コミックスとして発売され、その後「完全版」や「特装版」などで再度発売されるものも多くあります
「金色のガッシュ!!」も完全版として発売された作品の一つです
2001年から、週刊少年サンデーにて連載されていた「金色のガッシュ!!」
原作者は別冊少年マガジンにて連載していた「どうぶつの国」を描かれていた雷句誠(らいくまこと)先生です
TVアニメも放送された人気作品ですね(TVアニメではタイトルは「金色のガッシュベル!!」でした)
今回、現在「金色のガッシュ!!」の第1巻~第3巻までが、プライム会員だと読み放題だったのでこの機会に読み直したんですね
改めて読み直して、「やっぱ面白いし、いいマンガだわ!」と思ったので「金色のガッシュ!!」完全版の第1巻の「あらすじ」と「8つの見所」をお話したいと思います
ただ、今回所々ネタバレがありますのでご了承ください
- 熱くなれるバトル漫画が読みたい
- 感動できる漫画が読みたい
- 心にグッとくる漫画が読みたい
「金色のガッシュ!」完全版第1巻 概要
あらすじ
あの「金色のガッシュ!!」が完全版として登場!雷句誠による表紙全巻描き下ろし、カラーページはカラーのまま鮮やかによみがえります。そして注目は描き下ろしとなるオマケの短編マンガ「ガッシュカフェ」。魔物の子供達が戦いを離れ、お茶を飲みながら語り合い、意外な一面を見せ合います。第1回は「ガッシュとゴフレ」がお客様。 週刊少年サンデー2001年6号から、2008年4/5合併号まで連載。魔界の王を決めるため、100名の魔物の子供達が人間とコンビを組み、最後の1組になるまで戦う。ファンタジー系バトル漫画。 天才ゆえに妬まれ、友達のいなかった清麿と、素っ裸で清麿の部屋の窓を割って入ってきたガッシュ。二人が出会い、過酷な戦い、運命の中で共に助け合い、成長してゆく物語。 第1巻はLEVEL1〜LEVEL19までを収録
Amazonより引用
収録話数
- LEVEL.1 清麿、正義の味方
- LEVEL.2 読めない本
- LEVEL.3 心の電撃
- LEVEL.4 清麿、人気者
- LEVEL.5 道具か人間か!?
- LEVEL.6 清麿の切り札
- LEVEL.7 初ゲンカ
- LEVEL.8 王への資格
- LEVEL.9 オレの番
- LEVEL.10 運命との戦い
- LEVEL.11 清麿の入院
- LEVEL.12 本はどこに!?
- LEVEL.13 動く標的
- LEVEL.14 守る心
- LEVEL.15 力の限界
- LEVEL.16 本当の家族
- LEVEL.17 魔物の涙
- LEVEL.18 やさしい王様
- LEVEL.19 第三の呪文
- おまけ ガッシュカフェ①
「金色のガッシュ!!」完全版第1巻 8つの見所
ガッシュと清麿との出会い
天才がゆえに、クラスメイトだけでなく先生からも疎まれ、学校に行かなくなってしまった高嶺清麿(たかみねきよまろ)の前に、ガッシュ・ベルが現れます
清麿のところに訪れた理由は、大けがをしていたところを助けてもらった清麿の父・高嶺清太郎(たかみねせいたろう)に恩を感じ、その恩返しとして「清麿を鍛え直してほしい」という願いを叶えるためでした
清麿の元に向かうのに、ガッシュはオオワシの足につかまって飛んでくるんですが、その途中で食糧確保のために海で魚を捕まえてから清麿の家に向かいます
海で魚を捕まえるので、当然服は脱ぎますよね
普通であれば、その後服を着てからまた改めて向かうと思いますが、ガッシュはそのまま全裸で向かい、2階にある清麿の部屋の窓から登場します
これが2人の初めての出会いになるんですが、ある意味衝撃的な出会いですよね
第一の術「ザケル」
清麿の元にやって来たガッシュですが、清太郎からの手紙によるとケガの際に記憶を無くし、自分がどこから来たのか等を覚えていません
唯一の手掛かりとして、ガッシュがずっと持っている「赤い本」がカギになっているのではないかと清麿に伝えます
本に書かれた文字は、考古学教授である父・清太郎にも読めず、清麿なら読めるかもしれないと手紙に書き記します
父ですら読めない文字というのに興味を惹かれ、母親からの学校に行けと言う言葉に従い、学校に行くついでに本を持っていきます
