その着せ替え人形は恋をする

「その着せ替え人形は恋をする」11話感想 画面越しに伝わる緊張感!これ地上波放送で合ってますか?

どうもウハルです!

今回は「その着せ替え人形は恋をする」11話の感想を語っていきます!

『着せ恋』の放送が始まり、早いものでもう11話ですが……

今回も素晴らし過ぎる!!

毎週毎週「今日は神回!!」と思い続けていますが、今回も神回

特に今回はこの作品らしい魅力に溢れていたのがもの凄く良かった!!

”好き”を尊重し、それぞれの解釈で楽しむ事の素晴らしさを話す海夢の姿や、真面目さと素直さが衣装作りに表れていた新菜の衣装

そして色気のある場面が登場しながらも、それが不快感の無い素晴らしい場面へと昇華していたりと『着せ恋』だからこそ魅力的になる場面が目白押しとなっていました

なにより、原作では表現できないコマとコマとの間に存在していたであろう「間」をアニメオリジナルシーンで表現してくれたことでその魅力がさらに増した印象がありました

そんな「その着せ替え人形は恋をする」11話の感想を語っていきたいと思います!

なお、11話に関してはネタバレ有りになりますのでご了承ください

合わせて、「その着せ替え人形はラジオをする 第12回」と「その主人公声優は服を縫う 第10回」の感想も語っています

ちなみに「その着せ替え人形は恋をする」10話の感想も語っていますのでよろしければそちらも是非!

着せラジ第12回&その主人公声優は服を縫う第10回 感想

「その着せ替え人形はラジオをする」第12回 感想

喜多川海夢役の直田姫奈さんと五条新菜役の石毛翔也さんがパーソナリティを務める「その着せ替え人形はラジオをする」(通称:着せラジ)

こちらは毎週金曜に更新されていて、第12回も更新されました

ゲスト回も良かったですが、やっぱりこの二人の空気感で繰り広げられるラジオも良いですね~

なんか和む(笑)

そんなまったりした雰囲気の今回のラジオ

『着せ恋』に関するお便りで年齢層が幅広い事は前々から感じていましたが、それ以外にも『着せ恋』キッカケでアニメを見始めたとか、普段はアニメの話をしないのに職場の人たちと盛り上がったとか『着せ恋』キッカケで様々な繋がりを生んでいるというのが本当に凄い!

たくさんのアニメ作品がある中で作画や表現力、メッセージ性など多くのモノが突出し、「これは見て欲しい!」と思える”神作品”の数々は多くありますが、そういった部分以外にも『人生に影響を与えるような作品』というのも”神作品”と呼んで差し支えないと個人的には感じています

そういった意味で、多くの人に影響を与えている『着せ恋』と言う作品は”神作品”なんだなと改めて実感した回でした

それ以外にも、質問コーナーで「二人が最近知った事や覚えた事」で直田さんが話す「宇宙の話」だったり、収録の時から石毛さんが感じていた直田さんの『ベロニカたゃ』の『たゃ』の流暢な言い方が凄いなどといったお話も聞けて今回も面白かったです!

その主人公声優は服を縫う第10回 感想

アニメ連動企画の「その主人公声優は服を縫う」

こちらも第10回が更新されました

今回のメインは直田さんの『雫たん』のメイク術講座

服の完成は石毛さん、メイクは直田さんが担当されるので『雫たん』のタレ目を表現するようにメイクを学んでいくんですが、改めてメイクでの印象の違いに驚きました

今回の動画では片目のみで赤のアイシャドウを入れただけでしたが、入れた側と入れてない側で比較すると大人っぽさが全然違って見えました

このメイクの完成形は3月27日(日)に開催の『Anime Japan2022』のスペシャルステージにてお披露目という事なので非常に待ち遠しいですね!

