どうもウハルです!
今回は『ノーゲーム・ノーライフ』の原作小説の全巻あらすじと感想を語っていきます!
榎宮祐先生原作の「ノーゲーム・ノーライフ」
TVアニメだけでなく劇場版も放映され、大変人気の高い作品です
私自身も大好きな作品なんですが、2期が決まってすらいない……(泣)
そしたらどうするか……
原作読むしかないじゃん!!
実際、原作読んだんですがこれがまた面白い!
「なんだこのゲーム内容は!?」や「この展開熱いな!!」と思うようなゲームもあって、勝負の行く末を見るまで本を読む手が止まらなかった(笑)
という事で、「ノーゲーム・ノーライフ」の各巻のあらすじと感想をその巻で行われたゲーム内容も含めて語っていきたいと思います
原作小説が気になっていた方やこれから読んでみようと思っていた方は是非参考にして見てくださいね
なお、あらすじを語る都合上、若干ネタバレがあります
攻略方法や勝利方法などと言った物語を楽しむための重要な部分はネタバレしませんが、どっちが勝ったかはどうしてもネタバレしてしまいますのでご了承ください
また、以前アニメの「ノーゲーム・ノーライフ」の各話あらすじを紹介しています
そちらの方で『十の盟約』『十六種族』などの用語の解説もしていますので、これから作品に触れようと思っている方は先にご参考くださいね
関連記事
- 『ノーゲーム・ノーライフ』アニメ化されたのは何巻?
- ノーゲーム・ノーライフ 原作小説あらすじと感想
- 1巻 ゲーマー兄妹がファンタジー世界を征服するそうです
- 2巻 ゲーマー兄妹が獣耳っ子の国に目をつけたようです
- 3巻 ゲーマー兄妹の片割れが消えたようですが・・・?
- 4巻 ゲーマー兄妹はリアル恋愛ゲームから逃げ出しました
- 5巻 ゲーマー兄妹は強くてニューゲームがお嫌いなようです
- 6巻 ゲーマー夫婦は世界に挑んだそうです
- 7巻 ゲーマー兄妹たちは定石を覆すそうです
- 8巻 ゲーマーたちは布石を継いでいくそうです
- 9巻 ゲーマー兄妹は一ターン休むそうです
- 10巻 ゲーマー兄妹は過去を払わされるようです
- 11巻 ゲーマー兄妹たちはカップルにならなきゃ出られないそうです
- 12巻 ゲーマー兄妹たちは『魔王』に挑むようです
- プラクティカルウォーゲーム
- まとめ
『ノーゲーム・ノーライフ』アニメ化されたのは何巻?
【2021年版PV】
2014年4月からTVアニメが放送され、2017年7月15日に劇場版『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』が公開されました
原作小説でアニメ化された部分は以下の通りです
TVアニメ(全12話)=原作小説1~3巻
劇場版『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』=原作小説6巻
基本的には同じ内容になるので、アニメを見た方は4巻~5巻&7巻以降から読んでも問題は無いです
ただ、やはり原作小説の方が心理描写が細かい
空と白のそれぞれの考え方や、登場キャラの心理描写などは特に
なので、アニメを見ていても6巻だけは読んで欲しいなと思うのが正直なところです
リク、シュヴィ、コロンの想いは本当に泣ける
ノーゲーム・ノーライフ 原作小説あらすじと感想
1巻 ゲーマー兄妹がファンタジー世界を征服するそうです
あらすじと感想
都市伝説とまで囁かれている天才ゲーマー『 』の正体は、ニートで引きこもりの兄妹である空と白の二人だった。二人は世界を「クソゲー」と思っていたが、そんなある日”神”を名乗る少年・テトにより全てがゲームで決まる世界《ディスボード》に異世界召喚される。空と白は、他種族に負け続け、最下位種族である『人類種』として、世界を相手に神話を作る。
異世界でも情報を集め、冷静に分析する空と白の天才っぷりが1巻目から遺憾なく発揮されています
世界のルールの把握とその効果の確認、言語の習得を短時間でしてしまうあたり流石天才ゲーマーと言ったところ
盟約によって空に惚れてしまったステフの行動はやっぱり面白い
この巻で繰り広げれるゲームは、見た目はチェスの『戦略ゲーム』
チェスのコマが意思を持ち、指揮官の素養によって行動が変わる
チェスの腕だけでは勝つのが難しいこのゲームの攻略法は面白かった!
空と白による天才的な戦略と奇抜な行動は読みながら笑ってしまった(笑)
2巻 ゲーマー兄妹が獣耳っ子の国に目をつけたようです
あらすじと感想
国王となり、次の獲物を狙っていた二人は獣耳っ子征服のために「獣人種」がいる国・東部連合に目を付ける。心が読める獣人種相手に敵の情報が欲しかった空と白。その情報を得るのと獣人種に対抗できる仲間を得る為に、国に居るたった一人の「天翼種」にゲームを挑む。
神を殺す為の尖兵である天翼種の一人・ジブリールの登場です
そして東武連合に「種のコマ」を賭けたゲームを挑んでいきます
この巻でのゲーム内容は『具象化しりとり』
”しりとり”として口にしたものがその場にあれば消え、無ければ出現するというルールのこのゲームは名勝負!
