どうもウハルです!
今回は、2024年に放送されたアニメ作品の中から埋もれてはもったいないと思ったダークホース作品10選を紹介していきたいと思います!
2024年も多数のアニメ作品が放送されましたが、その数は約300作品にのぼり、話題になった作品もあれば、アニメ放送後から人気が爆発した作品など、多くの作品が私たちを楽しませてくれました
そんな話題作や人気作がある中で、残念ながらそれに埋もれてしまって話題に中々上がらなかった作品というのも同じように多くあり、そういった作品を視聴しているとやっぱりこう思う訳です…
これ見ないの勿体なくない?
先ほどお話したように、放送作品数が約300作品ともなると当然、人によって視聴数というのも限られてきますし、見る見ないの判断はPVや評判などの前情報の判断になることも多いと思います
私自身もそういった傾向を持ち合わせてはいますが、ただそういった判断抜きで「とりあえず1話は見てみよう」と見れる範囲で見るようにしており、そう言ったことを続けていると予想外に面白かった作品というのも結構あったりするんですよね
そういった前評判や前情報と比べた時に、見たら意外と面白かった作品というのを俗に”ダークホース”と呼んだりしますが、その中には「これはもっと多くの人に知ってほしい!」と感じるほど非常に楽しめた作品というのもたくさんあったんですよね
ということで今回は、2024年のアニメの中で個人的に”ダークホース”と感じた作品から、前情報と視聴後の評価の差が激しかった作品を10作品厳選してご紹介していきたいと思います!
話題作や人気作以外の作品も楽しみたいと思っている方や少しでも気になっていた作品があった方は是非参考にしてみて下さいね
『2024年アニメ』ダークホース作品10選
最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。
その少女のスキルは、魔物を手懐ける『テイマー』。ただしランクは、最弱の『星なし』。
最弱テイマーのアイビーは、不吉な子供として村から追われ、『捨て場』のゴミを拾いながら冒険の旅を始めた。
か弱いレアスライムや、凶暴な魔物アダンダラと友達になったアイビーは、魔物たちの特殊能力と、前世の記憶による大人顔負けの洞察力で、あらゆる困難をくぐり抜ける。
かわいい少女と、かわいい魔物による、ほのぼのサバイバルファンタジー。
原作者 | ほのぼのる500 |
キャスト | アイビー:鈴木愛奈 ソラ:田村睦心 シエル:麦穂あんな ルーバ:平野文 オグト:三宅健太 ほか |
話数 | 全12話 |
アニメーション制作 | STUDIO MASSKET |
小説家になろう | 最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。 |
原作者・ほのぼのる500先生による『小説家になろう』発の異世界作品で、略称は「最弱テイマー」です
原作ノベルスはTOブックスより刊行されており、2025年1月15日に最新13巻が発売予定
2024年9月時点での電子も含めたシリーズ累計発行部数は170万部を突破しています
また、メディアミックスとしてアニメのみならず、コミカライズ版やスピンオフ作品なども刊行されています
序盤に関してはアイビーが両親や村の人たちから受ける扱いの酷さに苛立ちを覚えてしまうほどで、一瞬ここで見るのをやめてしまおうかとも思ってしまいましたが、そこからアイビーが多くの人と出会い、その出会いによって人の温かさを感じれるこの作品は本当に面白かったですね
アイビーの過酷すぎる人生に思わず涙してしまう部分もありながら、スライムであるソラと出会い、さらには旅をしながら多くの人の優しさや助けを得て、人の温もりも知っていく様子に思わず涙してしまう作品でした
