『2023年夏アニメ』視聴作品から選ぶオススメの新作アニメ15選＆主題歌7選！！

どうもウハルです

今回は実際に視聴している『2023年夏アニメ』の中から、オススメの新作アニメ15作品とオススメの主題歌7曲をご紹介いたします！

季節も夏に突入し、すでに8月

今期放送予定の作品も出揃い、ある程度は見させていただきましたが、今期も面白い作品が多かったです！

今期に関しては「豊作」か「不作」かでいうのであれば、個人的には「豊作」と言っても良いのではないかと感じるくらいには楽しめているクールとも言えます

続編アニメに関しては、期待を裏切らない圧倒的な世界観やクオリティを見せてくれるし、新作アニメも次の話が待ち遠しくなるような展開がしっかりと用意されている作品も数多くあって、毎週楽しみが尽きません(笑)

ただ、正直なことを言ってしまえば、今期のもう一つの印象としては「人を選ぶ」と言った文言が付く作品がチラホラと見受けられ、他の方の感想を見ても1つの作品で意見が結構分かれている印象もありました

好き嫌いに関しては人それぞれなので、それに対してどうこういうつもりは微塵もありませんが、私自身も両方の意見を見て「言いたいことは分かる」と感じてしまうくらい、良い点も悪い点も目立つなと感じることは多かったですね

そこで今回は、そんな『2023年夏アニメ』の中から個人的にオススメの新作アニメを15作品の紹介をしつつ、個人的に良い点や悪い点を感じた作品に関してはそちらも踏まえながら感想も語っていきたいと思います！

先に言っておきますが、あくまで個人的な意見になりますので悪しからず

ちなみに、今回書かせて頂いている感想に関しては、視聴している3～5話時点での感想になります

なお、現状で3話以降まで視聴が続いている作品は新作＆続編併せて36作品になります

この中から新作アニメのみに絞って15作品ご紹介していきますので、「まだ新作アニメを見ていない」という方や「気になってたけど見てなかった」という方は是非参考にして見てくださいね

そして、新作アニメ紹介と併せてオススメの主題歌7曲も紹介していきますので、そちらも気になった方は是非ご一読くださいね！

最後に、こちらの各クール毎の記事は恒例で書かせて頂いておりまして、視聴前に気になった『2023年夏アニメ』のオススメの新作＆続編紹介や一年前の『2022年夏アニメ』なども同様に書かせて頂いておりますので、興味がある方はそちらも参考にしてみてくださいね

『2023年夏アニメ』放送作品一覧とオススメの新作アニメ13選＆続編アニメ7選！ どうもウハルです！ 今回は、各クール恒例で書かせて頂いております『2023年夏アニメ』放送作品の一覧とその中から気になったオスス...

『2022年夏アニメ』おすすめ新作アニメ15選＆続編アニメ3選！今期おすすめの主題歌7曲も紹介！ どうもウハルです！ 今回は、放送中の『2022年夏アニメ』の中から選んだおすすめ新作アニメ15選＆おすすめ主題歌7選、そして個人...

『2023年夏アニメ』オススメの新作アニメ15選

アンデッドガール・マーダーファルス

怪物専門探偵＜鳥籠使い＞が、体を取り戻すためヨーロッパを巡る笑劇〈ファルス〉

第22回鮎川哲也賞を受賞した青崎有吾による「アンデッドガール・マーダーファルス」（講談社タイガ刊）がTVアニメーション化。吸血鬼、人狼、怪盗ルパン、シャーロック・ホームズ、切り裂きジャックなど二次元キャラクター達が、異能力バトルを繰り広げながら、主人公の奪われた体を取り戻すためにヨーロッパを巡る、謎に満ちたロードムービー。
アニメーション制作は『さらざんまい』『劇場版 輪るピングドラム』などのラパントラックが担当。本作でもクオリティの高い映像を表現する。また『かぐや様は告らせたい？〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』シリーズや『昭和元禄落語心中』など確かな演出力で話題作を担当してきた畠山守が監督を、『キングダム』や『ゴールデンカムイ』などヒット作を多数手掛けてきた高木登がシリーズ構成を務める。さらにキャラクター原案は、新進気鋭のイラストレーター・岩本ゼロゴが担当し、美麗で繊細なキャラクター達が画面を彩る。

19世紀末。吸血鬼・人造人間・人狼など、異形な存在がまだ暮らしていた世界。首から下のない不老不死の美少女探偵・輪堂鴉夜が、“鬼殺し”の異名を持つ半人半鬼の真打津軽と、彼女に付き従うメイドの馳井静句と共に、怪物専門の探偵 “鳥籠使い”として数々の事件を解決しながら、鴉夜の奪われた体を探してヨーロッパを巡る―――。

TVアニメ『アンデッドガール・マーダーファルス』公式サイトより

キャスト	輪堂鴉夜：黒沢ともよ 真打津軽：八代拓 馳井静句：小市眞琴 アニー・ケルベル：鈴代紗弓 シャーロック・ホームズ：三木眞一郎 ほか
放送・配信	フジテレビ「+Ultra」枠ほか U-NEXT、dアニメにて先行配信 その他配信サービスでも順次配信
アニメーション制作	ラパントラック
公式Twitter	@undeadgirl_PR
原作者Twitter	青崎有吾（@AosakiYugo）

青崎有吾先生原作の伝奇ミステリー作品で、略称は「アンファル」

ミステリー作品というだけあって、”謎解き”の部分がしっかりと用意されていながら、アクションシーンでも十分に楽しめる作品ですね

4話までの段階で、解決まで描かれた事件は一つだけですが、推理中はその事件における疑問点や不可思議な点を明確にし、視聴者も一緒になって事件の謎を追えるのは面白い

そして、解決に向けてのヒントはしっかりと提示されているので、その答え合わせが早くしたくて続きが毎回気になっていましたね(笑)

また、登場人物が《人》だけではなく、《異形な存在》が登場するからこそ成立するストーリーは、大胆なトリックや展開だったとしても不自然さが感じられず、納得感のある内容なのも良いところですね

そして、この作品ではアクションシーンも描かれているんですが、その作画や表現方法も非常に良いので、見ていて爽快感のある内容となっています

さらにこの作品、真打津軽の軽快な語り口が非常に巧い

彼の喋り方自体が噺家めいていますが、実際、その語り口調はまさに”落語”

聞かれたことに頓智で返す真打津軽の言葉の数々に、何度「巧い！」と思わされたことかｗ

ストーリー、演出、会話のテンポ感など、まるで舞台を見ているような感覚にさせられるこの作品

気になった皆々様は是非ともその”笑劇（ファルス）”をご堪能あれ

うちの会社の小さい先輩

キャラクター企業ではたらく、入社1 年目の篠崎拓馬。彼のそばにはいつも、「とんでもない癒し」があった。それは、入社3年目の、小さくてかわいい先輩・片瀬詩織里。
後輩想いで褒め上手な詩織里は、何かと篠崎を気遣ってくれる。自然と距離感近め、どこか天然なその振る舞いに、篠崎は毎日癒やされつつも意識しっぱなし。はたしてただの先輩後輩から、ふたりの関係は変わっていくのか……？
ずーっと見守りたくなる！お砂糖系（あまあま）オフィスラブコメはじまります！

TVアニメ『うちの会社の小さい先輩の話』公式サイトより

キャスト	片瀬詩織里：立花日菜 篠崎拓馬：新祐樹 秋那千尋：島﨑信長 早川千夏：花守ゆみり 篠崎 豊：小松未可子
放送・配信	テレビ朝日系全国24局ネット”NUMAnimation”枠ほか ABEMA、DMM TVにて地上波同時先行配信 dアニメストアにて2次先行配信 その他配信サービスでも順次配信
アニメーション制作	project No.9
公式Twitter	@smallsenpai_pr
原作者Twitter	斎創（@saiso_）

