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アニメ「宇宙よりも遠い場所」 あらすじと感想(ネタバレ有り)

泣けるアニメとして名高い「宇宙よりも遠い場所

気にはなっていたんですが、オススメしてもらいまして、特に前情報なしで見させていただきましたが・・・

本当に感動した!!

女子高生4人が南極に行くというお話なのですが、誰もが無理だと思っていたことを叶えるために全力で行動する「前向きさ」、4人の会話の「テンポの良さ」、そして何より4人の友情や母親への想いを描いたストーリーは感動します

この作品は、比較的に荒々しい表現は無いアニメなので「初めてアニメを見る方」「感動できるアニメを見たい方」「前向きになれるアニメを見たい方」にはピッタリです

また、主題歌だけでなく作中で流れる挿入歌も「宇宙よりも遠い場所」の魅力を引き立てるひとつとなっています

そんなオススメのアニメ作品「宇宙よりも遠い場所」の各話のあらすじと感想、そして主題歌と挿入歌をご紹介いたします!

「宇宙よりも遠い場所」とは

いしづかあつこさんが監督し、花田十輝さんがシリーズ構成&脚本を担当し、MAD HOUSEがアニメーション制作をし、「ノーゲーム・ノーライフ」チームが送る完全オリジナルアニメーション

2018年1月から全13話にて放送され、略称は「よりもい」

2018年12月にはニューヨーク・タイムズ紙の「2018年最も優れたテレビ番組」に選出されました

「宇宙よりも遠い場所」各話あらすじと感想

青春しゃくまんえん

「何かを始めたい」と思いながらも、高校2年生になってもその一歩を踏み出せないでいた玉木マリ(たまきまり)ことキマリ。ある日、駅で横を通り過ぎた女子高生が落とした封筒を拾う。その中には、なんと100万円が入っていた。その落とし主は同じ学校に通う小淵沢報瀬(こぶちざわしらせ)だという事を知る。報瀬から話を聞くと、3年前に南極に行き、そのまま戻ってこない母親に会うために南極を目指しているという。周りから「無理」と言われながらも諦めない報瀬に心打たれ、キマリも南極に行くと宣言する。

「新しい事を始めて失敗するのは怖い」と言うのは誰しもあると思いますが、キマリも同じ理由からなかなか一歩を踏み出せずにいました。それでも、「そんな自分を変えたい」と言う思いから、南極に行くわけですが、なかなか発想がすごいですよね。出会い上とはいえ、「南極に行く!」と宣言できるのはキマリの「変わりたいという思い」と「前向きさ」があってこそだと思います。自分が同じ立場だったら、「頑張って!」で終わってしまうでしょうね・・・

歌舞伎町フリーマントル

キマリは報瀬から南極観測船は日本を発ち、オーストラリアのフリーマントルを経由して南極に向かうという事を聞く。その際に、日本からフリーマントルに向かう飛行機代が必要になる事も聞き、アルバイトを始める。そのアルバイト先にいた三宅日向(みやけひなた)は、たまたまキマリが南極に行こうとしていることを知っていて、一緒に行きたいと言う。日向も加わって南極を目指すが、報瀬がその計画の一環として南極観測隊の親睦会に突撃する作戦を2人に話す。

1話からも少し登場していましたが、日向が加わっていきます。この話で印象的なのは、新宿での逃走劇ですね。南極観測隊に加わる為に作戦を実行しようとする直前でなかなか実行出来ずにいると、観測隊の人に見つかります。報瀬が「逃げて!」と皆で一斉に走り出し、新宿を逃げ回ります。その時のシーンを見ながら「青春してるな~」と思って見ていました。学生時代って、こういった「刺激」が加わるだけでも楽しくなったりすることが多かった気がします