この作品を見ていると親心のような気持ちで見てしまうから本編に登場するキャラたち同様、家族のような気持ちでアイビーの活躍を見てしまうんですよね
だからか、この作品に関しては感情移入が半端ないですし、思わずアイビーを応援したくなるような各エピソードの描きは本当に素晴らしいものがありました
作画関係に関しては動きが良いとかそう言ったものは無いものの、そこまで動きを求められているような作品では無いですし、なにより各描写での表情における作画自体はしっかりとしていたので、作品の世界観を崩すこともなく、物語に集中して見れるものになっているので安心して見れるのも良い所ですね
前述した通り、序盤の1~3話は少し苛立ちを覚えるかもしれませんが、その苦しみや絶望を乗り越えて描かれていくアイビーの活躍は本当に見所も多いので、心温まるような癒し系の冒険ファンタジーを見てみたい方にはかなりオススメの作品ですね
また異世界モノではありますが、異世界作品特有のチート感やご都合主義のような展開もないので、異世界作品が苦手な人でも安心して見れると思いますよ
スナックバス江
北海道最大の繁華街すすきの――から5駅離れた北24条。
この町の「スナックバス江」は、バス江ママと、チーママの明美さんの楽しいお店。
彼女たちと珍妙な常連&一見さんが織りなす笑いで、あなたもきっと、いつしか笑顔。
原作者 | フォビドゥン澁川 |
キャスト | 明美:高橋李依 バス江:斉藤貴美子 小雨:宮本侑芽 山田:阿座上洋平 タツ兄:落合福嗣 ほか |
話数 | 全13話 |
アニメーション制作 | スタジオぷYUKAI |
原作者・フォビドゥン澁川先生によるギャグ作品になります
原作は『週刊ヤングジャンプ』にて連載され、原作コミックスは15巻まで刊行されています
チープな作画ながらも、だからこそこの作品の面白さを十分に発揮していると思わせるギャグと会話の内容が見事にマッチして、毎話爆笑させられていた作品です
個性豊か過ぎるキャラクター達が繰り広げる会話の数々が予想の斜め上過ぎて、何度このアニメを見て吹き出したことかw
お酒の席であり、大人の社交場でもあるスナックを舞台にしているので、下卑た話や下ネタなども展開されていきますが、そういったボケに対して辛辣にツッコミが入る辺りもリズム感と爽快感があって良かったですね
特に、このスナックの常連である森田に対する扱いが酷過ぎて凄く面白かった印象が強い(笑)
またギャグ作品だからこそ許されるような展開も面白く、急に異世界の話が出てきた時はビックリしましたが、それはそれでしっかりと笑える内容になっていましたし、しかも何度かそのキャラが登場してくるのもまた面白かったですね
人によってはキャラデザが苦手だったり、作画重視でアニメを見る方もいるかもしれませんが、1話辺り複数話描かれていく内容は1話で何度も笑えるような楽しさもありつつ、比較的忙しい方でも視聴しやすい部類のアニメ作品となっているので、良い意味でくだらない内容で笑いたい方にはオススメの作品ですね
治癒魔法の間違った使い方
平凡な高校生・兎里 健(ウサト)は、帰宅の途中、生徒会長の犬上鈴音(スズネ)、クラスメイトの龍泉一樹(カズキ)とともに突如現れた魔法陣に飲み込まれてしまう――。
気づくと、そこは異世界。
3人は王国に攻め込んでくる魔王軍に対抗できる『勇者』として召喚された……はずが、勇者の適性を持っていたのはスズネとカズキのみ。ウサトは巻き込まれただけだった!
しかし、ウサトに“治癒魔法”の適性があることが判ると事態は一変。救命団団長を名乗るローズが現れ、ウサトを力ずくで連れ去ってしまう。
そこでウサトを待っていたのは、想像を超える地獄の訓練の日々だった――!
