どうもウハルです!
今回は「その着せ替え人形は恋をする」9話の感想を語っていきます!
毎話しっかり面白く、今回もその例に漏れず面白かった第9話!
そんな今話の主役はやはり新菜&心寿でしょう!
確かに海夢のブラックロベリア姿や紗寿叶のブラックリリィ姿も良かったです
そんな中で描かれた新菜の人の”好き”を思いやることが出来、その気持ちにそっと寄り添える優しさ
そして、心寿自身の”憧れ”や”好き”を見せる怖さとその怖さを乗り越えた先の新たな世界
この二つがしっかり描かれた事で”ありのままの自分で生きられる世界”の尊さやその景色の素晴らしさがよく分かる話になっていたように感じます
なにより、過去の自分と同じ気持ちを抱いている心寿に手を差し伸べることが出来た新菜の姿に、1話の頃と比べて”確かな成長”を見ることが出来て微笑ましくなるような話でもありました
そんな「その着せ替え人形は恋をする」9話の感想を語っていきたいと思います!
なお、9話に関してはネタバレ有りになりますのでご了承ください
合わせて、「その着せ替え人形はラジオをする 第10回」と「その主人公声優は服を縫う 第8回&第9回」の感想も語っています
ちなみに「その着せ替え人形は恋をする」8話の感想も語っていますのでよろしければそちらも是非!
着せラジ第10回、その主人公声優は服を縫う第8回&第9回 感想
「その着せ替え人形はラジオをする」第10回 感想
喜多川海夢役の直田姫奈さんと五条新菜役の石毛翔也さんがパーソナリティを務める「その着せ替え人形はラジオをする」(通称:着せラジ)
こちらは毎週金曜に更新されていて、第10回も更新されました
「その着せ替え人形はラジオをする」第10回
今回は乾紗寿叶役の種﨑敦美さんがゲスト!
ハッキリ言います……
今回は『神回』です!!
とにかく凄かったのが種﨑さんの熱量!
「言いたい事が20個くらいある!」と言って作品に対する思いや海夢と新菜を演じるお二人の演技、この作品に携わるスタッフの方々の凄さなど言葉の節々から伝わるその熱量がもの凄かった
特に、種﨑さんがジュジュ様とリンクして「二人の演技に嫉妬した」と言ったところは本当に印象的
そして、海のシーンが最高過ぎて「演出も最高でしたね!海なんでこんなキラキラしてんのっていう。最高でしたよね。演出も全て最高でした。キラキラしてたね浴びた~ありがとうございます!」ってめっちゃテンション高く早口に言ってるところとか大好きです(笑)
そこに加えてアフレコの裏話や放送前や放送終了後の思いなども聞けるんだから『神回』じゃない訳が無い!
ちなみに、ラジオ内で語られていますが、海夢がポテトを食べようとした時に歌っていた「ポッテト♪ポッテト♪」のリズムは監督のこだわりで、あのリズムの指定があったそうです(理由は語られませんでしたが)
あと地味に種﨑さんの「○○じゃ~ないですか」の言い方がジョジョ風になってるのは面白かったw(元々?それともストーンオーシャンに出演してるからかな?笑)
毎回面白いですが、今回のラジオは特に面白かったので、アニメを見ている人には是非とも聞いていただきたい回でしたね!
そして、次回は乾心寿役の羊宮妃那さんがゲスト!
どんなトークが繰り広げられるのか、アニメ同様楽しみですね!
「その主人公声優は服を縫う」第8回 感想
アニメ連動企画の「その主人公声優は服を縫う」
こちらも第8回が更新されました
「その主人公声優は服を縫う」第8回
ついに今回の動画で「下準備」がすべて終了!
型紙、裁断、印付けに計12時間かけてきたここまでの道のり…
石毛さん!本当にお疲れ様です!
しかし、まだ終わったのは「下準備」のみで、ここからが”服を縫う者”として本番
ここまで積み上げてきた努力や苦労、最初の頃とは比べ物にならないくらいの上達ぶりを見てきたので、必ずやり遂げられると信じています!