張られる伏線や先の読み合いと誘導を促す頭脳戦は本当に面白い
現実世界では影響がないとはいえ、ゲーム上では「死」すらあり得るこのゲームを楽しむ空と白の姿も必見!
あとは巻き込まれたステフが可愛そう(笑)
3巻 ゲーマー兄妹の片割れが消えたようですが・・・?
あらすじと感想
”人類種の全権利”を賭けて獣人種にゲームを仕掛けた空と白。その直後、謎の言葉を白に残して空は消えてしまう。白以外は空の記憶すら無くなってしまった世界。それは、獣人種とのゲームにおいて必要なことだった。消えた空の意図と一人残された白の行く末は?
消えた空を探し出し、獣人種とのゲームが決着します
この巻で行われたゲーム内容は2つです
1つ目は『オセロ』
ただのオセロではなく、これは「自己の存在」を奪い合うオセロになります
記憶や人格を形成している概念をコマの数である32個に分割し、それを互いに奪い合う
人格を奪われるこのゲームは、実際ゾッとしますよね
負けた場合、”自分の全て”を奪われてしまいますからね
2つ目は『ガンシューティングゲーム』
東部連合がチートし放題のこのゲームに対して、TVゲームにおいて敗北はあり得ない『 』との勝負は熱かった!
そして、本気を出したいづなの実力
物理限界すら突破したその能力に対して、『 』が取った戦略には驚かされました
4巻 ゲーマー兄妹はリアル恋愛ゲームから逃げ出しました
あらすじと感想
東部連合を手に入れた二人を訪ねてきた吸血種のプラム。吸血種と海棲種の生存の危機を救ってほしいという願いを聞く事にするが、そのために行わなければならないのが「眠り続けている海棲種の女王を起こす」こと。しかし、その眠れる女王を起こす為のゲームは、『 』がクリア出来たことが無いゲームのひとつだった。
アニメ化していないので解説
そもそも吸血種と海棲種がなぜ生存の危機に瀕しているのか?
結論として、この2種族は相手を害しなければ生存が困難な種族だからです
吸血種は相手の血を吸わなければならない為、相手を傷つけることになる
さらに、血を吸われた者は日を浴びると死んでしまう「病気」になってしまう為、好んで血を吸わせてあげる者はいない
海棲種は要するに人魚であり女性しかいないため、繁殖するためには他種族の男性との行為が必要
しかし、それを行った場合、相手は絞りつくされて死んでしまう
その為、海棲種も《十の盟約》により種の存続が危ぶまれていました
ただ、吸血種にとって海棲種は都合の良い習性があり、海棲種は海から長時間出ることが出来ないため、日を浴びなくても問題が無い
同意が無ければ十の盟約により殺傷の類が禁じられ、生存する術と種族を残す術を失くした2種族は互いの利益の為に、吸血種は共生を提案しましたが…
大問題が発生しました
その大問題と言うのは、”共生”を持ちかけたにもかかわらず、まさかの海棲種が《十の盟約》も自身たちが危機に瀕しているという状況も全く理解しておらず、提案してきた吸血種をゲームでこてんぱんにやっつけてしまうという予想の直角真上のことをしてきたと言うこと
それにより、ゲームによって吸血種海棲種に男性を提供し続け、海棲種以外から吸血が出来なくなるという盟約を結ぶことになってしまいました
実は吸血種は血液以外の体液(汗とか)でも生存は出来るんですが、『成長』する事が出来ない
『成長』が出来ないから子供のままとなり、吸血種自体の種族の繁殖が行えない
それにも関わらず、海棲種によって男性がどんどん減らされていく
結果として、2種族は生存と種の保存の危機に瀕したという事です
作中でもジブリールが言っていますが、この歴史は「世界一馬鹿げた《史実》」と言っています
それくらい残念な2種族の歴史です
そして、あらすじにある『 』がクリア出来たことがないゲームとは『リアル恋愛ゲーム』です
クリアしたことが無いのが『リアル恋愛ゲーム』というのが二人らしいですが、このゲームはさらに難易度が上がります
と言うのも、このゲームのクリア条件として提示されたのが「眠り続けている海棲種の女王を惚れさせ、起こすこと」
しかも、その女王は自身の好みのタイプを言わずに眠りについてしまったのでどういう人が好きか全く分からない!
さぁ眠ったままで、好みのタイプも分からない相手をどうやって惚れさせましょうか?(笑)
この話のまた面白いところが、ゲームクリアの為のやり取り
特に獣人種の初瀬いの
アニメだと「いづなにメロメロなおじぃちゃん」と言った印象でしたが、実際は「ただのエロジジィ」でした。(空は「男の中の男」と言ってましたけどね…笑)
それから、4巻から登場した吸血種のプラム
生存の危機に瀕した自分たちの種族を救うために行動するんですが、この子が中々の曲者でした
5巻 ゲーマー兄妹は強くてニューゲームがお嫌いなようです
あらすじと感想
『リアル恋愛ゲーム』の真実を見抜き、真の攻略法を見つける為に向かった先は天翼種の故郷・空中都市「アヴァント・ヘイム」。情報を得る為にここに来たものの、膨大な異種族の書物の中から見つけ出すのは困難を極めた。そこで天翼種の力を借りようとするが、一筋縄ではいかなかった!”三”種族一挙制覇の為に『 』は空を飛ぶ!?
