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『その着せ替え人形は恋をする』読んだ感想!好きなものに素直になりたい人に読んで欲しいラブコメ作品!

どうもウハルです!

今回は、マンガ『その着せ替え人形ビスク・ドールは恋をする』の感想と魅力を語っていきます!

まず初めに、こちらの作品は明確に言えることが一つあります……

本当に面白い作品だよ!

「その着せ替え人形ビスク・ドールは恋をする」はラブコメ作品なんですが、描かれている恋愛模様は純情で読みながらニヤニヤしてしまったw

そして、描かれている恋愛関係はドロドロしてないので安心して読めましたね!

恋愛模様だけでなくコスプレもメインで登場してくるストーリーなんですが、細かなメイク方法や服の作り方など「コスプレの世界も凄いな」と思えましたし、なによりコスプレ姿のヒロインたちが超カワイイ!!

そして、そんな中で登場人物達が抱える好きだからこその葛藤は共感できる部分もたくさんありました!

その辺りを踏まえて、『その着せ替え人形ビスク・ドールは恋をする』の感想と魅力を語っていきたいと思います!

なお、今回感想と魅力を語る上で、作品内容に触れていますのでご了承ください

また『その着せ替え人形は恋をする』は2022年1月8日からTVアニメが放送され、そちらの各話感想も語っていますのでよろしければ是非!

「その着せ替え人形は恋をする」作品紹介

あらすじ

五条新菜(ごじょうわかな)は雛人形の顔を作る「頭師」を目指して修業中の男子高校生。
趣味や好きなものが同年代と違うせいでクラスに馴染めない生活を送っていたある日、いつも友人の輪の中心にいる喜多川海夢(きたがわまりん)と思いもよらない接点が出来て……?YGの新ヒロインはギャルで○○!?ドキドキ山盛りのフェチシズム・スクールライフ開始☆

ヤングガンガン「その着せ替え人形は恋をする」公式サイトより

こちらは公式さんのほうでPVが作成されてます

とても分かりやすい内容となっていて、どんな作品かを知りたい方にはオススメです

公式PV

作品概要

原作者福田晋一
ジャンルラブコメディ、青年漫画、コスプレ
連載誌ヤングガンガン
出版社スクウェア・エニックス

2018年から連載が開始され、2020年11月時点での累計発行部数は200万部を突破

そこから2022年1月にアニメ化され、登場するキャラクターの魅力や”好き”を大切にする内容は多くの人の共感を呼んだことから累計発行部数を異例の早さで伸ばし、10巻が発売された2022年9月時点では累計発行部数は750万部を突破しました

2019年の「次にくるマンガ大賞」ではコミックス部門で6位を獲得、2020年には電子コミック大賞で男性部門賞を受賞しています

なお、「その着せ替え人形ビスク・ドールは恋をする」の第1話に関しては原作者である福田晋一さんのTwitter、またはヤングガンガン公式サイトにて試し読みが出来ます(2021年1月現在)

興味のある方は、まずそちらで作品に触れてみるのも良いと思いますよ

個人的には1話最終ページの海夢と新菜の温度差に笑ったw

そして、そこから「この漫画面白いのでは?」ってなってこの作品にハマったw

福田晋一さん公式Twitter

公式サイト

ヤングガンガン「その着せ替え人形は恋をする」公式ページ

なお、こちらの作品は2022年1月8日からTVアニメが放送されました

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」公式サイト

また、あくまで補足になりますが、この作品はラブコメだけでなく、コスプレもメインになるため着替えのシーンや露出多めのキャラクターのコスプレが登場します

その為、下着姿や露出多めのシーンが登場してくるので、そういうのが苦手な方は難しいかもしれません

一つの参考意見としてあくまで個人的にですが、私自身は変にエロ要素入れられると作品自体に冷めてしまうタイプです

しかし、この作品に関しては所々疑問に感じる部分はありましたが、あまりそういった不快感や「なんでここで下着姿のカット?」みたいな意味不明な露出感はあまり感じませんでした

人物紹介

五条 新菜(ごじょう わかな)

