どうもウハルです!
今回は『カッコウの許嫁』4巻のあらすじと感想を語っていきます
なお、今回はネタバレ有りになっています
1巻~3巻までは各ヒロインがそれぞれメインで登場する印象でしたが、4巻ではまんべんなく登場し、各キャラが気持ちに正直になってきた巻だったという印象
だからこそ、今巻はヒロインたちの見どころがたくさんありました!
そして、王道的な展開がいっぱいありました
その辺りも含めてあらすじ&感想を語っていきます
なお、1巻~3巻までの感想も過去に書いていますので、もしもまだ読んでいないという方はご参考くださいね
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『カッコウの許嫁』ここまでのあらすじ
幸は実家から家出をし、一悶着合ったものの、凪が面倒を見るという事でエリカも含め、3人で一緒に住むことになる
3人で買い物に行ったり、釣りに行ったりと楽しく過ごすが、いつまでも妹扱いを続ける凪に幸はイラ立ちを募らせる
そんなある日、幸が実家まで荷物を取りに帰っている間に、3人で住んでいる家が雷によって停電する
防災キットを取りに玄関に行く凪は、暗闇の中でちょうど帰ってきた幸に気付かずぶつかってしまい、そのままキスをしてしまう
兄妹での出来事と気にしなかった凪は「無かったことでよろしくな!」と幸に告げてその場を去るが、幸本人はそうもいかず・・・
『カッコウの許嫁』4巻の感想(ネタバレ有り)
ここからは、気になった話を解説していきます
その上で、感想を語っていきますね
兄妹とはいえ・・・
停電の日以降、幸の凪に対する態度が悪くなり、困惑する凪
それを聞いたエリカは「凪くんイカレてるわ」と凪の鈍感さを責めます
「もう子供ではない」という事をエリカから指導を受け、納得した凪は幸に軽率だったと謝り、さらに「ひとりの女性としてちゃんと見ようと思う」と宣言します
これを聞いた幸は、凪の前では平静を装いながらも、いつもの日常に戻っていきました
この話から、凪が幸を女性としてみることによって凪の中でもヒロインが3人になるという図式が出来上がりましたね
読者である私たちは、最初からヒロインが3人という認識のもと、ここまでのお話を見てきました
しかし、凪の中では好きな子1人と許嫁1人の2人のヒロインで、妹である幸のことは女性として見ていませんでした
要は恋愛対象外ですね
しかし、今回の件により女性として見ることによって恋愛対象にどんどん変化していくことになりそうです
まだ気づきたてにはなりますが、ヒロイン3人という構図が凪の中にも出来るキッカケとなった話となりました
好きじゃない!!まだ!!
エリカが放課後に凪を買い物に誘いますが、凪は「大事な用がある”かも”しれない」と曖昧な理由により断られます
その理由は、凪がひろを放課後の勉強に今から誘うからでした
無事OKをもらい、図書館で勉強をしますが閉館時間の都合で1時間しか一緒に居れず、もっと一緒に居たかった凪は、他に勉強が出来るところを探します
なかなか思いつかない中、ひろから「まだ時間ある?」とボクシングジムに行くことになります
そこで楽しい時間を過ごしている凪とひろですが、偶然にもエリカはその現場を目撃しています
別の日、エリカは凪をデートに誘います
洋服を買ったり、ジョギングしたりとデートをすることにしましたが、凪は「なぜ急にデートと言い出したのか?」が全然わかりませんでした
すると、エリカから「ひろとデートしているところを見ていた」という事を聞かされます
さらに「凪くんは私の許嫁だよね!?」と言われ、凪はエリカが「俺のことが好きで”嫉妬”しているのでは?」と思い、そのままエリカに問いかけます
するとエリカは「ちがう!」と否定し、
「好きじゃない!!まだ!!」
と凪に言うのでした
明らかに”嫉妬”してますよね(笑)
ただ、えらく急だなと思ったのが正直なところです
3巻で凪がひろとのデートに行った後に、幸に語っていた際は「結婚する気ない」ときっぱり言い切り、その後に何か急展開があったかと言われるとそうでもありませんでした(軽い家出と停電くらい)
確かに、デートが上手くいかなかったことを知って嬉しそうだったり、この生活が楽しいなど「もしや?」と感じなくもないようなシーンはありました
ただ、それがイコール恋愛感情に基づく描写に見えたかと言われるとちょっと疑問かなと・・・
