『化物語』と『猫物語(黒)』の間に『偽物語』という作品があるんですが、これは時系列的には『化物語』の後のエピソードになるので今回の『傷物語』に関して言うのであればそこまで重要度は高くないです
ただ、前述しましたが、『傷物語-こよみヴァンプ-』は〈物語〉シリーズ未視聴でも問題無く見れる作品となっているので、時間があれば『化物語』を見て、さらに時間があれば『猫物語(黒)』を見るくらいの感覚でOKです
『傷物語-こよみヴァンプ-』感想&3部作との3つの違い
視聴して面白いと感じた点
芸術性の高い作画
これに関しては過去に放映された劇場3部作の時と変わらないんですが、とにかくこの『傷物語』という作品は作画がズバ抜けて良いです
TVアニメに関しても作画自体は良かったですが、TVの制約を外した状態で描かれる『傷物語』は別格と言っても過言ではないと思います
この制約の部分に関しては劇場パンフレットの尾石達也さんのインタビューでもご本人が語られていましたね
いちど、リミッターを外して物事を考えたいと思っていたんです。それ以前はずっと制約の多いTVアニメの仕事をしていましたから。今回は劇場作品だし、自分でコンテを描きながら、表現したい想いをセーブしない、と思ってやっていました。
『傷物語-こよみヴァンプ-』劇場パンフレットより一部引用
その”表現したい想い”というのが、あれほどの美しい映像と独特の世界観を作り出したのであれば、尾石監督の発想力は本当に凄い
そして、それによって生まれたイメージや発想というのは「自分の中の引き出しにある映画の記憶を持ち出してくることもある」とも尾石監督は語られています
創作って、自分が過去に観てきたもの、経験してきたことが混ざり合って作られるものだと思うんです。まったくの無意識でやっている場合もあるし、明確にイメージが浮かんでいる場合もある。その場面の「あるべき姿」を考えたとき、自分の引き出しから映画の記憶を持ち出してくることも少なからずあります。
『傷物語-こよみヴァンプ-』劇場パンフレットより一部引用
この映画の記憶の一例として挙げられるのが『未来少年コナン』の三角塔でしょうね
これは山梨県にある山梨文化会館がモデルとなっているんですが、この建物や内装は『傷物語』に登場する学習塾跡のモデルにもなっています
残念ながら、私自身は行ったことがないので写真しか見たことがありませんが、びっくりするくらいそのまんまです(笑)
その他にも、このパンフレットのインタビュー内で『翔んだカップル』や『蜘蛛巣城』や『キューティーハニー』など多くの過去作品のタイトルが登場してきます
そういった多くの名作が尾石監督に影響を与え、発想力へと繋がり、それが多くの人を魅了する芸術性の高い作画へと変化していると考えると納得ですね
新たな視点や感覚で見れる『傷物語』
元々この『傷物語』という作品は、TVで放送された〈物語〉シリーズと違って、モノローグやナレーションというのが一切使われていない描き方をされていました
これは尾石監督の「小説を映像化する時に、TVや映画など媒体によって方法論が違う」という考えによるものです
そして今回の『傷物語-こよみヴァンプ-』では、「シリアスなヴァンパイアストーリー」という部分が軸として描かれているため、羽川というよりはキスショットに重点を置いたストーリーの再構築がされています
その為、羽川との掛け合い部分は必要最低限となっており、より一層、吸血鬼となってしまった阿良々木くんの葛藤や苦悩、そしてキスショットの願いという部分が前面に出てきていたように感じます
また、阿良々木くんと羽川の掛け合いを削ったことで、羽川が阿良々木くんに対して抱いた感情も描かれなくなったので、この『傷物語-こよみヴァンプ-』を見ただけでは彼が羽川の気持ちに気付くことが無いという自然な流れも生まれています
これに関しては、阿良々木暦役の神谷浩史さんがパンフレットのインタビューで語られており、自分もそれを読んでその通りだなと感じました
――今回の再構成により、阿良々木暦のドラマにも何か変化がもたらされたと感じられましたか?
