どうもウハルです!
今回は「蜘蛛ですが、なにか?」23話の感想&解説を語っていきます!
21話に続いて再び蜘蛛子さんパート無し!
ただ、今回はその分人間パートが中々濃かったですね!
勇者の強さを見せつけるシュンと仮面が剝がれ落ちていくユーゴーとの戦いは、これまでの展開を考えると王道ながらも守る者と奪う者の末路を明確に描いていた印象
そして、再び戦うことになったソフィアの強さは並みでは無かった
さらに、遂にシュンたちの前に現れた魔族軍第八軍団長・ラースとその正体も明かされましたね
なにより、今回の一番の驚きはこの異世界でロボットが登場したこと!
科学の「科」の字も今まで登場してこなかった中での、ロボの登場は何を意味するのか?
最終回目前にしてこの異世界の謎について伏線が張られた回になりました
その辺りも含めつつ、「蜘蛛ですが、なにか?」23話の感想&解説をしていきます!
なお、原作小説も10巻まで既読済みですのでそこまでで分かる範囲で、先の展開をネタバレしない程度に解説していきます!
ちなみに前回の22話「私よ、永遠に?」に関しても感想&解説を語っていますのでよろしければ是非!
関連記事
蜘蛛ですが、なにか? 23話あらすじ
23話「友よ、なぜおまえは…?」
光を纏いし剣と闇を纏いし剣――。シュンとユーゴーの因縁の戦いに決着がついた瞬間、戦場にソフィアが現れる。彼女の存在が意味するのは、魔族軍の介入。そして、シュンはソフィアの異常な強さに驚愕する。
TVアニメ「蜘蛛ですが、なにか?」公式サイトより
もしも、どの動画配信サイトで見ようか悩んでいるという方は、以前動画配信サービスのまとめ記事を書いていますのでご参考ください
サービスによっては画像付きで登録方法や実際に使ってみての感想も語っています
動画配信サービス記事
原作だとどの範囲?
- 原作5巻
- S4 因縁の対決
- S5 勇者一行vs吸血姫
- S6 最低の再会
- S7 牙をむく鬼
23話「友よ、おまえはなぜ…?」は原作だとこの範囲になります
それぞれのパートごとに分けさせていただき、原作巻数、章数、タイトル名を書かせて頂きました
原作をこれから買おうと思っている方や現状持っている方の参考になれば幸いです
蜘蛛ですが、なにか? 23話感想&解説
アリエルvsポティマス
エルフ軍と帝国軍が戦いを繰り広げる中、下を見下ろすように崖に佇むアリエル達
「勇者は抑えておきますので、気にせずアイツをヤッてきてください」というラースの言葉を素直に受け入れ、アリエルはポティマスの首を狙いに行きます
同じころ、多くのモニターと機械に囲まれた管制室のような場所にいたポティマス
部下のエルフから帝国軍以外の存在の報告を受けますが、ポティマスは既にその存在に気付いていました
そして、それが魔族軍である事も気づいていたポティマスは”アレ”を全機起動させるよう指示を出します
「お前との因縁も、そろそろ幕を引く時だ」
この世界に科学技術あったんかい!(笑)
前話のラストでギュリエが見ていたモニターのような物とは違い、こちらは完全に機械のモニターです
科学技術を用いられたとしか思えないこの管制室で、その機械を当たり前のように操作するエルフたちの姿はなんか異様だし、司令席のようなところに座るポティマスの似合うことw
そして、ここで登場した科学技術
22話まで放送されてきて、その片鱗すら見せてこなかったですが、そもそもこの世界に存在していたのであれば、なぜ人族や魔族はそれを使わず、エルフ族だけが使っているのか?