そして、今回はサプライズで喜多川海夢役の直田姫奈さんが登場!
これは”マジサプライズ”らしく、まさに「行動力!」w
思いついてそのまま来てしまうのが本当に凄い(笑)
そんな、まさに感動と驚きに溢れた回となってました
「その主人公声優は服を縫う」第9回 感想
”服を裁断する者”から”服を縫う者”へとクラスアップを果たした石毛さん
「いざ!出陣!」で縫い始めた時の慎重さがヤバイw
あまりに慎重すぎて、優しい千都先生も「これは…1年かかる…」って言っちゃうほどの遅さw
そして、試し縫いが終わり、いよいよ本番!
その緊張感もあって思わず息を呑むような空気が漂っていましたが、縫う事で次第に見えてくる服の完成形に感動する石毛さんの表情が凄く良かったです!
そこからの「服です」の返しは面白かった(笑)
まだまだ縫い始めの段階ではありますが、今までの成長ぶり同様、今後どれくらい成長していくのかや服の完成が本当に楽しみになる回でした
「その着せ替え人形は恋をする」9話 あらすじ
9話「写真を見たら色々あったからです」
海夢も協力しながら、ようやく完成したブラックロベリアとブラックリリィの衣装。紗寿叶とともにさっそく試着した海夢は、完璧な仕上がりに大感激。待ちに待ったコス合わせへの期待がさらに膨らんでいく。そして迎えた当日、海夢と紗寿叶の前に意外な人物が現れる
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」公式サイトより
原作だとどの範囲?
今回アニメで描かれたのは原作コミックス4巻の第24話~第28話までになります
前回の感想の最後にも少し書きましたが、今回の話は4巻の約半分の話が描かれたエピソードになりましね
そのため9話は原作カットの部分が多かった印象がありました
ただ、原作のコマや文字表現、背景の柄に至るまで原作通りの演出が多くて驚いた印象も同時にあり、原作勢としてはマンガがそのままアニメになったような感じが…(笑)
そして、カットされた分、加えられたアニメオリジナルシーンの破壊力も中々のものでした
「その着せ替え人形は恋をする」9話 感想
写真を見たら色々あったからです
池袋でコスプレ衣装の買い出しをしていた新菜と海夢
その買い出しを終え、新菜の家に着いた二人はそのまま新菜の部屋へと向かいました
すると海夢は何かを思い出したように「そーだ ごじょー君」と突然履いているスカートを捲り上げました
スカートの中が丸見えの状態で立っている海夢に対してめちゃくちゃ驚く新菜でしたが、その叫び声に海夢は逆に驚きます
というのも、海夢がスカートを捲り上げたのには理由があり、新菜は前日に衣装の相談をしていて、その衣装の相談内容の件で、スカートの中に水着を着ていました
その確認をしてもらう為にスカートを捲り上げたんですが、何の前触れもなくスカートの中を見せられた新菜の動揺はもの凄いもの
そんな新菜をよそに、海夢は前日のやり取りの際に写真を送り、意見を聞いたのに既読スルーをした新菜に文句を言います
新菜はそれに返事をしようとしますが、実はその送られた来た写真は新菜にとっては刺激が強く、「写真を見たら色々あったからです」とは言えず、黙ってしまいました
とりあえず、今回買ってきた水着をそのまま見せ続ける海夢でしたが、その水着はハイレグのもの
かなり際どい水着を間近で見せられている新菜にとっては、これまた刺激が強く、体育座りのまま黙り込んでしまいます
それを見た海夢は最初は気遣いますが、その行動の理由が「ドキドキしたから」だと思った海夢は嬉しくなって新菜に近づいていきます
そんなニヤニヤした海夢とは対照的に、それどころではない新菜は思わず大きな声を出してしまいます
すみません!!水着は!!大丈夫です!!ただ!!今は!!そっとしておいてください!!!