そして、石毛さんの『雫たん』の衣装作りの進捗も動画内で流れていましたが、どんどん見えてくる衣装の完成形にテンションが上がる石毛さんを見てるとニヤついてしまう(笑)

回を増すごとに石毛さんを応援する気持ちが増していくというねw

動画でも少し失敗している部分などが映っていましたが、きっと動画外でも多くの苦労や失敗を経験しているはずです

そんな中、忙しいスケジュールの合間を縫って必死に作る姿に応援したくなるのは当然の事なのかもしれませんね

こちらも『Anime Japan2022』でのお披露目に向けて頑張られていると思うので、非常に楽しみです

というか、完成した『雫たん』衣装を見たら泣いてしまうかもしれない…(笑)

「その着せ替え人形は恋をする」11話 あらすじ

11話「俺は今、ラブホテルにいます」

海夢愛読の日常系漫画『サバこま』に登場するサキュバス娘・リズ。憧れはあるものの自分には似合わないと言う海夢だったが、新菜に背中を押され、“リズきゅん ”コスに挑戦することを決心する。衣装が完成し、いよいよスタジオ撮影となるが、そこは予想外の場所だった。

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」公式サイトより

原作だとどの範囲?

原作コミックス5巻 第34話~第36話

今回アニメで描かれたのは原作コミックス5巻の第34話~第36話までになります

11話に関しては原作カットがほとんどなく、ほぼ原作通りといった内容となっていました

アニメオリジナルシーンもありましたがそこまで多くも無かったですね

「その着せ替え人形は恋をする」11話 感想

喜多川さんなら似合うと思いますけど

新菜の服を買いに渋谷に来ていた海夢と新菜

外の暑さから逃れる為に、二人は漫画喫茶に入る事にしました

初めての漫画喫茶に興味を示しつつ、個室の狭さと海夢との距離にドキドキする新菜でしたが、海夢は特に気にしていない様子

のんびりする海夢ですが、部屋に来るまでの間に見つけた1冊の漫画を新菜にオススメします

海夢「これガチでオススメだからマジ読んで♪『超売れっ子高校生ラノベ作家の俺が毎晩サキュバスに迫られて困っています』」
新菜「今の全部タイトルですか?」

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」11話より

通称『サバこま』と言われる日常系4コマ漫画であるこの作品

”日常系”というジャンルすらよく分からなかった新菜は、海夢からの話を聞いて穏やかな日常生活を楽しむジャンルだと理解します

さらに海夢からこの作品とはどういう内容なのかをざっくり聞きます

『サバこま』とは―
主人公の要(かなめ)は夜にラノベを書いているため基本的に夜に寝る事はなく、サキュバスのリズが要を必死に寝かせようと頑張る日常系作品

内容の穏やかさもそうですが、海夢はサキュバスのリズのハーフツインの髪形が好き「リズきゅんコスもしたいんだよね~」と話します

その話を聞いた新菜はチラッと表紙のリズを見ますが、それはどう見ても肌の露出面積が多めのキャラクター

『ベロニカ』コスの際に肌の面積について話した気がしますが、新菜は海夢と意志の疎通が出来ていたか少し不安になりました

ただ、海夢はリズに関してはコスプレをしたいとは思っていてもする気はなく、肌の面積が理由かと思って新菜が聞いてみたら、別にそれも違うらしい

海夢がリズのコスをしない理由は「ハーフツインが可愛すぎて、自分のキャラじゃないから」だと話します

それを聞いた新菜はじっと海夢を見つめ、海夢のハーフツイン姿を想像します

あの…喜多川さんなら似合うと思いますけど…駄目なんですか?