学校で本の解読を始めますが、ほとんど読むことはできず、唯一読むことが出来るのは「第一の術 ザケル」という一文のみ
結局、放課後まで読むことは出来ず、帰ろうとしますが学校まで勝手についてきたガッシュに引き留められますが、「屋上にいる不良を一緒にやっつけようと」うまくごまかし屋上に行くように伝えます
そのままガッシュを置いて帰ろうとする清麿ですが、近くにいた人の話し声が聞こえてきて、唯一学校で親しくしてくるクラスメイトの女の子・水野が不良に絡まれているかもしれないと思い至ります
屋上に行くと水野が不良に絡まれ、ガッシュがボコボコに殴られていました
それを助けるため飛び出した清麿は、「本の力」と「ガッシュの力」に気づき、「第一の術 ザケル」を使います
「第一の術」ということで「第二の術」「第三の術」もあるのでは?と清麿は気づきますが、どんな技なのか想像も出来ていません
この時の清麿の想像通り、ガッシュは「ザケル」以外の術も覚えていきます
「ザケル」は口から雷を放出する攻撃ですが、これから覚えていく術も様々な特性や形状を帯びてきますので楽しみにしていてください
なお、完全版の1巻では「ザケル」の他に「第二の術 ラシルド」「第三の術 ジケルド」が使えるようになります
変化していく清麿とクラスメイト
天才ゆえにクラスメイトや先生からも疎まれ、妬まれていた清麿は、学校に行っても陰口をたたかれ腫れ物のように扱われます
しかし、ガッシュが来たことで変わってきた清麿
偶然放送していたTV番組で流れてきた銀行強盗事件に水野が巻き込まれていることを知り、ガッシュと一緒に助けに行きます
その後、銀行強盗犯を倒し、水野を助け出した清麿は新聞に取り上げられます
それを見たクラスメイトは、清麿の勇気ある行動に、今までの「妬み」から「尊敬」へと変わり、一躍清麿はクラスの人気者となります
もともと正義感が強く、やさしい男の子である清麿でしたが、「助けない言い訳」が思い浮かび、行動に移すことが出来ませんでした
しかし、ガッシュと出会い、「自分を変える」と誓い行動に移した結果、皆に注目される人間になれたというのは読みながら「良かったね」と思えるシーンです
それこそ、クラスメイトに話をする清麿の近くで聞いているガッシュのように
最強の敵「ブラゴ」の登場と強まるガッシュと清麿の絆
ガッシュ以外にも、「本」を持った子供がいる事を知った清麿とガッシュ
その子との戦闘の際に、ガッシュは自分が使える力について気づきます(今まで力を使っている際は、ガッシュは気絶していたので自分が雷の力を使っているとは思っていませんでした)
力に気づいたガッシュは、「自分は化物なのでは?」と思い始め、その事がとても辛く、「他の人より優れている」と思う事で、ガッシュなりに前を向こうとしていました
そのために、近所の子供たちの前で雷が使える事を見せようとしますが、それを見た清麿が「力を自慢している」と勘違いし、2人はケンカをします
ケンカ別れをしたまま、家に帰ってきた清麿はイラ立っていたところに、やって来た突然の来訪者が「色の違う本」を持っていることに驚きます
来訪者は本の持ち主がシェリー、魔物の方をブラゴと言い、ガッシュのような子供たちがいる理由を語ります
- 人間の住む世界とは別の世界である「魔界」がある
- 100人の魔界の子供たちが本と一緒に人間界に来ている
- 王を決める戦いが千年に一度行われる
- 王を決める方法は相手の持っている本を燃やし、生き残る事
- 本を燃やされたものは魔界に返され、最後に残った一人が次の王となる
語り終えたシェリーは清麿に「本を渡してもらえないか?」と聞きますが、清麿は拒絶します
それを見たシェリーとブラゴは、清麿を術によって攻撃をし、「本を渡すまで続ける」と言い攻撃を続けます
その頃、すでに戻ってきていたガッシュはシェリーの話を聞き、より「化物」であることに深い悲しみを覚えます
そして、傷つけられる清麿の姿を見ていらなくなったガッシュは本を渡すよう伝えますが、ブラゴが使う術に体の自由を奪われます
悲しみに暮れ、清麿まで傷つけられ、体の自由も奪われたガッシュに、ブラゴが記憶の無いガッシュに、魔界にいた時の事を少し話します
「お前・・・おちこぼれなんだよ」
「そんな奴に魔界で友達がいたと思うか?」
「お前は魔界に帰っても1人だ!!」