原作者・斎創先生による両片思いのオフィスラブコメ作品で、2023年7月時点では累計発行部数は70万部を突破しています

小さい先輩・片瀬詩織里の天然っぷりと可愛さに毎回ドキドキしてしまう後輩の篠崎拓馬の姿は、まさに”甘さ全開”で毎回ニヤニヤしてしまう作品です

互いに互いを意識している感じながらも、「年齢＝彼氏＆彼女いない歴」の二人だからこその絶妙な距離感が見ていて堪らない(笑)

何より、二人とも真面目だからこそのガツガツと強気に行かない感じがまた、見ていてもどかしくもなってくるんですよねｗ

そんな二人の進展も気になるところながら、秋那千尋と早川千夏の関係性も気になるところ

4話時点では恋愛という部分では発展していませんが、秘密の共有だったり、劇的な出会いだったりと恋愛要素自体は揃い始めている感じ

秋那千尋のキャラクター性や早川千夏のクールながらも可愛い表情を見せる様子なども見所となっている作品なので、この4人の関係性には注目していきたいですね

ただ、こちらの作品ですが、調べたりするとサジェストで「気持ち悪い」というワードが出てきたりします

ちょっと調べてみたんですが、そう感じてしまう主な理由としては、片瀬詩織里の容姿や性格に対してで、これだけの容姿でありながら今まで付き合ったことがないという設定に現実味がなく、リアルのシチュエーションとしてもあり得ないことが多いというのが一つの要因みたいです

確かに、男子が可愛いと思う理想を極端に表現したらこんな感じかなと思うこともありますし、見ていて「こんな展開はリアルでは起きないだろうな」と感じることもあったりします

ただ、そういった現実では無さそうなシチュエーションを見せてくれるのもラブコメ作品の面白さの一つだとも思っているので、個人的にはそこまで不快感は感じませんでしたね

しかし、実際に「気持ち悪い」と感じている人がいるのも事実なので、好み自体は明確に別れる可能性があるので、そこだけはご注意ください

白聖女と黒牧師

とある教会。そこには可愛いけどだらけグセのある聖女さまと、真面目で過保護で料理上手な牧師さまが住んでいました。穏やかな日々の中で、密かに恋する聖女と鈍感な牧師が
繰り広げる、”無自覚いちゃラブコメ”。
もどかしい二人の関係が行きつく先は――!?

TVアニメ『白聖女と黒牧師』公式サイトより

キャスト	セシリア：澤田姫 ローレンス：石川界人 アベル：石谷春貴 ヘーゼリッタ：中村カンナ メル：戸松遥 ほか
放送・配信	TOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビほか dアニメストア、DMM TVにて先行配信 その他配信サービスでも順次配信
アニメーション制作	動画工房
公式Twitter	@shiroseijyo_tv
原作者Twitter	和武はざの（@TEIGI_3）

原作者・和武はざの先生によるラブコメファンタジー作品

Web漫画サイト『月マガ基地』にて連載中の作品で、単行本は2023年7月時点で12巻まで刊行されています

ゆるい日常系のような展開が繰り広げられていく中で、しっかりと胸キュンポイントを押さえて描かれていくストーリーが面白いと感じている作品であり、今期の癒し作品の一つです

PVなどを見た当初は、「似たような展開が続いて途中で飽きるのでは？」と思っていたんですが、魅力的なキャラクターの描き方やファンタジー要素が上手く生かされている設定がストーリー自体にも面白さを出しているので見ていて飽きないですね

キャラクター方面でいうのであれば、メインの二人のONとOFFのギャップだったり、互いにジェラシーを抱いたりと、傍目から見ると思わずニヤついてしまうような言動や行動の数々が非常に可愛らしい

また、周囲の人達もそんな二人を応援してくれているので見ていて和むんですよね

とどのつまり、登場キャラで嫌いになるキャラクターがいないというのが見ていて安心感もあるのかなと感じていますね

ファンタジー要素に関しても、”加護”や”結界”というのは信仰心的な意味合い（信じる者は救われるみたいな）かと思ったらガチのやつで、この作品では天使や精霊といったものが本当に実在しています

さらに言えば、神父のローレンスはそういったものを集めやすい体質で、良いものだけじゃなく悪いものも寄ってきてしまう

その体質を心配して、セシリアが”加護”を授けたりするんですが、あまりに過剰に心配し過ぎて裏目に出てしまうことも(笑)

そういう本人の知らぬところで、本人を見守っているという姿は非常に健気ですし、どれくらい相手のことを想っているかというのも分かる一つの指標にもなるので、言葉や仕草の信憑性がグッと増すんですよね

作画やキャラデザのみならず、作品全体の淡い色合いもこの作品と絶妙にマッチしているので、違和感なく作品を楽しめるのも良いところですね

この作品に関しては、派手さというのはありませんが、癒しや安心感という点においては、現状では個人的にはかなり評価の高い作品となっているので、日々の疲れを癒したい方にはオススメですね

好きな子がめがねを忘れた

この恋は、裸眼の距離で始まった。
ちょっぴり奥手な中学生男子の小村くんは、めがねをかけた隣の席の女の子、三重さんのことが好きである。

「その分厚いレンズ越しでいい。三重さんのきれいな目に見つめられてみたい。」

不思議な魅力を持つ三重さんに惹かれつつも、話しかけることさえできないまま日々を過ごしていた。
そんな三重さんはいつもめがねを忘れてしまうド天然女子。クラス替えから３日。隣の席になった小村くんは、困っている三重さんをサポートしようと奮闘するが、そんな想いとは裏腹に一生懸命何かを見ようとする三重さんとの距離が近すぎてドキドキが止まらず・・！？

Twitter投稿で数万バズを連発し、月刊「ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス刊)でも絶賛連載中の藤近小梅の大ヒット原作を実力派スタジオGoHandsがTVアニメ化！
近すぎるのに最高にピュアな二人の関係にドキドキニヤニヤ悶絶必至！

2023年夏、めがねを忘れた女の子と「ゼロ距離」から始まるムズキュン純真ラブコメディが始まる！

TVアニメ『好きな子がめがねを忘れた』公式サイトより

キャスト	小村楓：伊藤昌弘 三重あい：若山詩音
放送・配信	TOKYO MX、MBS、BS朝日 U-NEXT、ABEMAほかにて順次配信
アニメーション制作	GoHands
公式Twitter	@Sukimega
原作者Twitter	藤近小梅（@hujiume）

藤近小梅先生による学園ラブコメディ作品で、略称は「好きめが」

「眼鏡忘れすぎだろｗ」とツッコみたくなるくらいド天然の三重さんとそんな三重さんが大好きな小村くんが織りなす物語の胸キュン度合いが凄く良いと思える作品です

眼鏡を忘れたことによる物理的な距離の近さもそうですが、次第に仲良くなっていく事で二人の心の距離も近づいていくのが見ていて分かるのが、これまたニヤニヤさせる回数を増やしてくれていますね

そして、小村くんの三重さんに対する気持ちはハッキリと描かれているんですが、三重さんの小村くんに対する気持ちに関しては描かれておらず、現状では”友達以上恋人未満”といった雰囲気がありますが、ふとした時に見せる小村くんへの特別感が堪らなく可愛い！

天然だからこその直球過ぎる言動や行動もありますが、当の本人ですら気付いていない何気ない行動はキャラデザの可愛さも相まって非常に魅力的に映っています

この二人の青春ラブコメには、見事に燃え（萌え）させられました(笑)

そして、こちらの作品は作画がかなり良いんですが、逆に言うとその独特な描き方の好き嫌いは人を選ぶ感じ

個人的には多彩なカメラワークは日常感や臨場感が出て好きですし、美麗な作画も作品にピッタリだと感じているんですが、そこがあまりに極端すぎる為、中には「合わない」と感じた人もいる印象がありました

