漫画

『じいさんばあさん若返る』全巻あらすじ&感想!笑いあり感動あり胸キュンありのほのぼの日常系ラブコメに癒される!【ネタバレ有り】

どうもウハルです!

今回はマンガ『じいさんばあさん若返る』の全巻のあらすじと感想を語っていきたいと思います!

こちらの作品は、面白いというのはもちろんなんですが、それよりなにより…

読むと”恋愛”したくなるくらい胸キュンの連続なのが良い!

長年寄り添った夫婦が若返ったことで、今までしてあげたくても出来なかったことを互いに叶えていく様子が見ていて微笑ましい!!

しかもそれがまた、ずっと一緒にいるからこそ言葉が無くても分かりあえているというのが互いの絆を表してるようで良いんですよね~

そして逆に「今更言葉にしなくても…」というようなことを今だからこそ言うという展開もまたニヤニヤ回数を増やしてくれて良いんです!

そんな感じの「こんな夫婦になれたらいいな」と思えるような描写の連続なので、読んでいると”恋愛”したくなるんですよね(笑)

また、二人の子供や孫、さらには友人たちといった様々な人間関係から生まれるドタバタの笑えるエピソードもありながら、思わず涙を浮かべてしまうような感動するエピソードまで幅広くあるので様々な要素で楽しめるのも良いところ!

そこで今回は、そんな『じいさんばあさん若返る』の全巻のあらすじ&感想を語っていきたいと思います!

アニメ化も決まり、作品が気になっていた方などは是非とも参考にしてみてくださいね

なお、今回は各巻のあらすじ&感想を語る都合上、ネタバレがありますのでご了承ください

『じいさんばあさん若返る』ってどんな作品?

作品概要
  • 原作者:新挑限(あらいど かぎり)
  • 連載媒体:X(旧Twitter)、pixiv
  • 連載誌:コミックアルナ

2023年8月時点では電子版を含めた累計発行部数は120万部を突破し、同じく2023年8月にアニメ化決定の発表があり、2024年4月に放送予定となっています

また、2020年1月に1巻&2巻の内容の一部を三木眞一郎さん、能登麻美子さん、三上枝織さんが声を当てたボイスコミックも公開されています

さらにその約1年半後の2021年10月にはボイスコミック第2弾も公開され、そちらでは新たに東山奈央さんが加わり、3巻の内容の一部が公開されています

【ボイスコミック 第2弾】

私自身、このボイスコミックを見てこの作品を読んでみようと思ったんですが、キャスト陣そのままでアニメ化してもらえるのは本当に嬉しい!

アニメ放送が今から楽しみです!!

TVアニメ『じいさんばあさん若返る』公式サイト

マンガ『じいさんばあさん若返る』全巻あらすじ&感想【ネタバレ有り】

第1巻 あらすじ&感想

長年連れ添った老夫婦がいきなり若返った!?お騒がせおしどりコメディ!
青森でリンゴ農家を営む老夫婦・正蔵とイネ。ある日目覚めるとふたりは若い頃の姿になっていて!?イケメンなじいさま&美人なばあさまが巻き起こす、お騒がせおしどり夫婦コメディ!単行本描き下ろし28Pマンガも収録!

「じいさんばあさん若返る」第1巻 KADOKAWA公式ページより

朝、目が覚めると若返っていた正蔵(しょうぞう)とイネの老夫婦

驚きは当然のことながら、若返って立てた最初の目標は今まで行くことの出来なかった”新婚旅行”に行く事!

お金もなく、イネが若くして病気を患ってしまったために二人で旅行に行く事が難しかったんですが、若返った今なら出来る!