「レベルやスキルというものがあるので必要ないのでは?」と思うかもしれませんが、そのスキル自体にそんなに有能感が無いのがこの世界
《空間転移》や転移陣も限られた者しか使えないし、《念話》も全員が使えるわけではない
使えたとしても、レベルを上げなければ使い物にならない
だったら飛行機だったり船を作った方が移動手段としてよっぽど効率的ですし、携帯電話があれば《念話》も必要ないし、レベルに関係なく使えるので便利です
となると、そもそも人族や魔族が科学技術を使えない理由、またはエルフしか使えない理由が存在するということ
その辺りはこの世界の謎においての伏線になってきそうですね
シュンの強さとユーゴーの剥がされた仮面
剣を交えるシュンとユーゴー
勢い任せに剣を振り回すユーゴーとは対照的に、落ち着いてその剣を払っていくシュンとの実力差は明確でした
《強欲》によって奪ったちぐはぐなスキルやステータスではシュンに敵う訳もなく、シュンの峰打ちを腹に喰らったユーゴーはその場で尻もちをつきます
実力差を目の当たりにしながらも、そのままの態勢で「無駄無駄無駄無駄…」と呟きながら呪怨魔法をシュンに使いますが、同じく圧倒的なステータス差があるため、シュンには効かない
苛立ちを見せながら立ち上がり、ただ剣を振り回すだけの状態になってしまったユーゴーは、シュンに剣を振り落とされ、今度は腹に拳を入れられます
苦悶の声を上げつつ、「この世界は俺のものだろ…」と呟くユーゴーに「この世界はお前のものじゃない!この世界に生きる全ての人々のものだ!」とシュンは言います
「いい事言うじゃない。けど、真実を知らないと滑稽にしか聞こえないわ」
今まで傍観していましたが、その声と共に前に進み出てきたソフィア
そんなソフィアに対して、シュン達を殺すようユーゴーは命令しますが、彼女は命令を聞く気がありませんでした
「あんたってもう用済みなのよね」
何を言われているか理解出来ないユーゴーでしたが、ソフィアはそんなことはお構いなしに「メラゾフィス、状況は?」と何もないところに問いかけます
その言葉と同時に、ソフィアの影から突然現れた魔族軍幹部で第四軍団長のメラゾフィスは魔族軍がエルフの里に侵攻を始めたことを報告しました
その報告と状況を見たシュン達は、ソフィアが魔族軍に属している事や帝国軍を囮にして魔族軍がエルフの里に進軍するのが目的だったことに気付きます
同じく利用されていたことに気付いたユーゴーは喚きますが、それを無視するソフィア
そんなソフィアをこのまま野放しにすることも出来ないシュンはソフィアを倒すことを決意し、剣を構えます
それを見たソフィアは不敵に笑い、手の平を上に向けて手をこまねきます
「かかってらっしゃい。うふふ」
1クール目より続いた因縁に幕!
勇者としてシュンが格の違いを見せつけた戦いになりましたね
実際、ユーゴー自体は《強欲》によって多くのスキルを取得していますし、ソフィアの手助けがあったとはいえ、フィリメスを追いつめるだけの力は持っていたので決して弱くはない
そんなユーゴーをまるで子ども扱いするように叩きのめしたシュンが強すぎたというところでしょうか
そして、今まで散々好き放題してきたユーゴーの末路
過信とスキルによって作られた虚構の仮面はやはり薄っぺらいものでしたね
自身の力と立場を見誤った結果ではありますが、転生者の中で悲惨な末路を辿ってしまった一人と言えなくはないかもしれませんね
ソフィア戦開幕!
ソフィアの挑発を受け、一人踏み込んでいくシュン
その剣筋はソフィアの影から飛び出した大剣によっていとも簡単に振り払われます
そのまま攻撃を続けるシュンはソフィアに吹き飛ばされますが、後ろにいたカティアたちに支えられ、なんとか持ち堪えます
「シュン、お前は一人じゃない」
ハイリンスのその言葉を受けたシュンは強敵であるソフィアとメラゾフィスに対して、クニヒコとアサカでメラゾフィスを抑え、それ以外の6人でソフィアを相手にし、仲間と共に戦うことを決意します
多勢に無勢という状況でも余裕を見せるソフィアに攻撃を仕掛けますが、その態度が示す通り、大剣の一振りで皆が吹き飛ばされてしまい、全く歯が立ちません
皆が倒れる中で、なんとか起き上がることが出来たシュンは倒れたままのカティアの視線に気づき、その意図している事にも気づきます
攻撃や会話で時間を稼いだシュンは、カティアが放つ土魔法による地面の揺れでソフィアが体勢を崩したところに剣による決死の一撃を入れます
その攻撃はソフィアに届きはしたものの、その攻撃は硬質な感触に阻まれて傷一つ付けることが出来ませんでした
魔法個撃&物理攻撃も効かないという現実に絶望するシュン
そんなシュンの前に、今まで攻撃に参加していなかったフェイが現れ、ソフィアに言います
「とりあえず降参するから命だけは助けてくんない?」
ソフィア強すぎでしょ(笑)