4巻からの続きになります
2巻でジブリール一人でも苦労した『 』でしたが、今回の相手は百近い数の天翼種
”神殺し”とまで言われた種族とのゲームに戦々恐々する空と白ですが、ゲーム内容は『鬼ごっこ』
当然、普通の『鬼ごっこ』なわけもなく、言葉遊びが加わった『鬼ごっこ』になります
この『鬼ごっこ』ですが本当に熱いゲームでした!
このゲームはまとめた方が分かりやすそうなので、ルール内容をまとめてみました
- 空と白が天翼種たちから捕まらずに一時間逃げきれれば勝ち
- 天翼種たちは空間転移は使わない
- 46文字のカタカナが天翼種たちの中からランダムで1文字ずつ体のどこかに転写してある
- 転写部分をタッチして言葉を回収し、集めた言葉を繋げることで具現化する(「た」と「こ」なら「タコ」がでてくるみたいな)
- 文字の使用は1文字1回のみ
今回のゲームはジブリールの手助けが無い状態で行わなければならず、絶対的な戦力差のある中でのゲームでしたが、空と白は存分に楽しみながら、全文字使用の完全クリアを目指していくんですが……
この展開が熱くない訳が無い!!
そして『リアル恋愛ゲーム』の真の攻略法にたどり着いたその答えも、なかなかお馬鹿な答え
いや~あまりのおバカさ加減(褒めてます)に思わず「は?」ってなりましたよね(笑)
6巻 ゲーマー夫婦は世界に挑んだそうです
あらすじと感想
唯一神・テトが空腹で行き倒れていた所を助けたいづな。テトはお礼として”ゲーム”をすることを提案する。相手の強さを察したいづなはゲームを挑むが全く勝てない。そんないづなの姿を見たテトがふと思い出し、語り始めた物語。それは、六千年以上前にあった”語られることのない神話”だった
劇場版『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』の物語になります
最初の神話であるこの物語は、とにかく泣ける!
六千年以上前に、唯一神の座を狙って行われた「大戦」
その大戦中に出会ったリクとシュヴィ
違う種族で、理解し合えなかった二人が大戦の終結を目指して、ゲームを挑む姿
そして、『心』を純粋に描いているこの物語の結末は本当に涙しました
この6巻の物語は今後の展開においてもかなり重要な物語になります
なお、アニメにおいてのラストシーンはこの巻のラストシーンになります
7巻 ゲーマー兄妹たちは定石を覆すそうです
あらすじと感想
位階序列第一位・神霊種とのゲーム。それは『定石』を変えるためのゲームだった。互いに命を奪い合う事が前提のこのゲームに勝利するために、『 』の二人は盟約に誓う。”旧き神話”を継ぐ”新しき神話”へと進むために
シリーズの中でも間違いなくトップクラスで「ゲーム内容が壮大でややこしい!」と思ったゲームです
ただ、その分ゲーム内容が分かるとかなり熱いゲームではあるんですがね(笑)
繰り広げられるゲームは『双六』です
今回かなりルールが細かく、沢山あるのでメインの部分だけ説明します
空と白、ステフやジブリールなど7人の参加者が持つサイコロはそれぞれ10個
サイコロは使用毎に決まった個数消費されます
このサイコロですが、それぞれが持つ『質量存在時間』を分割して作られたものになります
つまり手持ちのサイコロが減っていくたびに年齢が減っていくシステムです
その為、「手持ちのサイコロが0になる=消滅」を意味しています
今回用意された舞台は神霊種によって創造され、螺旋状に積み上げられた大地350マス
初回の手持ち10個では絶対にクリア不可能なマス数のため、必然的に相手のサイコロを奪わなければならない
しかし、奪われて0になった者は「消滅」する
つまり、殺し合わなければクリアできないゲームになります
その他にもゲーム開始前の24時間分の記憶を奪わていることやサイコロを奪う方法としてそれぞれが【課題】を決められること、『裏切り者』が1人混じっているから見つけ出さなければいけないなど色々ルールがあります
壮大なゲーム内容と色々なルールがある中、位階序列第一位・神霊種が相手だったとしても一致団結しないのがノゲノラメンバー!
裏切りまくって蹴落としまくる姿は面白かったです
8巻 ゲーマーたちは布石を継いでいくそうです
あらすじと感想
双六も終わりに近づいてきた時、突如として立ちふさがったジブリールの【課題】。それは、確実にどちらかが命を失うゲームだった。
「どんな手を使ってでも、今回だけは勝たせて頂きます…」
そう告げるジブリールの真意とは?神霊種との対決もついに決着!!
