どうもウハルです!
今回は、「シャングリラ・フロンティアって面白いの?」という方の為に『シャングリラ・フロンティア 1巻の解説と感想』を書いていきたいと思います!
なお、今回は前半はネタバレ無しで作品の解説。後半はネタバレ有りで感想の2つに分けてお話しします
ネタバレ無しでどんな作品か知りたい方は前半のみ。ネタバレ有りでも良ければ最後まで読んで頂ければと思います
シャングリラ・フロンティア 解説
シャングリラ・フロンティアとはどんな作品?
『シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~』(略称:シャンフロ)は「小説家になろう」で連載しているものが原作となり、漫画化した作品になります
原作は硬梨菜さん、作画は「Fairy gone フェアリーゴーン」「進撃の巨人 LOST GIRLS」「ワールドエンドクルセイダーズ」の作画もされている不二涼介さんです
この作品は、他の「小説家になろう」作品とは違い、書籍化はしておらず、いきなりコミカライズ化した珍しい作品になります
更に、発売2週間で10万部を突破するなど勢いが止まることを知らない作品です
舞台はVRゲームの世界
TVなどのディスプレイを使ったゲームが廃れ、フルダイブ型のVRゲームが主流となった時代の話になります
この時代にも数多くのゲーム作品があり、その中には「神ゲー」と呼ばれる非常にユーザーからの評価が高いゲームがあります
その「神ゲー」と呼ばれるゲーム作品の一つ『シャングリラ・フロンティア』がこの作品の舞台になります
主人公はクソゲーハンター!
「神ゲー」とは真逆の位置にある「クソゲー」
システムの不具合などにより、数々のバグが発生し、通常であればストレスしか溜まらずゲームクリアをする前に辞めてしまう人が多いようなゲームを求めてプレイする人たちがいます
そういう人たちを「クソゲーハンター」と言います
そんなクソゲーハンターの一人が、この作品の主人公である陽務楽郎です
楽郎は、新たなゲームを求めて馴染みのゲームショップに行きますが、その時に
「良いものを良いと思えるのは、悪いものも知っているから」
という事で、クソゲーの真逆である神ゲーの『シャングリラ・フロンティア』を勧められてプレイすることになります
ネタバレ無しで話す「シャングリラ・フロンティア」の面白さ
ご都合主義無しのストーリー
ぶっちゃけた話、読む前は「バグだらけのクソゲーをクリア出来るほどのゲームスキルを持っている主人公が神ゲーに挑むんだから、無双系の作品なんだろうな」と思っていました
レベル1から始めたけど、他のキャラが倒せないような敵キャラをチートのような技術や装備を使って無双していくみたいな
そしたら、ものの見事に裏切ってくれました。当然、良い意味で
確かに、強い敵キャラとの戦闘もありますが、その戦闘方法や使うスキルなども理不尽性もなく、しっかりレベルが上がったからこそのステータスやスキルを駆使した戦闘方法はむしろ当然です
さらに、数々のゲームをプレイしてきたからこその慎重さやキャラの動きの予測に関してもたくさんのゲームをやっているのなら当然でしょう
ちゃんと正当性のあるストーリー展開は読んでいて不快感は全くありませんでした
絵のみで魅せる作画力
これもぶっちゃけた話になりますが、私は不二涼介さんの作品は見たことがありません。不二先生すいません!
なので、シャンフロが初めてになるんですが作画がとても良い!
その中でも、今回一番凄いなと思ったのがシャンフロの告知動画にも一瞬登場する「夜襲のリュカオーン」の登場シーンです
キャラデザ自体もカッコいいんですが、土煙の中から登場する絵の迫力が凄かったです
そして、このシーンでは効果音の描写が無く、絵のみでその迫力を表現しているところがまた良かったです
シャンフロを読んでみたいと思ったら
もしも、「シャンフロを少し読んでみたい!」と思った方は、特に登録無しでマガジン公式の『マガポケ』にて、なんと3話まで無料で読むことが出来ますのでまずはそちらを読んでみるのもオススメです!(2020年10月22日現在の情報になります)
マガジン公式マンガアプリ「マガポケ」『シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~』
また、原作を読んでみたいという方はそちらのリンクを貼っておきますね
小説家になろう『シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~』
ちなみに、コミカライズ版に関しては1話~5話まで収録されており、さらに原作者・硬梨菜さん書き下ろし小説「人外魔境」も収録されています
また、特装版に関しては先程の「人外魔境」を含む、その他の書き下ろし小説を収録した全32ページの小冊子付きです
ここまでが、ネタバレ無しの解説になります
そして、この後からはネタバレ有りの感想になります
シャングリラ・フロンティア ネタバレ有りの感想
敵キャラとの戦闘の正当さ
主人公である楽郎はゲーム内でのプレイヤーネームは「サンラク」なのでここからはその名前でお話しますね
サンラクは主人公ですが、特に「理不尽な強さ」というのは持ち合わせていません
ここではネタバレ無し解説の「ご都合主義無しのストーリー」をさらに詳しく話します
サンラクは数々のゲームをプレイしているだけあって敵キャラの容姿から攻撃パターンを推測します
それが顕著なのはエリアボスである「貪食の大蛇」との戦闘です
大蛇なので蛇型のモンスターなんですが、その容姿から攻撃パターンを「巻き付く」「噛みつく」「尻尾」「丸呑み」「毒」と推察します
その推察のもと敵に近づき、モーションを確認しながら戦闘を繰り広げます
さらに、その戦闘の中から敵の弱点やゲームシステムでのクリティカルの発生条件などを見つけ、見事「貪食の大蛇」を倒しました
ね?普通でしょ?