そういった意味では、かなり癖の強いアニメ作品になっている印象があるので、2～3話くらい見て、合う合わないを判断しても良いかもしれませんね

ゾン100～ゾンビになるまでにしたい100のこと～

⼊社3年⽬のブラック企業で⾝も⼼もすり減らす天道輝、24歳。 憧れの経理・鳳さんへの恋もままならず、絶望的な毎⽇を繰り返す中… ある⽇突然、街でゾンビ・パンデミックが発⽣！ ⼤量のゾンビに追われるアキラは、絶体絶命の中「⼈⽣を変える⾔葉」を閃く。それは……

「今⽇から会社に⾏かなくてもいいんじゃね？」

告⽩、合コン、⽇本⼀周……!?
ブラック企業から解放され、復活したアキラの 「ゾンビになるまでにしたい100のこと」が、いま始まる―――！！

TVアニメ『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』公式サイトより

キャスト	天道輝：梅田修一朗 三日月閑：楠木ともり
放送・配信	MBS・TBS系全国28局ネット”日5”枠 Amazonプライム、U-NEXT、dアニメストアほか
アニメーション制作	BUG FILMS
公式Twitter	@Zom100_anime_JP
原作者Twitter	麻生羽呂（@asoharoo） 高田康太郎（@kosamehal）

『今際の国のアリス』の原作者・麻生羽呂先生が原作を務め、作画を高田康太郎先生が務めるブラックコメディ作品

ストーリー展開や演出で1話目から見事に作品の世界観へと引き込み、その勢いを失速させることなく面白さが継続している作品ですね

世界は平和だけど死んだようにブラック企業で働いている姿を”地獄”、世界はゾンビで溢れているけど会社に行かなくなって自由になった姿を”天国”とも受け取れるような《内と外》のギャップ感は、捉えようによってはネジが飛んでますが、逆にそのぶっ飛んだ思考と行動力が見ていて非常に惹きつけられます

また、ゾンビが登場したり、血が飛び出るような生々しいシーンなども、気持ち悪さや不気味さを演出しつつも、ちょっとしたコミカルな動きだったり、血を極彩色で表現したりすることで生々しさを緩和しているところも良いところですね

ストーリー、作画、演出と5話時点でかなり楽しんで見ている作品ではあるんですが、少し欠点を言うのであれば、ゾンビものとしては違和感や疑問を感じてしまう部分があるところでしょうか

「朝起きたら街中がゾンビだらけだった」というのは分かるし、噛みつかれたらゾンビになるというのもゾンビ系作品をあまり見ない私でも納得できる点ではあるんですが、それ以外の部分に関しては”謎”が多いこのゾンビ・パンデミック

そんな不明瞭な状態の中で、主人公の輝の行動力の凄まじさは感心しますが、逆に言えば不用心過ぎる

生身でゾンビに直接触れたり、街中にゾンビが溢れている中で武器も無しで動き回ったりと、いつゾンビになってもおかしくない状況が頻繁に起きてるんですよね

そういった前向きさが輝の個性の一つかもしれませんし、閑がゾンビを分析しているみたいなので、今後仲間になってゾンビの特徴が判明していくというのもあるかもしれませんが、現状ではゾンビものとしてみるよりは、”輝の生き様”を見て楽しむのが良いのかなと感じている作品だったりもします

ダークギャザリング

霊媒体質の幻燈河螢多朗（げんとうが　けいたろう）は、かつて霊障を受け、友人を巻き込んで以来引きこもりに。社会復帰すべく家庭教師を始めたところに、不思議な瞳を持つ少女・寶月夜宵（ほうづき　やよい）と出会う。母親を悪霊に連れ去られた夜宵は、手がかりを求め心霊スポットを巡っていた。強い霊媒体質の夜宵だが霊に避けられており、そのため螢多朗の引き寄せ体質を必要としていた。一方、螢多朗は自分と大切な人の呪いを解くため、霊媒体質に対処できる力をつけることを決意し、二人は協力関係を結ぶことに。
最高にクレイジーな新感覚オカルトホラーがここに開幕！

TVアニメ『ダークギャザリング』公式サイトより

キャスト	寶月夜宵：篠原侑 幻燈河螢多朗：島﨑信長 寶月詠子：花澤香菜 神代愛依：川口莉奈
放送・配信	TOKYO MX、BS朝日、関西テレビ Amazonプライムにて先行配信 その他各種配信サイトでも順次配信
アニメーション制作	OLM
公式Twitter	@DG_anime
原作者Twitter	近藤憲一（@2koin1echd）

原作者・近藤憲一先生によるホラー作品で、2クール放送も決定している作品になります

以前のオススメ記事でも書かせて頂きましたが、夏の風物詩の一つである”ホラー”を味わいたいならうってつけの作品ですね

登場してくる霊に関しては《悪霊》しか登場してこないので、基本的には人間に害をなす霊ばかり

ただでさえその《悪霊》に襲われると命が危ないのに、霊媒体質の蛍多朗はとにかくそういったものを引き付けるから、尚のこと命の危険に晒されることも多くなっていきます

その描写の数々の鬼気迫る感じや、霊自体の必死になって蛍多朗に取り憑こうとする描写などが見事に狂気的に描かれているので、その恐怖感を存分に堪能することが出来て面白いですね

そしてこの作品、怖いのは《悪霊》だけではなく、登場人物たちも中々に怖い

見た目的な意味合いでは全く怖くないどころかむしろ可愛らしいとも言えるような容姿をしているんですが、その内面は猟奇的で狂気的

そのギャップ感も相まって、この作品を見ていると「一番ヤバいのコイツらなのでは…？」と思わされる場面が多々ありましたね

心霊にしても人間にしても、背筋の凍るようなホラー作品となっているので、精神的に寒い思いをしたい人にはオススメですね

デキる猫は今日も憂鬱

「吾輩は猫である。しかしただの猫ではない。空前絶後の『デキる猫』である。」

仕事はできるが生活能力が壊滅的な会社員・福澤幸来は、ある日凍死寸前の仔猫を拾う。
諭吉と名付けたその猫はいつの間にか猫にあるまじき大きさに成長し、ダメなご主人様に代わって料理、洗濯、掃除、買い出し、ご近所付き合い……
あらゆることを完璧にこなす“デキる猫”になっていた。

「うちの猫ちょっと普通じゃないかも……！？」

そう思いつつ、諭吉のおいしい料理に胃袋を掴まれ、生活の全てを支えられている幸来はもう諭吉なしの生活なんて考えられない！
夢のパーフェクトにゃんことハイパーずぼら会社員のまったりのんびり同居ライフ

TVアニメ『デキる猫は今日も憂鬱』公式サイトより

キャスト	諭吉：安元洋貴 福澤幸来：石川由依 柴咲ゆり：加隈亜衣 織塚馨：小西克幸 仁科理央：M・A・O ほか
放送・配信	MBS、TBS、BS-TBSほか dアニメストア、DMM TVにて先行配信 その他各種配信サイトでも順次配信
アニメーション制作	GoHands
公式Twitter	@dekineko_anime
原作者Twitter	山田ヒツジ（@yamada_hitsuzi）

原作者・山田ヒツジ先生による4コマ原作の作品で、単行本は最新8巻が8月8日に発売されました

今期の新作アニメの中で、一番予想以上に楽しめている作品ですね

元々はPVや試し読みなどで調べた段階から興味を持ち始め、大きめの猫が登場する”ちょっと変わった日常系”くらいの感覚でいたんですが、その描かれる日常の数々がこれまた面白い！

家事が出来る大きい猫・諭吉のデキる猫っぷりは予想を遥かに超えるくらいの万能感があるし、その主人である幸来のダメ人間っぷりもまた共感できる部分もあって、見ていると思わず「諭吉が欲しい！」と思ってしまう程(笑)

また、猫だから喋れないものの、舌打ちをしたり「クックックッ」と不敵に笑う諭吉の姿もタイミングやその表情が絶妙なので、見ていて楽しいんですよね

そして、この作品はキャスティングがとにかく合ってる

諭吉役の安元洋貴さんの低音ボイスは何でも出来る諭吉のデキる感と見事にマッチしているし、幸来役の石川由依さんの明るさと元気さと力強さを兼ね備えた声も非常に聴き取りやすいので、よく慌てたり焦ったりする幸来のダメ人間っぷりが伝わってきて笑えてきます