7巻からの続きになります
マスターと慕い続け、尊敬もしていた空と白に対して本気を出したジブリール
これには深い事情があるんですが、この事情がとても切ない
今回の双六のルールがあったからこそ気づいてしまった事柄に初めて恐怖し、涙を流すジブリールの必死な姿は読んでいて辛いものがありました
ジブリールが本気で挑んだゲームは『戦略シミュレーション』
「大戦」を再現し、『 』は人類種として、ジブリールは天翼種として戦うこのゲーム
盟約に縛られていない十六種族がいる大戦の中で、相手の首都陥落がクリア条件になります
「外に出る=死」の人類種vs5%の力で海を割る程の実力を持つ天翼種
戦力差がハッキリしすぎているこのゲームの攻略法
そして、誰も死なせなずに勝利を目指す『 』の選んだ答え
さらに、このゲームを通じて分かった過去の事実
この結末は、感動しました
そして、双六に隠された本当の勝利条件とその結末も感動
2巻に亘って繰り広げられたゲームは読みごたえしかなかったですね
あと、8巻のジャケットにもなっている帆楼と名付けられた神霊種ですが、キャラデザが良いですよね
ノゲノラのストーリーもそうですが、榎宮さんが描かれるイラストは色彩も豊かで本当に綺麗です
9巻 ゲーマー兄妹は一ターン休むそうです
あらすじと感想
神霊種とのゲームに勝利した空と白。人類種が拡大を続け、他種族からの警戒が強まる中、城に掲げられた『休業中』の看板。内政を止めて空と白が始めたことはアイドル業!ライブに向けて帆楼のアイドルプロデュースに向けて全力を注いでいたが、唐突に空の携帯電話が鳴り響く。それは、かつて大戦を終わらせた位階序列第十位の機凱種からの電話だった。
一ターン休みだけあって、かなり笑える要素が多かったお話です
特に、空が可哀想過ぎる!
突如現れた機凱種から子作りを迫られ、挙句の果てにデータを集めるためだと『お宝画像』(中身は察してください…笑)を分析され、さらにそれを皆の前で公開される
この恥ずかしめは、誰でも泣く(笑)
そして、今回行われたゲームは『チェス』
しかもただのチェスではなく、音ゲーを組み込んだ『チェス』になります
帆楼が舞台上で歌う音楽に合わせて、チェス盤の上を光が波打って走る
そのリズムに合わせて打たなければその手は無効となるこのゲーム
手番が無く、天才ゲーマーvs超越演算機の猛スピードで繰り広げられるチェス戦はこれもまた熱かったですね
さらに、「演出打」や「テンションゲージ」など様々な要素も盛り込まれたこのチェスを通して空と白が機凱種に伝えたかった事
大戦の終結から続いていた機凱種の意志を書き換え、『心』を引き出した二人は本当に凄かったです
10巻 ゲーマー兄妹は過去を払わされるようです
あらすじと感想
内乱により玉座を奪われた空と白は二周目プレイを楽しむために、『薬屋経営』をしていた。そんな二人の前に現れた地精種のティル。彼女が持っていた手紙は地精種の現頭領・ヴェイグからのものだった。彼は空と白に過去の清算を迫る。
「”玉座を奪われた”って『 』に何があった!?」と言うのが10巻です
権力を失い、住処すらも失ってしまったのにはちゃんと理由があるんですが、その伏線も含めてさすが『 』と言うのも分かります
そして、ゲームのキッカケが一番しょうもないと思ってしまった話です(笑)
そのキッカケと言うのは、空とヴェイグのどちらの『女性の好み』が正しかということ
さらに言えば、ロリか巨乳かで戦いが始まったのがキッカケです
それが過去の清算と魂のぶつかり合いに発展するから本当にノゲノラは凄い…w
ここで行われたゲームは『ロボットバトル』
互いに機体を使って、殴り合う
しかし、機体は傷つかず、ダメージを負うのはその機体の核のみ
その核は魂と同期し、さらに魂の強さに比例して強度を増す
つまり、核が壊れた時は心が折れた時というまさしく「魂と魂のぶつかり合い」のゲームです
空と白、そしてクラミーとフィールの”胸に詰まっている魂”は熱くもあり、ある意味恐怖でもありました
今までと本気さが違いましたね(笑)
11巻 ゲーマー兄妹たちはカップルにならなきゃ出られないそうです
あらすじと感想
突如、見知らぬ部屋で目覚めた空と白、ステフ、ジブリール、イミルアインの5人。前後の記憶が無く、混乱している最中、突如現れたのは位階序列・第九位『妖精種(フェアリー)』のフォエニクラムだった!そして、唐突に始まるネット配信企画「リアルタイムリアル恋愛ドキュメンタリーショー~カップルにならなきゃ永遠に出られない空間~」。”恋愛ドキュメンタリー”という空がこの世で一番分からないジャンル且つ、百合カップル二組爆誕&空ぼっち確定の状況で脱出することは出来るのか?