『傷物語-こよみヴァンプ-』劇場パンフレットより一部引用
原作を読んだ時の印象に近くなった気がします。今回の再構成によりキスショットとの出会い、ヴァンパイア・ハンターとの決闘、そしてキスショットとの最終決戦に絞り込まれ、羽川とのコミュニケーションが最低限に抑えられていた結果かもしれません。三部作の時は映像化する際の味付けとして、動かした時の羽川の可愛らしさが際立っていて、何なら暦に対しての気持ちも画を通じてダダ漏れに見えましたからね。これなら羽川の気持ちに全く気付かず、『猫物語(黒)』に繋がる気がします。
阿良々木くんは基本的に異性が自分に寄せる気持ちに鈍感だったりします
その部分に関しては実は阿良々木くんなりの考えもあったり、ヒロインたちが不器用だからというのもありますが、少なくとも視聴者側としてはその気持ちを知った上で見てしまうので雑念が混じってしまう
そういった意味では、今回の『傷物語-こよみヴァンプ-』ではその気持ちの部分は明確に描かれていないので、新たな視点や感覚で見ることが出来る良い機会になっていると感じました
3部作と今回の『傷物語』の3つの違い
コミカルを削ったシリアスな『傷物語』
すでに少し触れさせていただきましたが、今回の『傷物語-こよみヴァンプ-』において大きくカットされていたのは阿良々木くんと羽川の掛け合いのシーンです
カットされていた二人の掛け合いのシーンは、自分が覚えている&分かった範囲だと大きく分けて5つです
- 阿良々木くんが羽川の連絡先を消すシーン
- ドラマツルギー戦後の「だから」のくだり
- ギロチンカッター戦前の会話にて羽川が阿良々木くんにときめいた時の描写
- 同じくギロチンカッター戦前の会話で羽川が下着を貸したシーン
- 阿良々木くんが体育倉庫にて羽川に「胸を揉ませてほしい」とお願いしたシーン
きっと過去に放映された劇場3部作を知っている人は「え!?そこカットしたの?」と思う方もいるかもしれませんが、見てみるとこれまた違和感がないんですよね
実際、尾石監督のインタビューでは、申し訳なさの混じった苦笑を浮かべつつ「真っ先に切っていったのは暦と羽川の漫才…(苦笑)」と語られていました
ただこれ、しょうがないなと思う部分もあって、そもそもが「シリアスなヴァンパイアストーリー」として作られた作品になっているので、確かに切るのであればコミカル多めの二人の掛け合いのシーンが真っ先に頭に浮かびます
また、劇場3部作を見て感じた方もいるかもしれませんが、意外にキスショットよりも羽川の方がスタッフに愛されてる感のある作りがされていたんですよね(笑)
これに関しては原作の西尾維新先生も気付いていたのか、2作目となる「熱血篇」の副音声にて、この時担当していたキスショット(17歳ver.)と羽川がこんな会話を繰り広げています
キ「いやあ~結構本気で気に食わんところがあるんじゃよ、その辺。今そういう流れになったから言っちゃうけど、うぬ、劇場版で凄い愛されてるじゃん?」
『傷物語Ⅱ 熱血篇』副音声より
羽「じゃん?」
キ「制作陣からも来場者からも、おそらくはパッケージ購入者からも愛されておるけれど、待て待てこいつホントに頭おかしいからの。ツヤツヤだけど頭おかしいからの」
羽「ツヤツヤなのはキスちゃんもツヤツヤじゃない?ツヤツヤでヌルヌルだったじゃない?」
キ「うぬの頭もおかしいし、出番の比率もおかしかったしの。うぬの方が出番多かったじゃろ。なんなら計測するか?ストップウォッチ持ってくるぞ」
※キ=キスショット、羽=羽川翼
正直、この会話に関しては「確かに(笑)」と思えなくもない内容だったのをよく覚えています
また、『傷物語-こよみヴァンプ-』の舞台挨拶でキスショット役の坂本真綾さんも「羽川可愛くない?羽川の話じゃないの?と嫉妬しました。」とも語られています