フォローバックが止まらない

報瀬の家に集まって、南極に行く為の作戦を考えていた。そんな中、スマホのニュースにて現役女子高生で女優の白石結月(しらいしゆづき)が南極に同行するという記事を見つける。結月の事務所に「一緒に同行できないか電話して!」ともみ合っていると、目の前に結月本人が現れる。本人から話を聞くと「南極に行きたくないので代わりに行かないか?」という事だった。喜ぶ報瀬たちだが、結月の母親が結月を連れ戻しにやってくる。そのまま話は無くなったと思ったが、結月の母親から「結月を説得してくれたら同伴を考える」と言われ、結月の説得に向かう事にする。

4歳の頃から子役をしていた結月には友達が出来たことが無くて、高校に入ったら友達を作りたかった結月は、今南極に行くと「そういったグループに入れない」と言う理由から南極行きを嫌がっていました。そんな結月に対して手を差し伸べたキマリ達のシーンは感動しました

四匹のイモムシ

ついに南極に行けることになったキマリ達は、南極に行く為の技術と知識を身に着ける為に研修をすることになった。野外研修の為、施設がある山まで行くことになった4人。そこで南極観測隊の隊長である藤堂吟(とうどうぎん)から説明を受けるが、報瀬だけは浮かない顔をしていた。訓練を受け、テントで寝ることになるが、なかなか寝付けなかったキマリは報瀬に藤堂との関係を尋ねる。その時に、藤堂は3年前に母と一緒に南極に言ったメンバーの一人だったと知る。

本格的に南極に行く為の準備をしていきます。そして、ここで南極に行く為の資金の厳しさが垣間見えます。また、研修においてキマリの隠れた才能が分かります。ここでの印象的なシーンは、ラストシーンでの朝日が昇るシーンです。山間から登るこのシーンの描写はとてもきれいな描写となっているので見所です

Dear my friend

訓練も終え、いよいよ南極に行く準備を始めるキマリ。荷物をまとめていると、親友の高橋めぐみ(たかはしめぐみ)から借りていたゲーム機を見つける。それを返しに行くついでにめぐみの家でゲームをしながら、小さい頃の話をする。そして、日本を旅立つ前日、学校の皆に見送られ、めぐみと一緒の帰り道にて学校で悪い噂が流されていることを聞く。報瀬と日向も合流し、噂話が流れていることを知り、その憂さ晴らしで4人でカラオケに行く。いよいよ出発の翌朝、キマリが家を出るとめぐみが待っていて、「絶交」をしに来たとキマリに言った。

この話は感動しました。キマリの親友であるめぐみは1話から登場していましたが、性格は落ち着いていて、キマリの世話を焼いていました。そんな大人っぽいめぐみは、キマリが変わっていく姿を見て嫉妬し、悪い噂を流していました。自分が親友に対して行ったことに対しての後悔から「絶交」をしますが、そんなめぐみに対して、キマリが「絶交無効」と言うシーンは二人の友情に感動しました。この話は是非映像で見ていただきたいです

ようこそドリアンショーへ

フリーマントルへ向かう為、日本を経ったキマリ達は乗り換えの為、シンガポールに立ち寄る。出発まで時間があったので、その間観光を楽しむ4人。そんな中、日向の様子がおかしい事に気づいた結月が問い詰めると「パスポートを無くした」と告げる。パスポートを無くしたことで再発行も間に合わず、到着日を変更しなければならない事態になり、気遣った日向は、迷惑をかけまいと「先に行ってくれ」と伝える

4人の友情がよく分かるお話です。特に、日向と報瀬の友情はこのエピソードで強まったのではないかと思っています。気遣う日向に対して、4人で一緒に南極へ行く為に貯めた100万円を使ってまで何とかしようとする報瀬の姿は感動しました。そして、そこからのオチは面白かったですね

宇宙を見る船

無事フリーマントルに到着したキマリ達は、南極に向かう観測船「ペンギン饅頭号」に乗り込む。自分たちの部屋に案内され、設備の説明を受けた後、リポートの為に船内を見て回ることにする。その時に吟から今回キマリ達が使う部屋は、報瀬の母親が以前使っていた部屋だと聞かされる。何か残っているものは無いかと部屋を探すが見つけることが出来なかった。その後、探すのを中断し、買い出しの手伝い等で動き回っていた。夜になり寝ようとベッドに入ろうとした時に蛍光塗料で塗られた「星空」を見つける。そして、甲板に出た報瀬は吟から母親に係る過去の話と今回の乗組員の南極にかける想いの話を聞く

