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君の名は。 新海作品を初めて見た時の感想と最後まで見れた理由

先日、新海誠監督作品「天気の子」がBlu-ray&DVDが発売されて、そこでレビューを書きました。

んで、「今更、『君の名は。』のレビュー書くの?」と思う方もいると思いますが、「天気の子」を見終わったら、「君の名は。」が見たくなりまして、見てたらレビューを書きたくなりました。

はい。

「君の名は。」に関しては、あまり劇場で映画を見ない私ですが、劇場に何回も足を運び、複数回見ても面白かった数少ない作品です。

ただ、「天気の子」のレビューでも書きましたが、私は新海誠作品に関しては「君の名は。」と「天気の子」以外見たことがありません

他の作品に関しては、途中で見る事をやめてしまい、「合わなかったから」と結論付けていました。

ただ、今回「君の名は。」について書くにあたり、見直したり、色々調べていて新海監督のとある言葉を見つけて、見続けることが出来た理由が分かりましたので、まずはそちらをご紹介します

「君の名は。」は好きでブルーレイのスペシャルエディションを持っているんですが、その特典でブックレットがついています

その中の特集で新海監督が、公式ホームページに寄せられた質問に答えたものがありました。

その一つのやり取りであったのが、こちらになります。

Q:『君の名は。』を見て、前作『言の葉の庭』などの作品とは作風が変わった印象を受けたのですが、過去作とは作風を変えていこうと思ったきっかけのようなものはありますか?

(ブックレット 81ページ一部より)

これに対して、新海監督の答えはこうです。

A:『君の名は。』では喜怒哀楽のすべて、特に「笑い」を絶やさないような作品にしようと思いました。企画書を書い2014年初夏の時点で、「今ならば自分にもそのような作品作りが出来る」という自信のようなものがあったんです。それは前作『言の葉の庭』やその小説版、いくつかの企業CMの制作などを通じて身についたものだったような気がします。

(ブックレット 81ページ~82ページ一部)

私個人のイメージですが、元々、「新海作品」=「感動系、シリアス系」みたいなイメージがあり、そういうものはあまり得意ではなかったんで、このコメントを見た時に「なるほどね」と思いました。

感動的な部分もありながら、笑いの部分も含んでいたからこそ、最後まで見ることが出来たんだと思い、納得することが出来ましたね。

そこで、今回は、新海作品を見たことない方や「天気の子」を見たけど「君の名は。」は見てないという方のために、この作品の魅力やより楽しんでもらえるようにブックレットにある質問と回答を抜粋してご紹介して行きたいと思います!

「君の名は。」とは&あらすじ紹介

「君の名は。」とは

2016年8月26日に劇場公開された新海誠監督作品のアニメーション作品。

キャッチコピーは「まだ会った事のない君を、探している」

公開されて13週中12回、週末動員数1位を獲得。2017年7月には、日本国内の興行収入が250.3億となり、日本における歴代興行収入は第4位となっていて、日本映画では第2位の人気作品です

主人公の立花瀧(たちばなたき)を俳優の神木龍之介(かみきりゅうのすけ)さん、ヒロインの宮水三葉(みやみずみつは)を女優の上白石萌音(かみしらいしもね)さんが演じ、劇中の楽曲はすべてRADWIMPSが制作したことも話題となった作品です。

あらすじ

[su_quote cite=”ウィキペディアより一部引用” url=”https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%9B%E3%81%AE%E5%90%8D%E3%81%AF%E3%80%82″]東京の四ツ谷に暮らす男子高校生・立花瀧は、ある朝、目を覚ますと岐阜県飛騨地方の山奥にある糸守町に住む女子高生・宮水三葉になっており、逆に三葉は瀧になっていた。2人とも「奇妙な夢」だと思いながら、知らない誰かの一日を過ごす。

翌朝、無事に元の身体に戻った2人は入れ替わったことをほとんど忘れていたが、その後も週に2、3回の頻度でたびたび「入れ替わり」が起きたことと周囲の反応から、それがただの夢ではなく実在の誰かと入れ替わっていることに気づく。性別も暮らす環境もまったく異なる瀧と三葉の入れ替わりには困難もあったが、お互い不定期の入れ替わりを楽しみつつ次第に打ち解けていく。

しかし、その入れ替わりは突然途絶え、なんの音沙汰も無くなってしまった三葉を心配した瀧は、記憶をもとに描き起こした糸守の風景スケッチだけを頼りに飛騨へ向かう。瀧の様子を不審に思い、心配していた友人・藤井司とバイト先の先輩・奥寺ミキもそれに同行する。しかし、ようやく辿り着いた糸守町は、3年前に隕石(ティアマト彗星の破片)が直撃したことで消滅しており、三葉やその家族、友人も含め住民500人以上が死亡していたことが判明する。[/su_quote]