とはいえ「すぐに出発!」とはいかず、1巻は基本的には若返る前と後での違いがメインの日常が描かれていきます

そして、その違いの描き方が既におしどり夫婦感満載なので見ていて尊い

若返った二人が美男美女だからというのも否定はしませんが、それ以上に、これまで積み重ねてきた歳月があるからこその二人の愛情が本当に微笑ましいんですよね

長年見てきたからこそ分かる気持ちもあるし、長年連れ添ってきたからこそしてあげたいことも沢山あった

そんな互いを思いやってきた二人が見せる一つの夫婦の姿は、かなり理想的な夫婦の姿な気がしますね

そして1巻に収録されている描き下ろしマンガでは、二人が若返った原因が判明します

かなり早い段階から原因が分かったので驚きましたが、この作品に関して言うのであれば重要なのは【若返った原因】ではなく【若返った後にどう過ごしていくか】の部分だと考えると納得ではあります

少し先のネタバレを話してしまいますが、実は二人は若返ってはいますが寿命が伸びたわけではありません

つまり、若返ったからと言って浮かれていてはそれこそ時間の無駄遣いになってしまいます

そもそも若返ったことで浮かれたり、調子に乗るような二人だったら、こんな奇跡は起こらないんですけどね

”愛”と”優しさ”に溢れた二人の今後を是非とも見届けていきたいなと1巻から感じさせる内容となっているのは凄く良かったですね

第2巻 あらすじ&感想

イカスべじいさま!ホレたべばあさま!話題の若返り夫婦コメディ!
シリーズ累計【1億】PV突破! コミックス1巻が続々大重版!
不思議なリンゴを食べて若い頃の姿に戻った正蔵とイネ。若返った相手にお互いドキドキが止まらない!?お騒がせおしどり夫婦コメディ、待望の第2弾!
単行本描き下ろしマンガ「死んでるみたいに眠ってる」も収録!

「じいさんばあさん若返る」第2巻 KADOKAWA公式ページより

この作品自体1話辺りのページ数が少なく、一冊当たりに20話以上収録されているので2巻にもなってくると子供たちや孫、周囲の人達にも若返ったことが周知されているんですが、二人が若返ったことに対して「羨ましい」といった部分よりも尊さや安心感の方が強くでいているのがこの作品の良いところ

病弱だった母を救う為に医者になった次男・貴弘もその一人で、日に日に薬の量が増えていく母の姿を見ては何も出来ない自分を情けなく思っていました

しかし、若返ったことで病気も無くなり、元気な母の姿を見て涙を流す貴弘の姿には感動しましたね

自分が何かをしたわけではないのは分かっていながらも、それでも奇跡が起きて元気な二人の姿を再び見ることが出来たのは、少しでも長く生きて欲しいと頑張り続けたことも一つの要因な気がしますね

2巻では他にも病院の受付の人が若返った二人のあまりに尊い光景を目撃してその眩しさにテンションが上がったり、年代が同じくらいの村の人達が正蔵のイケメンぶりにワーキャーしたりと皆一様に二人を見て笑顔になっているのが本当に微笑ましいです

そして、1巻では【若返った原因】が判明しましたが、2巻では【若返る原理】が判明します

これがまた、二人の愛情の深さや老いることについて考えさせられるようなエピソードとなっていて結構好きな部分ですね

実は、二人は若返ってから”ある夢”を見るようになっていました

その夢というのは『大きな砂時計』の夢

見上げるほどに大きなその砂時計が再び夢に登場し、正蔵がその砂時計にもたれかかるとその勢いで砂時計が反転!

目を覚ますと正蔵は、再び老いた頃の自分に戻っていました

また戻ったことに驚きつつ、若いイネと老いた正蔵では釣り合わないと正蔵は言いますがそれをイネは否定

「年齢に関係なく『斎藤正蔵』という世界でたった一人の男に惚れたんだ」と言う言葉を聞いた正蔵は自分の間違いに気付きます

若返りを経験してしまったことで老いを”悪いこと”と思うようになっており、それはこれまでイネと共に歩いてきた”人生の冒涜”に他ならない

老いを都合のいい諦めの言い訳にしていたことに気付かされた正蔵は、改めて元に戻れなくても新婚旅行に行く事を伝えつつ、その意志と覚悟を伝えました

歳とったくらいで人生見限るなんて ワシもまだまだ若すぎるな!