報瀬の母親の行方が分からなくなった時の事や4人以外の乗組員が南極に行くことに対して「どれだけ本気か」というのがよく分かるお話でした。それを調べるためにマスクをかぶり「覆面女子高生」になっている所は面白かったです。また、ベッドの所にある「星空」を見つけた時はジーンときました

吠えて、狂って、絶叫して

いよいよ南極に向けて出港した「ペンギン饅頭号」。ジャガイモの皮むきや体力作りなど船の上でもやる事がたくさんあり、疲れ果てるキマリ達だがそれ以上の困難が待ち受ける。それは「船酔い」。どんどん強くなる波の揺れにゲッソリしていく。他の船員のタフさに「自分たちはやっていけるのか」と不安になるが、持ち前の前向きさで困難を克服する。

「へぇ~そうなんだ」と思う事が多い話でした。例えば、観測隊員は体力が必要だったり、南半球の陸地がない部分は海流の流れが速いとかは初めて知りました(単純に勉強不足なだけかもしれませんが・・・)

また、体力づくりの為、筋トレをした時の結月に対しての日向のいたずらのシーンは面白くて好きなシーンです

南極恋物語(ブリザード編)

観測隊員の一人である財前敏夫(ざいぜんとしお)から、隊長である吟に恋心を抱いているという相談を受け、呆れる4人。4人に相談を持ち掛けた理由は、報瀬が吟の昔からの知り合いだと知って情報を聞きに来たからだった。しかし、報瀬は「何も知らない」と言う。こうなったら直接聞くしかないとインタビューをする事に。その後、甲板で二人きりになった報瀬に対して吟は「自分のことをどう思っているか?」を聞く。その話の最中、船は定着氷にぶつかり、それを乗り越えるために、船は氷を砕きながら前進していく。そして、4人は初めて南極に降り立つ

前半と後半でギャップのある回でした。前半の「恋愛相談」ではほのぼのしたような話でしたが、後半では3年前も体調だった吟の判断で報瀬の母親の探索を中止にしたことに対して「どう思っているのか?」を聞く真面目なお話になっています

ただ、この話で描かれている氷を砕いて渡るシーンの描写は圧巻ですし、「ざまぁみろ!」と叫んだ後に全員で「ざまぁみろ!」と叫ぶところは名シーンです

パーシャル友情

南極大陸にある昭和基地に到着した4人。目の前に広がる景色やペンギンにテンションが上がるが、やらなければならないことが山積みで大忙し。そんな中、結月にドラマの役が決まった知らせが届く。それを受けると「4人で一緒に居る時間が無くなる」と思った結月に対して、キマリは「親友だからいいじゃん」と伝える。ただ、結月は「友達になろうって言われてない」とふてくされる。翌日、クリスマスの準備をしつつ、結月は3人に対して「友達誓約書」を書いてくれないかと相談する。

今まで友達がいなかった結月は「友達」と言うものが分からない。そのことに対して他の3人はちゃんと分かってあげていて、それに対して自分たちなりの言葉や行動で伝えてあげようとしている姿はジーンとしました。何より、結月の誕生日を祝ってあげるシーンは感動しました

ドラム缶でぶっ飛ばせ!