「君の名は。」の3つの魅力

東京と糸守の風景描写

新海作品ではよく取り上げられているようですが、「君の名は。」においても、劇中に登場する風景は目を引かれます

新宿駅の風景や総武線の描写。さらに、糸守の風景などとても美しく正しく息をのむほどです。

特に、入れ替わった当初の三葉が見る東京の風景は光の加減などが素晴らしく、とてもキラキラしています

これに関しては、スペシャルエディションに入っている特典にて、新海監督が語っていますが、東京に憧れていた三葉が見る東京の描写には力を入れたそうです。

ストーリーのテンポ

これに関しては、人それぞれ捉え方が違うみたいですが、私個人の意見としては非常にいいと思いました。

まず、「天気の子」でも似たような個所はありましたが、何かに向けて頑張っていて、まさしく「駆け巡る日々」のような描写でのダイジェストチックな演出はとても好きです。(今回だと「前前前世」が流れるところです)

そして、オープニングや所々の回想シーンのような部分があるんですが、それの伏線回収も中盤で多く回収されており、その後の展開にも生きているように感じました。

そのおかげで、後半は色々なものが繋がりその状態で集中して見れたので、がっつり感動したように思います。

楽曲

先ほども登場した「前前前世」もそうですが、劇中に登場する「スパークル」等の楽曲は各シーンにとてもマッチしていて、より一層感動を誘います。

これに関しては、ブックレットにある「お気に入りの場面は?」という回答に対しての新海監督のコメントが一番しっくり来たので引用させていただきます。

RADWIMPSの主題歌がかかる4箇所は、それぞれとても気に入っています。RADWIMPSの洋次郎さんは希代の詩人で、だから歌われる言葉も、ほとんど瀧や三葉のモノローグのようにも聞こえるはずです。映画の中で歌と心情と状況がマッチする瞬間が、最も好きです。

より深く楽しむポイント

何度か登場していますが、スペシャルエディションの特典にあるブックレットでの質問に対しての新海監督の回答に関しては全てで70個あります

それは、本編を作る上での裏話についてや、演出の意味などを語っています。

これは公式ホームページで募集をかけてそれに対して、新海監督が答えたという企画だったようです。(2020年5月現在でホームページを見てみましたが、こちらのコーナーはありませんでした)

その中で、「君の名は。」を見る上で、これを知りながら見ると何倍も楽しめるというものを4つ選びました

ただ、これを見ないと楽しめないというわけではないので、一度見てからこちらの情報を知り、改めて見直すというのも一つの楽しみ方ですので是非ご参考下さい。

三葉の組紐の模様の意味は?

1200年前の隕石落下を目撃した先祖からの伝承が刻まれています。組紐の中央の水色は湖を示し、更にその中心に彗星の筋が描かれています。紐両脇の赤とオレンジは黄昏時を表します。三葉と四葉による巫女舞も、隕石落下の情景を表したものなんです。2人が手に持った紐の付いた神楽鈴は彗星(龍神)を表していて、それが2つに割れる様子を舞いの中で描いています。

ブックレット 81ページ一部より引用

半月の意味

三葉という半身が欠けている状態を表しています。

ブックレット 82ページ一部より引用

町役場のスーツ姿の女性は早耶香の姉?

その通り!よく気づきましたね。顔や髪形が早耶香に似ているでしょう?早耶香は町役場勤めの姉から、防災無線を起動するための重畳周波数を聞き出したのです。

ブックレット 81ページの一部引用

映画終盤の司の指輪の裏設定

あくまで裏設定ですが、司は奥寺先輩と婚約したのだと思っています。

ブックレット 91ページ一部引用

今回ご紹介させていただいたのは、あくまで一部になります。

もっと色々な設定が知りたいという方はこちらをご参考ください。

ブックレットだけでなく、特典映像には公開されるまでのドキュメンタリーだったり、出演者による対談なども入っていますので、各々の裏話もたくさん聞けます

まとめ

今回レビューを書く上で、他の方の当時のレビュー記事だったり、感想動画を見ていましたが、賛否両論あるようです。

「感動した!」という声もあれば、「どこで泣けるのかわからない」とか。

また、同じ2回以上見たという意味でも、「何度見ても感動する」だったり「1回では意味が理解できなかった」のような感想もありました。

私個人、意見、感想は人それぞれだし、世界観も人それぞれと思っているので別に自分と違う意見だからおかしいみたいなことは全く思いません。

ただ、言えることは「見るたびに捉え方が変わる作品」だと思っています。

1度目とは違うところで感動したり、2度目に見た時に気づく細かな演出だったり、1年以上経ってから見直したときの感覚だったりと、見るたびに色が変わっていくようで新鮮な気持ちで見ることが出来ました

なので、まだ見ていない方は1度見ても損はないと思っていますので是非ご覧ください。

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それでは、よいアニ活を!!

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