さらに言うと、当初、尾石監督がこの『傷物語』を制作した際は『化物語』と地続きで制作しており、『化物語』の際はヒロインの戦場ヶ原ひたぎに強い思い入れを込めて作られていたらしく、羽川がおざなりになってしまったことを不憫に感じていたそうです
そして、そんな彼女を何とかしてあげたいという意味で、3部作の『傷物語』では羽川にウェイトを置いて制作されたそうです
ただ、そうすると今度はキスショットに申し訳が立たないと感じ、今回の『傷物語-こよみヴァンプ-』に関しては一本の軸をキスショットに絞って作られたとのこと
そういう事情を考えると、阿良々木くんと羽川の掛け合いのシーンがカットされたのも頷けますね
「じゃあ、冒頭のスカートがめくれて羽川の下着が見えるシーンも無いの?」と言われると、それはあります
というか、これが無いと阿良々木くんが深夜に本を買いに行く理由がなくなり、キスショットと出会うこともなかったので、これは『傷物語』において必要なシーンですね
そんな感じで、基本的には二人の掛け合いがメインでカットされていましたが、他にも忍野メメがキスショットの心臓を奪っていたシーンや完全体に戻ったキスショットが心臓を奪われていたことを「どうでもいい」と語ったシーンなど、ここをカットしたら当然そこもカットされるなという部分も削られていましたね
また、これは変更点になるんですが、黒駒も少し減ってました
明確に無くなってると思ったのは、エピソード戦で負傷した羽川を治す為に阿良々木くんが忍野を問い詰めた際に、忍野が「冗談じゃなくて商談だよ」と言った部分です
これは「熱血篇」で登場するシーンで、その際は「冗談」と「商談」が黒駒で表示されていましたが、今作ではそれが無くなってましたね
3本を1本にしたからこそ変化した色彩補正
こちらに関しては尾石監督がインタビューで語られていた部分になります
まず、この『傷物語-こよみヴァンプ-』は過去に放映された「鉄血篇」「熱血篇」「冷血篇」を一本の劇場版として再構成したものになりますが、そもそもこの3本は公開順に作られているため、色味にバラつきが生じていました
それを全て統一するために、全編にかけて調整したと『月刊ニュータイプ 2月号』のインタビューにて語られています
また、この調整はカット単位で行われており、それこそ草原のシーン(ギロチンカッター戦前の阿良々木くんと羽川が会話をするところ)はまるごと撮影し直して、色調整でさらに盛ったとパンフレットのインタビューで語られています
これに関してはインタビューを読んだ後の後付け感もありますが、確かに草原のシーンを見た時の第一印象として「こんなに綺麗だったっけ?」と感じていた部分があったので、その感覚は間違っていなかったようです
さらに、これは驚きだったんですが、この色調整の最中に色抜けを見つけてしまったそうです(笑)
そこも着彩と撮影をやり直して、差し替えを行ったそうです
こういった色合いの部分に関しては専門外になってしまい、感覚的な感想になってしまいますが、視覚的な部分でいうのであれば『傷物語-こよみヴァンプ-』は一つ一つの線がはっきりとしており、また瞳の色や動きが明確だったからこそ、各キャラの心情が言葉ではなく動きで非常に伝わりやすかった印象がありました
それこそ、この作品は阿良々木くんの瞳のアップがありますが、その動揺ぶりだったり、意志の表れだったりが、より一層、伝わってきた印象があります
「映画館の暗さによる部分もあるのかな?」と感じていましたが、どうやらそうでもなかったようですね
改めて録り直した音の数々
こちらもパンフレットのインタビューにて尾石監督&鶴岡陽太音響監督&神前暁さんが語られていた部分になります
そして、尾石監督曰くですが、今回の総集編にあたり、一番大きく変わった部分でもあります
というのも、『傷物語-こよみヴァンプ-』は3本を1本にするために、いくつかのシーンをカットしていますが、それは同時にそのシーンにある劇伴もカットされるということ