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」11話より

それを聞いた海夢は驚きますが、新菜は続けて「体格が理由なのではなく、髪形が理由ならコスプレをしてみませんか?」と話します

海夢はその言葉に照れつつ、コスプレをする事を了承し、次のコスプレは『リズきゅん』に決まりました

ただ、色々なものに疎かった新菜は”サキュバス”というのがなんなのかを知らず、海夢に”サキュバス”について質問しました

海夢「ざっくり言うと女の子の悪魔でー 男の人にエロい夢みせて精気吸い取って殺しちゃうんだよね」
新菜「それ穏やかな日常で合ってますか?」

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」11話より

想像していたものと違う内容に戸惑いますが、とりあえず『サバこま』を読んでみるとめちゃくちゃ癒された新菜

その気持ちに共感した海夢は他の漫画を持ってくるために一度個室から出ていきます

一人になった新菜は日常系の良さに浸りつつ、『サバこま』のページをめくっていきますが、そうしているうちにある重大なことに気が付きました

それは、絵が簡略化されすぎているため服の形が分からないということ

その不明な部分に関しては今まで作ってきた衣装の比ではなく、背中に関しては髪で隠れてて全く見えない

作品によっては細部まで分かるとは限らない事を知った新菜は、その見えない部分を自分で考えることにしました

そのまま時間は過ぎ、気付けば夕方

漫画喫茶を出た二人は、新菜が『サバこま』にどハマりしてしまったので、そのまま本屋へと向かう事にしました

さらに、本屋へ行く途中で見つけた服屋で甚平を購入し、新菜は大満足して家へと帰ったのでした

感想&解説

”日常系””サキュバス”という言葉を知らない新菜の姿を見ているとなんか新鮮な気持ちになれる(笑)

アニメにかかわらず、漫画やラノベなどの多くのメディアに触れているせいか、そういう単語が出てきてもすんなり理解出来ますが、今までそういったものに触れてこなかった新菜にとっては初めて触れるもの

そんな新菜の姿を見ていると「あぁ…そういう言葉も初めて聞くのか」ってなんか初々しい気持ちになれて良いですね

特に長いタイトルの作品を知った時のリアクションは凄い共感できるw

あの「いやタイトル長くね?」っていう衝撃は中々ですよね(笑)

そして、文字通りの二人だけの空間でドキドキする新菜もまた初々しい!

海夢は気にしてなかったですけど、新菜に「似合うと思いますけど…」って言われて照れちゃうところは可愛かったですね

無意識にですが、新菜は海夢に前回「着てる写真送ろっか?」って言われた時のリベンジ果たせたんじゃないですかね?(笑)

さらに、あの甚平を買ってきたときの新菜の笑顔が最高過ぎた!

ただ笑顔になっているんじゃなく、猫口になっている所がかなりポイント高い!

「そうだっけ?」と思ったら、是非見て欲しい!一時停止で!!(笑)

俺は今、ラブホテルにいます

『リズきゅん』コスが完成し、今回はスタジオで撮ることにした海夢と新菜

その部屋の一室で新菜は一人緊張の面持ちでソファーに座っていました

というのも、その緊張の理由はそのスタジオにありました

じいちゃん…俺は…今…ラブホテルにいます

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」11話より

時を遡ること前日

海夢から連絡を貰い、スタジオで撮ることになり、さらに主人公の要の部屋の雰囲気にピッタリの部屋のスタジオを見つけたということで早速海夢は予約をしていました

新菜は海夢に言われるがまま、当日にそのスタジオへと行き、そのスタジオの303号室へと足を運びました

明らかに違和感がある雰囲気に固まる新菜でしたが、それとは対照的にテンションが上がる海夢

そんなテンションが上がる海夢から「ラブホ」という単語が飛び出したことで、新菜の違和感は確信へと変わりました

まさかスタジオではなくラブホテルに来ることになるとは思っておらず、なぜラブホテルに来ることになったのか理由を聞きました

ほら昨日 要君っぽいデカいベッド見つけて 撮影OKで安くてここしかなくない!?ってそっこー予約したら…ラブホだったよね!さっき外観見てやっと気付いたみたいな! 素で間違えた!ぴえん