大晦日に予定されている中継テストをしているキマリ達。日本からの中継でキマリの母親や妹が映し出された後、日向の友達が「久しぶり」と画面に映し出される。それを見た日向は突然その場から逃げ出す。その後、様子がおかしい日向を気にする報瀬は、「ふざけんな!」と怒っている日向の姿を見つける。心配になった報瀬は、日向に事情を話すように促す。仕方なく日向が話した内容は、高校を辞める原因となった時の話だった

日向の話を聞いて、真剣に日向のことを思い、その思いを伝える報瀬とその思いに感謝する日向の二人の友情は心に刺さりました。その後、日向の高校時代の友達に報瀬が日向に代わって、思いのたけをぶつけて「ざけんなよ」と言うシーンは感動です

宇宙よりも遠い場所

母が南極から帰らないと聞かされた時からずっと、醒めない夢の中にいると思っている報瀬。雪上車に乗って、母が居た場所に行くことになるが、報瀬は「考えさせてほしい」と伝える。南極に来れば醒めると思っていたがまだ醒めず、母が居た場所に行っても夢が醒めなかったらどうしようと怖くなっていた。様々な思いを胸に雪上車に乗ることを決めた報瀬。いよいよ母が居た場所に到着し、「目的を達成した」と言う報瀬だが、キマリ、日向、結月の3人はなんとかして報瀬の母親がここにいたという「証」を見つけようと必死に中を探す。すると、そこには1台のノートパソコンがあった。

この話は涙無しでは見る事が出来ませんでした。報瀬は、母親が戻らなくなった時からずっと母宛にメールを送り続けていました。そのメールがパソコンに届くシーンは号泣です。いや、本当に良かった(グスッ

そして、報瀬が「友達が出来た」と母宛のメールを読み上げるシーンも感動しました

この話は、ずっっっと感動してましたね

きっとまた旅に出る

南極生活にも慣れてきていたキマリ達。楽しく過ぎていく日々はあっという間で、残すところあと3日となっていた。最後に隊員みんなで楽しく遊び、4人の帰還式も行う事になった。そこで、報瀬は堂々と笑顔で自分の想いを語る。そして、いよいよ南極を離れるとなった時に、報瀬は「もう無くても平気ですから」と吟に母のパソコンを託す。4人が発った後、吟がパソコンを見てみると「送信メール」に1通のメールがあった

南極に来る前から大きく成長した4人の姿はホッコリしました。そして、帰りの船の上で見るオーロラと「お母さん」から届いたメールはジーンとしました。最終話にふさわしい良いお話です

ここまで驚きや感動をくれた「宇宙よりも遠い場所」ですが、最後の最後でかなり驚かされました。ここまでネタバレ全開でご紹介いたしましたが、そこに関しては、まだ見ていない方は是非ご自身の目で確かめて頂ければと思います!

主題歌・挿入歌

「宇宙よりも遠い場所」のオープニングは明るい雰囲気の曲で、エンディングは4人が歌う曲となっていて、4人らしい非常に前向きな曲で作品にピッタリな曲となっています

また、作中で使われている「ハルカトオク」「宇宙を見上げて」「One step」はそれぞれのOP、EDのCDに収録されていますが物語を非常に魅力的にしてくれる素晴らしい楽曲でした

個人的には「ハルカトオク」が印象的なシーンで流れる事が多く、バラードではないのに聞くだけで少し泣きそうになります

オープニング

エンディング

オリジナルサウンドトラック

まとめ

「宇宙よりも遠い場所」は4人の友情がメインで、「今までの自分を変えたい」という青春グラフィティです

4人の明るい性格や学生らしいノリなどは見ていて楽しくなりますし、飾り気のない友情は感動出来るところがいっぱいあります

そんな作品なので初めてアニメを見たい方感動するアニメを見たい方前向きになれる作品を見たい方にはピッタリな作品と言えるでしょう

私もリアルタイムで見てはいませんでしたが、「見てよかったと思える作品」ですので、まだ見てないよと言う方は是非ご覧くださいね!

また、「宇宙よりも遠い場所」のBlu-ray BOXの発売も決定しましたので「何度も見たい!」と思った方は是非!

また、「ノーゲーム・ノーライフ」のチームが作ったアニメ作品という事で、「ノーゲーム・ノーライフも見てみたい」と言う方は関連記事を見てみてくださいね

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それでは、今回はこの辺で!

また会いましょう

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