その他のキャラに関しても、微塵も違和感を感じさせないキャスティングとなっているので、各キャストさんの演技によって、それぞれのキャラクターの心情がすんなりと頭に入ってくるのは良いところです

さらに、この作品も『好きめが』を担当している「GoHands」がアニメーション制作をしているので作画が非常に綺麗なんですが、その利点が生かされていると感じているのが諭吉が作った料理

漂う湯気やその料理の彩りはもちろんのこと、焦げ目や豆の一粒一粒の輝きに至るまで、見ているだけでもの凄くお腹が空くその作画の数々は飯テロ以外の何ものでもありませんでしたね(笑)

ストーリー、作画、キャスティングと放送前の時と比べると、個人的にはかなり評価が上がった作品の一つとなっているので、気になった方には是非とも見ていただきたい作品ですね

七つの魔剣が支配する

その剣が導くのは、復讐か、相愛か――。

「このライトノベルがすごい！2020」(宝島社刊)文庫部門・総合＆新作ダブル1位を獲得した電撃文庫が誇る大ヒットシリーズ「七つの魔剣が支配する」(KADOKAWA刊)のTVアニメがついに2023年7月、放送開始！

舞台は名門キンバリー魔法学校。
ここでは卒業までに２割の生徒が、再起不能や行方知れず、または発狂した末に死に至る。いわゆる、“魔に呑まれる” という——。
春、キンバリーにオリバー＝ホーンが入学する。穏やかで理性的だが、そこはかとなく影が見え隠れする。そんな彼を中心に、様々な出世や背景を持つ少年・少女たちが集い、魔法使いとなるべく切磋琢磨していく。希望に胸を躍らせ、学園の門をくぐる魔法使いの卵たち。しかし、魔境と呼ばれるキンバリーの脅威が彼らに牙をむく。仲間と出会い、魔境に立ち向かう彼を待ち受ける運命とは――。
そして、“七つの魔剣”を巡る物語が、今、始まる。

TVアニメ『七つの魔剣が支配する』公式サイトより

キャスト	オリバー＝ホーン ：田丸篤志 ナナオ＝ヒビヤ ：貫井柚佳 ミシェーラ＝マクファーレン：山田美鈴 カティ＝アールト ：大和田仁美 ピート＝レストン ：杉山里穂 ほか
放送・配信	TOKYO MX、BS11 dアニメストア、ABEMAにて地上波同時・先行配信 その他配信サービスにて順次配信
アニメーション制作	J.C.STAFF
公式Twitter	@nanatsuma_pr
原作者Twitter	宇野朴人（@UnoBokuto）

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデミラン』の原作者・宇野朴人先生による学園ファンタジー作品で、略称は「ななつま」

先に言っておきますが、今回こちらの作品をオススメとして紹介していますが、正直なことを言えば4話視聴時点のオススメというよりも、今後に期待が持てる作品という意味合いでのオススメが強い作品です

というのも、現状ではストーリー展開として山場が少なく、登場キャラや世界観の説明というのが目立つ印象

見方を変えれば丁寧とも言えますが、3話近くまでその状態が続いてしまうと魔法ファンタジー作品としては物足りないと感じてしまっていましたね

そんな中、4話の『円形闘技場（コロシアム）』にてガッツリと戦闘シーンが描かれ、「こういうのを待っていた！」と言わんばかりの迫力ある戦闘シーンを見せつけられた時は、本当にお見事だと思わされました

元々当初から作画自体は凄く良く、魔法の詠唱シーンやキャラの動きなどは1話時点から惹きつけられるものがありましたが、臨場感のあるカメラワークや剣を振るった時の太刀筋の力強さ、鬼気迫る表情など、ファンタジーの世界観を損なわない劇伴も相まって、かなり満足度の高い戦闘シーンを見せてくれましたね

そして、PVを見ている感じだと、そんな迫力のある戦闘シーンがまだまだ今後も登場してきそうな様子

また、まだオリバーの復讐についても詳しくは描かれていないので、ここまで一つ一つを丁寧に描いているのであれば、この作品のあらすじにもある「復讐」と「相愛」に関しても深みのあるストーリーを見せてくれるのではないかと思います

原作未読なので、あくまで個人的な印象という注釈が付いてしまいますが、そういった点から、この作品は話数を追っていく毎に面白くなっていくのではないかと考えている作品ですね

悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします

「もし…私が最低な女王になったら、私を殺してね」
8歳の王女プライド・ロイヤル・アイビー。そんな彼女は気付く。前世は日本の一般的な家庭に生まれた、どこにでもいる普通の少女。そして今は乙女ゲームの極悪非道ラスボス女王なのだと…。
転生していたのは、乙女ゲーム「君と一筋の光を」の世界。ゲームのストーリーで、プライドは国と民を苦しめる最悪の女王となる。そんなラスボスだと気付いた彼女は、ゲームをやりこんだ記憶を頼りに、自分にしかできない“悲劇の回避”を目指す。
これから起こる悲劇を回避し、登場人物みんなが幸せになれる世界を目指すため、国のために、民のために全力を尽くしていく、ハイスペック悪役王女のラスボス回避ファンタジー。

TVアニメ『悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします』公式サイトより

キャスト	プライド：ファイルーズあい ステイル：内田真礼 ティアラ：戸松遥 アーサー：榎木淳弥 ローザ：井上喜久子 ほか
放送・配信	TOKYO MX、BS11、MBSほか ABEMA、U-NEXT、アニメ放題にて先行配信 その他配信サービスでも順次配信
アニメーション制作	OLM Team Yoshioka
公式Twitter	@lastame_pr
原作者Twitter	天壱（@ten1ch1）
小説家になろう	悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。〜ラスボスチートと王女の権威で救える人は救いたい〜

原作者・天壱先生による『小説家になろう』発の異世界転生ファンタジー作品で、略称は「ラス為」

原作小説は一迅社より7巻まで刊行されており、2023年7月時点での電子書籍も含めた累計発行部数は130万部を突破しています

放送が始まる前にPVやあらすじを見た段階では、悪役令嬢モノっぽいし、展開的にも似たような感じかなと思い、オススメ作品からは除外したんですが、いざ見てみたらこれがまた面白かった！

その面白いと感じた大きな要因としては、乙女ゲームのラスボス女王に転生したプライドのこの世界で生きていく理由が他の”悪役令嬢モノ”とは違うと感じたからですね

そもそも、多くの悪役令嬢モノの場合は、自身の破滅フラグを回避するためにメインキャラを攻略したり、未来で起こる惨劇を未然に防ごうと動くことが多く、それに伴って周囲のキャラたちが主人公に好意を寄せていくというパターンがよく見られます

ただこの作品の場合は、元のプライド自身がかなりの極悪非道女王で、あまりにも酷い残虐行為ばかりを繰り返してきており、その行いの数々をゲームで知っているからこそ「そんなことはさせない！」と元のルートとは違った未来を各キャラが迎えられるように主人公が立ち回っていきます

その結果として、各メインキャラや民たちから信頼されるようになっていくという展開になっているので、好意と言うよりは信仰心に近いその描き方は見ていて納得させられることも多かったです

特に4話に関しては、その描き方も相まって非常に感情移入がしやすく、見ていてもの凄く感動させられましたね

また、”ラスボス女王”という設定を活かしたチートっぷりもまた面白いと感じた点の一つ

ラスボスだから元々頭も良いし、戦闘に関しても超優秀だし、女王だから権力もあるという設定を「悪」ではなく「善」に使った時の凄まじさたるや、見ていて爽快感がありました

作画方面に関しては良いとは言えないですが、ストーリー面に関しては続きが気になる展開となっているので、調べていた時の私と同じように「いつもの悪役令嬢モノのでしょ」と思って見ていない人には一度見ていただきたい作品ですね