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」11話より

新菜もこの時ばかりは海夢の大雑把さに渋い顔をしつつ、なんとかスタジオだと思い込もうとしますが無理

大人の雰囲気にあてられてクラクラしてくる新菜でしたが、海夢から”ラブホ女子会”のことやハニートーストのことを聞いて一瞬ラブホの事を忘れますが、やっぱ無理

海夢に「未成年がラブホにいるのはまずい」と説明し、海夢もそれに納得…したかと思いきや「着替えてくるね!」と浴室へ

「くつろいでてね~」と言われたものの、全くくつろげない緊張状態で新菜一人ソファーに座って待っているというのが現在へと繋がる流れなのでした

海夢の着替えを待つ新菜は、その緊張を紛らわすために部屋のTVをつけるとそこはやはりラブホテル

大人のビデオが流れ始めたのですぐに消しましたが、そこは健全な高校生男子

音量を最大限に小さくして視聴を再開し始めますが、ちょっとマズいことになりそうだったので、すかさずTVを消しました

それと同時に勢いよく浴室の扉を開けてきた海夢

新菜に驚きと罪悪感が入り混じる中、衣装に着替えた海夢は「可愛すぎて湧いた!」と衣装の完成度にテンション高く飛び出してきたのでした

感想&解説

無事サブタイ回収からのまさかのワード連発に爆笑w

まさか地上波で「ラブホ」とか「電マ」という言葉が聞けるとは思ってもみなかったですよね

そして、そのラブホの雰囲気にあてられてクラクラしたり、いつもと違って盛大なノリツッコミをする新菜にも笑いました

ただ、さすがにこの時ばかりは新菜に同情(笑)

「喜多川さん…そういうところある…!」で渋い顔になっちゃうのも仕方がないですね

そして、大人のビデオは見るという健全な高校生男子らしさもまた笑えるシーンとなっていました

ちなみに、ラブホの外から部屋に行くまでの「フロント」「エレベーター内」「303号室のドアの前」の3カットはアニメオリジナルになります

この3カットでそれぞれ二人の心境が現れているのがもの凄く良かったです

「フロント」では海夢は後ろ姿のみでしたが、海夢を見つめる新菜の疑い深い目をした表情

「エレベーター内」での違和感を隠しきれてない新菜と「あぁ~…」みたいな感じが伝わってくる海夢の微妙な笑顔

「303号室のドアの前」での微妙に傾いている新菜の首

この3カットだけでひと笑いできましたw

そして、ちょっと細かいですがノリツッコミをした時の新菜の手と「着替えてくるね!」と言って舌を出すてへぺろの海夢の表情アニメオリジナルになります

それぞれワンポイントずつの追加演出にはなりますが、心情表現としてはアニメの方が伝わりやすかったなと感じたオリジナル演出でした

ごじょー君の衣装一番いいよ!

『リズきゅん』の衣装の完成度にテンションが上がる海夢

袖元に付いているボタンのパールの良さ、襟の後ろがハート形になっている可愛さなどに思わず「天才すぎる!」と叫んでしまうほど海夢は喜んでいました

その姿に喜ぶ新菜は襟は尻尾の形に合わせて生地を選んだことや『淫魔』についてしっかり調べ、その特徴と作中での『リズきゅん』との比較をして作ったことを話しました

ただ、それらは全て新菜自身が想像で補ったもの

簡略化されている部分は自分で想像して付け足し、自身の解釈で作ったものにすぎないので「原作と合っているかと言われると間違い」と新菜は話します

不安げに話す新菜でしたが、海夢は特に気にすることもなく、むしろあっさりと「全然アリでしょ」と答えました

その言葉に驚きますが、続けて海夢は「原作とアニメで服が違うのもあるし、アニメの方のコスしてもダメじゃないじゃん?」と話します

自作する人はさ 分かんないトコは超いっぱい考えて自分の解釈で作るからみんなバラバラで むしろそれが良さってかー そんな自由なところがコスの楽しいところじゃん。だからこの衣装はごじょー君の解釈って事でいいんだよ! てか ごじょー君の衣装良すぎて正解しかないから! ごじょー君の衣装一番いいよ!

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」11話より

その言葉に嬉しくなる新菜

お礼を言おうと口を開きかけたところで、唐突に「コンドームにまつわる都市伝説」を話し始める海夢

そのワードに驚きつつ、注文していたハニートーストも食べ終え、早速『リズきゅん』のメイクを始めるのでした

感想&解説

飛び出す海夢の名言!!