ここでその真っ直ぐな目を見て「その目に惚れたんじゃよ」と内心で微笑むイネもまた良いんですが、どれだけ歳をとってもまだまだ自分は未熟(=若い)と奮起する正蔵が本当にカッコいいです

また、老いからの若返りを経験し、そこからまた老いたとしても腐らずにこれまで歩いてきた人生に誇りを持っていつもと変わらずに生きていこうとする姿は、誰しも訪れる”老い”というものを悲観的に捉えるのではなく、人生と共に前向きに捉えるべきことなんだと思わされました

特に「若返り」という題材が題材なだけに、もの凄く説得力があるのがなお良かったです

第3巻 あらすじ&感想

老夫婦に舞い降りた、不思議な素敵な奇跡。若返り夫婦コメディ最新巻!
シリーズ累計38万部突の、おしどり夫婦コメディ最新巻!
ニコニコ漫画年間ランキング2020(ユーザーマンガ部門) 第1位!

畑に実った不思議なりんごの力で、体が若返った老夫婦・正蔵とイネ。周囲の困惑もどこ吹く風で、変わらぬ穏やかな日常を送るふたり。だが正蔵だけ元の姿に戻ってしまい!?
見た目は変われど生き様は変わらず!!お騒がせ若返りコメディ第3巻!!単行本描き下ろしエピソード20P収録!

「じいさんばあさん若返る」第3巻 KADOKAWA公式ページより

元の姿に戻ってしまった正蔵でしたが、実は体力的な部分はまだ若い頃の名残が残っているという訳の分からない状態にww

これに関してはというか若返った時同様これもというか、さすがに周囲も困惑の色を隠せていなかったですね(笑)

ただ知らない人から見ればパッと見では二人の関係は祖父と孫にしか見えず、買い物に行けば奇異の目で見られてしまう

その為、正蔵は家の中ではまだしも、外では見た目通りの祖父と孫の関係で通そうとしますが、イネがそれを否定

イネが胸を張って周囲に「私の旦那だ」と力強く言い切るエピソードがあるんですが、そこのイネは本当にカッコいいです

正蔵が嘘を吐きたくなる気持ちも分かるものの、それでも「”妻”以外は嫌だ」という見た目が変わっても変わらないイネの愛がまた非常に良かったです

また、この3巻にはイネのみならず、正蔵の”愛”が分かるエピソードが描かれていてこれもまた良かったですね

見た目は戻っても体力は若い頃のままなので畑仕事を張り切ってしまう正蔵なんですが、それは心が「欲張り」になってしまった結果の頑張り

そして、その頑張ってしまった理由というのが、今更口説き落とす必要もないにもかかわらず、もっとこっちを振り向いてくれないかなと思ってしまったが故だったというのが明かされるエピソードがあります

これもまた互いが互いをどれだけ好きかというのが分かるエピソードとなっていて、顔のニヤニヤが止まりませんでした

その他にも3巻には、二人の出会いのエピソードや人生で初めて手を繋いで歩くエピソード(第2弾のボイスコミックにもあり)などニヤニヤ展開がテンコ盛り!

ホントこの二人、どれだけ読者を悶えさるつもりなんでしょうか(笑)

そしてここまでで既に少し語ってしまいましたが、この3巻で『砂時計』の秘密が明かされます

ひっくり返せば若返ることだけじゃなく、実は砂時計からは少しずつ砂が零れ落ちていて、いずれ砂がなくなれば死が訪れることがここで判明します

実は、この若返りを体験しているイネは「子供たちや孫よりも生き続け、いつか一人ぼっちになるかもしれない」という恐怖を抱えており、その恐怖はここで消えましたが、それでもどちらかがいなくなってしまうという恐怖はこれから先もずっと抱え続ける

これに関しては今回の”奇跡”に関係なく訪れる近い未来ではありましたが、同じ想いを抱えていながらも、正蔵がイネに「ばあさまだけを置いていく事は絶対にないから安心せい」と言ってあげる部分は心が温かくなりましたね

こういった優しさや安心をしっかりと相手に与えてあげられるところなんかは本当に理想的な夫婦だなと感じました

第4巻 あらすじ&感想

シリーズ累計60万部突破!なかよし老夫婦のほのぼの若返りコメディ!
畑に実った金色のりんごの力で体だけ若返った、りんご農家の老夫婦・正蔵(しょうぞう)とイネ。今度はイネが体だけでなく、記憶も若い頃に戻ってしまい…!?正蔵はイネの記憶を取り戻せるのか!?
シリーズ累計60万部突破!
ニコニコ漫画2021年上半期ランキング(ユーザーマンガ部門)第1位!
長年連れ添ったおしどり夫婦の、お騒がせ若返りコメディ好評第4巻!!合計20ページ超の描き下ろしマンガも収録だべ!