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」9話より
あまりの大声に怒ったと勘違いした海夢ですが、新菜自身は怒っておらず、「今は駄目なだけなんです!」と言われ、よく意味が分からないながらも衣装作成の手伝いを始めることにしました
と言っても、海夢に出来る事は少なく、小道具に色づけするだけの簡単な作業
その作業を終え、その完成に喜ぶ海夢の姿を微笑ましく思う新菜はそのままその言葉を口にします
それを聞いた海夢は嬉しがりながら、
やっぱさ~自分も役に立ってる感って嬉しいじゃん!
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」9話より
その言葉を聞いた新菜は、以前の『雫たん』の衣装作りの際に新菜自身も同じ気持ちを抱いたことを思い出し、再び微笑ましくなりました
そんな微笑ましい空気から一変
あまりにテンションが上がった海夢はその小道具をあてがう為に、唐突に制服のネクタイを外し、シャツを脱ごうとし始めたので、新菜は再び動揺します
海夢自身は「今日見せブラだから平気~みたいな」と言いますが、新菜に直視は無理なので後ろを向きます
そのままシャツをはだけさせた海夢でしたが、今度はその海夢が自分の身に着けているブラを見て動揺する事になりました
見せちゃダメなヤツだった…!
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」9話より
同じ空間に同じ理由で顔を赤らめる二人の姿がそこにはありました
感想&解説
第2話の採寸回の動揺再び!
確かに下着と水着は違いますけど、その露出面積は大体同じなんですよ海夢さん(笑)
健全で健康的な男子にとって”破壊力”という意味ではほぼ同等ですし、まして女性慣れしてない新菜にとっては、尚のこと刺激が強かったんでしょうね
「そっとしておいてください!!」のクダリめちゃくちゃ笑いましたw
あと、その理由が分からず「?」が頭に浮かぶ海夢の姿も好きなんですよね
ホントこの二人のピュア具合が良い(笑)
そんな空気感の中でも、しっかり良い雰囲気が出せる「着せ恋」の魅力がこのシーンでも登場しました
どんな小さなことであれ「役に立っている」と実感できる喜び
人によっては「こんなことで…」と感じる人もいるかもしれませんが、それでも一緒に作ったり、参加したり、誰かの役に立っていると感じれることは何であれ大事なことだと思います
それが実感できるという事は「ここにいても良い」というような”自身の居場所”がハッキリと認識できることに繋がりますからね
どんな些細な事でも”居場所”を見つけるのは大事なことです
ちなみに、このシーンでは原作カットの部分が2つありました
1つ目が、冒頭の買い物シーン
アニメでは買い物シーンは描かれず、そのまま新菜の家に到着していましたが、原作ではユザワヤでの買い物シーンが描かれています
そこで新菜は手芸品店店員の宇佐見(うさみ)さんと出会い、その人から生地について色々なことを教わります
前回の『雫たん』の衣装時の反省点でもあった、動きやすい生地や涼しくする方法などもこの時に教わってます
また、今回の衣装に使われていたエンボス加工の生地についても、「高級があっていいですよね」と原作ではアドバイスをもらってますね
2つ目がフラワージュエルの作り方
アニメではアクリルパーツに黒マニキュアを塗り始めるところが描かれ、その後すぐにフラワージュエルに息を吹きかけている海夢の姿になりましたが、原作では必要な道具や塗り方などの説明があります
と言っても、原作でもかなり簡単に書かれているので難しくはないんですけどね(笑)
ざっと書くとこんな感じです
- 必要なもの(すべて100均でゲット!)
- 黒マニキュア
- ラメ入り黒マニキュア
- トップコート
- 半球楕円アクリルパーツ
作成手順
- 黒のマニキュアをムラにならないように二度塗りし、よく乾かす(塗る際は垂れてもいいように下敷きやクリアファイルをひく)
- ラメ入りマニキュアを塗り、よく乾かす
- トップコートを塗り、よく乾かして完成
ね?簡単でしょ(笑)
アニメも見ると分かりますが、海夢が息を吹きかけていた際に手に持っていたのはクリアファイルでしたね
あたしってブラックロベリアだっけ!?