この”解釈”についての海夢の考えにはかなり共感できました

一つの作品や一つの場面などにおいて「こういうことかな?」と思う事は多々あります

それと同時に「その考えは正しいのか?」とか「原作をしっかり理解しているのか?」と考えてしまう事も…

そういった不安のようなものがある中で、海夢が言う「みんなバラバラな”解釈”は自由であり良さでもある」というセリフは非常に心に刺さりましたね

当然、原作が一つの正解であるという部分も否定はしませんが、それぞれの個性が出る”解釈”というのも「楽しむという点においては正解なんだ」と思える名言ですね

そんな名言を言った後のコンドームのクダリのギャップに爆笑w

この金運にまつわる都市伝説は聞いたことありますけど、絶対嘘だと思います(笑)

あえて”解釈”を言うなら、「財布にコンドーム入れておくと恥ずかしくて財布を出しにくくなるから散財が減る」から派生して「お金が貯まる」になったんじゃないですかね?(笑)

いや、ホントのところは知りませんけどねw

俺の上に乗ってください!

メイクをし終え、ハーフツインのウィッグを付けた海夢

自分に似合っているか不安になりますが、新菜からは「漫画から出て来たみたいですよ!」と好評な様子

それに照れつつも、羽や尻尾などの小道具も付けて写真撮影を開始

作品にどハマりした新菜から「再現したい場面がある」と付箋びっちりの漫画と用意してきた道具の数々を見て、海夢のテンションはさらに上がります

枕を持つ姿や紐で吊るした五円玉を持って催眠術をかける姿、アイマスクをする姿やチョコを食べる姿など順調に撮影を進めていく二人

そしていよいよ、最後に子守歌を歌う場面を撮影することになりました

海夢にポーズを取ってもらい、横から撮影するもののどこか物足りなさを感じる新菜

その物足りなさの原因が”目線”だと気付いた新菜は、ベッドに横たわり海夢に一つのお願いをしました

喜多川さん 俺の上に乗ってください!

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」11話より

要君の視点から取る為に、自分のお腹の上に乗るようお願いする新菜に、苦しくならないか海夢は聞きますが、「すぐだから平気ですよ」と新菜は答えます

その言葉を聞き、慎重に新菜のお腹の上に乗る海夢

全然問題が無かった新菜はその状態のまま、カメラのシャッターを切ります

そこに映っていた『リズきゅん』の姿はまさに”最高のベストショット”

角度を変えたことで生まれたベストショットを見た二人はテンションが上がり、海夢は今この瞬間がもの凄く楽しいということを実感しました

たっ…楽しい…っ!準備してる時も 衣装着て写真撮ってこーやって見る時も 全部全部全部楽しい!マジでコスの全部が楽しすぎる!今 最っっ高に楽しいっ!

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」11話より

その言葉を聞いた新菜自身も楽しいということを実感していました…

が、あまりに楽しくてテンションが上がっていた為、自分たちが今どこにいるのかということを完全に二人は忘れていました

それを思い出させるように聞こえてきたのは、隣の部屋からの喘ぎ声

その声に我に帰った新菜は、今ラブホテルにいるという事実今の自分たちの姿に動揺します

そして、撮影に夢中になり過ぎて海夢に上に乗ってもらうようお願いしてしまったこととその危う過ぎる海夢の恰好を間近で見てしまった事で、新菜は男性特有の生理現象に襲われます

