どうもウハルです!
今回は”人の死なないミステリー”の代表作であり、京都アニメーション制作のアニメ『氷菓』のあらすじと内容をご紹介いたします!
ミステリーあるあるですが、由緒ある屋敷で一族が集まってそこで事件が起きたり、どこかの孤島に閉じ込められて一人ずつ居なくなっていくみたいな作品というのは多いですよね
そしてその多くのミステリーで起きる展開は”人が死ぬ”というものです
その犯人を見つけ出したり、予想外のトリックなどの《謎》を暴いていくのはミステリーの醍醐味ではありますが、なにも《謎》はそんな特殊な環境だけじゃなく、『日常』にだって潜んでいるものです
この『氷菓』という作品はその”日常に潜む謎”を主人公である折木奉太郎が所属する古典部のメンバーたちで解き明かしていくという作品で、いわば”人の死なないミステリー”です
このミステリー作品を京都アニメーションが制作し、その高クオリティの作画と多彩な表現でアニメ化した作品なんですが…
これがまためちゃくちゃ面白い!!
《謎》の難解さと答えが分かった時の爽快感がありながら、魅力的なキャラクターや各々が繰り広げる会話劇など、見た人の心を掴む要素が数多くあり、一度見たら多くの人に勧めたくなるような作品です
さらに、この作品は血生臭い話やホラーな話というのがほぼ無いので、大人から子供まで楽しめるのも良いところですね
そこで今回は、そんな多くの人が楽しめる作品である『氷菓』について、あらすじと内容をまとめながら、どう言う作品なのかをご紹介していきたいと思います!
なお、今回はネタバレ無しでご紹介していくので、まだ見たことない人やこれから見ようとしている人は是非参考にしてみて下さいね!
- 『氷菓』とはどういう作品なのか
- どんなキャラクターが登場するのか
- どんな事件が展開されていくのか
- ミステリーが好きな人
- 美麗な作画が好きな人
- スプラッターやホラーが苦手な人
『氷菓』とは?
『氷菓』は原作者・米澤穂信先生のデビュー作であり、角川スニーカー文庫から刊行された青春学園ミステリー作品
この作品は《古典部シリーズ》と呼ばれ、2001年11月より刊行
その後、2012年に京都アニメーション制作によってテレビアニメ化され、テレビシリーズ22話+OVA1話の全23話構成となっています
監督&シリーズ構成は『フルメタル・パニック?ふもっふ』と『フルメタル・パニック!The Second Raid』を担当した武本康弘監督と賀東招二さん
原作小説でアニメ化されたのは、第1作目である『氷菓』だけではなく、第2作目の『愚者のエンドロール』、第3作目の『クドリャフカの順番』、第4作目でシリーズ初の短編集となる『遠回りする雛』の原作4巻分と放送当時では原作未収録で後に第5作目で短編集の『いまさら翼といわれても』に収録された「連峰は晴れているか」になります
なお、11.5話の「持つべきものは」はOVAとなり、アニメオリジナルエピソードになります
内容は時系列順に描きながら、原作を踏襲していますが、大きく変更している点としては作中の時代設定になります
原作では2000年の設定になっていますが、アニメでは放送年の2012年の設定となっており、それに伴って『氷菓』で登場する「33年前の真実」はアニメでは「45年前の真実」になっています
なお、『氷菓』はアニメ化だけじゃなくマンガ化や実写映画化もされています
マンガはタスクオーナ先生作画で全14巻が刊行
実写映画は2017年に主演・山崎賢人さん、ヒロイン・広瀬すずさんで放映されました
メインキャラクター紹介
折木奉太郎(おれきほうたろう)
CV:中村悠一
ストーリーの主人公
怖い姉の命令で古典部に入部する事になり、そこで千反田えると出会う
「やらなくてもいいことならやらない。やるべきことは手短に」を信条とする省エネ主義者で、周囲から見ると無気力にみえる
