どうもウハルです!
京都アニメーション制作の泣けるアニメと名高い「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
以前から有名で、気にはなっていたんですが見る機会を逃していました
そして、やっと見る事が出来ました!
結論から言うと総評としては「素晴らしい作品」でした
私自身も泣ける作品を見るんですが、感動系の作品に関しては「面白い」「面白くない」というよりは「良いか」「悪いか」の感想を持つことが多いです
そう言った中で「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見終わった時の率直な感想が「見て良かった」で、それ以上に「素晴らしい作品」と思える作品でした
もう何度も見ていますが、見るたびに違うシーンで泣けるからまた凄い!
そこで今回は、泣けるアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の感想を一気見した理由も含めて書かせていただきます
なお、劇場版として放映された「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ー永遠と自動手記人形ー」も視聴しましたのでそちらも含めた感想になります
泣けるアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」とは
あらすじ
とある大陸の、とある時代。大陸を南北に分断した大戦は終結し、世の中は平和へ向かう気運に満ちていた。戦時中、軍人として戦ったヴァイオレット・エヴァーガーデンは、軍を離れ大きな港町へ来ていた。戦場で大切な人から別れ際に告げられた「ある言葉」を胸に抱えたまま…。街は人々の活気にあふれ、ガス灯が並ぶ街路にはトラムが行き交っている。ヴァイオレットは、この街で「手紙を代筆する仕事」に出会う。それは、依頼人の想いを汲み取って言葉にする仕事。彼女は依頼人とまっすぐに向き合い、相手の心の奥底にある素直な気持ちにふれる。そして、ヴァイオレットは手紙を書くたびに、あの日告げられた言葉の意味に近づいていく。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」公式サイトより
なお、ここに書かれている「手紙を代筆する仕事」とは、作中では「自動手記人形(ドール)」と言われています
作品概要
原作者 | 暁佳奈 |
イラスト | 高瀬亜貴子 |
アニメーション制作 | 京都アニメーション |
放送時期 | 2018年1月~4月 |
話数 | 13話+OVA1話 |
外伝 放映時期 | 2019年9月6日 |
外伝 分数 | 90分 |
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 感想
美麗な作画と風景&泣ける演出
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の感想を語る上で、外すことの出来ない一つが作画の素晴らしさです
色々なレビューを見ていましたが、この点に触れていない人はほぼいませんでしたし、私自身も思わず息をのむほど引き込まれる作画シーンはたくさんありました
特に印象的だったのは第7話で湖に浮かぶ木の葉の上を歩こうとするシーンです
そのシーンでの湖のきらめきや、湖に浮かぶ木の葉やヴァイオレットが木の葉の上に乗った時の作画は本当に見とれてしまいました
そして、この第7話にてオスカーが娘との楽しかった思い出を回想するシーンがあるんですが、そこの作画が本当に泣ける演出となっています
まさしく、このヴァイオレットが木の葉の上を歩くシーンの所なんですが、オスカーが娘との日々を回想する際の演出として、涙で滲んだ目を通して思い出しているような演出がされています
他の作品の場合、白い靄のようなもので回想シーンを描くことが多いかと思います
しかし、目が涙で滲んだ時に見る風景のような演出で回想する事で、より一層オスカーの悲しみが伝わってくる演出になっています
このシーンが個人的に本当に好きで何度見ても泣ける
ちなみに、この涙で滲んだ演出ですが、リアリティを出すために撮影監督の船本さんが実際に目薬を差し、その時に見えた風景を描いたそうです
この事については、ヴァイオレット・エヴァーガーデンのBlu-ray第2巻のブックレットにて語られています
さらに、「自動手記人形」の仕事は出張サービスもあり、各地を飛び回ることもあります
その時にヴァイオレットが見た景色を描いている風景も「実際に見てみたい」と思えるほど美しく描かれています
第4話でのアイリスの花畑や第6話での星空とラストシーンの雲海はとても印象的でしたね
これは個人的な見解になりますが、素晴らしい景色が描かれている場合、その景色を見た登場人物自身の「感動」というフィルターを通して見られた風景なのではないかと思っています。(制作会社さんの技術云々は置いておいて)
なので、その景色がキラキラして見えたのであれば、明るい未来や心の奥にあった悩みが消えた等の心情を表しているのではないかと
そう言った視点で見ていくと、キャラクターの表情だけでなく、景色や風景もあわせて感動を誘ってくれます
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの心温まるストーリーもそうですが、細かな演出や各シーンの風景などでも感動させてくれるアニメ作品