Helck

魔界のとある国。

一人の勇者の手によって魔王が倒され、新魔王の座をかけた競技会が開かれることとなった。大会責任者の帝国四天王ヴァミリオは、敵であるはずの人間の勇者ヘルクの参加に激怒する。決勝戦を前に魔王ウルムの城が陥落した一報を受け、ヴァミリオはヘルクを含む決勝に残った選手たちと共にウルム城奪還へと旅立った。笑顔で「人間を滅ぼそう」と語るヘルク。
果たしてその言葉は本心か？　笑顔に隠された真実とは……

TVアニメ『Helck』公式サイトより

キャスト	ヘルク：小西克幸 ヴァミリオ：小松未可子 アズドラ：松岡禎丞 ホン：石田彰 アスタ：青木志貴 ほか
放送・配信	日本テレビ、BS日テレ Hulu、DMM TV、dアニメストアにて先行配信 その他各種配信サイトでも順次配信
アニメーション制作	サテライト
公式Twitter	@Helck_anime
原作者Twitter	七尾ナナキ（@nanaki_nanao）

原作者・七尾ナナキ先生によるファンタジー作品で、こちらの作品は連続2クール放送が決定しています

ギャグ作品なのかと思わせるような笑いをしっかりと見せつつ、今後が気になるような”謎”を提示してシリアスな展開にもストーリーが描かれていきそうな作品

この感情の波がハッキリと揺れる作品というのは大好物なので、かなり楽しんで見ている作品ですね

ギャグ方面でいうのであれば、ヘルクの超ポジティブ思考ながらも、考えてるんだか考えてないんだかの予測不能な行動の数々が本当に面白い！

また、そのヘルクの行動や魔界の住人たちの予想外の言動や行動にツッコミを入れるヴァミリオの姿も本当に笑えるｗ

特に、ヴァミリオ役の小松未可子さんの演技が素晴らしく、ツッコミの時に語尾をスパッと切った言い方は力強さも感じられるし、会話のテンポ感もハイテンポを維持することが出来る

また、全体的な流れも崩れることなく会話が進んでいくのでボケとツッコミの応酬のキレが増している印象もありますね

そして、シリアス方面に関しては、やはりヘルクの”謎”が気になるところ

現状ではかなり善人のようにも見えるヘルクが、「なぜ人間を滅ぼそうとしているのか？」や『弟殺し』の真実などは非常に気になる部分ではありますし、その真実を知ったヴァミリオたちがどういった決断をしていくのかも非常に気になるところ

現状4話まで視聴していますが、「翼を持った人間たち」の正体が明かされ、そこでもヘルクとの繋がりが見えてきたのでそこもまた気になったりと、ストーリーに関しては気になる所テンコ盛りとなっており、2クールも納得の編成になっているのはありがたいですね

こちらの作品も原作未読なんですが、原作を読んだ人の感想などを見ていると「最後まで見ると感動する」といった内容のものも多いので、今後どんな展開が待っているのか非常に気になっている作品です

ライアー・ライアー

学生同士がランクを決める決闘ゲームを繰り広げる学園島アカデミー。
俺、篠原緋呂斗は国内最難関の学園島編入試験で歴代トップの成績を叩き出し、昨年度の絶対王者・彩園寺更紗を転校初日で陥落させ、学園島史上最速で頂点に君臨する“７ツ星セブンスター”に成り上がった。

――ああ、もちろん、そんなのは全部嘘だ。

大事をやらかした俺が学園島で目的を果たすためには、嘘でもトップに君臨し続けなきゃいけない。そのためならば、俺を主人として補佐する美少女メイド 姫路のイカサマも、
実は偽お嬢様だった彩園寺との共犯関係も何でも使ってやる。
じゃあ、世界を制する嘘を始めよう。

TVアニメ『ライアー・ライアー』公式サイトより

キャスト	篠原緋呂斗：中村源太 姫路白雪：首藤志奈 彩園寺更紗：倉持若菜 秋⽉乃愛：立花理香 椎名紬：森山由梨佳 ほか
放送・配信	TOKYO MX、BS朝日、サンテレビ ABEMAにて1週間先行配信（2話より） U-NEXT、アニメ放題にて3日間先行配信（2話より） その他配信サービスでも配信予定
アニメーション制作	GEEKTOYS
公式Twitter	@liar2_official
原作者Twitter	久追遥希（@kuouharuki3）

原作者・久追遥希先生による学園頭脳ラブコメ作品で、略称は「ライアラ」

嘘を駆使してピンチを切り抜け、対戦相手に勝利を収めていく様子は、爽快感があって楽しめている作品です

自身が使える手札や手段が限られている圧倒的に不利な状況の中でも、相手の情報やゲーム内容を分析し、そこから導き出される”最高のブラフ”で相手も周囲も騙しきる緋呂斗の肝の座り具合は中々のもの

元々の頭の柔らかさや追い込まれても演じきるだけの度胸があったからという”素質”の部分もあるかもしれませんが、そういった部分を抜きにしても、”7ツ星”であり続けようとする姿は、目的達成のために必死になっているで彼の熱量が伝わってきて良いですね

また、その熱量は緋呂斗だけではなく、各ヒロインキャラたちも同様に感じ取れるのが良いところ

見た目の可愛さもありますが、それ以上に絶対に負けられない確固たる理由がしっかりと描かれ、且つそれを知ったからこそ、思わず応援したくなる観客として見れるのが面白いと感じていますね

ただ、そういった目的に対しての”熱”は伝わってくるんですが、ゲームでの”熱”というのが中々伝わってこないのは4話まで見た段階で物足りないと感じている点

ゲームの内容自体は面白いし、ゲームの展開自体で追い込まれたことというのもありましたが、どちらかというとケガをして追い込まれてしまったという印象の方が強く、ケガ自体はあくまで物理的なものであって、駆け引きや心理戦によるものではない

「ケガをしたことでさらにピンチになってからの《イカサマ》を使った大逆転が熱い」とも捉えられますが、「だったら最初からその《イカサマ》を使っていればいいのでは…」と感じてしまう部分もあり、ゲーム展開に対して冷めてしまったのが一つの要因な気がします

《イカサマ》を題材にしているので、ある程度は理解出来るんですが、個人的にはもう少し勝利の収め方にドラマがあると頭脳戦という部分でも楽しめるかなとは感じています

ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜

周りを湖に囲まれたクーケン島にあるラーゼンボーデン村。ロテスヴァッサ王国の辺境にあるこの村では、穏やかな時間が流れている。
そんな刺激が少ない村での暮らしに活力を持て余していたのは、平凡で特徴がないことが特徴の少女、ライザ

「あーあ。何か面白いことないかな。」

窮屈で退屈な村、そこに身を置く“なんてことない農家の娘”である自分に不満を抱いていたライザは、ある日、幼馴染みのレントやタオとこっそり小舟に乗り込み、島の対岸へはじめての冒険に出かける。
そこで出会ったのは、“錬金術”という不思議な力を使う一人の男だった。その力に魅せられたライザは、錬金術を教えてほしいと頼み込む。

“なんてことない農家の娘”から“錬金術士”へ。

これまでの遊びとは違う、自分たちだけの“ひと夏の冒険”が始まる――。
25周年を迎えた「アトリエ」シリーズの人気作『ライザのアトリエ』が遂にアニメ化！

TVアニメ『ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜』公式サイトより

キャスト	ライザリン・シュタウト：のぐちゆり クラウディア・バレンツ：大和田仁美 レント・マルスリンク：寺島拓篤 タオ・モンガルテン：近藤 唯 アンペル・フォルマー：野島裕史 ほか
放送・配信	TOKYO MX、群馬テレビ、とちぎテレビほか dアニメストア、DMM TVにて先行配信 その他各種配信サイトでも順次配信
アニメーション制作	ライデンフィルム
公式Twitter	@Ryza_PR