エリカ本人が「好きという気持ちが分からない」という、それこそ王道的な解釈をすればいいのかなと少し疑問は残りましたね
未来の結婚相手
エリカの「まだ!!」という言葉に困惑する凪
「自分には好きな人がいる」と思いつつも、エリカに告白されるかもしれない未来を想像してしまいドキドキします
そんなことを考えていると「好きとは何か?」と悩んでしまいます
ネットで調べても納得のいく答えを見つけられない凪は、辞典を取りに実家に帰ります
目当ての辞典を見つけ、手に取ると偶然にも辞典の奥に『愛のメモリー』と書かれた缶の箱があるのを見つけます
その中身は、父から母に宛てたラブレターの山でした
そのラブレターを読んでいる現場を父に見つかってしまいますが、父は「それが本当の愛ってヤツだぜ」とどこか誇らしげ
父の姿と手紙の量を見て、「自分も出来るのか?」と不安になる凪
不安になっている息子の姿を見て、目を閉じるように命令し、「思い浮かぶ、お前の名を呼ぶ大切な人は誰だ!?」と問われます
目を開けて凪が思い浮かべたのはエリカ、ひろ、幸の3人の姿でした
この優柔不断野郎がっ!!・・・と言いたいところですが、まぁしょうがないですよね(笑)
そもそも「好きとは何か?」と自分の気持ちがよく分かっていない状態というのもありましたし、直近で起こった数々の出来事は凪にとってかなり衝撃的だったと思います
思い浮かべてしまったこの3人の中から、凪は誰を選ぶのか
今後が気になるところですね!
エリカの励まし
恋愛に関してモヤモヤする中、テストの結果が返却されます
凪の結果は、なんと学年13位
今まで1位か2位以外取ったことない凪としては、この上なく落ち込みます
そのまま自室に籠っていると、エリカから「ごはんまだぁ!!」と夕飯の仕度の催促が来ます
凪は「人の気も知らないで・・・」とそっぽを向き、「1位じゃない俺なんてゴミだろ!!」とエリカに言います
それを聞いたエリカは凪に対し、
「1位だろうが13位だろうが関係ない!!
凪くんの価値なんて変わらないよ!!!」
と言い放ちます
その言葉に元気を取り戻した凪は、再度ひろに宣戦布告する事にします
自分にとって一番自信があるものがライバルだけでなく周りの人間にも負けてしまったら、そりゃ落ち込みますよね
しかも、凪にとってはひろと付き合うために「10回ひろに勝利する」という目標もありましたからね
その両方を初回で取りこぼしたことを思うと、凪の気持ちも分かります
そんな中で、「凪の価値はそんなことでは変わらない!」と言い切ってくれる人が居るというのは、かなり救われたのではないでしょうか
ひろの本音
もう一度宣戦布告する事を誓った凪は、放課後に、ひろに呼び出されます
「期待を裏切ったから怒っていて、その呼び出しだ」と思った凪は、放課後に待ち合わせ場所に向かい、ひろに謝ります
しかし、ひろが呼び出しのは怒っていたからではありませんでした
確かに、成績を落とした凪に対してガッカリした部分もありましたが、落ち込んだ凪の気持ちを元気づけられるのはライバルである自分だと思っていました
ですが、元気になっていた凪を見て、ひろは「エリカちゃんなんだね」と言い、その後にこう続けました
「海野君を元気付けるのは
私だと思ってたんだけどな・・・!」
この言葉を聞いた凪は、改めて「ひろが好きだ」と思い直し、勉強に勤しみます
男の子ってそんなもん(笑)
自分が意識している女の子に、特別のようなニュアンスの言葉を言われたら、すぐにやる気出ちゃいます
そういう意味だと、凪って良い青春を送ってますよね
お兄への悪口は・・・
毎年凪の実家の地元の商店街にて行われている祭り
祭りの日は出店をやる決まりになっていて、凪の実家の手伝いを恒例のようにさせられている凪と幸
その出店の準備に大忙しな凪と幸でしたが、準備中にひろと出会います
幸と初対面のひろに凪は「俺の妹」と紹介します
その後、準備が終わり、出店を開店
お客さんが来る中、幸の友達もやってきます
足りない材料を取りに、凪が後ろに行くと「幸に全然似てないね」と話し始めます
凪はその会話を聞きながら、「幸の言う通り、陰キャでとっつきにくいお兄ちゃんだね!」と幸が学校で言っている事を知り、「そんなこと言ってんのか?」程度で特に気にしていませんでした
しかし、その会話をしている友達に対して、幸は「そんなことない」と否定しますが、「幸だっていつも言ってるじゃん」と友達に言われ、
「私はいいの!!!