【『ノゲノラ』11巻告知CM】
今回の話は、百合カップル爆誕だったり、黒いのか白いのか分からない『ブラック白』が降臨したりと、色々カオスな状況になるお話です(笑)
そして、過去のノゲノラ史上『最大の大博打』の話にもなっていて、その真実を知った時は興奮で心震えましたね
今回行われたゲーム内容を話す前に『妖精種(フェアリー)』について解説します
今回登場した妖精種ですが、この種族は天翼種(フリューゲル)であるジブリールと機凱種(エクスマキナ)であるイミルアインを戦慄させるほどの実力を持つ種族です
その実力は大戦中に、『神を殺すための尖兵』とまで言われた天翼種を序列七位以下で二桁消滅させた唯一の種族であり、機凱種を437機全滅させることが出来るほど
それらを可能にしたのは妖精種の最大の特徴である『自身の「魂」を併用する特殊な魔法体系』、特に《洛園(スプラトゥール)》と呼ばれる場の構築を可能とする『空間位相境界=亜空間』への干渉が成せるからこそです
この《洛園》内では「魂」を対価にあらゆるものが創造可能で、空気や水のみならず、生命すらも創造が可能です
さらに言えば、この空間では妖精種以外は精霊回廊の接続が不可能で魔法の類が使えない
いわば妖精種の独壇場とも言えるこの空間において、他種族が勝利した前例は一度もありません
ただし、妖精種が魔法で使用する「魂」に関しては無限ではなく有限になります
今回、空や白達を閉じ込めるほどの空間をフォエニクラム一人で作り上げたのであれば、ほぼ全ての「魂」を使い果たしていてもおかしくはない
しかし、この「魂」に関しては妖精種間で相互譲渡可能なものとなっており、”ある方法”によって「魂」の増幅も可能となっています
これらの説明に関しては作中でジブリールが分かりやすく解説してくれていますが、要は『《洛園》=仮想空間』で『「魂」=空間を塗り変える”仮想通貨”』という事です
妖精種はやりたい放題で閉じ込められた種族は手も足も出ないという『”必敗”の空間』で繰り広げられた主なゲームは2つ
1つ目は動画配信者・フォエニクラム主催の『強制カップルゲーム』
そもそも、この空間自体「カップルにならなきゃ出られない空間」なのでカップルにならなければいけないんですが、察しのいい人は既に疑問があるのでは?
「5人でカップルって1人余るじゃん」と…
その通り!
ですが、そんな1人の為にこの空間から出るもう一つの方法が存在します
その方法とは『鍵』の購入
このゲームは動画配信ということもあり、妖精種(視聴者)からの「魂」の支援(カキン)があります
その支援を視聴者を楽しませて集めまくり、『鍵』を買うことが出来ればカップルにならなくても外に出ることは可能です
ちなみに、この空間には食料や水も用意されていないので生きていく為に集めた支援で購入して生活しなければならないんですが、水の値段が【100】で大体【1=1円】という相場になります
その相場の元、『鍵』購入に必要な値段はなんと【50億】w
この法外な値段は、無理ゲーにもほどがありますよね(笑)
そんな無理ゲーの中、視聴者を楽しませる為に「恋の罠」にハメてハメられ混沌とした状況になる5人の姿は面白かったですね
そして、2つ目が妖精種本来のゲームである《洛園》の特性を生かした『空間の塗り替え陣取りゲーム』
このゲームは”とある事情”によりブチギレた白が「ブラック白」と変貌を遂げ、《洛園》をも一変させた挙句、空を城の形をしたラブホに監禁
その空を奪い返す為に行われたゲームになります
簡単にルールを説明するならこんな感じです
- 空を除く、4人には各個人宛てに視聴者から支援(カキン)が送られてくる
- その支援を得て『兵隊』を購入し、その兵隊が打ち出すシャボン玉の形をした『魂(タマ)』で空間を塗り替え、陣地を増やしていく
- 『魂』で相手を攻撃して戦闘不能にし、ゲーム終了時に空と手を繋いでいた者が勝利
さぁ、また察しの良い方ならお気付きかもしれませんが、《洛園(スプラトゥール)》と言う名称とこのゲームのルールを読んで、既視感がある方もいるのではないでしょうか?
これに関しては、原作でも空が叫んでいますね
「……あのさ。《洛園(スプラトゥール)》とか『洛園堕とし(スプライトトゥーン)』とかネーミングからずっとちょっとそんな気はしてたけど、おまえら本当に俺らの元の世界を知らないんだよな?ものすっげ既視感のある設定なんだよ。あえて言わねえけど!!あえて言わねえけど!?」
原作『ノーゲーム・ノーライフ』11巻より引用
『洛園堕とし(スプライトトゥーン)』の説明に関しては完全にネタバレになるのでご容赦を
そんな既視感バリバリのゲームですが、これもまた面白かったです!
と言うのも、このゲームただ『陣取り合戦』を繰り広げていけば良いわけではなく、『兵隊』を購入するための支援も集めなければならない
つまり『陣取り合戦』のみならず、視聴者が望む『推しカップルへの支援合戦』でもあると言うのが見所
当然、空を奪還しに行くので”ソラ×ステ”や”ソラ×ジブ”と言うのもあるでしょう…
だがしかし!
”ステ×ジブ”や”ジブ×イミル”など百合カップルを推す視聴者がいるのもまた事実!
しかも相手取るのは『 』(くうはく)の白となれば、生半可な支援では足りない!
そこで結成された『百合連合』の死闘と苦悩は面白かったです(笑)
何より、このゲームの行く末とこのゲームが決着する事によって明かされる、今まで行われた2つのゲームの真相と過去の事実が判明した瞬間は興奮しましたね
おふざけのように思えたこのゲームが意味する『大博打』の正体は必見です
12巻 ゲーマー兄妹たちは『魔王』に挑むようです
「なんで今世界滅ぼすん!?今じゃね~~だろ空気読め空気をお!?」
《ディスボード》に来て早一年が過ぎていた空と白。世界が二分し、全面戦争の緊張感も高まる中、空気も読まずに妖魔種(デモニア)、そして『魔王』が現れる。攻略不可能とされる超難関ダンジョン『魔王の塔』へと向かう空と白たち。勇者の使命に全く目覚めてはいないが、”希望”のみを武器に、絶望へと立ち向かう!
