どうもウハルです!
今回はアニメ『葬送のフリーレン』の劇伴の中から印象的だったシーンに使われていた音楽を7曲ご紹介していきます!
アニメ『葬送のフリーレン』は内容もさることながら、アニメーションとしての作画や魅力的な登場キャラクターたちなど多くの点でたくさんの視聴者を魅了してくれました
そんな多くの視聴者を魅了してくれた作品ですが、この作品に魅了される理由で”音楽”というのも欠かせない理由の一つとしてあげられると思っています
この作品で使用されている劇伴は日本で活動している作曲家のエバン・コールさんが担当されており、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『戦国妖狐』『わたしの幸せな結婚』などのアニメ作品のみならず、『鎌倉殿の13人』などといったドラマの音楽も担当されています
そんなエバン・コールさんが手掛け、『葬送のフリーレン』で使用された楽曲はオリジナルサウンドトラックとして発売されており、そのサウンドトラック集には70曲もの楽曲が収録されているんですが、きっと多くの人はこう思うでしょう
「どれがどのシーンの曲??」
聴けばすぐに分かる楽曲や何となく聴いたことあるような楽曲というのもあるので、一度聴けば大丈夫な方もいるとは思いますが、どうせだったらある程度ピックアップした状態で聴くのも良いと思いますし、ピックアップするのであれば聴くだけであの名シーンたちが蘇るような楽曲をチョイスするのも良いと思います
ということで今回は、アニメ『葬送のフリーレン』で使われた劇伴の中から名シーンを思い出させてくれるような印象的な劇伴を7曲厳選しましたので、『葬送のフリーレン』のオリジナルサウンドトラックを聴こうと思っていた方や「あのシーンで使われていた曲は何て曲だろう?」と思った方は是非参考にしてみて下さいね
『葬送のフリーレン』劇伴7選
戦闘と言えばこれ!『Zoltraak』
主題歌を除いてですが、アニメ『葬送のフリーレン』の音楽として多くの人が思い浮かぶだろうと思う楽曲が二つあると個人的には思っています
まず一つ目が『葬送のフリーレン』のメインテーマでもある『Journey of a Lifetime』で、そしてもう一つが戦闘曲として使われていた『Zoltraak』です(二曲とも上の動画から視聴できます)
この曲は戦闘シーンで多く使われており、壮大さを感じさせるような曲調は劇伴全体において言えることではありますが、この『Zoltraak』に関しては疾走感を感じさせるアップテンポな曲調と力強さを感じさせる歌声が各戦闘シーンと見事に調和し、ただでさえテンションが上がる展開をさらに盛り上げる楽曲となっていました
そんな中で、この楽曲が使用されているシーンで個人的に印象的なのは二つです
一つ目がフェルンvsリュグナー戦
この戦いは魔法vs魔法の戦いが繰り広げられていますが、その迫力や臨場感、動き一つ一つに至る細やかな動きの作画に圧倒
その激闘を見事に引き立てている『Zoltraak』は見事に心を熱くしてくれました
二つ目はザイン&フリーレンvs混沌花亜種戦
呪いによって眠らされてしまう中で、僧侶であるザインにはその呪いの効果は薄く、さらに解呪させるための女神様の魔法もたった5秒しか効果が無いというものでした
そんな中で、フリーレンの「私が倒す」という言葉を信じて解呪の魔法を使い、その言葉通りにフリーレンが混沌花亜種を撃破するこのシーン
このシーンで流れた『Zoltraak』に関してはタイミングが完璧で、ザインがハイターの言葉を思い出して覚悟を決めたところから音楽が流れ出し、そしてフリーレンが混沌花亜種を撃破したところで一番盛り上がる歌の部分が流れ出す
一連の流れから見せる展開の熱さもそうですが、その熱さを後押しするかのように最高潮の部分でしっかりと盛り上げてくれる辺りは何度見ても興奮する素晴らしい劇伴の使い方だと感じましたね
ヒンメルの最後の冒険『One Last Adventure』
魔王を倒す為に多くの場所を仲間たちと共に冒険してきたヒンメル
それはどれも楽しく、美しいものであり、彼のその最後の冒険で流れていた楽曲が『One Last Adventure』になります
冒険の壮大さを感じさせるような曲調ながら、ゆったりとした雰囲気が和やかさをも感じさせるこの曲は、エーラ流星が流れる夜空の景色も相まって、広大さと綺麗な景色を見事に連想させてくれる曲となっているように思います
仲間との冒険を思い出し、その思い出の数々が愛おしかったことを話すヒンメルのセリフもこの曲の綺麗さに拍車をかけているのかもしれませんね
1話目にしてヒンメル最後の冒険を彩ったこの楽曲は、彼が歩んできた道のりを物語るのに最高の演出をしてくれた劇伴だと感じています
ヒンメルとの別れ『Farewell,My Friend』
フリーレン達との最後の冒険を終え、その人生にも終わりを告げたヒンメル
そのヒンメルの葬儀のシーンで使われていたのが『Farewell,My Friend』になります