物語の展開上、「仲間がいれば!」みたいな場合って善戦する事が多い印象ですが、今回の場合は全く状況が変わりませんでしたね
むしろ、より一層の絶望感を与える演出になっていたというのが今回のシーンの捉え方の正解なんでしょうね
やっと作り出したチャンスですら無になり、単純なステータス差と武器の力のみでここまで圧倒されたら、そりゃシュンも絶望します
そして、今まで様子見をしていたフェイがまさかの白旗宣言
シュン達の中で一番強いフェイが戦わずに負けを認める時点でも、ソフィアの強さの証明になっていますね
ちなみに、ソフィアの強さに関してはフェイは以前出会った段階から分かっていましたが、これは《鑑定》をしていたからとかそういうものでは無く、”野生の勘”に近いものがあります
これに関しては原作でフェイ自身が語っています
「感覚的なことであたし自身他人に説明しろって言われてもできないもん」
「蜘蛛ですが、なにか?」原作5巻より
”野生の勘”というのもあるかもしれませんが、強者だからこそ分かる”嗅覚”みたいなものかもしれませんね
フェイの白旗宣言
ソフィアと戦えばどういう結果になるかが分かっていたフェイ
それでもシュンを止めなかったのは「男の誇り」を通させるためでした
その誇りに免じて今回は命は助けることを約束するソフィア
「そいつはありがたいな。頼んでねえけど」
声のする方を見てみるとボロボロになったクニヒコとアサカが立っていました
そして、その近くには倒れているメラゾフィスの姿
どうやら倒れているメラゾフィスは本体ではなく、何らかのスキルによって生み出された分身体のようで、その分身体にクニヒコとアサカはなんとか勝利したようでした
倒されたメラゾフィスを労いつつ、軍の指揮に集中するように言うソフィアの指示に従って、メラゾフィスはその場から消えました
死闘を終えたクニヒコとアサカは燃やした闘志を今度はソフィアに向け、倒そうと意気込みます
その闘志に触発され、諦めず戦う覚悟を決めたシュン
勝ち目が無くても立ち向かわなければならない戦いであり、なにより尊敬するユリウスだったら、こんな状況でも決して逃げ出さない
そんなシュンの覚悟を見たフェイは改めて戦闘態勢に入ります
その姿を見たソフィアがシュン達を相手にしようかとした時、
「そんな時間はないよ」
突如、頭に二本の角を生やした男が現れるとクニヒコとアサカを一蹴
シュン達の目の前に立った男は魔族軍第八軍団長のラースでした
シュンが勇者として、そして男として成長し続けているということを印象付ける場面ですね
「たとえ勝てないと分かっていても逃げるわけにはいかない」と覚悟を決めるシュンは中々決まってましたね
ただこの展開は王道ではありますが、あまりにも実力差があり過ぎる
そこを考えると、これが正しい判断だったかと言われると難しいところ
確かにクニヒコとアサカも加わりましたし、一番の戦力であるフェイも一緒に戦う覚悟を決めますが、それでも遠く及ばないのがソフィアの強さ
元々ソフィア自身が転生者を殺す気がなかったというのがありましたが、そうじゃなかった場合、それこそ王道展開の『勇者パワー』みたいなものが急遽発動でもしない限り勝ち目がありませんからね
そんな奇跡に頼るのでなければ、17話でバスガスも語っていましたが「勝てないのなら、逃げて力をつければいい」というのも選択肢の一つ
結果として誰も傷つかずに済みましたが、「仲間を守るという意味」では意地も誇りも捨てて”逃げる”という選択ができるかどうかも勇者としての素質の一つかもしれないと感じた場面でもありました。まぁ、物語としては面白みに欠けるかもしれませんが…
ラース登場!その正体は…
突然、現れたラースに驚くシュン
「やあ、久しぶりだね。それとも久しぶり過ぎて忘れちゃったかな?」
そう声を掛けてくるラースの顔には見覚えがありました
その顔は紛れもなくシュンとカティアの前世の親友である笹島京也そのものだったのだから
敵として現れた親友に驚きながらも、「なぜ管理者側についているのか?」とシュンは問いかけます
するとラースの答えは至ってシンプルで「エルフを滅ぼす為であり、エルフは世界の害悪だから」と返答してきました
その答えに戸惑いつつも、それを一緒に聞いていたフィリメスは「騙されないでください!」と魔族軍がこれまでしてきたことを話します
説得は無理だと判断したラースが手を上げると周囲で待機していた帝国軍の軍勢が現れ、シュン達を取り囲みました
何が真実なのか分からなくなってしまったシュンでしたが、その直後に上空から光の魔法が降り注ぎます
それはエルフ軍が放った魔法であり、ラースとソフィアを覆いつくします
エルフ軍はシュンの元に近づき、里に魔王が侵攻してきたことを報告してきました
やっとラースの正体が判明しましたね
というか、もうすでに分かっていた方が大半と言った感じだとは思いますが…
今までもちょこちょこ登場していましたが、改めて思ったのがラースの姿がカッコいい!