原作者 | くろかた |
キャスト | ウサト:坂田将吾 スズネ:七瀬彩夏 カズキ:高梨謙吾 ローズ:田中敦子 アマコ:会沢紗弥 ほか |
話数 | 全13話 |
アニメーション制作 | スタジオアド × シンエイ動画 |
小説家になろう | 治癒魔法の間違った使い方~戦場を駆ける回復要員~ |
原作者・くろかた先生による『小説家になろう』発の異世界作品になります
原作ノベルスはMFブックスより刊行されており、無印の方は全12巻で完結し、その続きとなる『治癒魔法の間違った使い方 Returns』は2巻まで刊行され、2024年8月時点での電子も含めたシリーズ累計発行部数は400万部を突破しています
なお、メディアミックスとしてコミカライズ版も刊行されており、そちらの発行部数は2024年10月時点で330万部を突破しています
そしてこちらの作品はアニメ2期の制作も決定している作品になりますね
『2024年冬アニメ』として放送されていたこちらの作品ですが、心が熱くなるような展開の数々に毎週楽しみでしょうがなかった作品の一つでしたね
異世界作品ながらも、主人公のウサトは実は巻き込まれただけという変わった設定ではありますが、だからこそチート的な強さはないですし、しっかりと努力をして強くなっていく様子は非常に楽しめました
また、治癒魔法は基本的に回復役として裏方に徹することも多い存在ではありますが、それ故に自分自身も死なないために必死に強くなっていく姿は心熱くしてくれましたね
そういったストーリー全体としての熱さもありますが、この作品に関してはバトル方面においても熱い展開があるのが見所の一つ
強いモンスターや強敵に立ち向かっていくウサトの姿もそうですが、その戦いまでに描かれていく展開が思わず感動もさせてくれるような構成となっているので、見事に一つのバトルで感動と興奮の両方を味わうことが出来るんですよね
特に11話「炸裂!必生の拳!」に関してはタイトル回収のみならず、多くの思いが詰まった名エピソードだと思っているので必見です!
2期も決まっている作品となっているので、始まる前に視聴しようと思っている方はもちろんのこと、心が熱くなりその熱さに感動も出来るような作品が見たい方にはオススメの作品となっています
望まぬ不死の冒険者
「……絶対に、俺は神銀(ミスリル)になる」
その決意を胸に冒険者になって早十年。レントは地道に剣の腕を磨き、知識を蓄え、冒険者組合(ギルド)へ貢献しながらも銅級下位のまま。それでも毎日のように迷宮に潜り、努力を続けていた。そんな中、低位迷宮《水月の迷宮》で未踏破区域を発見するが、そこで遭遇した《龍》に喰われてしまう。
命運尽き果てたと思われたレントだが、何故か意識を取り戻した――最弱の魔物・スケルトンとして。それでも絶望に陥ることなく己にできることを模索するレント。手始めに魔物の特性である《存在進化》を利用して上位の魔物を目指し、人間に戻る道を探すことに。
不死者(アンデッド)となったレントは、再び神銀級冒険者を目指す。
原作者 | 丘野優 |
キャスト | レント・ファイナ:鈴木崚汰 ロレーヌ・ヴィヴィエ:小松未可子 シェイラ・イバルス:長谷川育美 リナ・ルパージュ:鈴代紗弓 |
話数 | 全12話 |
アニメーション制作 | CONNECT |
小説家になろう | 望まぬ不死の冒険者 |
原作者・丘野優先生による『小説家になろう』発のダークファンタジー作品になります
原作ノベルスはオーバーラップノベルスより14巻まで発売されており、2024年12月時点でのシリーズ累計発行部数は300万部を突破しています
また、こちらの作品はコミカライズ版も刊行され、アニメに関しても2期の制作が決定している作品になります
こちらの作品に関しては前情報の段階から気にはなっており、面白そうだと思ってはいたものの、その想定よりも楽しめた作品ですね
元々は龍に襲われて死んだと思ったものの、なぜか最弱の魔物である不死の魔物(アンデッド)となってしまったレントが、自身の夢の為に成長していく姿に面白味を感じていましたが、それだけでなくレントが人だった頃に培ってきた多くのものが活きていくストーリーが非常に面白かったです
人だった頃から努力は怠らずに鍛錬はしていたものの、才能が無かったためにその努力が報われてきませんでしたが、魔物となったことで体も変化し、今まで出来なかったことが出来るようになって強くなっていく様子や蓄えてきた知識が役に立っていく部分なんかはレントの真面目さがよく表されていたように思います
また、彼自身の人望も厚く、長く冒険者としてやってきたことで得た信頼だけでなく、その優しさから中身で多くの人から慕われてきたことが分かる描写もまた人と人との繋がりの大切さを感じさせてくれて良かったです
魔物となった後も後輩たちから技術的な部分だけではなく、心構えなどといった精神面でのサポートもしてあげることで、彼に尊敬を抱いていくような様子もレントの器の大きさを知れるようでした
作画面に関しては良いとは言い難いものの、魔物として生きることになり、肉体的な強さを手に入れながらも、あくまで”心”の強さこそが大切だと思わせてくれるようなこの作品は見ているこちらとしても感慨深くなれるような作品ですね
オーイ!とんぼ
職も家族も失い、人生のどん底に沈んだ中年男性・五十嵐。世間から逃げるようにフェリーで向かった先は、”日本最後の秘境”と呼ばれる”火之島”だった。島の施設管理人として働くことになった五十嵐は、そこで島でたった一人の中学生・とんぼと出会う。スーパーもコンビニもない島内を巡る中、奇妙な違和感を感じる五十嵐。それは、島のあちこちにゴルフを感じさせる物事があるということだった。ゴルフコースもない、ゴルフ経験者もいないはずの島にゴルフの痕跡が…。謎に包まれた島の秘密とは?