「じいさんばあさん若返る」第4巻 KADOKAWA公式ページより

時代によってその当時の歴史や文化というのは変わってきますが、正蔵やイネが10代の頃は学校で勉強がしたくてもお金が無ければ行けなかったような時代

ただ、今の時代には文化祭というものがあり、”学生じゃなくても学校に行ける時代”になっている!

孫の未乃の誘いを受けて高校の文化祭に行った二人は学生ではないものの、一時の”二人の学生生活”を満喫!

不意なトラブルにより学校の制服を着ることになったイネが、昔に戻ったかのように訛りが消えてしゃべる姿は凄く新鮮でした

その時のイネの姿やしゃべり方はあくまで演技であり、正蔵をからかう為のちょっとしたイタズラでしたが、まさかのイタズラでは済まない事態が発生!

夢の中でつまづいてしまったイネは自身の『砂時計』にヒビを入れてしまいます

その結果、姿だけじゃなく記憶までもが正蔵と出会う前の若い頃に戻ってしまいました

ある意味でイネにとってはタイムスリップをしたかのような感覚になっているんですが、当時と現代のギャップに驚いている姿は面白かったですね

メインは調理関係での描きでしたが、炊飯器だったりラップだったり冷蔵庫だったりに驚く姿を見ていると、何か時代を感じますね

そして、正蔵との記憶がないということは子供たちとの記憶もないわけで、記憶も若返ったイネにとっては「誰も知らない世界」かのように映っていましたが、実は一人だけ自分の知っている人物が存在していました

それがイネの姉であるツル

イネは幼い頃によく姉に面倒を見てもらっており、その当時の記憶は持っていましたが、当然今はその数十年後の世界

姉のツルは生きてはいたものの、病院に入院しており、さらには母親のことしか覚えていないような状態

自身の記憶とはかけ離れた状態の姉の姿を目撃したイネは、時の流れの残酷さを身を持って体感するんですが、ここで起きた一つの奇跡には感動しましたね

こういう不意打ちのように泣けるようなエピソードも登場させてくるのは、この作品の良いところだなと読んでてしみじみ感じました

そしてその後しばらくして、記憶を取り戻し、元のイネに戻るんですが、そのキッカケというのが”正蔵への愛”だったというのがまたこの作品らしい

記憶を取り戻す際、過去に病弱だったイネが「私といても不幸になる」と言った時に正蔵から言われた言葉を思い出すシーンがあるんですが、その言葉は本当に格好良かったですね

どんな不条理を突きつけられても関係ないべ。ワシはお前のことが好きだ。
幾万の不幸が降りかかろうとも それ以上の幸せをワシがお前に与えればいいだけのこと。
この人生のすべてを捧げてもだ

この言葉自体の格好良さもありますが一番格好いいと思うのが、正蔵はこれを有言実行してみせたこと

正蔵が人生を捧げてイネを幸せにしてきたからこそ、記憶はなくなってもイネの心が正蔵のことを憶えていた

再び記憶を取り戻したイネが、正蔵に見せた嬉しそうな笑顔は本当に素敵でした

第5巻 あらすじ&感想

ふたり念願の新婚旅行へ!?なかよし老夫婦のほっこり若返りコメディ!
正蔵とイネ、ついに念願の新婚旅行へ!?金色のりんごの力で体だけ若返った、なかよし老夫婦・正蔵とイネのお騒がせ若返りコメディ、怒涛の第5巻!!単行本描き下ろしエピソード3話収録!