さぁ、魔王攻略(ゲーム)を始めようか。
【『ノゲノラ』12巻告知CM】
人類種唯一の国家・エルキアが二つに分断され、さらに空達と仲間になった種族以外で二分してしまったこの世界は今や、どちらかが滅ぶまで止まらない全面戦争の手前まで来ていました
前巻でこの内容に関しては触れられ、この状況にまで追い込まれたことは、あの空と白ですら「大敗北」と認めざるを得ないほどの状況
自分たちが打ってきた手を逆手に取られ、この手を打ってきた森精種(エルフ)の全権代理者・アウリ=エル・ヴィオルハート
彼がどういった人物なのか全く情報がなく、無闇に動くことが出来ない状況の中で、突如、空達の前に現れたのが、位階序列第十一位・妖魔種(デモニア)であり、実質最高幹部の《九魔将》の一人『智のシェラ・ハ』と妖精種の全権代理者である『魔王』
この二人の登場はここまでの重苦しい空気を一転させるくらいに、ツッコミどころ満載の登場だったので何か和みました(笑)
さて、この巻で繰り広げられるゲーム内容は『魔王』討伐を目的としたダンジョン攻略になるんですが、ちょっとこのダンジョンが特殊
なので、ゲーム内容を話す前に今回登場した妖魔種と位階序列第二位の幻想種(ファンタズマ)について少し解説します
まず、妖魔種というのは姿かたちに共通点がなく、『魔王』が生み出したスライムやゴブリンなどといった”魔物”や『智のシェラ・ハ』のような人型の”魔族”といった者たちの種々の総称になります
そして、皆一様に「世界を滅ぼす」という思想を元に行動しており、それは『魔王』の存在自体がその現象の元で生み出されているからになります
では、そもそも『魔王』という存在はどうして生まれたのかと言うと、そこで幻想種が関係してきます
『魔王』は幻想種から生み出された突然変異体であり、幻想種というのは”現象生命”と定義される種族
簡単に行ってしまえば、実際にあった災害や天災といったものがバハムート(=地震)だったりヤマタノオロチ(=洪水)といった怪物になり、そういったものがこの《ディスボード》では具象化して実際に存在する
つまり、その総称が幻想種ということになります
『魔王』もその内の一つではあるんですが少し特殊で、『魔王』は未発生の現象である”世界滅亡という現象”が形を得た存在であり、能動的にその現象を引き起こすべく機能する幻想種になります
さらに、幻想種は自身の「核」を破壊されない限り時間経過で復活する種族
その特徴は『魔王』も持ち合わせており、これまで幾度となく復活を遂げてきました
そう、実はこの『魔王』は一時的な行動不能状態にすることは出来ても、討滅させることは事実上不可能な存在でもありました
『魔王』の「核」は妖魔種の唯一の領土《ガラン・ドルム》にある「塔と領域」になるんですが、その”領域”というのが非常に厄介
その領域は、有機物や無機物を問わず、侵入してきたあらゆるものの”希望”を喰らいつくし、絶望させ、生きる意欲ごと奪われるという《絶望領域》と言われるもの
さらにこの領域は塔内部のみならず、時間経過と共に外部、つまり世界にも浸食していき、過去に五十万もの”希望”を喰らいつくしたこともあるほど危険なものでした
当然、この領域を危険視した天翼種(フリューゲル)、機凱種(エクスマキナ)、さらには弱い個体ながらも神霊種(オールドデウス)も『魔王』の討滅を試みましたがすべて失敗に終わっています
ただ、このどうしようもない領域ですが、対処法がないわけじゃない
領域に入ってしまえば厄介な代物ですが、逆に言ってしまえば領域にさえ入らなければ影響は受けない
つまり、領域外部から塔と領域を直接攻撃して消滅させることによって無力化は可能なんですよね
なので、大戦時はこの方法で『魔王』を一時的に行動不能にすることが可能でした
ただ、大戦後は《十の盟約》によって武力行使が出来なくなってしまい、ゲーム攻略以外の対処法がないので、多くの者が挑みますが全員未帰還
攻略不可能と言われ、皆が諦める中で、一種族だけゲームをクリアした種族がいたんですが、それは後で触れていきます
そんな神殺しのバケモノたちや位階序列第一位ですら討滅不可能であり、ほぼ全ての者がゲーム攻略を諦めた《絶望領域》で行われるのが今回描かれる「ダンジョン攻略」になります
今回行われる『魔王の塔』でのダンジョン攻略はルール自体は至って単純です
- 最大五名の戦闘パーティに加えて、控え二名の最大七名でダンジョンに侵入し、控えは「袋」の中で待機。戦闘中にパーティの入れ替えが可能
- 途中で現れる妖魔種(モブ)を倒し、最上階の100階にいる『魔王』(ラスボス)を倒せば勝利となり、『魔王』が有している全てを得る