原作 | かわさき健 |
作画 | 古沢優 |
キャスト | 大井とんぼ:はやしりか 五十嵐一賀:東地宏樹 安谷屋円:喜多村英梨 ゴンじい:青森伸 セツばあ:有馬瑞香 ほか |
話数 | 全13話 |
アニメーション制作 | OLM |
原作者・かわさき健先生、作画・古沢優先生によるゴルフ作品になります
原作は『週刊ゴルフダイジェスト』にて連載されており、原作コミックスは54巻まで刊行されています
また、こちらの作品の累計発行部数は2024年12月時点で240万部を突破しています
なお、『オーイ!とんぼ』は1期が2024年4月に放送され、2期が2024年10月に放送されました
この記事の冒頭でも話しましたが、基本的に見れる範囲で新作アニメの1話は全て見るようにしているんですが、この作品に関しては見といてよかったと本気で感じた作品ですね
ゴルフ作品ということで、そこまで馴染みのないスポーツだった為、序盤に関しては優先度低めで視聴していたんですが、島育ちのとんぼが五十嵐と出会い、そこからゴルフの新たな魅力や楽しさを知っていくことでよりゴルフを好きになっていく様子は、その無邪気さもあって非常に魅力的
また、五十嵐だけでなく、同年代でプロを目指す円(つぶら)や島のゴルフコースを設計したクタさんなどといった多くの人と出会うことで変化していくとんぼの成長を実感できるのもまたこの作品の魅力です
そして、この作品はスポーツ作品だけあって熱さもあるのが良い所
この熱さに関しては1期よりも2期の方が顕著に感じることが出来ますが、島では競い合うことがあまり無かった中で、同年代の子たちと試合をしながら楽しむだけでなく、「勝ちたい」と思うようになっていく
そしてそこで生じる緊張感と思い描いていたゴルフが出来た時の喜びの描き方がスポーツ作品らしい本気の勝負の熱さを見事に描いていたように思います
そういった面もあって、この作品に関してはダークホースという意味合いでは2024年に放送された作品の中ではかなり上位に食い込むほど放送前と放送後で評価が変わった作品ですね
スポーツ作品としての熱さのみならず、とんぼという一人の女の子の成長にも心が熱くなれるような作品となっていますし、ゴルフ自体の知識が無くてもしっかりと解説もしてくれるのでゴルフ未経験者にも優しい作品ともなっているので、気になった方は是非一度チェックしてみて欲しい作品ですね
変人のサラダボウル
貧乏探偵、鏑矢惣助が尾行中に出逢ったのは、魔術を操る異世界の皇女サラだった。なし崩し的にサラとの同居生活を始める惣助だが、サラはあっという間に現代日本に馴染んでいく。一方、サラに続いて転移してきた女騎士リヴィアは、ホームレスに身をやつしながらも意外と楽しい日々を送る。
前向きにたくましく生きる二人の異世界人の姿は、惣助のほか、鬼畜弁護士、別れさせ工作員、宗教家といったこの地に生きる変わり者達にも影響を与えていき――。
平坂読×カントクコンビがこの時代に放つ、天下無双の群像喜劇、堂々アニメ化!
