数々の名作がありますが、その中の一つと言っても過言ではない作品として『鋼の錬金術師』があります
なお、『鋼の錬金術師』は、2003年~2004年に放送されたものと2009年~2010年に放送されたものの2つあります
2003年から放送されたものは『鋼の錬金術師』(1期や無印と言われる事が多いです)、2009年から放送されたものは『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』(FAや2期と言われることが多いです)となっています
どちらも人気があり、私自身も何度見ても心が震える作品です
しかし、『鋼の錬金術師』を見てみたいなという人にとっては、このような疑問を持つ方が多いのではないでしょうか?
・どっちを見たら良いんだろう?
・見る順番とかあるのかな?
・何が違うの?
・そもそも面白いの?
このような疑問を持ち、『鋼の錬金術師』を見てみたいという方の為に、「それぞれの違い」や「見る上でのおすすめの順番」、「『鋼の錬金術師』の魅力」をご紹介いたしますね!
なお、書いていくのに両方のタイトルを書いていくと分かりにくくなってしまうと思います
なので、この後の説明に関しては、分かり易くするために、2003年から放送されたものを「1期」。2009年から放送されたものを「2期」と書いていきます
『鋼の錬金術師』作品紹介
『鋼の錬金術師』とは?
2001年から2010年まで「月刊少年ガンガン」にて連載されていた荒川弘先生原作の漫画作品
あらすじは以下の通りです
兄であるエドワード・エルリックと弟のアルフォンス・エルリックは、死んだ母を蘇らせるため、錬金術最大の禁忌「人体錬成」を行ってしまう
「人体錬成」に失敗し、兄のエドは左足を失い、さらに弟のアルも失った
エドは自身の右腕を対価に、かろうじてアルの魂を鎧に定着させることに成功する
その後、エドは右腕と左足を鋼の義肢「機械鎧(オートメイル)」に変える
エドは失った右腕と左足を、アルは失った肉体を取り戻すため、幻とされている「賢者の石」を探す旅に出る
アニメーション制作は「交響詩篇エウレカセブン」「僕たちのヒーローアカデミア」「文豪ストレイドッグス」など数々の作品を手掛けてきたボンズ
2017年12月には山田涼介さん主演で実写映画化もしている
放送&放映
タイトル | 放送or放映日 |
鋼の錬金術師 (1期) | 2003年10月~2004年10月 |
劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 | 2005年7月 |
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(2期) | 2009年4月~2010年7月 |
劇場版 鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星 | 2011年7月 |
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(2期) OVA(TV未放映) | DVD&Blu-ray収録巻数 第1巻、第5巻、第9巻、 第13巻 |
なお、1期は全51話。2期は全64話となっています
また、劇場版の「シャンバラを征く者」は1期の後の話。「嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」は2期の21話あたりのお話となっています
OVAに関しては、DVD&Blu-rayの特典映像として収録されたお話になります
「鋼の錬金術師パーフェクトガイドブック」内に掲載されていた読み切り作品や登場キャラクターのサイドストーリーを映像化した作品となっています
OVAは1話あたり15分前後となっています
1期と2期の違いは何?
違い① ストーリー内容が違う
2期は原作の終了の目処が立っていた為、比較的に原作に忠実に制作されましたが、1期は原作がまだ終了時期が決まっていない段階で放送が始まったため、原作に追いついてしまい中盤からオリジナルストーリーになっています
その為、1期では所々設定が変わっていたり、「怪盗サイレーン」や小説版の「砂礫の大地」等の2期では放送していないお話もあります
違い② 登場キャラクターが違う
一番の大きなキャラクターの違いは、エドとアルの敵として登場する「人造生命(ホムンクルス)」です
「ホムンクルス」は七つの大罪をモチーフにされており、両作品とも登場します
「色欲のラスト」「暴食のグラトニー」「嫉妬のエンヴィー」「強欲のグリード」は同じですが、「傲慢のプライド」「憤怒のラース」「怠慢のスロウス」は1期と2期では別キャラクターとなっています
また、「ホムンクルス」はそれぞれ特殊な能力を持っていますが、別キャラクターとして登場する「ホムンクルス」は、1期と2期で扱う能力が違う者もいます
さらに、その「ホムンクルス」達の親玉である「あの人」の正体も違うキャラクターであるというのも大きな違いです
また、1期ではアーチャーというオリジナルキャラクターが登場し、ストーリーにも大きく関わってきます
違い③ 結末が違う
ストーリーが違い、キャラクターも違うので当然結末も変わります
1期では中盤からオリジナルストーリーとなっているので「原作にないオリジナルの結末」、2期は「原作通りの結末」と思っていただいて問題ありません
その為、両方見た時に「どちらが好き」というのがはっきり分かれやすいポイントでもあります
『鋼の錬金術師』を見るなら!