袴姿の和装で腰に刀を携えるイケメンの鬼とか個人的にドンピシャでした(笑)
コスプレしたことないですけど、なんか映えそうと思っちゃいましたよねw
ちなみに容姿繋がりになりますが、ラースの顔は前世の笹島京也の顔と同じになります
アニメでは過去のシーンが少し登場しましたが、原作だとシュン自身がその事に気付いています
さらに、顔が同じという点において一つの考察をしています
フェイもそうだったが、元が魔物だと人型となった時、前世と同じ顔になるのかもしれない。
「蜘蛛ですが、なにか?」原作5巻より
確かに、言われてみるとフェイも人型になった時の顔が前世と同じで皆かなり驚いていた事もありましたね
その辺りも管理者Dによるものだとは思いますが、この伏線に関してはまだ10巻までだと回収されていないというのが正直なところ
この顔の理由に、どんな意地の悪い理由が隠されているのか気になるところではあります
エルフが使う機械「グローリア」起動
エルフの里に魔王が侵攻してきたことによって、里の危機だけでなく、そこにいる他の転生者の身にも危険が及んでいることに気付いたシュン
それでも目の前にいるラースのことが気掛かりなシュンは戸惑いますが、魔王を倒せる《勇者》の称号を持つシュンを里に連れて行こうとエルフの一人がシュンの元に近づき、転移しようとしました
それを止める為、ラースは光の中から剣を飛ばし、シュンに近づいてきたエルフに突き刺します
光の魔法を受けても何事もないかのように佇むソフィアとラースに、エルフ軍は一斉に攻撃を仕掛けます
その攻撃すらもソフィアは大剣で薙ぎ払い、さらに腕から出てきた赤い液体を使って、エルフ軍の軍勢を一掃
次々倒れていくエルフ軍でしたが、そんな中で、一つの《転移魔法》を発動させます
「転移完了。グローリア起動」
その声と共に現れたのは、砲台を装備し、四足歩行で動く機械のロボットでした
まさかのメカの登場に驚くシュン達でしたが、ソフィアとラースは特に驚く事も無く、そのメカを見上げます
そして砲台の照準が合わさり、二人目掛けて攻撃が仕掛けられます
「京也ー!」
目の前で親友が攻撃されるところを目撃してしまったシュンは、その親友の名前を叫びました
急遽展開されるSFバトル!
明らかに戦闘用として作られた「グローリア」
ほんの一瞬の登場なのでどれほどの強さを誇っているのかは分かりませんが、ポティマスが隠し玉として持っていた事やソフィアが「旗色が悪くなってきた」と言っていた感じから、かなり強いと見るのが妥当な線ですが、ラースの落ち着きっぷりを見ると面倒なだけと言った感じにも見えましたね(笑)
勇者サイドのお話は今週はここまでだったので、次週ここからどんな展開になっていくのかに期待ですね!
ちなみに「グローリア」自体は原作でも登場しますが、この場面ではなく、もう少し先になっています
今回の演出はアニメオリジナルです
魔王の側近・白
エルフの里に向かっていた魔王アリエルと白
そんな二人の前にも「グローリア」が立ち塞がっていました
さらに遠くで土煙が舞い上がり、戦闘の激しさが増していることに気付きます
その土煙が気になる白に対してアリエルは「そんなに気になるなら行ってくる?こっちは私一人で十分だからさ」と声を掛けます
「念の為…行ってくる…」
アリエルの言葉にそう返答した白は、ソフィアとラースの元に向かいました
ついに、白とシュンが直接出会う流れになりましたね!
今までひた隠しにしてきた『白』の正体とは何なのか?
他の方の感想を見る感じ、薄々分かっている人もいそうですが、その辺りの答えは次週に持ち越しです
まとめ
前話で、《深淵魔法》を喰らった蜘蛛子さんがどうなったかに全く触れることが無かったので、その辺りは次回に持ち越しになりましたね
登場キャラクターに関しては若干伏線になっていないような感じがしましたが、「異世界のキャラ=前世の人物」が今回の話で完全に明確になりました
さらに、突如展開されたSF要素の伏線ですが、今回わざわざアニメで登場させたということは次回の話の伏線になっているのかな?
その辺りの展開や蜘蛛子さんの行方も気にしつつ、次回も楽しみたいと思います!
そして、次回24話は「まだ蜘蛛ですが、なにか?」
長かったようで短かった2クール連続放送だった「蜘蛛ですが、なにか?」も次回がいよいよ最終回!
蜘蛛子さんの今後もそうですが、人間パートも気になる展開になって来たので第2期の告知があったらいいなと期待したいところです(笑)
※24話(最終話)が放送されたので感想&解説を語りました
それでは今回はこの辺で!
また会いましょう