原作 | 平坂読 |
キャスト | 鏑矢惣助:古川慎 サラ・ダ・オディン:矢野妃菜喜 リヴィア・ド・ウーディス:M・A・O プリケツ:大地葉 皆神望愛:藤田茜 ほか |
話数 | 全12話 |
アニメーション制作 | SynergySP、スタジオコメット |
『僕は友達が少ない』や『妹さえいればいい。』の原作者・平坂読先生が送る、岐阜を舞台にした群像喜劇作品で、略称は「変サラ」です
原作ノベルスはガガガ文庫より2024年12月時点で7巻まで刊行されており、メディアミックスとしてコミカライズ版も連載されていた作品になります
この作品のあらすじにも「群像喜劇」という言葉が出てきますが、まさにその言葉通り、個性的過ぎるキャラクター達が見せる多くの笑いで非常に楽しませてもらった作品になります
あくまで主人公は鏑矢惣助であり、ヒロインはサラではあるんですが、その二人を中心としつつも、その周囲の人間たちが巻き起こすドタバタ感も魅力的で、だからこそ誰が登場してきても面白くなるというのはこの作品の魅力の一つですね
そもそもキャラクターの設定からして独特で、貧乏探偵、異世界から来た皇女、女騎士、宗教家、別れさせ工作員、鬼畜弁護士などなど思わず「何それ?w」と思ってしまうような設定ばかり(笑)
それでいてそれぞれがキャラクター性を崩すということはなく、それぞれの個性を活かしたままストーリーが展開していくんだからまた凄い
それこそこの作品のタイトルにもある「サラダボウル」のように、一皿に多種多様な野菜があろうとも、どれも美味しく頂けるような素材の良さを活かした作品となっています
また、岐阜を舞台にしているので登場する場所も実在している部分も多く、聖地巡礼として訪れることが出来るのも良い所
作品を見て楽しむだけでなく、聖地巡礼をするのもアニメの楽しみ方の一つとなっているので、こういう実在する場所が登場する作品はよく旅行などをする人にはピッタリな作品な気がします
この作品に登場するキャラたちに大いに笑わせてもらい、そして観光の一つとしてこの作品に登場した場所を巡る予定を入れてみるのも良いかもしれませんね
新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる
“別にいいじゃねぇか……。何歳から新しいこと始めたって!”
最強にして新人のオッサン、冒険者を目指す!
「夢を追うならできるだけ若いうちがいい」
人は皆、そう考える。だが、どうしても諦められない。そんな大人も、どこかにいる―――。
10代で冒険者になるのが当たり前の世界で、30歳を過ぎてギルド事務員から冒険者を目指したリック・グラディアートル。大陸最強の冒険者が集う伝説のパーティ「オリハルコン・フィスト」のメンバーによる想像を絶する訓練の日々を過ごしてきた彼は、新米Fランクながらも最高位であるSランク並みの戦闘力を有していた!?
叶えたい夢を追い続けるアラサー主人公が、なめてかかってくるエリート冒険者を、本人が気付かないうちに鍛え上げられた戦闘力で次々にねじ伏せていく痛快アクションコメディ!
原作者 | 岸馬きらく |
キャスト | リック・グラディアートル:佐藤拓也 リーネット・エルフェルト:大西沙織 ブロンストン・アッシュオーク:三宅健太 ミゼット・エルドワーフ:豊永利行 アリスレート・ドラクル:久野美咲 ほか |
アニメーション制作 | ゆめ太カンパニー |
話数 | 全12話 |
小説家になろう | 新米オッサン冒険者『外伝』~受付のオッサンが転職を決意するまで~ |
カクヨム | 新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる |
原作者・岸馬きらく先生によるアクションファンタジー作品になります
元々は『小説家になろう』にて投稿しており、そこから『カクヨム』へと移籍
2024年12月時点は『小説家になろう』には過去編となる「新米オッサン冒険者『外伝』」が掲載されています
原作ノベルスはHJノベルスより14巻まで刊行されており、2025年1月18日に15巻が発売予定
なお、2024年3月時点での電子を含めたシリーズ累計発行部数は130万部を突破しています
「人間、いつから何始めたって良い」
幼い頃に夢見た冒険者の道を一度は諦めたものの、諦めきれずに30歳を過ぎてから冒険者を目指すことにしたリック
彼のその決意と覚悟が十分に感じ取れるこの作品は、見ている人の心にも炎を燃やさせるような熱量を持っている作品です
過酷すぎる特訓や師匠たちの鬼のような指導を耐え抜き、常人以上の戦闘力を手にしたリックですが、彼自身はその戦闘力の高さは無自覚