『アトリエシリーズ』の中の一作で、その中でもさらに「秘密（ライザ）シリーズ」と呼ばれるシリーズの一作目になり、2020年8月に全世界累計出荷本数が50万本を突破したゲーム原作の作品です

”錬金術”という新たな世界を知ったライザが、仲間たちと共に成功と失敗を繰り返しながら成長していくストーリーは、まさに『青春』といった内容の作品ですね

あまりゲーム原作の作品自体に良いイメージがない中での視聴ではありましたが、こちらの作品は視聴者を置いてけぼりにするような展開はなく、寧ろ一歩一歩着実に成長していく姿を描いていおり、ゲームで言うところのレベル上げを見ているような感覚になれるので、各キャラの確かな成長を実感しながら楽しむことが出来ています

また、作画やキャラデザが良いので、登場キャラ自体にも感情移入しながら見れるのも良いところですね

作画面に関しては、これは多くの方の感想でもよく見かける部分ではありますが、ライザの太ももの描き方が素晴らしく、そのフェチ心をくすぐる感じは良いですね(笑)

この表現はアニメ特有のものかと思っていたんですが、どうやらゲームの時から太ももには注目されていたキャラだったみたい

世の男性陣には良き目の保養にもなりますね(笑)

ただ、この作品の場合、この良いと思っている点が逆に欠点にも感じてしまうのが難しいところ

ライザたちの確かな成長を見れるのは良いんですが、逆に丁寧に描いていることで凄く半端なところで1クールが終了しそうな感じがするし、太もも描写に関しても「ここでいる？」と思えるくらい登場してくることがあるので妙にストーリーに対して冷めてしまう時があるんですよね

そういう残念だと感じている部分もありますが、ゲームだからこそのロールプレイ感を味わえる作品ではあるので、全体的な物語としては非常に楽しめてはいるのは本当のところ

ゲーム未プレイの初見勢でも楽しめる展開ではあるので、今後にも注目しながら見ていきたい作品ですね

るろうに剣心

コミックスがシリーズ累計7,200万部、実写映画はシリーズ累計興行収入193億円と全世界・全世代からの支持を受ける伝説の名作『るろうに剣心 －明治剣客浪漫譚－』が、2023年に新作TVアニメシリーズとして蘇る。
和月伸宏による原作は1994年「週刊少年ジャンプ」にて連載開始、1996年には初のTVアニメ化。以降もOVAや劇場映画など数々の展開を経て、現在は『るろうに剣心 －明治剣客浪漫譚・北海道編－』が「ジャンプSQ.」にて連載中。満を持しての今作は、最新のアニメーション技術で原作を第１話から再構築し、現在のアニメファンにもアピールしうる、アニメ『るろうに剣心』を目指す。
制作にあたっては監督・山本秀世（『ストライク・ザ・ブラッド』）、シリーズ構成・倉田英之（『メイドインアビス』）ら実力派スタッフが集結。緋村剣心役に斉藤壮馬などキャスト陣も一新して臨む。さらに原作者・和月伸宏が自ら、キャラクターデザインやシナリオなど全編に渡って完全監修する。

連載開始から約30年を経ての新作TVアニメ『るろうに剣心』。色褪せることのない、王道にして普遍的な物語、登場人物たちの苛烈な信念を、今再び鮮烈に映し出す――

TVアニメ『るろうに剣心－明治剣客浪漫譚－』公式サイトより

キャスト	緋村剣心：斉藤壮馬 神谷薫：高橋李依 明神弥彦：小市眞琴 相良左之助：八代拓 高荷恵：大西沙織 ほか
放送・配信	フジテレビ”ノイタミナ”枠 Amazonプライムにて先行配信 その他各種配信サイトでも順次配信
アニメーション制作	ライデンフィルム
公式Twitter	@ruroken_anime

原作者・和月伸宏先生による『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた時代劇作品で、全世界シリーズ累計発行部数は7200万部を突破している人気作品です

原作も読んだことがありますし、昔放送されていたアニメも見たことはありますが、大まかな内容以外はそこまで覚えておらず、私自身はほとんど”にわか”状態での視聴でしたが、それでも懐かしさを感じると共に、令和に『るろ剣』が帰ってきたなと思わせるには十分な内容を見せてくれると感じさせてくれた作品ですね

正直、現時点ではまだ4話までの視聴になるので断言とまではいきませんが、原作を忠実に描いている点や戦闘描写の描き方、違和感の無いキャスト陣の演技などがそう思わせてくれた理由であり、何より原作者の和月伸宏先生自身が監修しているという部分がそう感じさせてくれた大きな理由ですかね

原作者自身の監修ということで、今後の展開に対する絶対的な安心感が半端ない(笑)

そこに加えて、令和クオリティーの作画でこの作品を楽しめているので、『るろ剣』を知っている人だけじゃなく、知らない人にも十分にオススメ出来る作品だと感じています

4話までは基本的に仲間集めに近い描きになっており、今後は戦闘シーンが増えてくるので、そういった意味合いでも今後が楽しみな作品ですね

Lv1魔王とワンルーム勇者

勇者マックスが魔王を倒して、早１０年 。――急速に発展した社会のお荷物となったマックスは、自堕落な生活がたたり、見るも無惨なおっさんに成り下がっていた。そんな男の前に現れたのは、10年の時を経て復活を果たした魔王だった！
力の大半が戻らず幼い姿となった魔王は、くすぶる男のために決意する。

「余がそなたの面倒を見てやると言っておるのだ！」

どん底勇者と最弱魔王が繰り広げるドタバタなワンルームライフ！ところが、その裏ではかつての勇者パーティが世界規模の陰謀を企ていて……!?
行き着く先は再度の死闘か、あるいは 。

TVアニメ『Lv1魔王とワンルーム勇者』公式サイトより

キャスト	マックス：中村悠一 魔王：大空直美 ゼニア：日笠陽子 フレッド：松岡禎丞 レオ：下野紘 ユリア：小清水亜美 ほか
放送・配信	AT-X、TOKYO MX、カンテレ、BS日テレ dアニメストアにて地上波先行・単独最速配信 その他各種配信サイトでも順次配信
アニメーション制作	SILVER LINK.×BLADE
公式Twitter	@Lv1room

原作者・toufu先生によるファンタジーコメディ作品で、Webコミック配信サイト『COMIC FUZ』にて連載中の作品です

ギャグとシリアスのバランスが非常に良く、単話だけじゃなくストーリー全体としても非常に面白いと感じている作品です

勇者マックスと魔王の日常は、勇者のダメ人間っぷりや魔王の世間の常識を知らない感じがいい塩梅でドタバタ感を演出しているし、魔王の復活という”空白の期間”があったからこそ、その間にマックスの身に起きた出来事がシリアス要素として上手く機能している印象

その為、一話一話でしっかりと笑いを提供しつつ、少しずつ明かされる事実によって続きが気になるストーリーとなっているので毎回非常に楽しめていますね

そして、以前調べた段階でも気づいてはいましたが、もっとキャストの豪華さに注目しておけば良かったと本気で後悔した作品でもあります

各キャスト陣の演技に関しては全く申し分無し！

マックス役の中村悠一さんのダメ人間を演じる時のやる気の無い感じからのいざと言う時の声の出し方のギャップは最高ですし、魔王役の大空直美さんの幼さがありつつも色気もしっかりと漂わせる演技もまた素晴らしい！

5話時点では派手な戦闘描写などはありませんが、時々垣間見えるスピード感のある動きの数々は作画面においても期待出来るものとなっているので、今後もしっかりと面白さを堪能できそうな感じ

ストーリー面、キャスト面、作画面とオススメ出来る要素がかなり揃っている作品となっているので、まだ未視聴の状態で、気になった方にはオススメ出来る作品ですね

わたしの幸せな結婚

この嫁入りは黄泉への誘いか、奇跡の幸運か――

名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、義母と義母妹に虐げられて育った。
嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞。数多の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。
斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。
初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく——。