- 勇者(挑戦者)は”希望”のみを武器に塔の最上階を目指し、”希望”を喰らいつくされれば敗北。また、棄権は敗北と見做し、全ての”希望を徴収される
- ゲーム終了まで塔からの脱出は不可能
内容自体はよくあるロールプレイングゲームみたいな感じですが、特殊性としては二つ
一つ目は、目に見えない”希望”を武器にして戦うということ
これに関しては空も最初は疑問に感じていましたが、塔に入り、実際に武器を手にして納得しました
「”希望”を武器に」というのは、とどのつまり「本人の”希望”の有り様が武器として形を成す」ということ
ちなみに、それぞれに与えられた武器はこんな感じです
- 空=対物狙撃銃と思しき大口径の銃
- 白=機関拳銃が二挺
- ステフ=大盾
- ジブリール=大鎌
- いづな=肉球手袋
- イミルアイン=小型浮遊攻撃機(ドローン)
- ティル=大槌(自前の霊装)
なんかこの納得しかない武器チョイスが良いですね(笑)
特に、ジブリールに大鎌とかピッタリすぎるw
そして、もう一つが”希望”を喰らいつくされると敗北
これに関しても明確に判断が難しい部分ではありましたが、武器同様に塔の侵入と同時に判明しました
それぞれの頭上と左手首にはHPバーとMPバーが表示され、HPは攻撃を受けると減り、MPは武器で攻撃すると減る
つまり、そのステータスバーが無くなった時に『敗北』とみなされるということでした
ただ、このステータスバーの長さに関しては個人差があり、それが顕著に表れていたのが空と白、そしてステフです
空と白はHPバーが短く、MPバーが長い
反面、ステフはMPバーは短いものの、HPバーが極端に長く、この長さは他のメンバーの中でもダントツで、バーが三本もあるという驚異の長さ
これも”希望”が可視化されたものであり、HP&MPともに長さには理由があるんですが、その理由も納得しかなかったですね(笑)
そして、ついに始まるダンジョン攻略なんですが…
やはり一筋縄では行かなかった!!
”希望”を消費しながら進んでいくこのゲームなんですが、進めば進むほど謎だらけ
まず、回復方法が不明
敵を倒せば多少HPやMPが回復するものの、武器で使う消費量に対して全く釣り合わない
次に、この『魔王の塔』において、相手の領域ながらもジブリールもイミルアインも魔法が使えるという不可解さがありながらその消費量は著しく、1回使えば終了というレベル
さらに、戦闘に参加していない控えなのにもかかわらず、なぜか微妙に減るHP&MP
そして、『武器』の使用において、威力もMP消費量もそれぞれバラツキがある性能
諸々を踏まえて、ゲームの特性を考えながら進んでいく空ですが、HP&MPの消費量を考えるとどう考えても100階まで行くのは無理で攻略不可能
ただ、前述したように過去に一度、このゲームをクリアした種族が存在しています
その種族というのが地精種(ドワーフ)
厳密に言えば100階まで到達し、『魔王』を休眠状態へと追いやった種族になるんですが、このゲームのルール上、クリア出来る条件と種族の特性は関係ないと空は考察します
つまり、少なくともこのゲームは…
超難関であって、攻略不可能ではない!
クリアした地精種にあって、今の空達に無いもの…
その条件と攻略法を必死で考える空ですが、さらに弊害が立ちふさがります
それは、HPやMPを消費する事で、進んでいく毎に思考が”絶望”へと向かっていくため、その過程である”失望”は避けられないということ
つまり、どんどんネガティブになっていき、集中力が乱され、思考力が低下してしまって考えがまとまらないという弊害が出始めていましたが、ひらめきは突然やって来る…
戦闘時の偶然によって見つけ出したまさかの回復方法!
その方法の見つけ方が、ある意味ノゲノラらしいと言えばノゲノラらしくてちょっと笑っちゃいました(笑)
そして、その方法を見つけた時の空の笑いも、ある種”希望”に満ち溢れてましたね
……ははは……っあーーーーっはっはっはぁあ!!ああ”希望”!!希望希望希望!!なるほど”希望”ねえ!?確かにこれが”希望”だわなあ!?あッはははははは!!
原作『ノーゲーム・ノーライフ』12巻より一部引用
”絶望”の最中、その名の通り”希望”の活路を見出した空達は一時撤退
その後、パーティメンバー全員に回復方法を伝え、改めてこのゲームをリスタート…いや、”楽しむこと”に決めました
こまけーこたぁいーだろ!!全力で楽しもうぜ―――!?
原作『ノーゲーム・ノーライフ』12巻より一部引用
これぞ『ノーゲーム・ノーライフ』とも思わせるような言葉!!