衣装が完成し、その試着の為に新菜の家を訪れた海夢と紗寿叶
さっそく二人はその衣装を着てみますが、その出来は素晴らしく、特に紗寿叶は目を輝かせて喜びました
気になる箇所が無いか確認する新菜でしたが、紗寿叶自身は特に問題を感じず、気になったとしても自前のもので何とかなるレベル
それどころか衣装に使われた生地の素材などが素晴らしく、新菜とそれらについて会話のやり取りを繰り広げていました
その姿を見た海夢は「あたしも分かってる風な事言いたい!」と思い、新菜から感想を聞かれた際に、精一杯の言葉を使って感想を話し始めました
ここがキュッとなってて~…ヤバい!肩のヤツもなんか良くてー鬼ヤバい!こことか可愛すぎてガチのマジでヤバい!!
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」9話より
あきらかに無理をして背伸びをしている言い方に気付いた紗寿叶と新菜は優しい言葉を投げかけますが、それがまた恥ずかしい海夢
そのまま試着は進み、海夢はウィッグと化粧の合わせもすることになりました
そのメイクの際に、紗寿叶から”メイクについて”教わりつつ、今回初めて使う”リフトアップテープ”に驚きながらも、着々とメイクは進んでいきました
無事メイクが完了し、自身の姿が気になった海夢は鏡に映る自分の姿を見て驚きます
海夢「あたしって…あたしってブラックロベリアだっけ!?」
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」9話より
紗寿叶「違うわよ」
思わず勘違いしてしまうほどの出来に喜ぶ海夢は、無言で新菜を叩いてしまう程、言葉にならない嬉しさに溢れていました
その出来に良さに、コス合わせが楽しみでしょうがない海夢でしたが、迎えた当日はあいにくの雨
屋内なので影響はなく、むしろ涼しくなり暗くなってイメージにも合うから良いと紗寿叶は言いますが、気分的に落ち込む海夢
撮影準備の為にその場を離れた心寿とその様子を見に行った新菜が戻るまでの間、ブラックロベリアの衣装について話したり、一緒に写真を撮って二人を待つ海夢と紗寿叶
しかし、思っていたよりも二人の戻りが遅いので少し気になり始めます
その直後に戻ってきた二人に「遅かったじゃーん」と声を掛けますが、扉の前に立っていた心寿の姿を見た二人は開いた口と目が塞がらなくなるほど驚くことになりました
へ!?
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」9話より
感想&解説
何度でも…そう…何度でも言わせてください…
ありがとうございます!!
コスプレ衣装を試着した時の二人のキラキラした表情や目の輝きも最高でしたが、マジで海夢と紗寿叶のコスプレ姿最高でした!!
もうホント、ガチのマジでヤバい!(笑)
その見た目の可愛さもさることながら、しっかり原作内の衣装を再現しているそのクオリティも本当に良かった!
エンボス加工の生地に関しては、紗寿叶がマントの裏地で気付いて話をしていますが、元々はブラックロベリアのコルセットに合いそうという理由で新菜はこの生地を買ったんですよね(アニメではカットされてますが)
なので、よく見てみると色は違うものの、マントの裏地とコルセットの生地が一緒なんですよね
こう言った部分もしっかり描いてくれているのが非常に良かったですね!
あとは”メイクの仕方”だったり、”リフトアップテープ”の使い方だったりをしっかりと描いてくれたのも良かったです
何であれ、楽しみながら学べる作品って人に薦めやすいんですよね(笑)
ちなみに、紗寿叶と新菜が衣装について話していた内容ですが、原作ではここまでしっかり内容が明かされておらず、アニメでの初出し内容になります
なので、原作を読んで展開を知っていましたが、この会話の内容を聞いて思わず「なるほど…」と思ってしまいましたよね(笑)
俺がなんとかしてみせます!