ガッシュは絶望し、泣き叫ぶ寸前。それを聞いた清麿はガッシュの為に立ち上がります
ガッシュのおかげで変わることの出来た清麿の叫びを聞いたシェリーは今使える最大の術をぶつけます
体の自由が戻り、絆の強まった2人。本は金色に輝き、ブラゴの術をザケルで相殺します
その後、気絶する清麿ですが、シェリーとブラゴに見逃され難を逃れました
この出会いが「最強の敵」となるシェリーとブラゴとの出会いです
この時は手も足も出ない清麿とガッシュですが、今後の戦いを通じて成長し、強くなっていきます
その成長を是非見届けていただきたいです
また、今まで一人きりだった清麿がガッシュと出会ったことで変わることが出来、どれだけ感謝しているかが分かるこの話は心にグッときます
唯一無二の友達「バルカン300」
ガッシュがいつものように公園に遊びに行くと、誰もいませんでした
なぜ誰もいないのか分からなかったガッシュは偶然通りかかった「なおみちゃん」にどこに行ったのか聞くと「別の場所で遊んでいる」と教えてくれました
どこで遊んでいるか聞きますが、意地悪されて教えてくれませんでした
それが悔しかったガッシュは、清麿にその話をします
すると、清麿はそんなガッシュの為に友達を作ってあげます
その名も「バルカン300」。年齢5分。お菓子のハコとワリバシ製のハイパーボディーを持っています
ガッシュは、清麿がくれた唯一無二の友達に大喜びして公園に向かいます
もう、ギャップがすごいですよね
ブラゴと戦った時の感動で熱いシーンからのこういうほっこりするシーンがあるのも「金色のガッシュ!!」の見所です
バルカン300に関しては、今後も登場しますのでご注目ください
コルルとの出会い
バルカン300と一緒に公園に向かったガッシュは、人形遊びをしているコルルと言う女の子と出会います
バルカンと人形のティーナとの差を見せつけられ落ち込んでいるガッシュ
そんな時にコルルのおねーちゃんである「しおり」が、コルルを迎えに来ます
仲睦まじい2人。笑顔で一緒に帰っていく姿をガッシュは見届けます
その夜、コルルの寝顔を眺めているとコルルの荷物の中にある「本」が光り始めます
そこに浮かび上がった文字を読んでしまうしおり
読んだ瞬間、術が発動し、優しいコルルが別人のように豹変し、夜の街中を暴れまわります
しおりは、その後、術の発動を行わなかったため、その場は収まりましたが、怖くなり「本を読むのをやめよう」と決めます
しかし、その翌日、コルルと2人で公園で遊んでいる時に、ボールが道路に飛び出し、それを拾いに行ったコルルがトラックに轢かれそうになります
それを助けるために、再度術を発動させてしまいコルルが暴走し、周りの人を襲い始めます
一方その頃、コルルが夜中に暴走した件が「通り魔事件」としてニュースになっていて、気になった清麿はガッシュを連れて調べ始めます
調べている途中で、公園での騒ぎに気づき、ガッシュと共に戦います
戦いの最中に、本の使い手がコルルを迎えに来たしおりだと気づき、更に2人が涙を流しながら戦っていることにも気づき、違和感を覚え、清麿に「攻撃呪文は使うな」と伝えます
その後、しおりもガッシュが公園で出会った男の子だと気づき、術を使う事をやめ、コルルを止めようとしますが、その際にケガを負います
無事元に戻ったコルルですが、ガッシュや清麿、しおりの姿を見て、自分が傷つけたことに気づき、「本を燃やしてほしい」と頼みます
ガッシュはその頼みを断りますが、そのコルルの願いの真意に気づいた清麿が苦渋の決断の末、本を燃やすためにガッシュを騙し、術を使います
本が燃え、消えかけるコルルは最後にガッシュへ「やさしい王様がいてくれたら、こんなつらい戦いはしなくてよかったのかな?」と語り掛けます
コルルが消えていくときに、自分の力の無さが悔しかったガッシュは強くなることを誓い、「やさしい王様」を目指します
「金色のガッシュ!!」の中でも名シーンと言っても過言ではないと思います
今までは肉体的につらい戦いが多くありましたが、この戦いは精神的につらい戦いとなりました
そして、心優しい魔物まで戦わせるこの戦いに憤りや悔しさを感じながらも、ガッシュと清麿は前に進んで行きます
この戦いは、「王を決める戦い」において、ガッシュに明確な目標を持たせた、忘れられない戦いとなりました
心に刺さるガッシュの真っすぐな想い!