「じいさんばあさん若返る」第5巻 KADOKAWA公式ページより

1巻冒頭での念願の約束がやっと叶った新婚旅行編

「東京では(果物の)スイカで改札を通るんだべ?」というベタベタな知識を披露するほどに東京に疎い正蔵とイネの付き添いで二人の旅行についていく事になった孫の未乃とその同級生の将太くん

この二人は付き合ってはいないものの、明らかに好き同士という関係性なんですが、その互いの想いを知っている正蔵とイネが陰ながら二人の応援をしている姿が微笑ましい

というか、必死にひ孫を祈る二人の姿には爆笑しましたw

そんな祖父母公認の未乃&将太の二人ですが、良い夫婦の見本が目の前にいれば、当然自分たちも将来のことを考えてしまうもの

二人の真似をして「じいさま」「ばあさま」呼びをしたり、好きな人と共にまた旅行に出かけたり、農園を営む姿を想像したりと、これまたニヤニヤさせてくれる展開を存分に見せてくれましたね

さらにこの5巻では正蔵とイネの娘である明美が登場します

すでに結婚して子供も授かっている明美は東京で暮らしていましたが、実は一つの負い目を感じていました

それは、病弱だった母の面倒をほとんど見ることが出来なかったこと

母親のことが嫌いだったわけではなく、むしろ大切に思ってはいたんですが、日に日に弱っていく母の姿を見るのが怖くて、その現実から目を背けるようになっていました

その結果、明美は「自分は母に見捨てたと思われているのではないか」と思うようになり、母に嫌われているのではないかと不安な気持ちも抱えるようになっていました

今回、新婚旅行で東京に来ることが出来るようになった母にその想いを正直に伝え、泣きながら謝る明美に、イネが言った言葉は優しさに溢れつつも、母として娘のことを本当に大事に思っているんだなと分かる言葉で感動しました

元気に生きてればそれでええ。離れていてもずっと一緒だべ

見捨てられたなんてことは微塵も思っておらず、泣いて謝る明美を優しく抱き締めながら言ったこの言葉は直球だからこそ、その優しさや温かさも表現していて非常に良いシーンだなと感じましたね

第6巻 あらすじ&感想

正蔵とイネ以外に若返った人が出現!?おしどり老夫婦の若返りコメディ!
念願の新婚旅行から帰り、穏やかな日常に戻った正蔵&イネ。だが、ふたりの前に自分たちと同じようにりんごを食べて若返った夫婦が現れて!?
コミックアルナ(毎月中旬頃発売)で紙媒体連載もスタート!
青森でりんご農家を営む仲良し夫婦の、お騒がせ若返りコメディ、好評6巻!

「じいさんばあさん若返る」第6巻 KADOKAWA公式ページより

約束だった新婚旅行を終えて、いつも通りの日常が展開されるかと思いきや、まさかのもう一組の若返り夫婦が登場!

正蔵とイネと同じく”金色の林檎”を食べたことによって若返った高橋一&セツの夫婦

同じ境遇の人がいなかった二組の夫婦はすぐに仲良くなり、交流を深めていくんですが、こちらの夫婦も負けず劣らずのおしどり夫婦

その結果勃発する「どっちの旦那がいい男か勝負」は見ていて面白かったですね

3つの勝負で勝敗を決めていくんですが、イネとセツの奥様方が一番白熱しているというのがこの勝負の見所でしたね(笑)

この作品を見ていると夫婦なのにも関わらず、「このバカップルめが!」って思っちゃうから本当に楽しいw

そんな中、審判役の松之助が全てを持って行くオチも最高でしたねww

そして、この巻では最大のターニングポイントが発生!

それは、イネの残りの寿命が判明したということ!!

夢の中で登場していた『砂時計』から突然の宣告を受けた二人

正蔵は年内を過ごせるほどの寿命が残っていましたが、イネは残すところわずか7日間

元々病弱だったイネは、今元気でいれること自体が奇跡のような時間ではありながらも、明確に分かってしまった残された時間に寂しさを感じる正蔵でしたが、ここでまた”ひとつの奇跡”が舞い降りる

その日が偶然にも「宵宮(よみや)」という”年に一度神様が下界に降りてくる日”

そこの土地神が祀られていた神社を再び活気のある神社へと戻したお礼ということで正蔵は、土地神様から「願いを叶えるために力を貸してもらう権利」を貰い、自分の寿命の砂をイネに分け与えてもらうよう土地神にお願いしました

