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劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンの感想(ネタバレ有り)

どうもウハルです!

2020年9月18日に公開された「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン

こちらはTV版から続いたストーリーの完結篇になります

ちなみに私は2回ほど劇場に足を運ばせて頂きましたが、この一言に尽きます

いやほんとありがとうございました!!

原作の暁佳奈先生をはじめ、映像として世に送り出して頂いた京都アニメーションのスタッフの方々と関係者様、そしてキャラクターに命を吹き込んで頂いた多くの声優の方々に感謝の言葉でいっぱいです

当然のことながら私は観賞中、号泣してしまいました

映像美もそうですが、動き一つ一つの細かな演出思わず感情移入してしまうストーリーに引き込まれ、人目もはばからず鼻すすりまくりです

でも、恥ずかしくありません。なぜなら、皆そうだったからw

観ている最中に劇場内で聞こえてくる「すすり泣く

それは一つや二つではありません。いろんな場所から聞こえてきて妙な一体感がありましたね。一席開いて隣の男の子はすんごい前のめりで泣いてたけど、あの後ちゃんと帰れたのかしらw

そこで今回は「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンの感想(ネタバレ有り)」を書いていきます!

なお、今回カッコ書きにもあるようにネタバレ有りで書かせていただいています

まだ劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見てなくてネタバレは嫌だという方はここでブラウザバックしてください

また、アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」についての記事や、アニメ未視聴の方が「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見ても分かるのか?」などの記事を以前書いていますので興味がある方は是非!

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「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」とは

「愛してる」も、少しはわかるのです。

新しい時代が到来し、世界が大きく変わっていこうとしている今、
彼女の紡ぐ手紙が、彼女の想いが、どこに届くのか。

【不変】で【普遍】の愛をあなたに──。

愛する人へ送る、最後の手紙。

「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」公式サイトより引用

「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」感想

開始5分も経たずに泣きました

「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」に関しては3つのお話で構成されていると思っています

1つ目がヴァイオレットとギルベルトの再会、2つ目がユリスという病弱な少年が送る家族と親友への手紙、3つ目がアニメ10話に登場したアンの孫娘・デイジーのヴァイオレットの軌跡を追う物語です

このデイジーの話が冒頭から始まりますが、その時にアンの母・クラーラが娘に送った手紙の回想シーンがあります

ここで目頭が熱くなって、そのまま泣きました

冒頭なので、まだ始まって5分も経ってないんではないでしょうか

過去にアニメも含め色々な作品を見てきましたが、間違いなく最速タイムを叩き出しましたね(笑)

アニメの10話「愛する人は ずっと見守っている」は個人的に1番泣いた話です。他のレビューを見ると他の方もそう思っている方は多いですね

まだ幼い娘を残して先に旅立ってしまう母親が残した愛のこもった手紙。それが50年にわたり、アンの誕生日に届くシーンはアニメを見ていた時から、ただただ号泣していました

その感動した話の、いちばん泣いたシーンを見せられて泣かない訳が無いですよね(笑)

ユリスの手紙

劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンの3つの話の内の1つであるユリスのお話を、個人的にまとめるとこういったお話になります

C.H郵便社に1本の電話が鳴り響く。電話に出たヴァイオレットは、電話口の少年から手紙の代筆依頼を受ける。依頼者の少年のもとに行くとそこは病院だった。少年の名前はユリス。病気で長期間入院していて、自分の命が残りわずかだという事を悟り、両親と弟、そして親友のリュカに手紙を送りたいと代筆の依頼をしてきたのだった。

面と向かってだと素直になれないユリスは、本当の想いを最後に伝えるためにヴァイオレットに手紙の代筆を依頼します

この話で泣いたのは2ヵ所です

1ヵ所目がユリスと親友・リュカが互いの想いを語り合うシーン

2ヵ所目がユリスが残した手紙をユリスの家族が読み上げるシーン

ユリスと親友・リュカが互いの想いを語り合うシーン

少しずつ痩せ細っていく姿を見られたくなくて「見舞いに来るな」と冷たく当たってしまったことを後悔しているユリス

手紙の代筆は家族へ贈る分は書き終わり、残すはリュカの分のみとなったが、体調を崩し手紙を書くことが出来なくなってしまいます

その数日後、容体が急変しますが、その時ヴァイオレットはギルベルトに会う為に遠方に居たので手紙の代筆をすることが出来ませんでした

なんとかリュカへの手紙を書きあげるため、急遽同じ自動書記人形のアイリスが代筆することになります

しかし、ユリスは病気に蝕まれ、その苦しさから言葉を発するのもつらい状態でした

そこで、普及し始めていた電話を使ってリュカと直接話をし、親友に「見舞いに来ないで」と言ってしまった事をユリスは謝ります

ユリスの親友に対して素直になれなかったことへの後悔と最後に伝えたかった言葉も感動したんですが、リュカがユリスに贈った言葉が一番感動しました

リュカはユリスが謝ったことに対して「なんであやまるんだよ」と言い、その後に来るなと言われても病院の前まで行って様子を伺っていたことやユリスが取った態度について怒っていないことを語ります