今作の主人公。高校1年生。両親を早くに亡くし、現在は祖父と二人暮らし。将来の夢は雛人形の「頭師」になること

周囲と趣味が合わず、友達も居ない高校生活を送るが、ひょんなことから喜多川海夢のコスプレ衣装を作っていくことになる

喜多川 海夢(きたがわ まりん)

今作のヒロイン。高校1年生。新菜とは同じクラス。見た目や口調はギャルそのもので、アニメやゲーム、漫画が大好きな女子高生

読者モデルをするほどの容姿を持ち、好きなものは好きとハッキリ言える性格と抜群の行動力がある

好きなキャラクターのコスプレがしたくて衣装を作るものの不器用で上手くいかなかった時に新菜と出会い、コスプレ衣装作りを手伝ってもらう

乾 紗寿叶(いぬい さじゅな)

女子高に通う高校2年生。レイヤー名は「ジュジュ」。メインでの登場は3巻から

人気のあるコスプレイヤーでフォロワー数も多い。イベントなどには出ないため謎が多かったが、新菜が作った衣装を見て自身の衣装の作成を依頼しにやってくる

見た目は美少女だが、幼く見える容姿をしていて、新菜と海夢は紗寿叶に会うまでは小学生か中学生だと思っていた

乾 心寿(いぬい しんじゅ)

紗寿叶の中学生の妹。紗寿叶のコスプレの撮影を担当している。3巻より登場

姉とは対照的に中学生にも関わらず発育が良く、身長は178cmで胸も大きい

自身もコスプレしたいキャラがいたが、体型によるコンプレックスなどにより自信が持てず悩んでいたところを新菜の助言とサポートによりコスプレをする決意をする

天野 千歳(あまの ちとせ)

コスプレイベントで出会った20歳の美青年。レイヤー名は「姫野あまね」。6巻より登場

男性だが、女装のコスプレをしていることにトラウマを持っていたが、新菜や海夢、コスプレイベントで出会った人々のおかげで自信をつける

「その着せ替え人形は恋をする」感想と魅力

可愛いギャル系ヒロイン喜多川海夢の魅力

喜多川海夢きたがわまりんの魅力は容姿好きに正直で理解がある所、そして行動力です

海夢の魅力①容姿

ヒロインである喜多川海夢は、容姿端麗で明るい性格でクラスの中心にいる女の子です

漫画で綺麗に描かれているからと言うのはありますけど、見た目が本当に可愛い!

ギャル姿もそうなんですが、なによりコスプレ姿も可愛くて、そのギャップが凄い!

現在、6巻まで刊行されていて表紙は全て海夢なんですが、ぶっちゃけ見た目が違い過ぎて4巻くらいまで気づかなかった(笑)

1巻がギャル姿、2巻が初めてコスプレをしたゲームキャラ「雫たん」の姿、3巻がアニメの「ネオン」と言うキャラ姿なんですが、実際こんなに変わるもんなのかな?

↑1巻表紙

↑2巻表紙

↑3巻表紙

一人の人間が可愛くなれたり、キレイになれたり、カッコよくなれたり・・・

コスプレって凄いなと思いましたね(笑)

海夢の魅力②好きに正直で理解がある

アニメやゲームが好きという事は周囲に全く隠さず、ありのままの自分で生きる海夢

なおかつ、男でも女でもその人が何か好きな事を楽しんでいるのであれば、その気持ちを汲み取ることが出来る

自分の為に自分の気持ちを伝えられる強さを持ち、「好きなものに男も女も関係ない」とハッキリ言うことが出来る海夢のカッコ良さは魅力の一つです

海夢の魅力③行動力

新菜とのコスプレ衣装の作成が楽しみ過ぎて急に家まで行ったり、「夏=海」と言うだけで海に行ったり、好きなキャラコスの為にいきなり肌黒くしたりと思い立ったらすぐ行動!