おすすめの見る順番
個人的には「原作未読&途中まで知っている」と「原作既読」で見る順番が変わると思っています
まとめるとこんな感じです
1.鋼の錬金術師 2期
2.鋼の錬金術師 2期 OVA
3.嘆きの丘(ミロス)の聖なる星
4.鋼の錬金術師 1期
5.シャンバラを征く者
1.鋼の錬金術師 1期
2.シャンバラを征く者
3.鋼の錬金術師 2期
4.鋼の錬金術師 2期 OVA
5.嘆きの丘(ミロス)の聖なる星
この順番で並べた理由ですが、まず2期は原作に忠実な作品となっていますので世界観やストーリー自体を知る上では最適です
なので、2期を見て「面白いな」と思った方はオリジナルストーリーのある1期を見ていただいても楽しめると思ったからです
既読の方は1期からなのは、ある程度の世界観は掴んでいると思いますので、「違いを楽しみながら見ることが出来る」と思ったからです
ただ、既読の場合の注意点としては、途中までしか話を知らない場合は2期から見ていただいた方が、話の内容に混乱せず楽しめます
こう言った理由から、おすすめの順番はこのようにまとめさせていただきました
『鋼の錬金術師』の魅力とは?
ここまでに「1期と2期の違い」を紹介いたしましたが、こちらでは両方に通じる『鋼の錬金術師』の魅力をご紹介いたします
魅力① 兄弟の固い絆
「命を懸けてでも失いたくない弟」と「自身の体を犠牲にして呼び戻してくれた兄」のことを思う二人の絆は固く結ばれています
また、失った体を取り戻すために旅を続けていく中で、数々の窮地に立たされることがあります
しかし、そんな中でも周りの人に支えられながら、二人で窮地を乗り越えていく姿は心に刺さります
特に二人の絆が分かるシーンとしては、ある敵の一言により、アルが心を乱され、二人の絆にほころびが生じる話があります
結果としては、二人は和解し、さらに絆を深めていきますが、「兄弟の絆」という意味では一番わかりやすい話となっています
魅力② 数々の伏線と後に続く決意
『鋼の錬金術師』には様々な今後につながる鍵となる用語が出てきます
その中で「真理の扉」「賢者の石」「イシュヴァールの内乱」は表の事実ではなく、隠された裏の真実や意味が語られた際は「さすがだな」と思わされました
また、作中でタッカーという錬金術師が登場し、そこである事件が起きます
その真実に気づいたエドとアルは、その真実に深く後悔することになります
その時に感じた後悔を胸に、「もうこんなことは起こさせない」と決意し二人は最後まで前に進んでいきます
この事件は、とても衝撃的であり悲しいものでしたが、その悲しさを受け入れ、前に進むことが出来る強い心を持っている二人は本当に尊敬できます
魅力③ 名言&名シーンの数々
『鋼の錬金術師』に関しては、命のやり取りだったり、絶望的な現実や状況に陥ってしまう事があります
「戦場で多くの人が死んでいく」「大切な人が死んでいく」「今まで目の前にあった希望が絶望に変わる」
そんな時でも前に進んでいくことを諦めないエドとアルの二人や、大切な者を守る為に戦っていく周りの人間たちの行動や言動、想いは心に刺さります
「絶望の中に見つけた希望の光」「残された者が、失った人たちから託された想い」「背負っているものに対しての覚悟と決意」
それこそ、泣ける感動シーンがあれば、心震わせる名言が多数あるので、多くの人の心をつかむ魅力と一つとなっています
まとめ
なるべくネタバレ無しで書いたので、所々説明が足りない部分もあるかと思いますが、『鋼の錬金術師』は1期、2期共に非常に面白い作品です
1期はオリジナルストーリでありながら、原作のイメージを壊すことなく、結末がしっかりしていますし、2期は原作の良さを十分に伝えてくれています
話数が多いので、一気に見るというのは難しいですが、その分見ごたえがあり、見終わったときの満足感も味わえる作品となっています
正直「見て損はない」と思っていますので、ご興味を持たれましたら是非ご覧ください!
また、『鋼の錬金術師』の2期に関してはOVAもありますので、本編を見た後にご覧いただければと思います
「これは永久保存だ!」という方にはBOXシリーズがおすすめです
それでは、よいアニ活を!