まさしく清麿が変わるきっかけとなったガッシュのセリフです
天才がゆえに妬まれていた清麿
勝手に学校についてきたガッシュを「後で行く」と騙して屋上に向かわせましたが、学校で唯一親しくしてくる水野が屋上で不良に絡まれているかもしれないと気づき、清麿は屋上に向かいます
屋上に行くと不良に殴られ、ボロボロになったガッシュと怯える水野がそこに居ました
清麿がやってくると信じるガッシュに不良は、「お前は騙されたんだよ!」と言い放ち、「あいつが学校に来てほしいと思っている奴は一人もいねぇんだよ!!」と更に追い打ちを掛けます
それを聞いたガッシュは、ボロボロの体で「清麿は悪くない!!」と反論します
自分を信じてくれるガッシュに心動かされた清麿は、「ザケル」を使い、不良から水野を助けます
清麿ではなく、「周りの見る目が変わってしまったこと」に対して真剣に訴え、清麿を信じ続けるガッシュ
ガッシュの素直で真っすぐな気持ちがよく分かり、熱くなれるシーンです
これ以外にも清麿やガッシュの真っすぐな気持ちが分かる「心が熱くなれるお話」がありますので、そこも楽しみにしていただければと思います
個人的に好きな面白いシーン2つ
こちらでは「金色のガッシュベル!!」完全版 第1巻の中で個人的に面白くて好きなワンシーンを2つご紹介いたします
病院での追いかけっこ
ブラゴとの戦いで大ケガを負った清麿は入院することになります
その時に、同室にいた勇太という少年に心無い一言を言い、勇太はその腹いせに清麿が持っていた「赤い本」を隠します
「謝れば隠し場所を教えてもいい」と言われますが、清麿は謝りません
それに怒った勇太は「本を燃やしてやる!」と病室を飛び出します
本を燃やされたらガッシュが消えてしまうので必死に止めようと病室を飛び出しますが清麿はナースに捕まってしまいます
何とか逃げたガッシュは、勇太を追いかけますがその時のワンシーンが、ガッシュの必死さとナースステーションに突っ込んでナースから逃げるガッシュのギャップが面白くて好きなシーンです
同じ「ワァーーッ!!!」というセリフでも感情が違うので、読んでいて笑ってしまいました
どこかに連れて行ってほしいガッシュ
いつも一人で公園で遊んでいたガッシュになおみちゃんが、意地悪で「私は次の日曜日、動物園に連れて行ってもらえるけど、ガッシュちゃんはどこに連れて行ってもらえるのかしらね?」と言われ、悔しがり、清麿にどこかに連れて行ってほしいとお願いするワンシーンです
「お願いだ、清麿!公園以外で清麿!ウワーン!!」と両手を挙げながら、ダンダンと足を踏みながらお願いするガッシュが可愛いというか、必死さが伝わり好きなシーンです
まとめ
「金色のガッシュ!!」は、術を使ってバトルをし、熱くなれるシーンが多いだけでなく、心にグッとくる名言や感動できるお話、さらに笑えるワンシーンなどが多数あります
さらに、ガッシュや清麿の諦めない気持ちや素直な想いは、読み手である私にもやる気や感動を与えてくれて何度読んでも「面白い!」と思える作品です
もしも、「まだ読んでいないよ」と言う方は是非一度読んでいただければと思います
そして、一度読んだ方にも再度興奮と感動を味わっていただきたいのと、今回ご紹介した完全版には「ガッシュカフェ」という短編が収録されており、登場キャラクターが楽しくカフェをする話なので是非読んでみてくださいね
それでは、今回はこの辺で!