大蛇は推奨レベル10で推奨人数は3人。対してはサンラクは一人ですが、レベル12
確かに推奨人数は下回っていますが、レベル自体は2上回っていますので、多分私もソロプレイでやると思います。ゲームにもよりますが
ゲームをやってボスキャラなり敵キャラなり倒すときに、自身のレベル、ステータス、保有スキル、装備などを考慮した上で戦闘するサンラクはゲームを全力で楽しむ一人のプレイヤーです
勝つべくして勝つ戦闘は、読んでいて面白いです
ステータスに基づくイベント
シャンフロ内には特定条件を満たしたプレイヤーに発生するユニークイベントがあります
こういったユニークイベントは物語の都合上、主人公には付きものだと私は思っています
ただ、こういった特殊イベントを主人公が行う物語の場合、ほとんど偶然の産物で発生した場合が多い印象があります
たまたま街に行く途中で助けた人が、たまたま街の偉い人で、実はそれは滅多に遭遇できないレアイベントだったみたいな
しかし、サンラクが出会ったユニークイベントはしっかりステータスを上げていたからこそのイベントでした
シャンフロはレベルが上がるたびに、各ステータスにポイントを振り分けるシステムになっています
サンラクはゲームのシステムを把握したうえで、ドロップ率を上げるために「幸運」に高めにポイントを振り分けます
特に「幸運値がいくつなければいけない」などの説明はありませんでしたが、各々のイベントの発生率は高くなっている状態ではありました
つまり、起こるべくして起き、自力で掴んだイベントですね
レアイベントと分かったらそりゃ食いつきますよね(笑)
夜襲のリュカオーンの存在
シャングリラ・フロンティアには「七つの最強種」と呼ばれるユニークモンスターが存在します
その殆どが出現条件が分からず、数多くのトッププレイヤーが探していますが、誰一人として倒せた人はいません
そのユニークモンスターの1体がPVにも登場した巨大な狼のような姿をしている「夜襲のリュカオーン」です
サンラクは、夜のレベル上げ中にこのリュカオーンと遭遇します
今の自分のレベルでは勝てない相手というのはハッキリと分かっていますが、目の前の強敵にサンラクは最高に楽しみます
結果としては、当たり前のようにボロ負けします
その倒される直前に言ったサンラクの言葉はゲームをやる者としてワクワクしました
お前・・・理不尽に強いな。・・・でも、この理不尽はちゃんと正常なプログラムによるものだ。これを作った者達の想定通りの強さ。
言うなれば・・・「倒せる理不尽」
シャングリラ・フロンティア1巻 152ページより
そして、リュカオーンに敗北したサンラクはゲームクリアよりも「夜襲のリュカオーン」の討伐を宣言します
どんなに強い敵キャラだろうが、ゲームであれば確実に倒せます。シナリオ上、今は無理とかじゃなければ
つまり、負ける要因は自分自身の実力や準備が不足しているという事
それが分かっているからこそのセリフは
非常によく分かる!!
絶対勝てる設定なのにボコボコにやられて勝てない時のあの悔しさは半端ない!
今後のサンラクがどのような準備や戦略を立てて挑み、リュカオーンを討伐するのか非常に期待しています!
まとめ
『シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~』は非常に面白い作品です
好きなものを全力で楽しむことの出来る主人公は非常に好感が持てます
特に、RPGやアクションゲームをよくやる方はサンラクの気持ちが分かる部分も多いと思いますので是非一度読んでみても良いと思いますよ
なお、私は最近は電子書籍をよく利用しています
収納スペースも取らないし、スキマ時間で読むことも出来るので重宝しています
もしも、気になる方は以前そちらも記事にしていますのでご参考くださいね
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それでは、今回はこの辺で!
また会いましょう