それを見た新菜がいつも「行動力!!!」と突っ込む姿は本当に笑えるw

この思い立ったらすぐ行動できる「行動力」も海夢の魅力であり、新菜が変わっていくことが出来たキッカケの一つです

純粋過ぎる五条新菜の魅力

「その着せ替え人形ビスク・ドールは恋をする」の主人公である五条新菜ごじょうわかな

彼もこの作品には欠かせない魅力を持っていると思っています

その魅力とは優しさ真面目さ、そして彼の明暗の表情のギャップだと思っています

新菜の魅力①優しさ

新菜は過去に自分の「好きなもの」を否定され、その過去のトラウマから周囲と馴染めず友達も作ることが出来なかったので、海夢と仲良くなる前は性格も暗い感じでした

しかし、好きなものに全力で向かっていく海夢と出会い、新菜はどんどん変わっていきます

そして、コスプレを通して様々な人と出会い、自分と同じように「好きだけど我慢をしている人」がいたら手を差し伸べる

新菜は相手に何か言われたからではなく、言動や行動を見て気づくことが出来、その上で手を伸ばすことが出来るというのが本当に凄いと思いました

そんな新菜が言った一言でとても印象的な言葉があります

自分の好きなものや やりたい事を人に言うのって怖いんですよ 勇気が必要なんです

「この着せ替え人形は恋をする」4巻より

まさしくこれなんですよね

自分が考える世間の常識や周りが持っているであろう自分のイメージ

そういったことを考えた時に、自分の「好きなもの」「やりたいこと」を相手に伝えたら嫌われて拒絶されてしまうんじゃないか

過去にそういった経験をしていた新菜だからこそ理解することが出来、相手のその気持ちを大切にすることが出来る

この言葉を聞いていた紗寿叶さじゅなも作中で呟いていますが、この優しさは「素敵」だと感じました

新菜の魅力②真面目さ

海夢のコスプレ衣装を作る手伝いをするんですが、そのコスプレのキャラクターがアニメやゲームなど新菜が今まで触れたことが無いものばかり

衣装を作るだけなので画像を見れば良いだけだと思うんですが、新菜の場合は違います

当然、キャラクターの服の装飾などの確認がメインですが、作品の世界観を知り、キャラクターの性格、表情の雰囲気などを知るためにも作品にしっかり触れます

エロゲーのキャラクターであればしっかり最後までゲームをプレイし、126話あるアニメの登場キャラだったらそれも全話しっかり観賞。漫画の登場キャラで描かれていない服の部分があれば、キャラクターの性格や元になったネタの歴史を調べてそこからのイメージで作り上げる

衣装作成前の図を書くときは、紙にびっしりと書き上げ、おかしなところが無いかちゃんと打ち合わせもする

好きなことに真剣に向き合い、相手に笑顔になってもらえるのなら努力を惜しまない

この「真面目さ」は人を惹きつけるコスプレ衣装づくりに大きく関わってきます

新菜の魅力③明暗の表情のギャップ

これに関しては、単純に明るい表情の時と素になった時の表情の差が激しくて面白いという意味です

この差に関しては1話の段階でも登場していますが、1話以降でも新菜には予想できないような行動や言動を海夢はしていきます

その度に「なんですって?」「行動力!!!」と言った普段の表情ではあまり見られない、新菜の凛々しい表情や困った表情などのギャップは読んでいてすごく面白い!

それ以外にも、初めて入る女子の部屋にドキドキしていたら海夢の部屋の様子を見て、秒で素に戻る時の感じも面白いです(笑)

優しくて柔和な感じの新菜だからこそのこのギャップは魅力の一つです

海夢が恋をした姿がめっちゃ可愛い!

他の恋愛作品で登場人物が恋に落ちたりすると、その気持ちを文学的な言葉で表現していることがあります

全然それが悪いとは思いませんし、その表現だからこそ美しく感じることもあります

ただ、「その着せ替え人形ビスク・ドールは恋をする」の海夢が恋に落ちた場合は、一味違います

彼女の場合、語彙力が無いがゆえに、凄く分かりやすい!

あなた自身も、何か好きなものを見て感想を表現しようとするときに「気持ちを表現したいのに、内容が素晴らし過ぎて語彙力が足りない!」と思う事ってありません?

海夢もまさしくそんな感じ!