多くの人がヒンメルの死を悲しむ様子がこのシーンでは描かれ、彼がどれほどまでに慕われていたのかが分かる情景と共に流れるこの楽曲はまさに讃美歌のよう
彼のこれまでの勇姿を称えるような厳かさを感じさせながら、静かに眠るヒンメルを天国へと送り出すかのような静けさはこのシーンに非常にピッタリな楽曲だと感じさせてくれました
またこのシーンは、ヒンメルの死を受け止め、そこからフリーレンが人を知る旅を始めていく印象深いシーンにもなっており、そう言った意味でもこの楽曲は名シーンを思い出させてくれる楽曲になっていますね
紅鏡竜との戦闘が熱い!『Dragon Smasher』
戦闘曲と言えば『Zoltraak』が有名なのは先述しましたが、シュタルクが紅鏡竜と戦った時に流れた『Dragon Smasher』も忘れてはいけない一曲
竜から村を救った英雄として村人たちから尊敬されていたシュタルク
でも実際は、ただ竜の前に立っていただけで、怖くて動けなかったというのが真相
しかし、竜というのは賢い生き物で、自ら強者に戦いを挑むほど馬鹿ではなく、シュタルクの師匠でフリーレンの冒険仲間であるアイゼンも彼の実力を肌で感じて恐怖を感じてしまったほどでした
そんなシュタルクが紅鏡竜に挑み、戦闘を繰り広げるこのシーンは「アニメ化してくれて本当にありがとう」と言いたくなるほどに作画表現が素晴らしかったです
なぜなら、原作ではここの戦闘シーンはわずか5コマでしか描かれておらず、ここまで迫力と臨場感に溢れた印象は正直無かったんですよね
それを多彩なカメラワークや行間を描いた戦闘、さらには動きの滑らかさや髪の毛一本に至るまでの細やかな動きなどで、どこをとっても最高と言いたくなるほどテンションを上げてくれるような戦闘シーンへと昇華してくれていました
そして、そんな最高の戦闘シーンを盛り上げる音楽がより印象深いシーンへと変えてくれたので、視覚的にも聴覚的にもかなり記憶に残るシーンとなっていました
なにより、音楽の軽快さや力強さを感じさせる曲調が、シュタルクを”英雄”として称えるような雰囲気を感じさせてくれるので、彼が紅鏡竜を撃破するまでの一連の流れを心震えるような熱いものとしてくれましたね
二人のダンスは必見!『Waltz for Stark and Fern』
『葬送のフリーレン』では多くの名シーンがありますが、その名シーンの一つとしてこのダンスシーンを思い浮かべる人も多いように思います
このダンスシーンは15話「厄介事の匂い」にて、戦死してしまった北側諸国の三大騎士の一つであるオルデン家の息子に成り代わってシュタルクが社交界でダンスをするシーンですが、ここも見事に行間を描き、作画力を遺憾なく見せてくれた印象深いシーンとなっていましたね
原作だとこのダンスはたった一コマでしか描かれていない内容になるんですが、それを約1分の映像にし、さらにはシュタルクとフェルンの緊張が見えるような表情から、その緊張が解けてダンスを楽しんでいるようになっていくまでの流れがしっかりと描かれていて、そのリアルさ&二人の親密度が上がるような描きがとても素晴らしかったです
また、リアルさという点においては動きの部分においても言えることで、ダンスの振り付けもそうですが、フェルンのスカートの動きなんかも非常にリアルに描かれていたので、見ていて二人のダンスに引き込まれてしまいましたね
そのダンスで流れていた『Waltz for Stark and Fern』ですが、社交界で流れるような楽曲ということで優雅さを感じさてくれますし、何よりこの曲を聴くだけで二人のダンスシーンを思い出させてくれるような特徴的な楽曲ともなっているので、名シーンを思い出すという意味では非常にピッタリな楽曲です
強敵との戦いに欠かせない一曲『Frieren the Slayer』
ここまで『Zoltraak』や『Dragon Smasher』という戦闘曲ならではの楽曲を紹介しましたが、この『Frieren the Slayer』という楽曲も戦闘曲では非常に大事な局面で流れていた一曲です
それこそリュグナーや紅鏡竜なども作中に登場する敵キャラとしては強敵の部類に入るとは思いますが、それ以上の強敵というのも登場しており、その強敵として印象深いのが”断頭台のアウラ”と”フリーレンの複製体”です
断頭台のアウラは魔王直属の幹部である「七賢人」の一人で、その絶対的な魔力量を活かした魔法である《服従させる魔法(アゼリューゼ)》は多くの人々を苦しめてきました
500年以上生きている彼女に対抗するための魔力を人間が保有することは難しく、《服従する魔法》を使われてしまってはもはや一方的な支配しかない状態ではありましたが、それを覆すだけの魔力を保持していたのがフリーレンでした
彼女は長命のエルフであり、さらには師匠であるフランメの教えで魔族を欺くために体外に放出する魔力を制限して生きてきました
その欺きが功を奏し、断頭台のアウラに油断を与え、見事に魔法を使わせて格の違いを見せつけたフリーレンの姿はとても興奮しましたね