成績はそこまで優秀ではないものの、抜群の推理力を持ち合わせていて、色々な《謎》を解明していくが、本人としては「ただの運、あるいは閃きにすぎない」と思っている
千反田える(ちたんだえる)
CV:佐藤聡美
ストーリーのヒロイン
名家の一つである千反田家の娘
整った容姿で成績も優秀ながらも、天然なところもあり時々周囲を困惑させる
好奇心が強く、いつも巻き込まれる折木はいかに省エネ出来るかを考えるが、その行動力に引っ張られて基本徒労に終わる
口癖は「私、気になります!」
福部里志(ふくべさとし)
CV:阪口大助
折木とは中学時代からの親友で、興味がある事しかやらない
色々な知識を持っているものの、自称「データベース」と自認していて、推論を披露することはほとんどない
口癖は「データベースは結論を出せない」
伊原摩耶花(いばらまやか)
CV:茅野愛衣
折木とは小学一年生から中学卒業まで同じクラスで、折木に対してはかなり強めの言葉を使うことがある
福部里志に好意を寄せていて、その想いは福部本人も含めて古典部メンバー全員が知っている
漫画研究部に所属し、図書委員も兼任しながら、福部の後を追うように古典部に入部する
千反田とは高校で初めて知り合ったが、”ちーちゃん”と呼ぶほど仲が良くなっている
あらすじ
こちらではあらすじを紹介いたします
なるべくネタバレ無しでご紹介しますので、見ていない方も安心してご覧ください
また、短編集やOVAでの出来事もご紹介する都合上、紹介順=放送順ではありません
タイトル横に放送話数も一緒にご紹介していますのでそちらをご参考ください
氷菓(1~5話)
省エネ主義者の高校一年生の折木奉太郎は、姉の命令で部員がいなくなり廃部寸前の『古典部』に入部することになる
そこで、地元の名家の令嬢・千反田えると出会い、いくつかの《謎》に遭遇する
その《謎》を見事に解き明かしてみせた奉太郎の推理力を見込んで、千反田は古典部に入部した理由である”叔父との思い出”を話す
優しくて何でも話してくれた叔父だったが、学生時代に所属していた「古典部」についてだけは中々口を開いてくれず、幼かった千反田が駄々をこねてようやく話をしたものの、その話を聞いた千反田は泣き出してしまう
しかし、千反田はその時なぜ泣いたのかを忘れてしまい、それを思い出す為に古典部に入部したものの手掛かりが一切なく、行き詰っていた
その《謎》の解明を依頼された奉太郎は、中学時代から縁のある福部里志、伊原摩耶花と共に、古典部の伝統である文集『氷菓』作りと、それに秘められた45年前の真実、そして千反田の涙の理由に迫っていく
愚者のエンドロール(8~11話)
古典部メンバーは、演劇部が自主制作した文化祭で上映予定の”密室殺人が起きる映画”を見ることになった
しかし、その映画は結末が描かれないままの状態となっており、脚本を担当していた生徒も体調不良のため結末は誰にも分からず、犯人も分からない
続きが気になる千反田は、折木たち古典部メンバーとと共に、未完成の映画の結末とその真意を探っていく
クドリャフカの順番(12~17話)
神山高校文化祭(通称:カンヤ祭)が始まったが、古典部にて問題が発生した
文集「氷菓」の発注ミスにより、予定よりも多く発注してしまったのだ
そんな問題の中、学内で奇妙な連続盗難事件「十文字事件」が発生
さらには、伊原が所属する漫画研究会でひと騒動あったり、お料理対決をしたりと大忙しの古典部メンバー
様々な事件が起きながらも、文集『氷菓』の完売と「十文字事件」の解決を目指し、古典部は奔走する
やるべきことなら手短に(1話)
宿題を家に忘れた折木は、放課後に教室に残って宿題をしていた
そこで、福部里志から「学園七不思議 その二」である「音楽室に現れた少女」の話を聞かされる
その後、千反田も話に加わり「学園七不思議 その一」の「秘密倶楽部 女郎蜘蛛の会」の勧誘メモの話になり、メモ探しをすることになる