その願いを聞き届けてもらったことで二人の寿命は同じとなり、さらに正蔵は寿命の宣告をしないようにお願いもしました

残りの日々が分かってしまえば、それに左右されて生き方が変わってしまうかもしれない

「あくまでいつもと変わらない日々を最後まで生きていきたい」と願った正蔵の想いには心打たれましたね

なお、正蔵が土地神にお願いしたことはイネは知らず、7日経っても生きていたことを不思議に感じていましたが、その安堵の表情は若返った姿でも元の姿でも見ていて微笑ましく感じるほどに幸せそうな笑顔でしたね

自身の死の怖さもありながら、もっと怖かったのは正蔵を一人きりで残してしまう切なさだったというのがより一層微笑ましさに拍車をかけていた気がします

第7巻 あらすじ&感想

ばあさまがじいさまを異性として意識?おしどり老夫婦の若返りコメディ!
じいさまを改めて異性として意識しはじめた、ばあさまが取った大胆な行動とは!?
青森でりんご農家を営むおしどり夫婦・正造&イネの、お騒がせ若返りコメディ、好評7巻!

「じいさんばあさん若返る」第7巻 KADOKAWA公式ページより

再びいつもの日常へと戻った二人

ハロウィンを楽しんだり、弁当を忘れた未乃の為に電車と並走して自転車を漕ぐイネの元気すぎる姿などなどまたもや楽しい日々を過ごしている感じはやっぱり面白いですね

そんな中明かされるイネの若かりし頃のストレス解消法ですが、それがまさかの”夜の営み”だったとはね(笑)

ここまででもちょこちょこイネの正蔵に対する肉食っぷりは描かれていましたが、ここまで積極的だったとは思いもしませんでしたw

そして、意外とモンモンとしている描写があった正蔵の方が奥手だったというのに驚きましたが、その原因もまたイネだったと言うのに納得ww

イネが病弱だった時ですら何度も生死の境をさまよう程に一晩中”営み”を続けたことによって、正蔵の体に刻まれたある種の恐怖

病も治り、元気になった今、”営み”をしてしまえばマジで”逝く”かもしれないと考える正蔵が「若返った今、それはマジで笑えん」という所には納得しかなかったです(笑)

そして、イネはイネで改めて正蔵を意識し始めてしまったことで、そのあまりのカッコ良さに逝きそうになっているのもまた面白かったw

AEDの値段を調べてしまうくらいのガチっぷりは最高でしたね

そしてこの作品ですが、内容的に佳境に入り始めているのは何となく察してはいましたが、どうやらこの『じいばあ』の物語もあと少しの様子

あとがきにて原作者の新挑先生が、「あともう少しだけ『じいばあ』との日常にお付き合い頂ければ幸いです」と語られていましたしね

また、次巻予告も終わりが見えているような内容だったので、早くとも8巻、遅くとも9巻でこの『じいさんばあさん若返る』は完結しそうです(あくまで予想ですが)

それに少し寂しさを感じながらも、この先多くの感動が待ち受けていそうなので泣く準備を万全に整えながら、次巻も楽しみにしていきたいですね

『じいさんばあさん若返る』全巻あらすじ&感想 まとめ

マンガ『じいさんばあさん若返る』の全巻あらすじと感想でした!

おしどり老夫婦の元に突如訪れた一つの”奇跡”から始まるこの物語

冒頭でも語りましたが、そこから展開されていく日常は笑いもあって面白いですし、思わず感動してしまうようなエピソードもしっかりあるので、その日常と感動のギャップ感がまた良いところではあるんですが、何より読んでいて”恋愛”したくなるような二人の関係性が本当に良いと思える作品です

若返りという”奇跡”を体験しながらもそれを満喫するというよりは、あくまでいつも通り過ごしつつ、そこから改めて互いの魅力に惹かれ合っていく様子はそれこそ文字通り”愛”してから再び”恋”をする《恋愛》展開目白押しなので、そんなの見せられたらそりゃ羨ましくもなるってもんです(笑)

そんな作品に興味を持ち、実際に読んでみようかなとこの記事を読んで思えてもらえたのなら幸いですね

また、アニメ化も決定しているので、そういった良い部分を動きと音でどのように表現してくれるのか心待ちにしていきたいなと思っている今日この頃でもあります

これから先も楽しみが多い作品となっているので、是非とも興味がある方はお手に取ってみてくださいね!

それでは今回はこの辺で!

また会いましょう

こちらの記事もおすすめ!