そして、「僕たちずっと友達だったろ・・・。これからもずっと友達でいようね」と笑顔で話すリュカと想いを受け取ったユリスの笑顔に、完全に涙腺が崩壊しました

ユリスが残した手紙をユリスの家族が読み上げるシーン

リュカに想いを伝えることが出来たが、病気は無情にもユリスの命を奪い、ユリスは幼い命を終えました

悲しみに暮れる家族のもとに、ユリスからの手紙が渡されます

そこに書かれていたのはユリスからの両親とこれから大きくなっていく大切な弟に送る感謝の手紙でした

ヴァイオレット・エヴァーガーデンという作品自体、「大切な人に伝えたかった想い」を届ける内容となっています

今回のユリスのお話も同様で、家族とリュカに対して「大切な想いを届ける」内容です

ユリスの書いた両親の手紙には、母親の作った料理が美味しかったこと。父親と言った釣りがとても楽しかったこと。そして「二人の子供に生まれてきてよかった」という感謝の言葉が書かれていました

また、大切な弟には怒鳴ったり、イジワルしてゴメンねと言う内容。そして、生まれてきてくれて嬉しかったこと。お兄ちゃんにしてくれたこと。最後に「僕の分までお父さん、お母さんを大切にして、仲良くして、甘えてね」と言う言葉をこれから生きていく弟に贈りました

素直になれなかったユリスが贈る大切な人への美しい手紙は、心に刺さり、涙が止まらず、心が洗われていくような気持にさせてくれました

今作はヴァイオレットの物語

3つの物語があるとお話いたしましたが、それでもやはり「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」に関してのメインテーマは「ヴァイオレットの物語」だと思っています

「そりゃそうだろ」と言われたらそれまでですが、個人的に劇場版を見て一番そう感じたのに理由がありまして、その理由と言うのが「ヴァイオレットの想いが届いた」と思ったからです

アニメ版に関しては、ヴァイオレットの成長の物語でもありますが、各話各話に関しては「想いを届けたい相手」が主体の話になります

その為、各話の登場人物の想いは相手に届いていますが、ヴァイオレット自身の想いは届けたい相手に届いていませんでした

そういった意味では今回の劇場版にてギルベルトに再開することができ、「ヴァイオレット自身の想い」が届けたい相手に届いたお話になります

武器から人になったヴァイオレット

劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンにてフィナーレを迎えました

アニメの1話から追いかけている方も感じたことだと思いますが、今回の劇場版でのヴァイオレットはとても人間らしさに溢れていました

そう感じたのは2ヵ所です

1ヵ所目が普通時の表情とギルベルトに関わる話を聞いた時の表情の差

2ヵ所目がギルベルトに「愛してる」と言われた時の感情表現

普通の時の表情とギルベルトに関わる話を聞いた時の表情の差

代筆の仕事をしている最中や、海の賛歌の時などに関しては、比較的に無表情だったり少し機械的な部分がまだ見え隠れしています

しかし、ギルベルトが見つかった時やギルベルトと会った時などその時の表情は目をキラキラと輝かせ、驚きや嬉しさなどと言った多くの感情をあらわにした表情をしています

1話の時は武器のように使い手の指示に従い、特に表情も変えることのなかったヴァイオレットがここまで表情豊かになったのは数々の手紙を通して触れてきた『想い』のおかげなんでしょうね

ギルベルトに「あいしてる」と言われた時の感情表現

終盤でギルベルトがヴァイオレットに「あいしてる」と伝え、その『想い』を受け取ったヴァイオレットは、自身の言葉をなんとか紡ごうと考えますが言葉が出てきません

その際に、もどかしさのあまり自分の太ももを何度か叩きます

この時のヴァイオレットの泣き顔もそうですが、一番人間らしさを感じたのはこの「太ももを叩く動作」でした

今までであれば、思ったことに関しては相手の気持ちを考えずにスッと答えてきたヴァイオレット

そんな、ヴァイオレットが「あいしてる」の意味が少しわかるようになり、その想いを一番欲しかった相手から受け取る

嬉しさや、それを言葉に出来ないもどかしさ等の色々な感情がある中でどの言葉を言ったらいいのか分からず、太ももを叩いているシーンは「武器」ではなく「一人の女の子」のように感じました

まとめ

少し個人的な考察も交えましたが、「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」もアニメ同様素晴らしい作品でした

私自身は2回映画館で観ましたが、レビューやツイッターなどを見ていると15回以上見ている方もいるみたいですね

それくらいこの作品は、何度見ても良いと思える作品となっています

ネタバレ有りでしたが、ここまで読んで頂いた方の中でまだ映画を見ていない方は、是非足を運んでいただければと思います

また、1回見たけどもう1回見るか悩んでいる方でここまで読んでくれた方がいらっしゃったら、是非2回目を見てみてくださいね

私はもう1回見れたら見てみますが、時間的に厳しいかな・・・。ただ、確実に何回も見たくなる作品なのでBlu-rayが発売されたら確実に買いますね(笑)

それでは、今回はこの辺で!

またお会いしましょう

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