TVアニメ『わたしの幸せな結婚』公式サイトより

キャスト	斎森美世：上田麗奈 久堂清霞：石川界人 斎森香耶：佐倉綾音 辰石幸次：西山宏太朗 ゆり江：桑島法子 ほか
放送・配信	TOKYO MX、サンテレビ、KBS京都ほか Netflixほか各配信サイトにて地上波同時配信
アニメーション制作	キネマシトラス
公式Twitter	@watashino_info
原作者Twitter	顎木あくみ（@akm_ag）

原作者・顎木あくみ先生による『小説家になろう』発の和風ラブストーリーで、略称は「わた婚」

2023年3月時点ではコミックス＆電子版も含めたシリーズ累計発行部数は700万部を突破しています

いわゆる「シンデレラストーリー」の作品になるんですが、この作品は本当に面白いです

異能の才に恵まれず”無能”だったことから、愛を知らずに不遇の生活を強いられてきた美世が、清霞と出会ったことで愛し愛されることの素晴らしさを描いている作品なんですが、美世が過去に受けてきた酷過ぎる扱いの数々と相まって、次第に幸せになっていく姿が非常に魅力的且つ感動的に描かれています

また、善と悪の区別も明確になっていて、より一層、美世と清霞の二人を応援したくなる気持ちにさせてくれるのもこの作品の良いところ

それによって、二人がそれぞれの壁を乗り越えて、心の距離を近づけていく様子は非常に魅力的に描かれているように感じましたね

そして、この作品は作画が素晴らしく、特に色使いが本当に素晴らしい

美世が見ている景色を描いているかのように”明と暗”をしっかりと描き分けていたり、光と影の射し方や頬に指す赤みに至るまで、時に強調し、時にキャラを引き立てるような各シーンに合ったその色使いは、表情や言葉だけでなく、色でもキャラの心情を明確に描いているので、世界観のみならずストーリーにもグッと深みを増しているように感じました

もしも、「今期の新作アニメは何を見よう」とか「この作品まだ見てない」という方がいたら、「この作品は是非とも見たほうが良い！」と太鼓判を押したくなるくらい、個人的には今期の新作アニメの中では一押しの作品ですね

『2023年夏アニメ』オススメの主題歌7選

貴方の側に。：わたしの幸せな結婚

歌	りりあ。
作詞・作曲	りりあ。

この曲を歌われている「りりあ。」さんは、TVアニメ『サマータイムレンダ』の第二クールのED主題歌「失恋ソングを沢山聴いて 泣いてばかりの私はもう。」を担当され、映画『バブル』においてはED主題歌「記録」を歌われるのみならず、ヒロインのウタの声も担当

2019年秋ごろからTik TokやYoutubeなどで顔出しなしで活動を開始しながらも、共感できる歌詞から10代～20代に絶大な人気を誇り、各メディアからも大注目されているアーティストです

りりあ。さんの透き通るような歌声だけじゃなく、作品の内容とマッチした歌詞とゆったりとした曲調は今期の癒し曲

初めて本気で誰かを好きになることやその相手と自分では釣り合いが取れていないと感じながら、側に居たいと本気で願うその心情は共感できる部分もありつつ、そう思ってしまうことは間違っていないし素晴らしいことだと感じさせてくれる魅力的な楽曲でもありますね

そういった歌詞が美世の心情ともリンクしていて、本編を見た後にもう一度この主題歌を聞くと、各話の名シーンが蘇ってきて泣けてくるのも良いところですね

また、OP映像に関しても素晴らしく、光の加減や彩りが変化する様子など、美世が清霞と出会ったことで世界の景色が変わっていく様子が描かれていて思わず見入ってしまう

どの点を取っても「素晴らしい」と感じさせるには十分なほどにクオリティーの高い楽曲ですね

憂う門には福来る：デキる猫

https://www.youtube.com/watch?v=rSiUTwrcvWg

歌	somei
作詞・作曲	somei
編曲	福田真一朗

今回の楽曲が1stシングルとなるsomeiさんですが、名前の由来は「ソメイヨシノ」にちなんでいるそうです

“花を咲かせ、時には実を結び、葉の色を変え、葉を落とす。
様々な姿を持ち、移りゆく季節に寄り添うソメイヨシノのように、
沢山の表情を持ち多くの人の瞬間に寄り添えるアーティストになれるように。“

という意味を持つアーティスト名のように、様々な人・想いに寄り添いながらも、等身大の日々を歌うシンガーソングライター。

ソニーミュージックオフィシャルサイトより

その名前の由来の通り、共感性のある歌詞や聴き心地のいいサウンドと耳にスッと入ってくる明るい歌声で、日々の疲れやストレスを吹き飛ばして「今日も一日頑張るか！」とやる気にさせてくれる楽曲

家に帰れば大切な人が待っているでも良いし、見たいアニメがあるでも良いし、仕事終わりの最高の一杯の為でも良いから、そういった”宝物”があると日々のモチベーションが全然変わってきますよね

ある意味、その”宝物”の為に生きているようなものでもありますが、そういった大切なものの存在を、この曲は改めて再認識させてくれました

そして、OP映像も美麗な作画と多彩なカメラワークで魅了する映像となっているので、見ていて楽しい気分にさせてくれるのがこれまた良い！

出だしはベランダから外を眺める幸来一人だったのが、最後は諭吉と並んで二人になるという構図だったり、朝から夜までの一日をこの1分30秒で表現しているストーリー性だったりも見ていて面白いなと感じさせられる部分でしたね

「家事が出来る大きな猫」というのはちょっとファンタジーちっくではありますが、作品自体も主題歌も多くの人に共感を呼ぶ等身大のものとなっているので、この楽曲も作品とマッチした素晴らしい楽曲です

救世主：ラス為

歌	月詠み
作詞・作曲	ユリイ・カノン
編曲	ユリイ・カノン、廣澤優也

ボカロPであるユリイ・カノンを唯一のメンバーとし、作品に応じてメンバーを変えて活動している音楽プロジェクトである『月詠み』の13曲目のデジタルシングル楽曲

TVアニメの主題歌としては過去にTVアニメ『BIRDIE WING -Golf Girls’ Story-』のED主題歌「ヨダカ」、TVアニメ『異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する〜レベルアップは人生を変えた〜』のOP主題歌「逆転劇」を担当し、今回がアニメ主題歌3曲目になります

疾走感あふれる曲調にYueさんの力強い歌声が合わさって、めちゃくちゃカッコいい曲になっている一曲

歌詞自体も願い祈るだけではなく実際に”世界”を変えるために足搔き続けるプライドを歌っているようでいて、作品と非常にマッチしています

ボカロPであるユリイ・カノンさんの『だれかの心臓になれたなら』や『スーサイドパレヱド』や『おどりゃんせ』などは大好きで今でも聴いているくらいの楽曲なんですが、曲調に関してはそれに近い疾走感も感じられて、毎話放送の度にOPは飛ばさずにずっと聴いていますね

そんな何度でも聴きたくなる感じは、ある意味”中毒性のある楽曲”といっても良いかもしれません(笑)

OP映像では派手な動きや鮮やかさなどは他作品と比べると見劣りするものの、しっかりと『ラス為』の世界観を表現している見事な映像

プライドが行う外道の所業の数々を映しながらも、突如前世の記憶を取り戻し、人が変わったような性格になったことで暗い夜は明け、明るい朝を迎えていく

他にも、月をバックにしているプライドが頻繁に登場する辺りも、このゲーム世界の主人公であるティアラは”太陽”でプライドはそれとは対照的な”月”の存在だと印象付けているように感じられたりと「明と暗」「善と悪」をゲーム内のキャラクター設定のみならず、プライド自身の二面性をも表現しているように感じれていいですね