さらに言えば、彼女はギャルなので若者用語(?)がいっぱい出てきてこれがまた面白くて可愛い!

ちなみに、新菜を好きになった事に気付いた時の海夢の心の声がこんな感じ

ヤッッッッバ~~~~!!ああああたし ガチでごじょー君の事好きになってるんだけど~~~!! はっ!?え!?うそうそ え!?好き?てかかなり好き?しゅき!?笑 待って待って待ってめっちゃカワイイじゃん 何~~~!?ごじょー君しゅき~~~♡♡♡しゅきしゅきしゅきしゅき♡♡♡♡♡

「その着せ替え人形は恋をする」2巻より 一部引用

語彙力www

ただ、好きになりすぎてしまった時のテンションってこんな感じかなとちょっと納得してしまいましたね(笑)

本当に好きなものとか、良いものに出会ったりすると「いやめっちゃ良かったわ!本当に良かった!何が良かったって全部良かった!!」みたいなw

意外にこういう時って綺麗な言葉を使うよりも、素直な気持ちを正直に連呼するほうが直球で伝わりやすいんですよね

そして、今後も海夢は時々このテンションになるので、読んでいてニヤニヤが止まりませんでしたね

ちなみに、「しゅきぴ」って「好きな人」って意味らしいですね。初めて知った・・・

キャラ愛に溢れたコスプレと深い世界

「その着せ替え人形は恋をする」はラブコメ作品ですが、コスプレを題材にした作品でもあります

その為、衣装の作り方メイク方法小道具写真の撮り方など色々なことが分かりやすく書いてあります

例えば、コスプレ用のテーピングテープを使って目の形を変えたい時の貼り方やキャラクターのイメージカラーや印象に合わせたメイクをする方法、写真を撮る際の太陽の位置とその時の印象などなど

私自身はコスプレしたことないので全く知りませんでしたが、よくTwitterやインスタなどで見かけるレイヤーさんの写真はそういった一つ一つのこだわりがあってこそ完成度の高いものが作られているんだなと、その大変さを知ることが出来ましたね

そして、レイヤーさんたちがいかに「キャラ愛」を持ってそのキャラクターになりきろうとしているかも分かりました

ちなみに、原作者である福田晋一さんがあとがきに書かれていますが、コスプレイベントのロケハンをしたり、実際にコスプレをしてその体験談を作品に生かしているようなので、コスプレの際の注意点や苦労する点などはリアリティを感じました

好きなことには素直に

ここまででも少し触れてきましたが、登場する人物たちは自分が好きなものに対して多少なりともトラウマコンプレックスを持っています

その中でも6巻までの時点で、好きなことに対して悩みを抱えている主な登場人物として挙げられるのが、五条新菜、乾心寿、天野千歳の3人だと思っています

「男なのに雛人形が好き」
「コスプレしたいけど似合わないから出来ない」
「男なのに女装が好き」

心無い言葉に傷ついたり、自信の無さからくる悩みによって周囲に打ち明けられず、一人で抱え込んでしまっていたこの3人は「好きなことを我慢する日々」を送っていました

それでも「好き」という気持ち、「やりたい」または「なりたい」という気持ちに嘘はつけないし、自分自身を好きで居続けるためにも嘘をつきたくない

そういった彼らの葛藤と素直な気持ちを描き、前進していく姿は読んでいて微笑ましく思いました

何より自分の「好き」に自信が持てるようになりましたね

まとめ

「その着せ替え人形ビスク・ドールは恋をする」の魅力と感想を語らせて頂きました

この作品は胸キュンするようなラブコメ作品であり、好きなことに素直になれる作品です

この記事を参考にして頂いたり、試し読みの1話を読んでみて「是非読んでみたい!」と思っていただけたら個人的には1巻&2巻を同時に読む事をオススメします

理由としては1巻はコスプレの準備回となっていて、2巻にて海夢がコスプレ&恋をする回になっているからです

1巻だけでも十分面白いですが、2巻分一気に読むと面白味と胸キュン度が一層増すので、読む際は是非2巻分一気に読んでみてくださいね!

それでは、今回はこの辺で!

また会いましょう

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