そもそも師匠たちからして常識外れだった為、彼自身の常識もおかしくなっている部分がありますが、だからこそ力の加減を間違えて周囲を困惑させるような展開は面白いですし、何より嫌な奴が出てくる時ほどスカッとさせてくれるような爽快感は堪らない
また、圧倒的な強者に対して最初は勝てるかどうか不安になったりするものの、友人を傷つけられたり、相手の覚悟を知ることでその期待に応えようと全力を出す時なんかはその展開も相まって非常に熱い展開として見せてくれました
さらに、リックのみならず、その周囲のキャラたちからも熱量を感じられるような描きがあるのがこの作品の良い所
自身の目的のためにボロボロになりながらも何度でも立ち上がる姿やこれまで積み上げてきたものを壊すくらいの覚悟で必死に強さを追い求める姿なんかも非常に心を熱くさせるような展開を見せてくれましたね
そして、そんな戦闘シーンのカットの描き方や劇伴も素晴らしく、各シーンを大いに盛り上げてくれるような演出の数々は毎回大興奮でした
登場してくるヒロインたちも可愛いキャラが多いので、どちらかというと男性向けの印象がある作品ではありますが、男女問わず、もしも「もう自分は若くないから…」と色々なものを諦めている方は、この作品を見て是非とも再び心に熱い炎を灯してほしいですね
きのこいぬ
絵本作家の夕闇ほたるは、愛犬・はなこを亡くした。何もできなかった自分を悔やんでも悔やみきれない、暗くて深い悲しみの底にいた。
そんなある日、庭の雪柳の下にまピンク色のきのこが生えていることに気づく。
彼がぼんやり眺めていると、それは突然動き出し、しっぽをぶんぶん振って寄ってくる。 「きのこの…犬?」
疑問に思いながらも、この謎の生きもの<きのこいぬ>と一緒に暮らすことに。すると、描いちゃいけないところにお絵かきして、メロンパンもたこ焼きも全部食べちゃって、散らかし放題気まま放題。だけど、とぼけた様子がなんだか憎めない。
幼なじみの編集者こまこちゃんやきのこ研究所の矢良くんたちも巻き込んだ、きのこいぬと過ごす毎日は、少しずつほたるの表情を変えていく。
いろいろ謎すぎるきのこいぬとほたるとみんなの、いっしょにいるとなんだか楽しい笑える日々を描く、ちょこっと不思議ほんわかアニメーション。
原作者 | 蒼星きまま |
キャスト | きのこいぬ:小林大紀 ほたる:上村祐翔 天野こまこ:永瀬アンナ 矢良いつき:寺島拓篤 プラム:久野美咲 ほか |
話数 | 全12話 |
アニメーション制作 | C-Station |
原作者・蒼星きまま先生によるロー・ファンタジー作品になります
原作は『月刊COMICリュウ』にて連載後、休刊に伴いweb連載へと移行し、2022年2月に完結
原作コミックスは15巻まで刊行され、2024年7月時点での発行部数は175万部を突破しています
ただそこに居てくれるだけで良いと思える存在がいることの大切さが身に沁みて分かるような癒し系の作品です
大切なペットであり家族であった愛犬の「はなこ」を亡くし、傷心して塞ぎ込んでいた夕闇ほたるの前に現れた”きのこいぬ”
序盤の方に関しては”きのこいぬ”の自由奔放ぶりに振り回され、慌ただしい日々を送っていきますが、その中で”きのこいぬ”の面倒を見ていくことで「はなこ」の死と向き合いながら、次第に心も前向きに変化していくという物語になります
その夕闇ほたるの心の変化を描いていく作品というのもあり、全体的にほのぼのとした内容となっているんですが、”きのこいぬ”が見せてくれる何気ない仕草やふとした仕草が非常に可愛らしく、現代社会に疲れた人々には良い癒しを与えてくれる作品だとも思います
それこそ作中で登場する夕闇ほたるの幼馴染である天野こまこが言っていますが、背負っている余計な荷物を外してくれるようなそんな癒しをこの作品は与えてくれますね
色々な事を考えたりする事も大事ですが、時には自分の気持ちに正直になり、その気持ちのままに行動するというのもまた自分のためには大事なこと
何物にも縛られず、自由に楽しく生きている”きのこいぬ”の姿はそんな身軽さを感じさせてくれますし、”きのこいぬ”が周囲の人たちに与える笑顔の数々は、前向きに生きていくための様々な気付きも得ることが出来ましたね
エピソード自体もキャラや時系列は繋がってはいますが、基本は単話完結のものとなっているので、忙しい方にも見やすいのは社会人の方へのオススメポイントとしては高いところ
是非とも仕事で疲れた後に焦らず一話ずつで良いのでこの作品を見て、一日一日の疲れを癒してほしいですね
魔王2099
統合暦2099年――新宿市。
究極の発展を遂げた未来都市に、伝説の魔王・ベルトールは再臨した。巨大都市国家の輝かしい繁栄と……その裏に隠された凄惨な“闇”。新たな世界を支配すべく、魔王は未来を躍動する!第33回ファンタジア大賞――異次元の《大賞》受賞作、遂にアニメ化決定!