大罪を犯す(6話)
授業中に隣のクラスから千反田が口論している声が聞こえてきた
放課後、折木がその話に触れると千反田は、先生がまだ習っていない範囲の授業内容をしていて、分からない生徒に怒号を上げていた為とその時の詳細を語る
千反田は「なぜ授業範囲を間違えたのか?」という謎が気になり、折木にその謎の理由の解明を依頼する
正体見たり(7話)
夏休みに温泉合宿をすることになった古典部
伊原摩耶花の親戚が経営する民宿で合宿をすることになり、怪談話をしている中で、その宿の七号室にて首つり自殺があり、その後、その部屋は使われなくなったという事を知る
その翌朝、千反田と伊原は七号室で首つりの影を見たと言い出す
折木と千反田は、その陰の真実を知る為に調査を始める
OVA:持つべきものは(11.5話)
市民プールでバイトをすることになった折木
省エネ主義の折木がバイトをするという珍しい姿を見るために、バイト先に集まる古典部メンバー
しかし、そこで千反田が、プール来ていた利用客の一人の持ち物が紛失していることに気づき、古典部メンバーは紛失物探しを始める
連峰は晴れているか(18話)
折木は、上空を飛ぶヘリの音で、ふと中学時代の教師が「ヘリが好きなんだ」という言葉を思い出す
折木はその教師は”ヘリ好き”だと思っていたが、中学が一緒だった福部や伊原に聞いてみるとどうやらそんな事実はないらしい
嫌な予感がした折木は、図書館で調べ物を始め、「ヘリが好きなんだ」という言葉の真意を知る事となる
心あたりあるものは(19話)
折木と千反田が二人だけで部室にいる時に、千反田は数々の謎を解決する折木に称賛の言葉を送る
その評価を心外に思った折木は、その見解を改めてもらう為、あるゲームをする
それは校内放送で流れた「心あたりのあるものは至急職員室まで来なさい」という放送で、どういう意味があって放送されたのかを考えるというものだった
しかし、推理しているうちに、事態はとんでもない方向に進んでいく
あきましておめでとう(20話)
正月に、千反田に誘われて初詣に向かう折木
そこで、千反田の知り合いから手伝いを頼まれ、二人で蔵まで頼まれたものを取りに行く
蔵と間違えて納屋に入ってしまった折木と千反田は、不運な事にそこに閉じ込められてしまう
変な噂も立てるわけにはいかないために大声も出せず、ドアを壊すなどの目立った行動も出来ない
さらに携帯も持っていないので助けを呼ぶことも出来ない折木と千反田
冬の寒さでどんどん体温が奪われていく中、二人は脱出する手段を探していく
手作りチョコレート事件(21話)
1年前に理屈をつけられて、福部からチョコの受け取りを拒否された伊原
「今年こそ受け取ってもらう」と意気込む伊原はチョコレートを受け取らせようとリベンジする
バレンタイン当日、部室にあった伊原が作った大切なチョコが盗まれるという事件が発生し、古典部メンバーで犯人探しを始める
遠まわりする雛(最終話)
春休みに、千反田から「生き雛祭り」の「傘持ち役」を頼まれた折木
祭りの会場に着き、出番まで待機していると、連絡の行き違いにより、祭りで通るはずだったルートの一部にて工事がされており、通れなくなってしまったという事を知る
名家の娘である千反田の一声にて、祭りは無事終了することが出来たが、「なぜ連絡の行き違いが起きてしまったのか?」を折木と千反田の二人は意見を出し合う
まとめ
日常ミステリーですが、内容がしっかりしていて、謎が分かったときの爽快感がある作品です
会話のテンポも良く、ある程度の話数で区切りもついているので見やすいのも魅力の一つですね
京都アニメーションらしい魅力的なキャラクターの絵や、回想シーンや推理シーンでの演出方法も見ていて飽きず、何度見ても面白いと思える作品になっています
興味を持たれた方は是非一度ご覧くださいね
それでは今回はこの辺で!
また会いましょう