日にちは遡ってロケハンの日
新三郷の駅で途中で倒れてしまったことを謝る紗寿叶でしたが、みんなそんなことは気にしておらず、紗寿叶を慰めていました
その場はそのまま解散の流れになり、海夢は約束があったのでそのまま渋谷へ、紗寿叶は心寿と一緒に帰ろうとしますが、心寿は「新三郷を見てみたい」という事で心寿を残して先に帰りました
駅には新菜と心寿の二人だけが残りますが、そのタイミングで新菜はファミレスで気になっていた事を聞いてみることにしました
その気になっていた事とは「本当は心寿もコスプレをしたいんじゃないか?」という事
姉の紗寿叶の前では言い難いのかもしれないと思った新菜は二人になったタイミングで聞いてみたところ、やはり心寿はコスプレをしたいと思っていました
凄く好きなキャラがいること
そのキャラをやってみたいと思っていたこと
姉がコスプレする姿を見ててずっと羨ましかったこと
その気持ちを知った新菜はコスプレを薦めようとしますが、心寿にはその一歩を踏み出せない理由がありました
その理由は”姉に嫌われたくない”ということ
憧れである姉のように可愛くないし、体型も全然違うし、好きなキャラも自分とは全然違うタイプ
似合わないと思っているからこそ、変なコスプレをして姉に嫌な思いをさせたくないし、何より姉に嫌われたくない
その怖さから自分の気持ちに蓋をしていた心寿の想いを知った新菜は、過去の自分を思い出しつつ、以前行ったコスプレイベントで感じたこと、そして新菜が感じた紗寿叶の印象を話し始めました
この前…たくさんのコスプレイヤーの方々がコスプレを楽しんでいるのを初めて見て…なりたいものに何にでもなれるのがコスプレの魅力だと思いました。少しでもしたいという気持ちがあるならコスプレしましょう。俺…手伝うので。それに…お姉さんは乾さんを否定するような方ではないと思います
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」9話より
その言葉に勇気をもらった心寿はコスプレをする事を決意し、新菜にその手伝いをお願いしました
新菜は快く引き受け、何のコスプレがしたいのかを聞きました
聞いてみると心寿がコスプレをしたいキャラは『フラワープリンセス”烈”!』の登場キャラのようで、新菜は違うタイプと言っていたことから背の低いキャラのミライちゃんだと予想していました
しかし、心寿から返ってきた答えはその予想を大きく上回るほど、新菜にとっては斜め上のキャラクターでした
心寿「私…颯馬お兄ちゃんになりたいんです」
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」9話より
新菜「颯馬お兄ちゃん」
颯馬お兄ちゃんが漂わせる雰囲気が姉のようで大好きだと話す心寿ですが、新菜にとっては難しく、少しフリーズしてしまったものの、コスプレは海夢たちのコス合わせの日に一緒にすることになりました
心寿はそれを了承しますが、当日まで黙っていてほしいとお願いします
いざコスプレをすると決めたもののまだ不安な点がある心寿
その最大の不安要素が”お小遣いの為お金があまりなく、中学生のためバイトが出来ないこと”
そのことに気付いた新菜は焦りますが、必死に頭を巡らせた結果、ある事を思い出し、この難関を乗り越える術を思いつきます
俺がなんとかしてみせます!
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」9話より
そして、さっそく準備に取り掛かる為、二人は新菜の家へと向かうのでした
感想&解説
過去に自身の”好き”を否定され、それ以降『自分の気持ち』というものを抑え込んできた新菜
そんな新菜だったからこそ、心寿の気持ちやその苦しさに気付くことが出来、手を差し伸べられる優しさに溢れたシーンでしたね
自身の過去と重ね合わせて、思わず放っておけなかったからこその行動なんでしょうが、やってることがイケメン過ぎる(笑)
そこからの「俺がなんとかしてみせます!」なんて力強い言葉を貰ったら惚れられちゃうよ?