それを海夢に気付かれそうになった新菜は、上半身を起こしながら、海夢の身体を持ち上げる為に勢い余って海夢の腰元を両手で掴んでしまいます

不意に腰を掴まれた海夢はその驚きから変な声が出てきてしまい、自身の口を両手で塞ぎます

その拍子に持っていたスマホを投げてしまい、そのスマホは部屋の電気のスイッチに当たり、部屋の中は暗闇に包まれました

暗い部屋に隣の部屋からの声以外聞こえないほどの静寂の中、見つめ合ったまま動けなくなってしまった二人

緊張で荒くなる息と高まる心臓とは対照的に体の力が次第に抜けていく二人でしたが、唐突に鳴り響く電話の音で我に帰りました

その電話はフロントからの退室時間を知らせる電話で、胸の鼓動が収まらない中、二人は帰る準備を始め、海夢は着替える為に浴室へと向かいます

浴室のドアを閉め、一人になった瞬間、その場に座り込んでしまった海夢

まだ胸のドキドキが収まらない中、海夢は先程の瞬間を思い出していました

マジでヤバかった…

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」11話より

二人で帰る中、海夢はホテル内での他の客との鉢合わせに気まずさを覚えましたが、新菜は今それどころではない状態

悶々とした気持ちを抱えて帰宅した新菜

一人で部屋にいる新菜の自室の雛人形は、新菜を見ないように別の方向に向けられていたのでした

感想&解説

あまりの原作の再現度に歓喜しながらのこのクオリティの高さに感服!

これ地上波放送で合ってますか?

思わずそう言ってしまうような完成度にClover Worksの本気を見ました(笑)

色々な意味でドキドキ感が半端ないよ!!

このシチュエーションや息遣いなどの音もそうですが、なによりカメラワークが絶妙過ぎる!

本編で「角度を変えるとこんなに違う」と新菜が言っていましたが、別の形でその角度の良さを見る事になるとは思わなかったです

少しアニメオリジナルシーンの話もしますが、原作では「新菜が海夢の腰を掴んだまま見つめ合う姿」「海夢の横顔」「掴んだ腰元」「新菜の横顔」4コマで構成されていたこのシーン

アニメではそれに加えて「きしむベッドのバネ」「下からの海夢の表情」「下からの新菜の表情」「新菜の肩越しから覗く海夢の表情」「海夢の頭越しに覗く新菜の表情」「少しずつ伸びる新菜の足」「少しずつ降りる海夢の足」「横からの海夢の目のアップ」「横からの新菜の目のアップ」「胸元から口元へと移動する横からのカメラワーク」10カットが描かれました

原作の4コマでも十分にこの緊張感は伝わってきましたが、アニメでの原作の4コマを含めた合計14カットで伝えてくる緊張感は異常w

思わず電話が鳴った瞬間、二人と同じくビクッとしちゃいました(笑)

この多様な角度の視点を描いたことで伝わってきた臨場感には敬意を表するしかありません

そんなドッキドキの展開と色んな角度の視点の描き方に感服して迎えた11話はここで終了となりました

まとめ

心に刺さる名言やふとした笑い、そして親子で見てたら気まずくなるようなシーンまで、まさに『着せ恋』らしかった11話

とことん原作を忠実に描きつつ、原作では描かれなかったコマ同士の間をスタッフさん方の”解釈”でより正解へと導いてくれていたように感じました

というか、「これが一番いいよ!」と心の底から思える内容でしたね

そう考えると、意外に視聴者側は海夢スタッフさん側は新菜というこの作品同様の良い関係性が成り立っているのかもしれませんね

そして次回はとうとう最終回!

そんな12話は「その着せ替え人形は恋をする」

夏休みもいよいよ終盤。宿題が終わらない海夢からのSOSを受けて、新菜は海夢の家で勉強を教えていた。しかし、海夢が学校に置き忘れてしまった問題集があると分かり、取りに行くことに。二人きりの学校で、海夢と新菜は一緒に夏祭りに行く約束をする。そして、当日……。

TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」公式サイトより

『着せ恋』最終話を飾る話はみんな大好き”日常回”

つまり…胸キュン必須ということですね!!

ここまでのクオリティを維持し続けてくれたことに感謝の念を抱きつつ、きっと最終話はもの凄いものが出来るんだろうなと更なる期待を込めて次週を待ちたいですね!

そして、もう一つ気になることが…

それは『2期の発表』

この辺りがアニメ放送終了後に発表されるのかそれとも別の形で発表されるのか、はたまた発表自体ないのか…

原作の残りを考えると微妙なラインではありますが、発表してくれることを祈りたいですね!

それでは、今回はこの辺で!

また会いましょう

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