そして、そのシーンで使われていたのが『Frieren the Slayer』で、絶対的な力量差を感じさせるような力強さのあるこの楽曲は、フリーレンの魔法使いとしての圧倒的な実力を印象付け、さらにそれと相対した断頭台のアウラの絶望感をも印象付けてくれたので、まさに「Slayer(打ち倒す者)」を思わせる一つの終焉を感じさせてくれるような楽曲だと感じました
また、リュグナーがフリーレンを思い出した時に言っていた異名が「葬送のフリーレン」で見事なタイトル回収をしていましたが、その英語訳が「Frieren the Slayer」でもあるので、このシーンはそれを印象付けるものともなっていましたね
※英語版のタイトルは「Frieren: Beyond Journey’s End」
そしてフリーレンの複製体とのシーンでも『Frieren the Slayer』が使われており、この戦いにおいては強者と強者のぶつかり合いが描かれていますが、言うなればこの戦いは「Slayer(殺し手)」同士の戦い
互いを滅するかの如く繰り出される魔法戦は圧倒的迫力の作画も相まって息を吞む戦闘となっていました
そしてそこにもう一人の「Slayer(殺し手)」であるフェルンも加わるというのがまたより印象深いものとしてくれましたね
名シーン第1位で使われていた楽曲『Mirrored Lotus』
2024年3月29日に日本テレビ系で「フラアニ特別編 『葬送のフリーレン』大感謝祭 ~人の心を知る軌跡」という特番が放送され、その際にファンや視聴者からアンケートを取り、それを元に「名シーン/名セリフ」「バトルシーン」「ユーモアシーン」の3つのテーマから「もう一度見たい名シーン」が発表されました
その中の「名シーン/名セリフ編」にて見事1位を取ったシーンが第14話「若者の特権」にて描かれていたフリーレンとヒンメルのシーンになります
このシーンは回想シーンになるんですが、旅の途中、鳥型の魔物に襲われた際にヒンメルから貰った指輪を失くしてしまったフリーレン
どれだけ探しても見つからなかったので諦めかけていたものの、助けた馬車の行商人から《失くした装飾品を探す魔法》を報酬として受け取り、その魔法を使っていた際に指輪を貰った時のことをフリーレンは思い出していました
討伐依頼のご褒美としてヒンメルからフリーレンへとプレゼントされたこの指輪ですが、この指輪には「鏡蓮華(かがみれんげ)」の意匠が施されており、その花言葉は「久遠の愛情」
なんとなくフリーレンが選んだ指輪ではありましたが、その意匠に気付き、ヒンメルがフリーレンの指にはめてあげるこのシーンは、まるで結婚を誓った二人かのような尊さを感じさせてくれたので、アンケートで1位を取るのも納得のシーンとなっていました
そんな名シーンで使われていた楽曲が『Mirrored Lotus』になっており、もうヒンメルには会うことは出来ない切なさを感じさせながら、ヒンメルがフリーレンに寄せていた想いや思わず祝福してあげたくなるような描写や演出の仕方があまりにも綺麗で、そのシーンを最大限に音で演出しているかのような盛り上げ方は見事にこのシーンとマッチしていましたね
まとめ
アニメ『葬送のフリーレン』で使用されていた印象深い劇伴7曲のご紹介でした!
多くのアニメ作品に言える事ではありますが、名シーンというのは物語の展開や作画というのももちろん、それを引き立てる音楽というのも関係してます
当然、音楽というのはその作品の主題歌だったりも関係してきますが、劇伴は一つ一つのシーンに合った楽曲が制作されることも多く、その曲を聴くだけでもそのワンシーンを思い出すことが出来て、より一層その作品の世界観へと没入することが出来て良いんですよね
特にこの『葬送のフリーレン』という作品は印象深い名シーンも多く、そのシーンと共に流れていた楽曲の数々もまた耳に残るような楽曲も多いので、なおのこと音楽と共に名シーンが甦ってきやすい楽曲が多いようにも感じています
なので、原作コミックスを読んだり、アニメを見返したりして『葬送のフリーレン』の世界を何度でも楽しむというのも良いですが、音楽という視点から様々なシーンの数々を何度でも思い出し楽しむというのもこの作品をより身近に感じる事が出来る一つのコンテンツだと思いますので、この機会に是非、エバン・コールさんの作り出した幻想的な世界観を堪能してみて下さいね
そして、今回ご紹介した楽曲が登場した名シーンを見返したいと思ってくれた人の為にそれぞれの楽曲と話数をまとめておきますので、是非参考にして再び『葬送のフリーレン』を楽しんで下さい
- 『Zoltraak』=9話&15話
- 『One Last Adventure』=1話
- 『Farewell,My Friend』=1話
- 『Dragon Smasher』=6話
- 『Waltz for Stark and Fern』=15話
- 『Frieren the Slayer』=10話&26話
最後に、『葬送のフリーレン』関連の記事を他にも書かせて頂いているので、良かったらそちらも是非楽しんで下さいね
それでは今回はこの辺で!
また会いましょう