彼のこのイケメンぶり、もっと広まらないかな…(もう広まってるかな?笑)
あと、解説というよりは印象的だった演出の話
自身の気持ちを話す心寿でしたが、その不安な気持ちから話す時にずっと髪の毛を握っていました
そして、新菜の言葉に後押しされて、その不安な気持ちが無くなり、髪の毛から手を放し、「お願いします」という不安から解放されたことを印象付けるこの手の動きの演出は抜群でしたね
原作にもこのシーンや髪を握っている部分は描かれていますが、手のアップというのはありません
なので、心情を言葉ではなく、体で表現したアニメのこの演出は言葉以上に心情が伝わってきて非常に良かったです
しかも、この演出の場合、比較的にその行動に共感出来る所がなお良かった
不安な時って手が落ち着かなくなることって結構多いですからね
陽の光だったり、物で心情を表すよりも、”無意識のクセ”で表した方がダイレクトに心情が伝わります
同じクラスに憧れてる人がいるんです
コスプレの準備の為に新菜の家に一緒に行くことになった心寿
「お金がない」という難関を乗り越える為に、新菜が思い出した”ある事”というのは、颯馬お兄ちゃんが着ている制服が新菜の学校の制服と似ているという事
以前、海夢の家で見ていた時からその事に気付いていた新菜はそれを思い出し、この制服を使って衣装代を浮かせることを思いつきます
制服を試着してみますが、サイズは問題無いものの、やはりどうやって胸…男性らしい体に見せるかが難しいところ
そこで思いついたのが”サラシ”
サラシを巻いて凹凸を無くし、男性らしい体に近づけるようにしました
試してもらっている間、部屋の外に出ていた新菜は『雫たん』の衣装の時に海夢がヌーブラを重ねて着けてきたことを思い出し、顔も体も変えてまで好きなものになりたいということは凄いことだなと改めて感じていました
好きなものになりたいっていう気持ちが強いからこそ、出来る事なんだろうな…
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」9話より
サラシを巻き終わった心寿の姿を確認しますが、やはりどうしても胸が隠しきれない
男装している人たちはどうしているのか気になった新菜がネットで調べていると、『Bホルダー』という物がある事を知ります
『Bホルダー』というのは胸つぶしインナーのことで、対応サイズも幅広く、しかも見た目がかなり変わる
さらに、値段もお手頃で中学生の心寿でも手が出せる値段
さっそく購入する事に決めた心寿は、時間が遅くなってきたため頭のサイズだけはかり、後日改めて新菜の家へとやってきました
頭のサイズを元に買ってきたウィッグを颯馬お兄ちゃんの髪形にカットしようとする新菜とそれを見守る心寿
初めてのカットなのに躊躇う様子を見せない新菜の姿に尊敬しつつ見守っていましたが、当の新菜はハサミを持ったまま動かない
疑問に思った心寿が新菜の方を見ると同時に、新菜は大きく息を吐きだして「緊張しますね」と一度ウィッグから手を降ろしました
その様子にぽかんとしつつ、思わず吹き出してしまう心寿
姉の衣装も凄かったし、出来ない事がないと思っていただけに、その行動は心寿にとってはただただ意外でした
しかし、新菜は「出来ないことだらけですよ」と否定しつつ、ふと自身の憧れの人の話を始めました
俺…同じクラスに憧れてる人がいるんです。その人は明るくて周りの人からも好かれていて…自分の事をハッキリと言える強い人で…きっと俺みたいな悩みなんてないんだろうなって思ったんです。でも…色々あってその人と過ごすようになって分かったんです。その人にもやりたくても出来ない事や上手くいかない事 失敗する事もあって…俺と同じ気持ちだったり…。
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」9話より
その…胸の内は目に見えないので分からないだけで 誰にでも色々あるんですよ。
そのままカットに戻る新菜でしたが、心寿はこの言葉が印象に残り、自身の姉の姿を思い浮かべていました
その後も着々と作業は進み、メイクをして、最後にウィッグの調整をします
最後の調整を終えた新菜が目にした心寿の姿は「これは…っ!」と声に出してしまう程、魅力的な姿となっていました
感想&解説
新菜の魅力が溢れすぎてて、好感度の上昇が止まらん!!