原作者 | 柴大悟 |
キャスト | ベルトール=ベルベット・ベールシュバルト:日野聡 マキナ=ソレージュ:伊藤美来 高橋:菱川花菜 グラム:浪川大輔 マルキュス:松風雅也 ほか |
話数 | 全12話 |
アニメーション制作 | J.C.STAFF |
原作者・柴大悟先生によるサイバーパンクとファンタジーを掛け合わせた作品
原作小説は富士見ファンタジア文庫より5巻まで刊行されており、第33回ファンタジア大賞の大賞受賞作になります
近未来的な描写や設定が生かされつつも、魔術と言ったファンタジー要素やゲーム配信と言った現代でも馴染みのある要素も見事にストーリーとして成立している内容が非常に楽しめた作品です
舞台は2099年ということもあり、そこで展開されていく技術の数々は思わず憧れてしまうような技術の数々もありますが、その技術の発展が500年前は最強だった魔王をも越える力を作り出すという設定は面白かったですね
そして、その技術に敗北した魔王ベルトールが魔力を高めるために必要な信仰力を集める為に選んだのがゲーム配信をして登録者を増やすという発想がこれまたベルトールにとっては未来的であり、私たちにとっては現代的で中々新鮮でした
しかも、そのベルトール自身、時代の変化をすんなりと受け入れて、2099年に順応していく頭の柔らかさが、普段は威厳のあるような立ち振る舞いをしているギャップと相まって楽しめましたね
また、登場してくるキャラ同士の掛け合いも面白く、時々ちょっとした小ネタを挟んできながらも、テンポ感の良いコミカルな掛け合いは思わずクスリと笑ってしまうような面白さがありました
そしてこの作品はそんな笑いの部分だけでなく、戦闘シーンなどといったシリアスな部分もしっかりと見せてくれるのが良い所
ストーリー展開として爽快感のある熱いバトルは王道感もありますが、だからこそ見ていて興奮させてくれるような展開が待っていますし、何より魔法vs科学技術が見せてくれるバトルは見応え抜群!
戦闘シーンの作画に関しても、動きのある描写となっているのでシリアス面でもしっかりと楽しむことが出来ますよ
そういた魅力的な部分以外にも、この作品に登場するキャラクターも非常に魅力的なキャラが多いので、様々な要素で楽しめる作品が見たい方にはオススメの作品ですね
やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中
処刑前夜、牢から逃げ出す令嬢ジル。何の咎もない自分を罪人に仕立て上げたのは、婚約者の王太子・ジェラルドだった。
戦場で「化け物」と恐れられ、いつしか「軍神令嬢」と呼ばれるようになった働きもすべて初恋のためだったのに……。初対面で求婚された、あの夜。もし、もしも、渡された薔薇を手に取らなければ……。
後悔にくちびるを噛みながら兵の矢に討たれたジルは生涯を終え――た、はずだった。
気がつけば、そこは2人が出会った6年前の夜。
ジルは、10歳に戻ってしまった自分に戸惑いながらもジェラルドの求婚をかわすため、たまたま手を掴んだ男に「一目惚れした」と嘘をつく。だがそれは、6年後の未来に暴虐の限りを尽くし、クレイトスを火の海に沈めた隣国の皇帝・ハディスだった――!でも、ジルが知る姿とはまるで違うピュアすぎる「恋愛オンチ皇帝」で……!?