スタッフさん方の思いが、こういった形として表れているからこそ感動的に演出され、「泣けるアニメ」と言われているんでしょうね
大切な人に届けたい想いと手紙
手紙だと届けられるのです。普段言えない心の内を。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形ー より
お話に登場してくる人物たちは両親や恋人、家族宛に手紙を書いてもらうよう依頼します
その内容も、「今まで伝えたかったけども伝えられなかった想い」や「言葉にできなかった素直な気持ち」などです
その純粋で素直な気持ちは心をうちました
そして、「手紙の良いところだな」と思った部分が何年経っても色褪せることなく手紙も気持ちも残せるところでした
手紙に書かれた言葉や気持ちを受け取り、それは受け取った相手にとっては、手紙も気持ちも何物にも代えがたいものとなっています
ここは想像になってしまいますが、受け取った人たちが「何か辛い事や苦しい事があった時に、またこの手紙を読むのかな」と想像した時にとても心がグッときました
こう思えた理由は第5話で登場した王女・シャルロッテと王子・ダミアンがやり取りした手紙の束が第9話にて二人のそばに置いてあったシーンを見た時と第10話の話を見た時、そして外伝でテイラーがイザベラからもらった手紙を孤児院のシスターからずっと読んでもらっていたというシーンを見た時ですね
大切な思いのこもった手紙は、その人の生きる糧になりますよね
「自動手記人形」と「配達員」という素晴らしい仕事
郵便配達人が運ぶのは「幸せ」だから
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形ー より
自動手記人形は相手の気持ちを汲みそれを手紙にします
しかし、活躍しているのは自動手記人形だけでなく、その手紙を届ける配達員も同様です
手紙を届ける配達員も素晴らしいお仕事だというのが描かれているのが、劇場版の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ー永遠と自動手記人形ー」です
作中にベネディクトという配達員がTV版の初期の段階から出てくるのですが、「手紙を配るだけ」と思いながら仕事をしています
私自身、それを見ながら「大事な仕事なのにな」と思いながら見ていました
そのままTV版は終わってしまったのですが、劇場版にて配達員に触れたお話がありました
孤児院からやって来たテイラーが、「配達員の仕事は幸せを運ぶ」と言ったとき「その通り!」とすごく共感出来て、嬉しかったのを覚えています
明言はされていませんでしたが、外伝の物語終盤でもベネディクトはそのことに気づいたようでしたね
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を一気見した理由
こちらに関しては大きく分けて2つありました
- 13話と言う話数だったから
- 1話完結ながらもヴァイオレットの成長を見ていたかったから
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は2クールものではなく1クールもので話数がそこまで多くなかったというのは理由の一つとしてあげられるでしょう
しかし、もう一つの大きな理由は「ヴァイオレットの成長した姿を見たかった」と言うものでした
基本的に「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は1話完結の話となっています
1話完結ものの場合、続きが気になるという事があまりないので「また今度でいいや」と区切りがつけやすいので、一気見自体はしなくても「続きが気になる」と言ったことがあまりありません
しかし、大本のテーマはヴァイオレットが「愛してる」の意味を知るというものになっていますので、様々な人たちとふれあい、大切な想いを知ることでその意味を知っていきます
それを知っていき、知った後にどう生きていくのかと言うのが13話分と言う形になります
最初は、ほとんど「感情」と言うものが分からず、まるで機械のようなヴァイオレットですが、関わった人たちや周囲の人たちのおかげで少しずつ感情が芽生えてくるヴァイオレットの成長は見ていて嬉しさのようなものが湧いてきました
まとめ
冒頭でも書きましたが「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は面白いというよりは「素晴らしい作品」と言う言葉がピッタリな作品だと思っています
派手な戦闘シーンや面白い会話劇と言ったものはありませんが、人の純粋な気持ちや美しい心情といった内面の美しさを描いた作品です
作画も大変素晴らしい作品となっていますので、オススメしたい作品がまた一つ増えて良かったです
2020年9月18日(金)には完全新作の「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が放映されるのでそちらは劇場で見てみようかなと思いますが、泣きすぎるのだけ注意しないといけませんかね(笑)
※劇場版が上映され、観賞させて頂きました。その時の感想記事を書いていますのでよろしければ是非!
劇場版感想記事
それでは、今回はこの辺で!
またお会いしましょう