ここまででも”好き”を大切にする描写というのはたくさんあり、それが新菜の魅力の一つでした
しかし、それだけじゃなく内面に抱えている息苦しさを知ろうとすることの大切さが分かるこのシーンは新菜の成長を凄く感じることが出来ました
一人だったら絶対に気付くことが出来なかったこの想いを、しっかり自分の中で整理して、心寿に言葉として伝える事が出来る新菜の姿になんか涙が出てくる…
そして、自分が出来る事や知っている事を出し切り、問題解決に向けて相手の為に全力で取り組む姿も本当に良かった!
彼の株の上がり具合は天井知らずです(笑)
あと、自分に自信の無かった心寿が前向きにコスプレと向き合っていく姿も微笑ましかったですね
体型を変える為に、必死にサラシを巻く姿なんてとくに健気で可愛かったです
ちなみに、ここでは原作カットシーンが3つありました
1つ目が颯馬お兄ちゃんたちの制服が新菜の制服に似ている事に気付いた時のシーン
これは元々『フラワープリンセス烈!!』を見ていた時から気付いていたことではありますが、それとプラスして海夢が持っていた『コスプレ衣装の作り方』も参考になっています
原作ではこの部分の解説も描かれていて、コスプレ衣装を用意するための方法として購入、オーダーメイド、自作、そして既製品のアレンジなどの方法が紹介されています
今回新菜が取った手法は”既製品のアレンジ”
この方法を使うとコストが抑えられるだけでなく、時短もはかることが出来ます
今回のコスプレ衣装作成において、3着同時に新菜がこなすことが出来たのはこの時短の影響もあったのかもしれませんね
そして2つ目が”サラシ”に気付いた時のシーン
アニメでは雛人形が着物を着ていて、その着物という発想からサラシの存在に気付きますが、原作だと回想が入り、”サラシ”で胸が潰せることを知っていた理由が分かります
新菜は幼い頃に従姉の美織が成人式で振袖を着ることになり、その前撮りの写真を見せてもらうことがありました
美織はその時に「帯が苦しくて大変だった」と話しますが、それを聞いていた美織の母親が「胸の大きい人はもっと大変」ということを話をします
そして、奇麗な着姿にするために「サラシで胸を潰す」ということをこの時新菜は知り、それを思い出して今回の方法を思いついたんですよね
さらに、新菜がサラシを持っていた理由ですが、これは祖父の薫が腰を痛めた時に使っていたものが余っていたから
サラシって腰痛にも使えるそうです(自分はこの時初めて知りました 笑)
3つ目はヘアマネキンがあった理由
これは、新菜が今回の為に買ったものになります
心寿はそれを知って謝りますが、新菜は「今後も必要になるから気にしないでください」というシーンが原作にはあります
流れとは言え、コスプレ道具を順調に集める新菜はどんどんプロに近づいていっているような気がしますね(笑)
あと、ウィッグのセットは新菜ではなく心寿がしました
紗寿叶がセットしているのを見ていたので、それを真似して頑張ったみたいです
本当に素敵…素敵よ…心寿!
時間が戻ってコス合わせ当日へ
扉の前に立つ心寿の姿を見て驚く、海夢と紗寿叶
心寿は初めてしたコスプレを姉に見せることへの怖さと緊張から手が震えるだけじゃなく、声も震えてしまうほどでしたが、紗寿叶は心寿のその震える手を両手で包みこむように手に取ります
そして、そのあまりの完成度の高さに我を忘れて歓喜します
心寿の今の姿はどこからどう見ても颯馬お兄ちゃんそのもの
本当に心寿なのかと思えるほどの姿に目を輝かせつつ、紗寿叶は心からの言葉を心寿に投げかけます
本当に素敵…素敵よ…心寿!似合ってるわ…!
