どうもウハルです!
今回は「『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のアニメと小説の3つの違い」をご紹介いたします!
両方見た上で、「あれ?この話無かったな」とか「この人出てこなかったけどめっちゃ重要じゃん!」とか「こういう結末なのか!」みたいな部分がありましたので、その辺りを解説致します!
- 小説のみの、アニメで放送されなかったエピソード
- 登場キャラの違い
- 小説での結末
なお、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン エバー・アフター」に関してはまだ未読なので、外伝までの解説になります
ちなみに、今回はネタバレも含みますのでご了承ください
また、今回は小説になりますが、アニメに関してはTV版、外伝、劇場版の感想を書いています
アニメを見てないよという方はご参考ください
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』あらすじ
『自動手記人形(オート・メモリーズ・ドール)』その名が騒がれたのはもう随分前のこと。オーランド博士が肉声の言葉を書き記す機械を作った。当初は愛する妻のためだけに作られた機械だったが、いつしか世界に普及し、それを貸し出し提供する機関も出来た。
「お客様がお望みならどこでも駆けつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです」
物語から飛び出してきたような格好の金髪碧眼の女は無機質な美しさのまま玲瓏な声でそう言った。≪第5回京都アニメーション大賞 初の大賞受賞作!≫
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公式サイトより
アニメ版と小説版の大きな違い3つ
収録の話が違う
アニメではTV版13話、Extra Episodeが1話、外伝が1話、劇場版1本の合計で16個のエピソードがあります
小説では上巻で6本、下巻で7本、外伝で6本の合計19本のエピソードで構成されています
どういった話が収録されているのかを小説ベースに表にしてみました
表の後に、TV放送していないお話のあらすじをご紹介いたします
タイトル | TV放送〇✕(話数) |
小説家と自動手記人形 | 〇(第7話) |
少女と自動手記人形 | 〇(第10話) |
青年と自動手記人形 | 〇(第11話) |
学者と自動手記人形 | 〇(第6話) |
囚人と自動手記人形 | ✕ |
少佐と自動殺人人形 | 〇(第8話、第9話) |
タイトル | TV放送〇✕(話数) |
少佐と彼のすべて | 〇(第8話、第9話) |
少女兵と彼女のすべて | 〇(第1話) |
花婿と自動手記人形 | ✕ |
半神と自動手記人形 | ✕ |
飛行手紙と自動手記人形 前編 | ✕ |
飛行手紙と自動手記人形 後編 | ✕ |
ヴァイオレット・エヴァーガーデン | △(第12話、第13話)※1 |
※1「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は内容自体は第12話、第13話近いんですが、結末が違うので△にしました
外伝
タイトル | TV放送〇✕(話数) |
王女と自動手記人形 | 〇(第5話) |
永遠と自動手記人形 | 〇(外伝) |
ベネディクト・ブルー | ✕ |
カトレア・ボードレール | ✕ |
ギルベルト・ブーゲンビリアと クラウディア・ホッジンズ | ✕ |
郵便屋と自動手記人形 | ✕ |
アニメ版のオリジナルは2話~4話、Extra Episodeの4本になります
次に、小説版のみのお話のあらすじを紹介します
「どんな内容の話なんだろう?」という方はご参考ください
なお、内容は私自身で簡単にまとめたあらすじになります
多少ネタバレしている部分は有りますのでご了承ください
囚人と自動手記人形
高い高い塀に囲まれたアルタイル刑務所。そこの個室で待機しているヴァイオレット。彼女がここに来た理由は、代筆を依頼されたからだった。依頼者の名前はエドワード・ジョーンズ。この刑務所にて最も厳しく管理されている死刑囚。彼は代筆の依頼以外にも目的があった。彼には、かつて戦場で出会った少女に聞きたいことがあったのだった。
花婿と自動手記人形
シランの母親は心を壊していた。息子である自分の事も誰か分からないほどに。そんなある日、母が家から居なくなる。シランが外を探していると、バイクが壊れ、立ち往生していたヴァイオレットとベネディクトと出会う。シランの母はヴァイオレット達によって保護され、そのお礼として自分の村へ二人を招待する。結婚式でお祝いムードとなっている村。その主役はシラン本人だった。
村の伝統にならい、式で読む「愛の詩」の代筆をヴァイオレットに依頼するシラン。素晴らしい詩を読み上げたヴァイオレット。無事に式が終わりを迎えようとしていた時、ヴァイオレットはもう一通の手紙を読む。それは、シランの母からの手紙だった。
半神と自動手記人形
シュヴァリエという島で突然の雷雨に襲われ、雨宿りの為にとある建物に立ち寄ったヴァイオレット。そこは島では「理想郷」と呼ばれている場所だった。その場所では、神と人との間に出来た子供である『半神』の保護に努めていた。ヴァイオレットはそこで『半神』と崇められているラックス・シビュラと出会う。
飛行手紙と自動手記人形 前編
一年に一度の『飛行手紙』。ホッジンズと出掛けるのを楽しみにしていたカトレアだったが、多忙を理由に断られてしまう。代わりに、ホッジンズから「ヴァイオレットを誘ってはどうか?」と提案される。どこか捉えどころのないヴァイオレットを誘う事に抵抗があったカトレアだったが「一人で行くよりは」と一緒に行くことにする。一緒に回りながら、ヴァイオレットの一面に触れ、心揺さぶられるカトレア。そんな時、ヴァイオレットはギルベルトと同じ翠の瞳を持った男・ディートフリートを見つける。