いかに難関だろうと、いかに”絶望”しようと、ゲームを楽しむ事だけは忘れない
この”希望”を見せてくれるから、この作品は面白いんだとしみじみ思わせてくれました
この後もダンジョン攻略が進み、”希望”と”絶望”が入り混じる中、繰り広げられる攻防戦は非常に面白く、見応え抜群の12巻
そして、この巻で『魔王』の正体が明かされ、それもまた”希望”と”絶望”に関するものなんですが、実際の所は”絶望”そのもの
その事実を知った上でも、やめることが出来ないダンジョン攻略なんですが、どんなエンディングを迎えるのか気になるところです
プラクティカルウォーゲーム
この『プラクティカルウォーゲーム』は短編集になります
発売されたのは10巻より前になりますが、読むのは10巻より後でも問題はありません
短編になるのでこちらでは各短編のあらすじと感想を語りますね
プラクティカル・ウォーゲーム あらすじと感想
ディスボードが創られる以前、森精種に存在した『花冠卿』の称号を持つ最高位術者シンク・ニルヴァレン。彼女もまた「大戦」をゲームと言い、終わらせようとした一人。しかし、彼らとの違いを言うのであれば、「世界を滅ぼして、立っていたものが勝者」。つまり”なんでもあり”ということだった。これは、シンクから見た《もう一つの終戦》の物語。
『ノーゲームノーライフ ゼロ』でも登場していたシンク・ニルヴァレンがどういう森精種だったのかというのが分かるお話です
また、大戦中にリクが勝負を挑んだ時にシンクが使っていた名前である「ニーナ・クライヴ」も登場します
ただ、やはり一番の見どころはシンクと地精種の初代頭領であるローニ・ドラウヴニルとの戦闘ですね
数多の術式と作戦を駆使し、戦闘を繰り広げる様子は面白い
そして、その戦闘の最中に堕ちてくる一つの『天災』
ノゲノラ内でも語られていた、たんこぶを作ったジブリールが登場します
スリーフォールド・レビテーション あらすじと感想
働かない王様2人を働かせるため、昼間は仕事をし、夜は二人にゲームを挑んでいたステフ。さんざん負け続けるステフに空はアドバイスをする事にする。しかし、そのアドバイスで発覚するステフの”本性”。そして、連日の激務とゲームにより壊れたステフはついに真理に到達し、『 』をも怯えさせる敵となる。
これはステフが壊れるまでのお話が描かれた短編になるんですが、壊れ方がヤバイ(笑)
なにせ『ステフ(完全変態)』まで行きましたからね・・・
この話はステフのぶっ壊れるまでの経緯と、ぶっ壊れ方を楽しむ短編だと思っています
そして壊れた末に、空と直接対決をしてどうなったか・・・
結論として空は勝ちますが、空にとって白に迫るほどの過去最高級の相手となりました
アニメだと描かれていませんが、ステフは空や白とここまで散々ゲームをし続け、学習しているため、ほとんどの人類種では勝てないほど強くなっています
そんなステフに空は苦戦を強いられ、白ですら空に「よく勝てたね」と言わしめるほどでした
そんなステフの勇姿(?)が見れる短編でした
ワンペア・オア・ハートストレートフラッシュ あらすじと感想
東部連合との勝負も終わり、エルヴン・ガルドに戻ったクラミーはここまでの道のりを思い出す。フィールが語る計画、国王選定ギャンブル大会で空に言われた一言、保有する空の記憶。笑みをこぼしながら部屋を出ると、目の前に立っていたのは奴隷時代にイジメられてきた侍女たちだった。
成長していたのはステフだけでなく、クラミーもだったというのがよくわかる短編
かつては”常識”が当たり前だと思い込み、我慢し続けてきたクラミー
しかし、フィールと出会った事によって友達を得て、空と白と出会った事によって”正気”を疑うようになりました
そんな彼女の仕掛けた『掃除』は中々スカッとするお話でした
ハイカード・オール・レイズ【前編】【後編】 あらすじと感想
血みどろの戦いが繰り広げられている「大戦」だったが、天翼種がいるアヴァント・ヘイムは楽園だった。血塗られた時代をエンジョイする彼女たち。その中で、強者を求めていたジブリールは位階序列第四位・龍精種が単独で飛行しているところを見つけ、勝負を挑むも圧倒的な力に惨敗する。これは、その後も挑み続け、勝利するまでの物語。
言葉自体を魔法として使うことが出来る龍精種
【砕けろ】と命じるだけで万物が砕け散ると言ったように、言葉自体が強制力を持つ相手に挑んだジブリールは、何も出来ずに負けてしまいます
圧倒的な強さを持っているのは分かっているけど、なぜ何も出来ずに負けたかが分からない
それが常識だと言う、仲間たちの言っている事も理解出来ず、挑み続けるジブリール
過去の戦いや自身が戦ってきた中での観察や考察を駆使して戦っていく姿は面白かったですね
これこそ、”強き者”に挑む事が多く描かれているノゲノラらしい内容でした
そして、ジブリールの事が大好きな天翼種のアズリール
天翼種の中で最初につくられた個体であり、長でもある彼女
しかし、シリアスという言葉が本気で似合わないこのアズリールのカリスマ性の無さが面白い!
登場する度に、心配になるくらいのおバカさんです(笑)
まとめ
「ノーゲーム・ノーライフ」の原作小説の各巻のあらすじと感想紹介でしたが、榎宮先生が考えたゲーム内容は本当に手に汗握る熱いものが多くて毎巻楽しんで読むことが出来ています
そして、この作品は”弱者には弱者の戦い方がある”というのをよくわからせてくれる作品です
弱者だからこそ情報を得て、知略や策略を駆使していきながら数々のゲームをしていく『 』の姿は本当に熱い!そして面白い!
アニメを見てノゲノラにハマった方は、問題なく楽しめると思いますので、是非読んでみてくださいね
それでは、今回はこの辺で!
また会いましょう