やがて、ジルは決意する。ジェラルドではなく、ハディスと結ばれることで失ったすべてを取り戻していこうと。「あなたを必ず更生――いえ、しあわせにいたします」
生涯最悪の選択を回避したやりなおし令嬢の大逆転劇が、幕を開ける!
原作者 | 永瀬さらさ |
キャスト | ジル・サーヴェル:内田秀 ハディス・テオス・ラーヴェ:戸谷菊之介 ラーヴェ:井澤詩織 カミラ:日野まり ジーク:橘龍丸 ほか |
話数 | 全12話 |
アニメーション制作 | J.C.STAFF |
小説家になろう | やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中 |
原作者・永瀬さらさ先生による『小説家になろう』発の人生やり直しファンタジー作品になります
原作ノベルスは角川ビーンズ文庫より8巻まで刊行されており、2024年8月時点での電子を含めたシリーズ累計発行部数は130万部を突破しています
人生をやり直す為に奮闘するジルの芯の強さもさることながら、ハディスとの恋愛模様もまた非常に楽しめた作品です
ジルは元々「軍神令嬢」と呼ばれるほどの強さを持っていますが、そんな彼女が見せてくれる度胸と覚悟は中々凄く、その姿は「もはやイケメンの部類に入るのでは?」と思わせてくれるくらいカッコいいんですよね
自身が知っている未来を変えるためと言うのももちろんありますが、一度決めた事や約束したことは絶対に守り抜く姿や許せないことに対して真っ向から勝負を挑む潔さは尊敬に値するレベル
多分、この作品に登場する誰よりも精神的な部分ではイケメンではないでしょうかね?(笑)
またそんなジルとハディスが見せてくれる恋愛模様の変化もまた面白く、序盤の頃からは考えられないような良好な関係性に思わずニヤニヤしてしまいましたね
これに関してはジルの真っ直ぐさもありますが、ハディスの恋愛オンチっぷりも拍車をかけており、不器用だからこそ互いに素直に自分の気持ちを表現する描写の数々がストレートに感情を揺さぶってきて良かったですね
多くの試練やしがらみを乗り越え、時にぶつかりながらも少しずつ距離を縮めていく二人の姿は必見!
個人的にはくっつきそうでくっつかない恋愛模様をダラダラと見せられる恋愛作品よりも、こういうハッキリとした恋愛模様を描いた作品の方が好みだったりするので、人生やり直し系の転生作品としてだけでなく、恋愛作品としてもオススメしたい作品ですね
まとめ
『2024年放送アニメ』から選ぶダークホース作品10選でした!
今回ご紹介しているのが個人的に厳選したものというのがあるからか、まとめていて思ったのが『なろう』系作品が予想以上に多かったですね
まさか10作品中5作品が『なろう』系発の作品とは思ってもいませんでした
これに関しては、私自身が異世界作品が好きだからというのもあるかもしれませんが、元々『小説家になろう』発のアニメ作品というのは数多くアニメ化しているため、その量の多さに話題にもなり難いのかなと感じた部分でもあります
もはやテンプレ化している作品も多くあり、そういった作品は見飽きているため、視聴優先度も下がってしまうみたいな
確かに中には予想通りの作品もあったりしますが、今回紹介した作品に関してはそういったテンプレに一味も二味も加わったような面白さがある作品となっているので、お時間のある時にでも是非一度触れてみて欲しいところです
またそれ以外の作品に関しても、少し変わった設定で楽しませてくれたり、見ると心に何かが残るような癒しや熱量を与えてくれるような作品だったりと、前評判に関係なく、実際に視聴するからこそ得られるものがある作品だったりもするので、気になる作品があったり、何か新しい作品を見てみようと思っている方は是非視聴リストに加えてみて下さいね!
それでは今回はこの辺で!
また会いましょう