しかも、この作品の場合は作曲家が画面を見ながら、それに合わせて音楽を作るフィルムスコアリングという手法が絶対条件の元で作られていた為、映像を編集すると音楽も新たに付け直さなければならない
また、『傷物語』は各作品が持つ色が違うし、統一感を出す為には音楽を作り直す必要が出てきます
実際、1作目は怪奇色が一番強く、2作目でタッチが変わり、3作目で少し元に戻したそうです
ただ、尾石監督は最初は気を遣って躊躇っていたらしく、それを見抜いた鶴岡監督が「新作をやるつもりでプランを練ったほうが良い」と助言をした結果、神前さんは約半分ほど新曲を作ることになったそうです
その中で、特に音楽が劇的に変わった箇所というのがキスショットが幼女になってから学習塾跡で語るシーンと草原のシーン
キスショットのシーンはコミカルだった曲調をシリアスな曲調に変更したり、草原のシーンでは3曲で構成されていたものを1曲にまとめたそうです
さらに、劇伴といった音楽だけでなく、セリフも録り直したのが凄いところ
これもシーンのカット同様、編集すればセリフの”間”に違和感が生じてしまい、尾石監督は「声の芝居を編集していくことに凄く違和感があった」と語られていました
その結果、神谷浩史さん、坂本真綾さん、堀江由衣さん、櫻井孝宏さんに改めて再アフレコをお願いしたそうです
それもまた尾石監督は前作でもかなり素晴らしい演技をしてくれたのでお願いするのは心苦しかったそうですが、その力もあって素晴らしいものに仕上げてくださったと話されていました(これは『月刊ニュータイプ 2月号』にて)
さらに音響監督の鶴岡さんも「録り直した部分も全然劣化しなかったからね。三部作をやって、あれ以上は無理だろうと思ってたけど、より濃密な芝居になった。できるもんなんだね(笑)」と語られています
今回、映画を観させていただいて、明確に「ここの音が違った」というのは残念ながら自分は分かりませんでした
ただ、こういったインタビューを観賞後に見た時に感じたのが、全くそれぞれの”音”に違和感を感じることはなかったということ
劇伴に関しても、シーン(描写も含めて)と音が噛み合っていなければ当然違和感を感じますし、演技に関しても8年前に上映された作品を改めて録りなおすとなると声の高さや演技の仕方に多少なりとも変化がありそうなものですが、それは一切感じませんでした
単純な言葉になってしまいますが、それこそ全力を出し切った上でさらに全力を尽くす「”プロ”の力」を見せて頂いたのがこの大きな変更点なのかなとしみじみと感じましたね
まとめ
『傷物語-こよみヴァンプ-』の感想と3部作との3つの違いを語らせて頂きました!
正直な話をしてしまうと、私自身は”総集編”というのがあまり好きなタイプではありません
時間が無い時に改めて見るとかだったらいいんですが、そうでないのであれば改めて全部見直した方がカットもされてないし、違和感なく楽しむことが出来ると思っているからです
そんな考えを持っている私ですが、今回の『傷物語-こよみヴァンプ-』に関しては観て良かったと本当に思っています
元々好きな作品だったからというのもありますが、カットされてシンプルになったことで新たな作品の魅力に気付くことが出来たのは本当に大きかったです
また、改めてこの時代に〈物語〉シリーズが多くの方の目に触れる機会を与えて貰えたことで、この作品を好きになる人が増える機会も増えたのは、一人の〈物語〉シリーズ好きとしては嬉しい限り!
特に今回は未視聴の方も十分に理解し、楽しめる内容となっていたので、是非ともまだ〈物語〉シリーズを触れたことが無い人に見て頂きたいと感じましたね
もし、アニメについてもう少し詳しく知りたいという方は過去にまとめ記事を書いていますので、小説も併せて参考にしてみてくださいね
それでは今回はこの辺で!
また会いましょう