演出としてはよく見る王道的なものかもしれませんが、この分かりやすさが見ていて気持ちいいなと感じていたりします

楽曲やOP映像共に聴き応え＆見応えのある主題歌となっているので、個人的にはかなりオススメしたい一曲ですね

スターチス：Helck

歌	saji
作詞・作曲	ヨシダタクミ
編曲	ヨシダタクミ

『夜桜四重奏～ハナノウタ～』、『あひるの空』、『かげきしょうじょ！！』など数多くのアニメ主題歌を担当し、Vo＆Gtのヨシダタクミさんは水樹奈々さんやKis-My-Fit2などの数多くのアーティストに楽曲も提供している3ピースロックバンドのsajiが歌う楽曲です

この曲に関しては聴いた瞬間からなぜか涙が出そうになるくらい心に響く楽曲で、ゆったりとした曲調と存分に”愛”を語っているような歌詞は何度聴いても変わらず涙が出そうになります

現状での『Helck』を見ている感じでは感動できるような雰囲気はあまり感じておらず、不思議に思って少し調べてみたら、この曲を聴いた原作勢の方の感想を見ると「この作品に歌詞が合いすぎる」とか「最後まで見たからこそ、一言一言が心に刺さる」などと言った感想が多く見られました

そして、これらの感想を見て「この作品は化ける作品だな」と大きな期待感も感じた部分でもありますね

しかも、これも調べている時に知ったんですが、この『スターチス』というタイトルは花の一つで、その花言葉は「変わらぬ心」と「永遠に変わらない」

そんな花言葉と併せて、ED映像で最後にヘルクがヴァミリオに渡している花が『スターチス』というのを見せつけられたらなんか余計に涙が出そうになりました

私自身、原作未読なので先の展開は全く知りませんが、主題歌一つでここまで様々な想像をさせられて、泣きそうになり、その結末をしっかり見届けようと思った作品はあまり記憶にありません

そういった意味では、私と同じ原作未読勢の方は今のうちのこの曲をよく聴いておいて、『Helck』の結末を見た後にもう一度この曲を聴くとさらなる感動が待っているかもしれませんね

ソングオブザデッド：ゾン100

歌	KANA-BOON
作詞・作曲	谷口鮪
編曲	KANA-BOON

数多くのヒット曲を生み出してきたKANA-BOONの18曲目のシングル楽曲

アニメ主題歌に関しては『NARUTO-疾風伝-』、『僕のヒーローアカデミア』、『すべてがFになる』なども担当されています

イントロの曲調から楽しさ溢れる軽快さが感じられ、歌詞からも人生を楽しく生きようという前向きさが感じられるようで、思わず踊りだしたくなるようなノリノリの一曲です

世界が一変してしまったこの作品の世界観の中で、前向きに生きていく輝の姿をも感じさせるこの楽曲は、歌を聴いていると同じく前向きな気持ちにもさせてくれるのが良いところですね

それこそ「キリのない苦痛 ギリギリの社会圧 それが普通って映ってる朝のニュース」とかは思いあたる節があり過ぎる中で、「やがて人生だって終わってしまうぜ 虚しさだけじゃ足りないだろ？」という問いかけは、今の生き方に疑問を感じるには十分過ぎるくらい直球的なメッセージ

そして、「遊び疲れるまで 生きてみようぜ」というのも、楽しく生きるというのもそうですが、どうせ同じく疲れるんだったら遊び心を持って遊び疲れようとも思わせてくれます

「それが出来れば苦労はしない」と思う部分もあるかもしれませんが、少なくとも”今”の生き方を前向きにとらえるだけで世界の見え方は変わってくる

それこそ、ディストピアでも歌を歌いたくなるくらいに

そんな遊び心と前向きさを感じられるような一曲となっているので、”遊び心”を取り戻したいと思っている人にはオススメしたい一曲ですね

飛天：るろうに剣心

歌	Ayase×R-指定
作詞	Ayase、R-指定
作曲	Ayase
編曲	Ayase、Rockwell

YOASOBIのAyaseさんとCreepy NutsのR-指定さんの二人がコラボした楽曲

疾走感のある曲調に加え、二人の見事な掛け合いが展開されるこの歌は、力強さとカッコ良さを兼ね備えた楽曲です

というか、この曲に関しては冗談抜きで聴いた瞬間の感想は「カッコよ」だったんですよね(笑)

歌詞に関しては己の体が痛み傷つきながらも、信念に従って抜いた刀で目の前の敵を倒していきながらも、それが正しいのか分からず、それでも空に飛び立つ為に日々を生きていくような必死さを感じさせます

自分が正しいと思って始めた事でも、やっている内に不安になったり迷うことというのはよくあること

それでも泥臭くもがきながら空を見上げ続けて何かに必死になる姿というのは、万人は馬鹿にするかもしれませんが、その姿を愛してくれる人もいるかもしれない

今日も明日もその先も結果が報われる保証はありませんが、その愛してくれる人の為に頑張り続けようと戦う姿がこの歌詞からは感じられて、改めてカッコいい曲だなと感じましたね

OP映像に関しても、ラップ調の部分ではアクションシーンを描き、サビの部分では何事もない日常を描いている感じがまた素晴らしく、何よりそのアクションシーンの動きが今後のバトル展開を期待させてくれるクオリティーなのが良かったですね

壱雫空（ひとしずく）：Bang Dream!It’s My GO!!!!!

歌	MyGO!!!!!
作詞	藤原優樹（SUPA LOVE）
作曲・編曲	hisakuni（SUPA LOVE）

作中のバンド・My GO！！！！！が歌うオリジナル楽曲

アップテンポな曲調ながらも、歌詞にネガティブさを感じさせつつ、その哀しみと共に一人の世界から飛び出していこうとする前向きさも感じさせる楽曲

過去の出来事から心に靄を抱えてしまったメンバーたちが立ち直っていくような姿を想像させながらも、「消えていく傘花のように心は上手に畳めないから」というそう簡単に気持ちの切り替えが出来ない様子を歌った歌詞は、見事にこの作品のストーリーを表現しているように感じました

大切なものを失った哀しさはあれど、新しい何かを始めたいのであれば前へと進まなければならないし、だからといってその時の哀しさをなかったことにしてしまっては”現在”の自分ではない

であれば、その哀しさという自身の「壱雫空（ひとしずく）」を仲間たちの分も集めて進んでいきたい

内気な少女ながらもしっかりとした芯の強さを持っている主人公・高松燈の心情のみならず、他のメンバーの心情をも表現しているように感じたからこそ、ストーリーと合っていると感じたのかなと思っています

また、OP映像の曇り空では傘はないのに晴れたら傘の花が咲いている感じも、彩り鮮やかな華やかさがありながらも、雨が降った時に感じた気持ちも一緒に連れていくといった感じがして良いなと思いましたね

あとは、個人的にですが出だしのサビを歌った後に、後ろを向いて気合を入れ直す燈の姿は可愛らしくて大好きです(笑)

こちらの作品は今回のオススメでは紹介しませんでしたが、結構ギリギリまで入れようか悩んだ作品ではありますし、過去シリーズを見てなくても分かる内容となってもいるので、この主題歌を聴いて気になったり、キャラデザを見て可愛いと感じたら見る価値はあると思います

ただ、ストーリー自体は波乱の展開もあるので、純粋にキャラの可愛い姿を見たいだけだと想像と違うとなるかもしれないので、そこだけはご注意を

まとめ

実際に視聴している中から選んだ『2023年夏アニメ』の中からオススメの新作アニメ15作品とオススメの主題歌7曲でした

ここ数年では、1クールで放送されるアニメの本数が50本を超えるのが普通になりつつある中で、今回紹介した作品の中から1つでも視聴してみようと思えてもらえれば幸いですし、何より「見て良かった！」と思ってもらえればこれ以上の喜びはないです

また、正直偶然ではありますが、主題歌に関しても1曲を除いては紹介した新作アニメの主題歌となっているので、作品を楽しみつつ、主題歌を聴いて、より作品の世界観に浸りながら今期のアニメの数々を楽しんでもらえたら良いなとも思います

まだまだ中盤戦に突入したばかりではありますが、これから先もガッツリ『2023年夏アニメ』を楽しんでいきましょう！

それでは今回はこの辺で！

また会いましょう