飛行手紙と自動手記人形 後編
ディートフリートと出会ったヴァイオレットは「自分の生き方」について疑問を投げかける。それを聞いたディートフリートはかつて道具であり、弟の人生を壊した彼女に怒りをぶつける。怒りをぶつけられながらも、ヴァイオレットはもう一つ疑問を投げかける。それは、ギルベルトが生きているのかどうか。その質問に答えないディートフリートの態度を見たヴァイオレットは一つの確信を得る。
「生きて、いらっしゃるんですね」
ベネディクト・ブルー
子供の頃の記憶が無く、ホッジンズに拾われたベネディクト。そんな彼には妹が居た。いや、居たはずだったというのが正解だった。握った手の感触や髪の色、瞳の色、唇の色は思い出せる。でも、顔がはっきりしない。妹の名前も分からない。曖昧な記憶でも大切な妹が居たことは間違いないはずだと信じていた。妹を『愛してる』という気持ちがあるのだから。
ヴァイオレットと共に同じ街に仕事に来たベネディクト。その街で出会った一人の女性は記憶の中の妹に似ていた。あまりの驚きに声を掛けるベネディクト。すると、彼女は妹だと名乗り、「此処から逃げたい」とベネディクトに懇願する。
カトレア・ボードレール
カトレアが男性から交際を申し込まれるのは珍しい事では無い。ただ、結婚を前提に交際を申し込まれたのは初めてだった。代筆の仕事で出会った一人の男性。交際は断ったが、食事をすることになったカトレア。紳士的な彼だったが、何かが違う。カトレアの恋愛のルールに反する。そんな時、カトレアが思い浮かべたのは、長い事会っていないベネディクトのことだった。
ギルベルト・ブーゲンビリアとクラウディア・ホッジンズ
風邪を引いたヴァイオレットの見舞いに訪れていたホッジンズは、士官学校時代のことを語る。それは、ホッジンズがギルベルト・ブーゲンビリアという青年と出会った時の話だった。これはいつまでも続く、友人の物語。
郵便屋と自動手記人形
ヴァイオレットはギルベルトとのデートの為に外に出ていた。待ち合わせの時間まで時間があったので、それまで街をぶらつく。そんな時、仕事帰りのベネディクトとカトレアと出会う。オシャレをし、気合の入った恰好のヴァイオレットにカトレアは素直に褒めるが、ベネディクトは面白くないという態度を見せる。ヴァイオレットを中心に騒ぎ合う三人。
しかし、その平和な時間はC.H郵便社から爆音が轟くまでのささやかなひと時でしかなかった。
登場キャラクターが違う
アニメ版と小説版での違いで登場キャラクターが違うというのも一つです
そこでアニメ版と小説版のどちらかにしか登場しないキャラクターをご紹介します
なお、メインどころのみになります
- エリカ・ブラウン CV:茅原実里・・・C.H郵便社にて働く「自動手記人形(ドール)」の一人。ネガティブな性格で、自分に自信が持てずにいる
- アイリス・カナリー CV:戸松遥・・・C.H郵便社にて働く新人「自動手記人形(ドール)」の一人。この仕事に就くために田舎から出てきて、有名になれるように意気込んでいる
- ローランド CV:各務立基・・・C.H郵便社にて働くベテラン郵便配達員。
- ラックス・シビュラ・・・かつて『半神』と呼ばれた少女。ヴァイオレットに救われ、C.H郵便社にてホッジンズの秘書として働くことになる。ヴァイオレットの友人。
小説読んでいて思ったのが、「ラックスめっちゃ重要キャラじゃん!」でした
非常に優秀な秘書として業務をこなし、さらにヴァイオレットの友人として登場する彼女は、「半神と自動手記人形」以降、かなりの頻度で登場します
優しい女の子であり優秀であるラックスは、ホッジンズが会社を離れても、全幅の信頼を持って任せられるほどの女の子です
アニメで登場するオリジナルキャラクター達も個性的でしたが、小説に登場するラックスの活躍も見どころの一つとなっています
結末が違う
アニメ版と小説版では『結末』が明確に違います
アニメ版の場合、オンエアーでは最後までギルベルトが生きているかどうかが分かりませんでした
そして、劇場版でギルベルトが生きているという事が分かり、物語が進んでいくというのがアニメ版です
しかし、小説版の場合は、下巻の最終話で再会を果たしています
そこで改めて、ギルベルトがバイオレットに「愛してる」を伝えて下巻は終わりを迎えます
劇場版も含め、アニメでの結末も良かったですが、小説版の結末もとても魅力的で良かったです
小説版ではこの結末に至るまでに、ヴァイオレットを救う為に奮闘するギルベルトの姿が描かれていますが、やっていることが滅茶苦茶です
愛している女性を救う為、無茶をし続けるギルベルトはやはりイケメンでしたね(笑)
まとめ
「小説で感動出来るのか?」と言われると、「はい、出来ます!」と答えます
むしろ心情がより深く描かれている分、小説の方が泣けた話もあったくらいです
特にアニメを見た方は、キャラクターの姿や声、その時の風景などもイメージしやすく、感情移入もしやすいと思いますよ
ただ、「映像美と音楽に惹かれたんだよな」という方や「キャラクターの性格が違う」と言った部分で冷めてしまう場合は難しいです
自分の中にある固定概念を崩すのは難しいですからね
なので、「自分の中にあるアニメのイメージをなるべく壊したくない」という方はあまりオススメしません
実際、私自身読んでいて、アニメと小説でのカトレアのキャラの違いは違和感が結構残ってました
ただ、「もっとヴァイオレットの綴る素敵な物語を読んでみたい!」という方には非常にオススメ出来る小説です
今回ご紹介した大きな違い3つもそうですが、細かいキャラクター設定も変わっています
その為、新たな気持ちで物語を楽しむことが出来ます
私自身、「買って良かったな」と満足しているので、気になった方は是非お手に取ってみてくださいね
それでは、今回はこの辺で!
また会いましょう