アタシはいいけど・・・
他の人に言われたくない・・・!!」
このやり取りはいつも通りのようで、幸の友達は「出た、いつもの!!」「ブラコンおつー!」と笑います
これを聞いていた凪は「いつもって・・・」と思いつつ、恥ずかしがります
幸ってツンデレですよね
そこが、幸の魅力でもありますが(笑)
幸のことを女性として見るようになった凪ですが、もともと「すぐに頭の切り替えは出来ないのではないか?」と個人的には思っていました
しかし、凪が知らないデレた幸の姿を知っていくことによって、ますます女性として意識していくことになりそうですね
ひろの質問
浴衣の準備に時間が掛かり、遅れて祭りにやってきたエリカ
店の片づけをしている凪を置いて、エリカと幸の二人で祭りをぶらつくことにします
そんな時に、偶然にも祭りの手伝いをしているひろに会います
二人でいる姿を見たひろは、幸を見ながら「あれ?その子・・・」と言うと、エリカは「私の妹だよ!」とひろに紹介します
その紹介を受けたひろは疑問に思いますが、仕事の手伝いに戻ります
その後、凪がエリカと合流しますが、凪の育ての両親と幸の助言で二人で祭りデートをすることになりました
初めての祭りにはしゃぐエリカの面倒を見ながら、祭りを回る二人
その途中で、SNSで人気のエリカを見つけたファンから逃げる為、祭りの会場を飛び出します
ある程度離れたところまで逃げた二人は、そこで花火を見ながら夏を存分に楽しみます
そんな時、二人を捜し回っていたひろがその場にやってきて、二人に聞きたかったことを質問します
「海野君もエリカちゃんも幸ちゃんのこと”妹”って言ってたけど
二人ってどういう関係なの・・・?」
当然の疑問!!
二人の関係を知らない人が聞いたらそう思いますよね
第4巻はここで終わりになりますが、すごく続きが気になる終わり方でした
このまま真実を話すのか?それとも、今まで通り誤魔化し続けるのか?
どちらにしても、今後の展開に波乱が起きそうな予感です
まとめ
「カッコウの許嫁」第4巻のあらすじと感想でした
文章多めになりましたが、ここまで読んで頂き、ありがとうございました
3巻までは各巻ごとのヒロイン紹介と言った感じでしたが、4巻から本格的に恋愛関係も含めて、物語が動き出した印象
そして、ひろは凪とエリカの秘密を知るのか?
色々気になる状態で終わったので、5巻も楽しみに待ちたいと思います!
次巻予告を見る感じだと5巻では、勉強合宿があるみたいですね
そして、ひろと幸が急接近する様子
さらに、2巻以降ご無沙汰だった遊馬シオンくんが登場するみたいです
「遊馬シオンって誰?」と思った方は、2巻の感想記事をご参考ください
2巻感想記事
ちなみに「カッコウの許嫁」は電子書籍で読んでいます
スペース取らないし、どこでも読めるし、売り切れないしでかなり重宝しています
もしも、「電子書籍気になってたんだよな」という方はこちらの記事をご参考くださいね
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「カッコウの許嫁」は少年マガジンにて連載されていますが、最近私はマガジン系の漫画にドはまりしております
アニメ化が決まった「カノジョも彼女」や、異例尽くしの話題作「シャングリラ・フロンティア」、エゴイストたちの熱いサッカー漫画「ブルーロック」など本当に面白い作品が多い!
その辺りの作品の感想も語っていますのでよろしければ是非!
マガジン作品関連
それでは、今回はこの辺で!
また会いましょう