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」9話より
その言葉に呆然とする心寿は新菜の方を向き、新菜からの「良かったですね」と笑顔で言うその言葉に涙しました
紗寿叶だけじゃなく、海夢もその完成度の高さにテンションが上がっていましたが、疑問点が一つ
それは「胸はどこにいたのか?」
コスプレの知識が少なかった海夢は素直にそのことを質問し、心寿は『Bホルダー』やサラシ、そして肩パッドを使っている事を話します
その事を笑顔で話す姿はまるで女の子
見た目は男の子なのに、笑顔になると女の子になるというギャップに再びテンションが爆上がりする海夢は心寿に一つのお願いをします
海夢「てゆーか…写真撮っていい!?一緒に写真撮ろ!!お願い!!」
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」9話より
心寿「はい…っ!」
紗寿叶も交えて写真を撮ることになった三人
後ろに新菜が映り込みつつも、その写真には四人の笑顔がしっかりと映っているのでした
感想&解説
心寿ちゃんが可愛すぎる!!
この子のコスプレ姿に海夢と紗寿叶同様に歓喜してしまいました!
何より「笑うとメス顔」のこのギャップはマジで堪らん!!
作画の力もそうですが、このシーンに関しては乾心寿役の羊宮妃那さんの声とその演技も抜群でしたね
いやホント…このシーンだけ何回でも見れる(笑)
そんな心寿ちゃんのコスプレ姿を見た紗寿叶の言葉や仕草も良かったですね
そっと両手で手を取るところもその感激具合を表していましたし、なによりその凄さを話す時の目の輝きや頭の振りようがもの凄かったw
あれだけ振ってたらウィッグのセット崩れちゃうんじゃないの?(笑)
そして、少し落ち着いてから「素敵よ」と言う心からの言葉とそれを聞いた心寿の表情が凄く感動的
感動的過ぎて、拍手を贈りたくなりましたね
そんな感動的な締めで9話は終了です
ちなみに、最後に四人が写真に写っていたシーンですが、ここはアニメオリジナルになります
原作だと心寿が「はい…っ!」と言って終わりなんですが、アニメでのこのラストシーンの追加は日常感と青春が折り重なって、『楽しい思い出の一枚』としての役割がもの凄かったですね
コスプレ姿をしつつも、あくまで映っているのは本人なんだというのが伝わってくるその楽しそうな笑顔に100点満点…いや120点満点!!
まとめ
そろそろ心臓が心配になってくるくらい毎週テンションが上がり続ける「その着せ替え人形は恋をする」
今回も本当に面白かったし、テンションが上がりまくりました!
可愛いコスプレ姿は見れるわ、心に刺さる名言はあるわ、回を増すごとにキャラの魅力も増えていくわで最近はこの作品から”元気”と”笑顔”をやたら貰っている(笑)
また来週もその”元気”と”笑顔”をしっかりと頂きたいと思います!
そんな次回第10話は「誰にでも色々あるんです」
新菜と心寿の秘密の作戦もあり、大成功に終わった初めてのコス合わせ。撮影した写真を見返しながら、紗寿叶と心寿は互いの想いを知る。一方、夏休みを迎えた海夢と新菜。格闘ゲームキャラ“ベロニカたゃ”コスのため準備を始めた二人だが、ある問題が発生して……。
TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」公式サイトより
紗寿叶と心寿とのコス合わせも次回が最後!
そして、次のコスプレ衣装の『ベロニカたゃ』へと物語は移っていくようです
あらすじを見る感じ、次回も結構原作の方は進んでいきそうな感じですが、個人的に見どころの一つだと思っているのが「海夢の迷言」
名言じゃないです「迷言」です(笑)
ベロニカが登場するこのゲームやってる最中に言った海夢のこの言葉は原作読んだ時にめっちゃ笑ったので直田さんの演技に期待したいですw
ただ、それ以外にも見どころ盛り沢山なので期待しながら10話を待ちたいと思います!
あと、最後に一つ
もしも、時間があるのなら「着せ恋」の6話を見直すことをオススメします
6話の紗寿叶に関係する”あるワンシーン”が10話に登場する(であろう)”あるワンシーン”との対比のような形になっているので、これを新鮮な気持ちで見ておくとより楽しめると思いますよ(重要なシーンなのでカットしないと思いますが…笑)
※10話が放送されたのでその感想を語りました
それでは今回はこの辺で!
また会いましょう